画面のレイアウトが乱れる方へ
ローマ、フィレンツェ、ヴェニスを12日間の急ぎ足で見て参りました。
観光名所やお勧めスポットなどは、美しい写真と共に多くのガイドブックで詳しい紹介を見ることができますから、ココで観光ガイド的な旅行記を展開することには、あまり意味を見出せません。
 たとえば、コロッセオの迫力を説明して、それを見たわたしの感想を伝えることよりも、駅前で剣士の衣装を付けたおじさんと一緒に写真を撮ってから、請求された金額が果たして妥当なものだったのかどうか、いつまでも悩んだというようなエピソードを中心に進めていくつもりです。         
                           01/01/16  





   

ホテルの感想

  リージェンシー(フィレンツェ)                 エクセルシオール  ダニエリ

 
客室数、30強のプチホテル、リージェンシーはミュシュランの評価ではお勧めの4つ星でしたが、現地では最高レベルの5つ星Lを掲げていました。
 ここは、今回の今回の旅行で到着予定時刻等のファクスを送った際に、返信が合った、唯一のホテルです。(エクセルシオールダニエリはありませんでした。ついでにいえば、ロンドンのフォーシーズンズ、パリのブリストルは、同日内に返信ファクスが入りました。)返信ファクスには、宿泊料金等の確認とともに、ウフィッツィ美術館などの入場予約が必要な場合はコンセルジュがサポ−トする旨の案内もありました。ウフィッツィの予約は自分たちで済ませましたが、事前の対応から、到着前に好感度がアップしたホテルです。
 とは言え、外観は個人の邸宅と見紛う門構え。外にドアマンの姿もありません。しかも、2時少し前にタクシーを降りた時は、外側の鉄扉にまで鍵がかけられていて、 少々不安な気分でブザーを押したものです。
 この後、滞在中の3日間、わたしたちの行動時間帯に、ドアに鍵がかけられていたことはありませんでしたから、到着した1月1日は、ニューイヤーズイブパーティーの後遺症で、仕事始めが遅かったのかもしれません。

 玄関を入ってすぐ右手にスタッフの詰め所(...とは言わないでしょうが..。)のような部屋があって、チェックインの手続きはスタッフとテーブルを挟んだ状態、お互いに椅子にすわっての作業です。 コンセルジュデスクやキャッシャーも兼ねているようでしたが、他のゲストとかち合って、ロビーで待ったのは一度だけ。混雑を心配する必要もないのかもしれません。
 フィレンツェは初めてだというと、スタッフは地図を広げて、ホテルの位置、中心地までの最短コ−ス、押さえておくべき観光スポットなどを説明してくれました。蛍光マジックで大胆に塗りつぶされた地図は重宝させてもらいました。
 部屋への案内、説明はそのスタッフ自身がしてくれました。いつのまにか消えていたトランクは、わたしたちとは別行動です。
客室は屋根裏位置しているようで、ベッドルームはとても広い、というわけではありませんが、斜の天井はイメージで見るほどには圧迫感もなく、プランターの花もかわいいベランダも開放的でした。ただ、ドア開ければそこがベッドル−ムというレイアウは落ち着かないものですね。隠すところがないですから..。
 ルームサービスやクリーニングを頼む時は、一応見苦しく無い程度に部屋を片付けてからにしていましたが、夜のベッドメイクは、予告なくやってくるのであせります。ベッドカバーをはぎとって、おやすみチョコを置いて(ココはゼリーでした。)ゴミ回収して、タオルを交換するわけですけど、初日は主人はバスルーム、わたしはリラックスし過ぎた格好で(洗った髪もそのままに肩にバスタオルをかけた状態。)柿の種を摘んでいる時にノックされました。バスルームは使用中だし、お片付けしてもらおうにもベッドの上にも脱ぎ捨てたものが...という事態はいかんともしがたく、交換用のタイル類だけを受け取ってお引き取り願いましたが、ドアの近くの床の上で、蒸気を発していた湯沸かしポットも見られたのだと思うと、さすがに恥ずかしかったですね。
 広くはないといっても、トランクふたつを同時に広げたまま、お湯を沸かす床面積は十分に合ったということです。

 ただ、正しく使えば隠すところも隠れるところもある造りで、冷蔵庫も別小部屋、ウォーク・イン・クローゼット(右イメージ)も独立してありました。
 大理石のバスルームはには、やはり小さなバルコニーがついていて、、シクラメンが鮮やかでした。明るく、清潔で、アメニティーグッスも充実していました。瓶に入った、コットンボールやボディーパウダーは、実際には使いませんでしたが、雰囲気があって、女性としては嬉しいグッズです。
 でも、主人が、バスルームで最初に目を止めたのは、高い位置で固定されているシャワーヘッドでした。
「お、100円洗面器の出番だ!」というわけです。



  実際には、シャワーヘッドは角度と水の出方(滝にようにまとめて出したり、霧のように拡散させたり...。)の調節ができたうえに、シャワーを出し放しにしても、水がかからない場所が確保できるくらいにバスタブが大きく、深かったので、使い勝手はよかったです。
 2重のシャワーカーテンも、外側がタオル地になっていて、シャワーの勢いでカーテンが揺れたり、隙間ができたりという鬱陶しさとは無縁でした。100円洗面器でバシャバシャとお湯をかけたり、洗い場のように使っても、全く窮屈な感じがしないというバスタブには、心底感激しました。もっとも、わたしはバスタブの淵に立たなければ、シャワーヘッドに手が届かないのが不便でしたが...。



     右イメージ
      リージェンシーのバスルーム。
      窓のカーテンもシャワ−カ−テン同様にタオル地
      でした。洗面台の端にグチャグチャとものを入れて
      置いてある、水色のものが、持参した100円洗面器
      です。洗面台の左右には棚や扉付きの収納スペース
      もありました。
      バスタブの中の壁にはタオルヒーターが取り付けら
      れていました。夕刻のベッドメイクのときに、タオ
      ルは再び 新しいのに取り替えられます。
 


 

 
リージェンシーは、おやすみチョコの代わりにフルーツゼリーをナイトテーブルに置いて行ってくれます。
 この、キャンデーのようにかわいらしいゼリーは、ロビーや廊下の飾り棚に、毎朝、てんこ盛りになって置かれているのですが、朝食を済ませて戻る時には、少なくなってるように見えて、夕方、観光から帰ってきた時にはゼリ−の山は平になっているのです。レストランでもロビーでも、大人にしか出会わなかったので誰が食べているのか不思議でした。
 遅ればせながら、2日目の夜から、わたしもセッセと頂きましたが...。

 チェックアウトの時に、事前にわたしたちとやり取りしたファクスがファイルに整理されているのが分かりました。
 
 部屋そのものよりは、くつろげる空気とバスルームが印象に残ったホテルです。

                                         
01/03/02

                                             
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