画面のレイアウトが乱れる方へ
ローマ、フィレンツェ、ヴェニスを12日間の急ぎ足で見て参りました。
観光名所やお勧めスポットなどは、美しい写真と共に多くのガイドブックで詳しい紹介を見ることができますから、ココで観光ガイド的な旅行記を展開することには、あまり意味を見出せません。
 たとえば、コロッセオの迫力を説明して、それを見たわたしの感想を伝えることよりも、駅前で剣士の衣装を付けたおじさんと一緒に写真を撮ってから、請求された金額が果たして妥当なものだったのかどうか、いつまでも悩んだというようなエピソードを中心に進めていくつもりです。         
                           01/01/06  

 

   

飛行機の感想

日本航空(千歳-成田)

 千歳空港の悪天候の為に遅れに遅れて、機材のやりくりがつかなければ欠航もという状況で、ちっちゃくても、古くてもいいからと待ち続けた機材は、5時間以上遅れて搭乗してみると、前後の座席間隔が広く感じられました。あんまり待たされたので、からだの方が消耗してしまったかしらと...。まあ、確かに消耗はしていましたが、座席が大きく感じる程、身体に肉がなくなるはずもないわけで、実はこの機体は“リゾッチャ”でした。
 “ リゾッチャ”...ハイビスカス、でしょうか。大きな花のペインティングが施された機体です。ハワイやシンガポールに飛ぶのでしたっけ? つまり、国際線仕様だったわけですね。通常、帰省などで利用する時、座席に座って「前へ習え」の要領で手を延ばすと、(一時期、自分の身体をメジャーにしてチェックしたことがあるのですね。わたし..。)前の席に指先が触れるくらいなのですけど、この時は、えい、えい、と思いっきり延ばしても隙間が空きました。

 “リゾッチャ”故の仕様なのか、JALの国際線の標準のシートピッチなのかは分かりませんが、大分前に成田-ロンドンで利用した時と比べると、随分改善されてきたという印象でした。
 
 もっとも、この時は成田までの短い時間(それでも、羽田に飛ぶよりもかなり時間がかかるのです。)でしたし、なにはともあれ、欠航にはならなかったと(準備編、千歳空港一時閉鎖を参照)いう安心感で 相当に寛大な評価をしていたのだと思います。
 おやつは、残念ながら全く記憶に残っていません。ウ−ロン茶かジュースはもらったような気がしますが...。

 
飛行機が遅れたのは天気が原因で、だれの責任でもないし、航空会社のスタッフは機体のやりくりなどに尽力したのは理解できますが、感情的にはコンビニのおにぎり一個でも配って欲しいものだわ、と言いたいところでした。
 ゲストの大半は6時間も7時間も搭乗待ち合い室で足止めをされていた訳で、晩ゴハン食べてないないんですもの。空港内にはレストランもありますし、所定の手順をふめば待ち合い室の外に出ることもできますが、刻々と変わる情報を正しく把握しておく為には、放送も聞こえないレストランでお食事なんて...とんでもない。
機内に案内された後も、やってこない十数人のお客を待つ為に数十分、その後、最後のふたりのお客の確認の為にさらに数十分...。 待ち合い室付近を動くことなく辛抱した、大勢の「良い子」のお客への気配りはどこに置かれたのでしょう? おにぎりか、パンでも配っていたら、イメージアップに繋がったでしょうに、残念ですね。


                                           01/04/20  

日本航空(成田-マルペンサ)
 

 実はひょんなことからヴァージンのアッパークラスを体験してわたしたちにとって、シートピッチの広さは重要なポイントでした。幸いなことにアリタリアのマニフィカクラスは、そのヴァージンのアッパークラスと同じ、140センチメートルということでしたから、一安心、していたら、コード・シェア(共同運行)というややこしい話になりました。
 飛行機会社もついたりはなれたりで.......早々と各社を比べて、あれこれ悩んで予約をしても、蓋を開けたら他社の機材ということがあるのですね。2000年度の下半期、アリタリアの日本-イタリア路線は、全便、日本航空との共同運行となって、わたしたちが予約を入れていた便は日本航空の機材になってしまいました。それでも、自分はアリタリアのマニフィカクラスだから...なんて、通用しないんですね。
 2000年12月28日、わたしたちが案内されたのは、シートピッチ127センチメートルのJALのビジネスクラス、“SEAZONS”の前から3列目の座席でした。 (3列目くらい、というのはあらかじめこちらからリクエストしていました。飛行機の前方、細くなったカーブのラインが緩やかになって、窓際の座席似座った時にの横に圧迫感を感じない辺りということです。)

 座席そのものの広さに対する感激はありませんでしたが、空間の快適さは13センチのシートピッチの短さに甘んじても、おつりがきそうな感じでした。前から3列目までは2-2、4列目は2-1-2、5列目が2-2-2-という席の配置で、(6、7列目はあいまいで...2-2-2-か2-3-2)3列目の2-2の座席の中間に、雑誌などが置かれたサ−ビス台がありました。
  つまり、わたしたちの席と通路を挟んだ隣の席とはかなり離れていて、食事のワゴンが登場している時でも、“通せんぼ”になることはありませんでしたし、席の横でラジオ体操をしても人様の邪魔になる心配はなかったです。(体操はしませんが、ストレッチはしてました。)127センチあれば、ストレッチくらい座席ででも...と思われるかもしれませんが、 前の座席の背もたれが倒されたり、自分の座席のフットレストを上げたりしてると床面積ほどには専用空間は広くないんですね。...通常の動きに支障はなくても、立ち上がった状態での動きは制限されます。
 5列目の後ろ、非常口付近には離着陸時に乗務員が着く席があるのですが、この席は通常は格納されていて、かわりに広げられたマットの上に青竹踏みが置かれていました。 御自由にお使い下さいという案内はありませんでしたが、エコノミークラス症候群が大きな問題とし認知されはじめた時期でしたから、ありがたいサービスだと理解して、利用させてもらいました。動き回るスペースに恵まれていただけではなく、お手洗い以外に席を立つ目的が得られたのはうれしかったです。(ちょっと、竹踏みしてこようっと...。)
 左右の非常口付近に用意された青竹を結ぶラインのまん中、5列目の中央のシートの後ろになりますが、そこのカウンターにミネラルウォーターをはじめ、数種類の飲み物と、袋入りのナッツやクッキーが準備されていましが、これに関しても、特別な案内はありませんでしたから、いつの段階でセットされたのかは分かりません。いいもの、見つけた、という感じでした。
 
 いわゆる、食事以外のおやつや軽食の回数は多かったような気がします。
 チョコレート、プチケーキ、おにぎりやサンドイッチ、ミニカップ麺などですね。何か欲しいと思う前に、配られました。わたしの足下の機内持ち込みバッッグの中には、おやつも詰め込んでましたが、少なくともJALの“SEAZONS”利用の際には、自前のおやつは不要だということがよく分かりました。
 ただ、ヴァージンのアッパークラスのように、機内でくつろぐ為のスウェットはいただけません。 いつものように持参したもの(主人はTシャツとスウェットパンツ、わたしはファスナーもボタンもないニットワンピース)が、無駄にはなりませんでした。JALの場合、リラックスウェアのサービスはファーストクラスになるとあるとか...。
 歯ブラシ、靴下等は配られましたが、余分なもの(ニュージーランド航空ではハーブクリームのセットと水スプレーなどの入ったポーチが、ヴァージンでも、ロゴマーク入りのメモ帳とボールペンのセット、リップクリームやフェイスオイルの入ったポーチが配られました。“SEAZONS”グッズがないのが、残念でした。)

 ところで、“SEAZONS”というのは、JALのビジネスクラスに新たに導入されたブランドのようですね。
 この時より前に利用したことが無いのいで、比べようもありませんが、席は非常に新しい印象を受けました。シートの背もたれの一部分の膨らみが調整できる(エアー式のランバーサポートと言うそうです。帰国してから、知りました。)ことには、しばらく気がつきませんでした。座席のボタンの機能は、早めに確認すべきですね、
 パーソナルテレビはそれぞれの座席のひじ掛け部分から取り出すタイプで、テトリス等のゲームもできるようになってました。ただ、ゲームに関しては音がなかったので、ノリが悪かったです。効果音とはよく言ったものです。
 でも、 映画は個人でビデオを見ているようなもので、好きなところで、一時停止できることに感激しました。これは、今は当たり前の機能なのでしょうか? 初ビジネスクラスのニュージーランド航空では、見始めたらおしまいまではノンストップだったので、わたしは「ロスト・ワールド」を睡魔と戦いながら観たのですけど、3分の1くらいは記憶にありません。 その点、今回は「リプレイスメント」、1シーンも見逃すことなく楽しめました。
 
 結果的には、アリタリアなのに、140センチのシートピッチではなかったという不満は、早い段階で解消されたフライトでした。
 もう少し、俗物的なことを言えばアリタリアの料金(JALよりもかなり安いのです。)でJALの“SEAZONS”を利用できたということは、とてもラッキーだったと...。
 JALで申し込んだ場合との違いは、(お値段と)JALのマイレージが利用できないこと、JALの空港ラウンジが利用できないこと、ぐらいでしょうか。そのかわりに、アリタリアのサービスとして、(わたしたちにとってはこちらの方がありがたい)ローマからホテルまでの送迎が付いていました。

 帰りはアリタリアの機材で正真正銘のマニフィカクラス、でしたから、1回の旅行で2社のビジネスクラスを体験できる、コード・シェアも、悪くはないですね。
 広さの割に、評価の低いアリタリアの、率直な感想は、このあとに続きます。

                                           01/07/06 


アリタリア航空(マルペンサ-フィウミチーノ、マルコ・ポーロ-マルペンサ)

 ミラノからローマ、ヴェニスからミラノ間で利用した、アリタリア航空の国内線です。日本-イタリア間はビジネスクラスでも、イタリア国内の移動はエコノミークラスですから、身体が固まる1時間を覚悟していましたが、案内されたのは、通常とは多少異なる席でした。

 ミラノからローマに向かう飛行機は通路を挟んで席は3-3のレイアウト。こんな小さな飛行機じゃ、スーパーシート(?)もあるわけないわ、と思ってたら、あったんですね。それらしきものが...。

 前方から3列目か4列目くらいの先の並びが2-2になっていて、わたしたちはその席に案内されました。3人で使うスペースを2人で占めるわけですから、横幅には余裕がありました。
 ただ、ふたつの席を分断するひじ掛けと思える突起がやたらと広かったので、悩みました。お互いがゆったりと肘を置いても十分なスペースでしたから、30センチ以上の幅はあったと思います。かなり主張が激しい出っ張りだったので、最初、わたしはその中に何かがある(テーブルは前の先の背もたれにくっついてましたから、もしかしたらテレビ???)と見当をつけて、ひじ掛け部分を開ける努力を重ねましたが、結果として、本当にただの出っ張りだと分かりました。そうなると、もう、じゃまなだけですね。この幅を20センチにすれば、席の横幅にもっと余裕が生まれるという事実の前に、このひじ掛けを考案した人のセンスを疑ってしまいました。しかも、座席と同じ布張りで上部は丸みを帯びていますから、ちょっと、飲み物を置くスペースにも使えないし....。
 もっとも、わずか1時間そこそこのフライトだったのに、主人もわたしも飛行機が離陸した直後から熟睡して、飲み物もサンドイッチ(のようなものの入れ物をスタッフが回収しているのを見ました。)もいただき損ねました。
 日本の航空会社のように「お目覚めになったら、お知らせ下さい。」というようなカードもありませんでした。あっても、頂戴、という間はなかったと思いますけど...。
 ついでに言えば、席の前後幅はおそらく後方の3-3並びの席と同じだったのでしょうね。横幅に余裕がある分、非常に狭く感じました。実際に手を延ばしたところでは、日本国内で利用する平均的なエコノミークラスよりも、わたしの掌ひとつ分、シートピッチは短かったです。
 あらためて思い起こすと、随分とバランスの悪い空間に座っていたのですね。

 一方、帰りにベニスからミラノまで利用した国内線では、(やはり、エコノミ−利用のはずでしたが)行きと同じく大半が3-3のスペースに、2-2で配列された数席があって、ありがたいことにその広い席に座ってきました。こちらは不要に広いひじ掛けらしき出っ張りがなくて、正真正銘、3人で使うスペースを2人に割り当てられたという感じでした。前後のシートピッチも2-2配列の一画だけは広く取られていて、ちっちゃい飛行機だけど、ビジネスクラスよ、といわれても納得できるゆとりのスペースでした。
                                           
                                           01/08/22  
 
 

 

アリタリア航空(マルペンサ-関空)

 
行きはよいよい帰りはなんとやら...で、海外旅行の、しかもヨーロッパからの帰路の十数時間は、往路に倍する苦行です。行きよりも身体は疲れているうえに、精神の方もその疲労を増幅させてしまうのが、帰り道....。
 御馳走を食べる為のダイエットならがんばりもきくけど、食べ尽くした後のそれは辛いだけ....。適切かどうかは別として、分かりやすい例えかと思いますが、いかがでしょう?

 最近ではパックツアーでも、お手軽、と旅行会社がいう追加料金で、飛行機の片道だけをビジネスクラスにグレードアップするプランもあるようですが、片道だけとなれば、迷わず“帰り”を選ぶわたしたちは、アリタリアのマニフィカクラスには大きな期待を抱いていました。シートピッチ140センチは往路のJALのシーズンズよりも13センチも広いのです! 各社、ビジネスクラスの(旅行誌等の)ランキングではアリタリアはなぜか苦戦していて、安全性、定刻運行率、エンターティメントの充実度などの低さなどが指摘されていましたが、なにはともあれ占有面積の広さ、です。
 アリタリアが頻繁に事故をおこしているとも聞かないし、遅れといえばJALの国内線だってしょっちゅうです。(「出発時間は過ぎておりますが、最後のお客様をお待ちして...。」というアナウンスを何度聞かされたことか...。)機内での楽しみといってもしれているし、もとより、とってもおいしい食事を期待しているわけでもありません。ゆったりと身体をのばせる空間に優るものはあるだろうか、ということで、予約を入れたわたしたちは、コード
・シェアで体験することになったJALには予想以上の満足を覚えながら、それでも帰りはアリタリア機材で良かった、と思っていたものです。

 ところが...と言えば、結論は知れてしまうのですが、票かが低いことにも頷ける体験をしてしまいました。

 不等な中傷に拡大しない為には、2.3の事実をお話した方がいいのでしょうね。

 まず、遅れはでました。その上に預けたトランクも積み残しの被害に会いましたが、これは地上スタッフのストライキによる影響で、間が悪かった、ということで横に置ける問題です。いわゆる後になれば“トラブル・エピソード”としてストレスを感じることなく話ができる思いでのひとつ、ですね。

 でも、パーソナル・テレビがなかったと言うのは、間の悪さとは関係ありません。席につくなり「テレビが無い...。」と言ったのは主人ですが、今やエコノミークラスにだって浸透し始めているものがないはずがないと信じていたわたしは
押しても引いても変化をみせないひじ掛けだけではなく、椅子から離れて座席の下まで覗いたものです。飛行機は(おそらくストライキの余波で)席に座ってからも相当な時間動きませんでした。その間、達観したような主人の横で、わたしは、どこかにあると信じたいテレビを探してゴゾゴゾしていたのですが、いよいよ出発という時になって前方にはスルスルとスクリーンがおりてくるではありませんか。非常時の案内が、そのスクリーンに写し出されたいじょうは、悲しい現実を直視しないわけにはいきませんでした。
 エンターティメントがどうとか、設備が古いとか、はこういうことだったのですね。もっと
具体的に書いてくれたら、ショックも少なかったでしょうに....。ビジネスクラスにさえ個人モニターが無いと知ってもなお、アリタリアを選んだかどうかは自信がありませんが....無いと承知の上ならば、印象も違っていたでしょう。
 前回のヴァージンでも、今回の往路のJALでも、自分のペースで楽しめる映画やゲームは、いい刺激をくれましたが、無いものは仕方がありません。帰路での機中はよく眠ったので、最初のショックを引きずることはありませんでした。

 それよりも大きな問題は公平さを欠くサービス姿勢のように感じます。
 飛行機の予約時に、わたしたちは前から3列目あたりの席をリクエストしていて、その結果行きのJALでは満足の場所に座ったのでしたが、アリタリアは番号の振り方が異なっていて、3列目は2階席の1番後ろに当たります。あ〜、と思いましたが仕方がないですね。2階の座席は2-2-の配列の3列で、わずか12名の空間です。天井が低く、通路も狭めなので多少の圧迫感がありますが、お手洗いが塞がる率は低いし、棚袋のかわりに荷物を入れるスペースが窓際の座席の横にあって、出し入れの手間がないなど、いい部分もあります。
 が、なまじ12名という少ない人数でサービスを受けると、気になるんです。順番が!
 大人気ないことかもしれませんね。 ただ、搭乗した直後に添乗員さんたちが説明等に来ていたので見当をつけたのですけど、わたしたち以外の10名は全員パック旅行に参加されている方々でした。つまり正規料金を払っている訳ではないという点では、同じ条件です。
 食事やおやつのサービスは、後方、わたしたちのすぐ後ろから出て来て、わたしたちの横を通り越して1列目A.Bから始まるんですね。さほど時間がかかるわけではありません。12名ですから...。ただ、3列目C.Dに座っているわたしたちは、常に最後で、残り物を示されるというのは愉快ではありませんでした。(食事の和食、洋食の選択は希望が叶いましたけど...。)しかも、ワゴンが出て来た時に何があるか、最初に目にしてしまう為に、少したってから「いかがですか?」と隙間だらけのものを見せられると、余計に、その、大人気ない感情を意識しました。
 別に、他の人が選んだものを食べたかったのに、というわけではなくても、どうして1列目の人は毎回よりどりみどりで、待たされた上に自分たちは残り物の中からしか選択できないわけ? たまには後ろから回したってバチはあたらないでしょ、という感情です。
 ニュージーランド航空を利用した時のこと、夕食時に1番最後になったわたしに、待たせたことを謝りながらスタッフは言ったものです。「朝ご飯は、あなたから始めるわね!」
 必ず、誰かが最後になるし、夕食と朝食は条件も違うし、しかもその時のわたしは自分の不運を意識してもいませんでしたが、スタッフの心遣いはうれしかったです。
 残念ながら、アリタリアのスタッフにこの気遣いはありませんでした。
 5種類あったチョコレートが3種類になっても、箱の中には半分残っていれば、問題はないということでしょう。
 1度、果物のサ−ビスの時に、不快感をつのらせていた主人が、なくなっているのを知りながら言いました。
「いちごが良かったんですけど...。」
「申し訳ありません。いちごはもう、なくなってしまって...。」とスタッフ。
 残っているのは、主人があまり好きではないバナナと、皮をむいてまで食べるのは面倒なリンゴと洋梨...で、かれは果物を取りませんでした。それで、相手に何かが伝われば良かったのですけどね...。しばらくして彼女はお皿にいちごふた粒とぶどう3粒を乗せて持って来ました。下から取ってきたというのです。
 わたしはでも、このサービスを評価していません。
 いちごごときでつむじを曲げたゲストにさせられたようで、カチンときたこともありますが、そのあとも、やっぱり1列目からはじまるサービスが変わらなかったので....。
 
 雑誌のランキングをもっと参考にすべきでした。

 帰国後にこの話をしたところ義妹には「まあったく、お兄ちゃんは...。無理に飛行機ン中でいちごを食べんかて、いいやん。」と言われてしまいました。そのとおりなのですが、主人にいじわるな気をおこさせたのは、やはり、スタッフの鈍さだったと思います。そして、いじわるをしたくなる状況というのは、よろしくないので、今後は機会があったとしてもアリタリアは避けるでしょう。お値段や地上サービスなどでアリタリアに予約を入れたとしても、コード・シェアのメリットを活かして、他社の機材に絞ったスケジュールをたてるだろうと考えます。
 
 ただ、付け加えれば、1階席は迫力の大きなスクリーンだったでしょうし、機種によってはパーソナルテレビも導入されているかもしれません。2階の1列目のゲストは、残り物の不快感とは無縁だったことでしょう。
 これは2001年1月6日(ミラノ時間)ミラノ発関空行きアリタリアのビジネスクラス2階席、3のC.Dに座ったわたしたちの体験談に限られるかもしれないことを、御理解くださいね。とても良かったという印象をお持ちの方もいらっしゃるとは思います。
 
 ついでに言えば、140センチのシートピッチ.....。リクライニングと背もたれの形態に難があったのか、座席を倒した前の方の頭が丸見えでした。

                                           01/10/13 

 

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