ノノ
画面のレイアウトが乱れる方へ


                 

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 2009年6月下旬、9月連休にルスツリゾートで遊んできました。
 数度の利用から10数年の時をあけての今、ルスツ再訪に踏み切ったのは、トマムの引力が弱まったからです。残念な事態ですが、ゴルフやスキーを楽しみながら快適に過ごせるエリアの探索が急務となりました。ルスツを選択したのは、過去の経緯で少なからずトマムとの関わりがあったからで、ルスツに多少なりとものトマムらしさを期待して...というのが正直なところです。
  レポートは、ですから、かつて、ルスツではなくトマムを選んできたわたしの価値観が大きく反映されています。参考資料として利用される際は、その旨ご理解の上、他者の見解や評価を併せてご覧になることをお勧めします。





食事


 
プロローグコメントを併せてご覧ください。


 

 オクトーバーフェスト(ノースウィング)

 連日コースメニューをリクエストしては食べ過ぎは必至ということで、わたしたちは、9月の連休、2日目の夕食については白紙でルスツ入りしました。

 事前に事務スタッフから営業予定のレストランのお知らせを受け取りましたが、わたしたちがリクエストを入れたレストランの他はほとんどがビュッフェ対応だったので、久々に夕食をビュッフェで...との覚悟はしつつ、いざとなれば
敷地内(正しくは不明。敷地内をイメージさせられる場所)にあるセブンイレブンのお世話になってもいいくらいのつもりでした。
 ところが、ベルビューに行く途中、話をする機会を得たオクトーバーフェストのマネージャーが、かつてルミエールでお世話になった※※さん! 
  「ウチにもぜひ!」と声をかけられ、白紙だった翌日の夕食のレストラン候補にオクトーバーフェストが急浮上しました。スタッフ力が決めてになるという良い例ですね。

 いえ、別に見知ったスタッフがいるから、ちょいと横入りができるとか、ベストポジションの席が確保できるとかという話ではありません。ただ、タワー館内にもあるビュッフェレストランではなく(道路を挟んだ対岸エリアに)移動の手間かけてでも利用してみようかという気にさせるくらいには、他の店よりも目立ったということです。
 ルミエールでの時間を共有しているスタッフが「ぜひ!」というのなら...と、料理そのものに対する安心感もありました。 これは店に限らず言えることですが“トマムのスタッフ”の存在力は、大きいんです。


 当日は早めの行動で、幸い満席になる前に間に合いましたが.....入店と同時に、わたしたちは混雑振りに圧倒されました。
 席に付くやいなや、早くも疲労感....。まあ、満席ですから....人だかりで料理がまともに見えないし、行きたい方向へスンナリとは動けないし、しばし食欲がフリーズしました。

 余談ですけど、ビュッフェ対応のレストランとしては、トマムの樹海(現ニニヌプリ)以上の空間はないでしょうね。
 高い天井、客席と料理コーナーが程よく分離されたレイアウト、曇らない工夫が施されたガラス窓が拡げる視界の開放感の心地よさは、いまさらながら最上級。
  あらためて、開発者の美意識とセンスが活かされた『あの時代』に感謝したくなります。

 で....まあ、開放感とは縁の薄いオクトーバーフェストの話です。

   
 座っていても埒があかないので、デジカメ片手に様子見に立ったわたしのテンションを一挙に押し上げたのが、店内入り口寄りにあったカニ(これは後述)や珍味類ではなく、大地の恵みのじゃがいもでした。
  北海道ですから、じゃがいもでは驚きませんが、3種のじゃがいもが提供されていて、しかもそのうちのひとつがインカのめざめ(上イメージまん中。手前がルスツ黄金、奥が男爵)となれば、感激するでしょう? 
  かぼちゃ、トウモロコシ、キノコ汁...素材の風味は申し分なしで、加えて澄まし仕立てのキノコ汁が期待を越えました。
 やはりだしがおいしいんですね。

 天つゆやそば 、野菜たっぷりのみそ汁(?)など、だしベースものもはツボにはまる風味でした。

 
上と左イメージは、キノコ汁のおいしさにエネルギーを得て、臨戦態勢が整った主人の戦利品。
 天婦羅、焼き物、麺ものはそれぞれ板さんが目の前で調理中。
 できたての嬉しさは、先づまり混雑のストレスと抱き合わせのようにも思えましたが、実は、わたしたちは開店直後のスタートダッシュとも言うべき大混雑に圧倒されたにすぎず、30分も経過すると、ほぼ自分のペースで料理を取ることができるようになりました。

  料理はどれもがハズレなく、こういう場所での天婦羅でさえ、揚げたての好条件とだしの甘みで、2度、3度と、誘惑に負けて取りに行くこととなりました。

 牛肉は 珍しくはないオーストラリア産だったそうで主人の興味はルスツ高原ポークに集中。
 いかにも鮮度の良さそうな刺身(海鮮素材のみならず、キノコの刺身仕立ても美味!)を味わい、せっかくなので、ミニ(自主的少量で製作)イクラ丼も堪能して....わたしはラーメン、主人はそばを注文したところでさすがに限界を自覚。

 他の料理もおそらくおいしかったのでしょうけど....おいしく食べる余裕もなく、断念したのは大人の判断です。
  正直なところ価格を根拠に抱いていたイメージを遥かに上回る内容で、オクトーバーフェストは、利用の前後でかなり印象が異なりました。
 お腹をめいっぱいすかせて、また利用したいなと思わせられるに十二分な量(種類)と、そして、何よりも質に驚かされました。
 秋の特別メニューという話でしたが、品数や素材は違っても、この質は常の標準であって欲しいです。
 
 トレイ以外、食器はビュッフェだからという簡易ものはなく、 小振りながらラーメンの丼も質感のある瀬戸物でした。
 ラーメンはスープの味を選んで注文して、自分でトッピング するシステムでした。(下イメージ、板さんコーナーとトッピング具材)

 デザートは赤肉メロンと、スモールサイズのケーキ3種類。リンゴのコンポートに見間違えたわらびもちと
ソフトクリーム...が、実際にわたしのお腹に入ったものです。
 よく食べました!
 
 ケーキは、登場した時は美しいのですけど、隣り合った商品にダメージを与えずに取り易くするという点で、もう少し隙間をあけてのディズプレイがベターだったように感じます。レアチーズケーキとチョコレートケーキの一部がいつの間にやら合体...というのは、仕方がないと考えなくてはいけない範囲なのでしょうか? なんだかもったいない気がしました。

 できれば場所を変えて、午後のひとときにお茶と一緒にゆっくりと楽しみたいお菓子でした。

 右イメージ、トレイの上は5種のケーキと紙カップ入りスイートポテト、 奥のカラス器が、わたしは口に入れるまでリンゴのコンポートと信じていたわらび餅。
 ケーキのトレイは新しいのが出てきたのを見てすぐに行動したのですが(デザートコーナーは割と席の近くだった。)苺がのったのは既に写っている3個だけ、手前はなくなっています。レアチーズケーキも半分程なくなって....挟まれたチョコレートケーキは5分も経たないうちに角が所々削られ、残念な状態になったのが惜しまれます。

 ソフトクリームは、ワッフルコーンのカップも用意されていて完璧でした。
 バニラよりもミルクソフトと呼びたい味で、滑らかすぎない口当りもいい感じでした。
 気持ちは、絶対お変わりする!でしたが....ま、切り上げの潔さが身を守るということで.....。(それでもわたしは2キロ増しで帰宅)
 充たされました。

 ただし、我家はカニには触れていません。
 
 実は入り口付近、じゃがいもやトウモロコシの近く(斜め後ろを振り返れば見える位置)にタラバとズワイが用意されていたのですが..タラバは翌日風花で頂く予定もあるし、はなからビュッフェのカニには期待しないという思い込みが...判断をあやまらしたかもしれません。
 回りのテーブルで消費されていくカニ脚が、いやに大きく見えて、何度かは「え?」と思いはしたものの、カニはカニ、わたしたちにはおいしい料理の方が優先で(正直、面倒だし...。)カニには食指も鈍ったままでした。
 でも、わたしの後ろの方で、脚の先端を持って掲げた蟹肉に口を寄せて食べているお客の様子が“メチャクチャうまそう”に、主人には見えたそうです。
 TVショッピングの食べ方ですね。
 それで、確認したくなって、帰り際にカニコーナーに立ち寄って撮ったのが右下のイメージです。

 タラバとズワイ....太い脚が大胆に盛られていました。
 え? とりあえずは..1本でいいんじゃないの?と...よそ様の手元を見て、目が丸くなる気分でしたが...どうやら、立派なカニは、キノコ汁の味よりもインパクトがありそうですね。

 このカニ脚を天婦羅コーナーに持っていって揚げてもらえるとしたら、もう!最強ビュッフェだなぁ...などとあらぬことを考えつつ、また天つゆの甘みを思い出しての退店でした。 
 
 秋のオクトーバーフェストは、大変良かったです。

                                                           09/10/02 

 


 スポーツパブ・クリケット(サウスウィング

 クリケットは、モノレール、サウスステーションの目の前にあるセミオープンスタイルの店です。パブということで、店内にはアルコール類も目につきますが、ランチタイムの印象はカフェバーに近いでしょうか...。
 6月はあいにく営業時間中に店舗近くを通る機会がありませんでしたが、9月の初日には少し遅いお昼ご飯に間に合いました。

 ルスツの公式HPでもこだわりの食材として紹介されているルスツ高原ポークを使ったメニューは、冬期も継続される様子のパスタとカレーと豚丼の3種。カウンターで注文と支払いを済ませてから、テーブルへ。出来上がった料理はテーブルまでスタッフが運んでくれるスタイルで、9月は注文時に少々並んで待ちました。
 主人は豚丼を、わたしも...と考えていた矢先に、他のゲストのもとに運ばれて行くカレーが、また、おいしそうに見えたのでオーダー直前に心変わりしてしまいました。ともにフレッシュ野菜のサラダ付きで、飲み物は...アルコールではないものを注文しましたが、セットだったか別料金だったか覚えていません。
(何をオーダーしたかも...思いだせない...。)
 
 パスタはともかく(茹で具合とソースで、仕上がりは様々...。)カレーや丼物に大きなハズレはないはず。
 言い換えれば大当たりの確率も低いわけで、普通においしければ充分という心つもりでしたが、これがどうして!見くびるんじゃないよ、と言わんばかりに登場した豚丼が上のイメージです。こういってはなんですが、ルスツの公式HP内のイメージだとタレの絡み具合がちょっと残念....ということで、ここではつややかなタレをご覧頂きたくアップにしてみました。ルスツ高原ポークは、2日後にオクトーバフェストで、じっくりと味わう機会をえましたが、クリケットで印象に残ったのは、柔らかいけれどもサクッとした食感と、やっぱり甘口のタレ! おいしかったです。
 主人の満足度も高く、結果、帰路に空港内某店で食べる予定だったホエー豚丼への執着はなくなり、空港では時間にも気持ちにも余裕が出来ました。

 とろみは控えめのサラリとしたカレーは、スパイスの効いた仕上がりでした。ゴロンとした角切り肉は豚丼のそれ以上に食感が楽しめますが、具材よりも....どうしてもカレーの風味が優勢になってしまうのが、肉の立場からすればもったいないというところでしょうか....。
 豚丼ほどの感動は無いまま完食となりました。
 豚丼のインパクトが強すぎたのでしょうね。

 とはいえ、二人で行けばまた、揃って豚丼よりも、豚丼とカレーをひとつづつ...とオーダーしてしまいそうな気がします。

                                           09/12/06 

 

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