ルミプイストとチュービングパーク
左のイメージはノースウェスト館内から撮影したもので、最寄りのリスト乗り場へのアプローチロードの様子です。
左下方はノースウィングの出入り口に続いていて、直進すればすぐにロッカールームという位置関係で、距離はさほどありません。いくぶん上り坂なので、出入り口から滑って乗り場へ...とはいきませんが、このくらいは歩いても苦にしちゃいけない距離(傾斜)ですよね。
赤いネットの右手、リフト乗り場の手前部分がポケモンキッズスノーパークで、この冬グレードアップしたと言われるチュービングパークは、キッズパークよりも上に作られていました。ゲレンデマップによるとウェスト第一クワッドの終着点から右側に下りるファミリーコースの3分の2くらいまでがキッズパークエリア、チュービングはですから、リフトを下りてまもなく....実際にはコースの半ばよりもちょっと上に受付小屋があるという感じだったでしょうか。
初日、数人のゲストが大きなタイヤごとロープリフトで上に運ばれていっては滑り下りる様子は、リストに揺られながら眺めたたわたしたちは、楽しそうに思えました。
翌日は幸か不幸か、朝から天気は荒れ模様...。
リフトは運休することもなく通常営業していましたから、“大雪で多少風もあった程度”だったかもしれませんが、付着しない雪と晴天率の高さに恵まれたトマムのコンディジョンが基準のわたしたちにすれば「(滑るのは)むりだね〜。」と判断して、いい機会だからチュービングで遊ぼうという話になったのでした。ところが、出発にアクティビティーの存在は知っていたものの、詳細は未確認...やろうという段階になって、靴は? スキー靴じゃあ無理なんじゃない?という疑問が浮上しました。
もっとも、滑っている途中でも転ぶ時は転ぶ(しかもわたしの場合は回転する....。)ことを考えれば、無理ではなかったのかもしれません。チュービングパークの案内にスキー靴不可とは書かれていませんでしたしね。ただ、たまたま尋ねたスタッフにも(スキー靴は)あぶないのでスノトレの類を薦められました。当然でしょうね。
当然でも....現実には、わたしたちが履いてきてたのは普通の革靴です。別に北海道のスキーリゾートをなめていたというわけではありません。初トマムから数回は、内側にボアの付いたスノトレ履きで飛行機に乗った記憶もありますが....そのうちに、これをご覧の方はトマムを知っているという前提でお話しますが、点在する各施設にゲレンデ伝いに移動するならスキーで、それ以外はエリア内循環バスがエントランスからエントランスへと運んでくれるところで、スノトレの必要性が薄れたのです。そもそも少しくらいならまみれても、革靴への影響は心配ない雪でしたしね。
ましてルスツは、タワーとホテルエリアを繋ぐモノレールの発着所が唯一壁が途切れている部分(屋根はある)で、あとは全て館内に収まっているわけですから.....スキー以外でのアウトドア装備については、わたしたちはすっかり失念していました。これまで(トマム)同様、持参したのは館内履き用のサンダルと夕食時用のパンプスでした。いづれもチュービングには不向きです。
そこで、長靴を借りようということになりました。
タワーエリアにあるルミプイスト(雪の公演)、スノーアクティビティランドの受付で、レンタル用の長靴が用意されているという情報を得たわたしたちは、最強アイテムを確保すべくモノレール(右イメージ。車両は雪まみれですが、乗り場の足もとに雪はありません。)でタワーエリアへ....正確には風花での朝食後にルミプイストに立ち寄って長靴を....という段取りでした。この考えが甘かった....。
察するにルミプイストのアクティビティー受付は、ゴルフ場タワーコースの10番ホールに向う手前にある建物でして、ちょっと距離がある(スタッフ言)のでした。もちろん、タワー・アトリウム棟からちゃんと道がつけられてはいましたが、わたしたちが早々とスキーは無理と判断した大雪の朝、その道もうんざりするほどの新雪の餌食になっていて、しかも、時折の強風が雪を巻き上げては視界を妨げていたではありませんか。
朝ご飯帰りに立ち寄るのは言うまでもなく無謀。
長靴を借りに行くのに長靴がいる....それ以前に外に出るにはまずスキーウェアに着替えなくてはという状況でした。
そして、一旦客室に戻ったわたしたちは、準備不足を反省しつつウェアに着替えながら、ようやく最大の問題に気がついたのです。
歩きにくいスキー靴でルミプイストまで雪中行軍を敢行して長靴を調達できたとして、チュービングの受付までどうやって行く?という問題です。だってリフトに乗って、ちょっと滑って下りた辺り....ではありませんか。本来踏み固められている道でさえ雪に埋もれて...という時に、長靴で雪山上りも下りも、無理、無理。
だからといって長靴背負って(チュービング受付まで)滑り降りて....という行動が一般的だとは思えません。これが長靴ではなく推奨のスノトレに置き換えても同じことでして.....だとすればスキー靴のままでいいのではないかと(スノーボードの靴だったらねぇ。朝から何度思ったことか...。)いう解釈が理にかなっている気がしてきました。早い話が、ゲレンデに作られたアクティビティなのです。滑っている格好が不可なら、ちょっとごねよう...いえいえ、どうしたらいいのか教えてもらいましょう。長靴はそのあとの話でいいではありませんか。
わたしたちは朝一番に滑るのは無理と判断した天気の中、結局スキーの準備をして1番クワッド乗り込みました。
上から見下ろしたたチュービングパークには、ゲストは皆無。ロープリフトは止まったままで......チューブは雪に埋もれていました。やってなかったんですね〜。(ロビーにいたスタッフは中止の連絡は入ってないと言ったのにね...。)
念のためにと立ち寄って(コースを下りるついでです。)覗いた受付小屋も空っぽでした。ただドアが開いたので、スタッフはちょっと席を外しているだけかもしれないと希望をつないで、辺りをみまわしていたところ、どこからともなく現れたスタッフに「??チュービングですか!」といかにも意外そうな様子で聞かれました。
一見してやっていないのが判りそうな状況なのにと驚いたのでしょうけど、それでもそのスタッフはどこかに確認してくれました。やっぱり中止....でしたけどね。
2010年初めての冬のルスツで、わたしたちはチュービングの受付を覗いただけに終わりました。
結局、その後は滑ったので、ルミプイストには近づくこと無く、チュービングの『服装規定』に付いても確認の機会を逃しました。
ただ、いづれにしてもスキー靴だけでは不自由。ルミプイストまでにしても自力で歩くわけですし、雪の中を気にせずに歩ける靴は、ルスツでは必要だと実感しました。
一応、ノースウィングのスタッフにホテルエリアで長靴を借りられるところはありませんか?とは聞いてはみました。
無いのは想像できましたが、スキー場にくるのに雪道対応の靴を持ってこないわたしたちのようなゲストのために、2、3足くらいフロントにあったら、いいのになと....。
でも、もちろん、次回はスノトレを持参します。(...と思ってます。)
10/06/10 
West Mt.ウエスト
初めての冬のルスツは、雪が降りしきるあいにくの天気でした。
視界の悪さは馴染みの無いコースへの警戒心を高めるものですが、覚悟していた通りの雪質(一般的にはパウダーなのでしょうけど、握ると雪玉が出来るくらいの湿気)にも、わたしたちは苦戦を強いられました。
解放感や爽快さとは.....正直なところ、無縁に近い体験でしたけど、それは悪条件が重なった結果の一過性のもの。チェックアウトの日の朝、圧雪されていくコースを目にすると、前日までの苦行の記憶もふっとんで、楽しめそうな気もしました。
実際の快感体験は、翌年に持ち越す事になりますが、『翌年』に繋がったのは、スキーを第一の目的にしていなかったからでしょうね。
実は、トマムの雪質を越える事はないと言う悟りが災いして、滑る事への執着を持たないようにしていた結果ともいえますが、レストランや客室情報はせっせと収集したにもかかわらず、わたしたちはゲレンデについてはほとんど知らないまま、最初の一歩を踏み出しました。ただ、タワー開業の噂の中で、タワーはスキーをするには不便と言われていたということや、冬期だけモノレールが停車するスキー場前ステーションがホテルエリア側にあるという事実から、ホテル側にあるのがメインゲレンデだと思い込んでいました。
その前提では、なんか....それほどでもない...という印象は否めませんでした。
裾野も短く、ホテル棟が
切迫する視界も、窮屈な感じをうけましたしね。
それでも、ま、こんなモノかなという、妙な物わかりのよさで折り合いをつけたのが、2009年、吹雪まじりの初 WEST Mt....。WEST Mtの立場では、勝手な思い込みで、勝手な解釈をされて、不本意だったことでしょう。
本領発揮のWEST Mtの偉容は、2011年レポートでご確認ください。
11/09/14 
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