画面のレイアウトが乱れる方へ


                 

 2011年グリーンシーズン、国内事情を反映してか、ルスツでも一部施設の稼働や営業時間の
調整が行われています。ピーク時を覗けば、利用出来る施設が限られる(わたしが知る限りは、かつてない程)リスクは避けられない様子です。

 リスクを承知で混雑時を避けて滞在した5日間、『場所』が限られる状況と、選択肢の減少が必ずしも比例しないことを、改めて感じる機会となりました。人(スタッフ)の存在が快適さを強めるかのごときルスツでは、テーブルサービスのレストラン1カ所のみの営業でも、いつもどおりに楽しめました。


 



     
EditRegion6
 客室(ルスツタワー)

 2011年7月は、ルスツタワーの5人〜7人用の客室を利用させていただきました。

 2人で何故に?という疑問を無視して先に進むのも無理があるので、かいつまんで経緯を....。
 実は、営業予定ということで予約をいれていたジュニアスイートが、我家の滞在期間内の一部の日にちでクローズが決まった為に、タワー客室に差し替えられたのでした。

 

 スキーシーズンの終盤には、政府の期間から『節電』の要請があったとかで、北海道でそんな必要が??と違和感を抱いたものでしたが、その要請が正式に解除される切っ掛けも見当たらない昨今、ルスツでもグリーンシーズンの始まりに向けて、施設の一部クローズや営業時間の変更があり得るとの案内もあり、加えて、例年並みの予約が期待出来ない可能性もきかされていた上で、ピーク時を避けて組んだ日程です。希望の施設が利用出来ないリスクが付いてくるのは仕方がないですね。
 夏休み期間や連休以外は個人客は原則タワーで対応(ノース&サウスは団体客)の予定、レストラン等もタワーに集約するらしいと言う状況のなかで、団体さんにまじってノースウィング(ジュニアスイート)に宿泊するのが、良い選択かどうかの迷いも残っていたところへ、滞在予定の2日目はジュニアスイート非稼働(修学旅行の団体さんがチェックアウトして、当日チェックインの団体さんがいないということだったようで、ノースウィングが全館クローズでした。)との話は、我家にはそれほどの大問題でもありませんでした。もとより、ゴルフ目的の我家には、利便性はタワーの方が高いのです。
 
 ただ、タワー客室には、いまさらですが階段が有ります。

 ゴルフをしようという者が室内の階段を使えないという話は通りませんが.....使って楽しいアイテムではありません。冬期、ジュニアスイートの利用にあたって、わたしは、階段がない部屋の快適さに、声を大にして感激したわけで、ですから(ルスツでは)ジュイアスイートからタワーの客室への切り替えの案内時に、階下にもベッドルームのある客室の利用を提案してくれたのだと考えます。混雑時でなく、客室の用意が可能だった現実と、ルスツの好意によってもたらされた『恩恵』ですね。今後の利用の可否については未確認なので、安易にお勧めはできかねますが、快適でした。

 
多分、定員4人の客室よりも20uほど広い客室は、上に3人用の寝室、階下に2人用の寝室が独立してありました。リビング壁面に2つのベッドが収納されているのは、おんなじです。上の寝室は、もちろん,日々は使いませんでした(空のトランクを置いて、最終日に荷造り場所として使用)から、スペース感はこれまでの客室と似たり寄ったり....と言ったらバチが当たるかな?
 リビングがゆったりしている分、キッチンカウンターやシンク回りは、レイアウトによる錯覚かもしれませんが、もしかしたら狭いかも...と言う感じでした。

 じゃ、何がそれほど快適だったかといえば、そりゃ、ワンフロアーで全てがまかなえるということです。

 階下のベッドルームには、ドレッサーも備わっていましたし、クローゼットはきちんと奥行きのあるもので、リビング内のクローゼット、壁面収納ベッドの両脇に設けられたスペース、そして、階段下のキャビネット...と、欧州旅行並み(...か、ゴルフ用品を含めるとそれ以上)の我家の荷物を
収めるには充分でしたから、今回は靴と空のトランク以外は、全て(荷物を)階下に下ろしました。ちなみにイメージ内に写っている青や赤のキャリーケースは、当日持参したもの。これ以外にトランクふたつ分が、我家が持ち込んだ荷物です。備え多すぎて、タワー客室の収納力には不足を感じていたというのは勝手な話としても、引き出し収納があるかないかの差は大きいですよね。
 
PC、DS、携帯、ビデオやカメラのバッテリーなどなど、上へ下へと持ち運ぶ(探しまわるとも言う)ストレスもなくなりました。

 左上イメージが、階段を下りて左側にあった二人用の寝室。ベッド2台、(窓際に)アームチェアとスツール、カウンター仕様のドレッサーの横が引き戸のクローゼット。この部屋にテレビは設置されていません。
 下のイメージが階段上の寝室で、こちらはベッド3台と長椅子、テレビも有りました。
いつもの(定員4人)寝室よりも縦方向に余裕があるようで、キャビネットも引き出しつきでしたが、、クローゼットの奥行きは、ベッド数とは関係なく同じでした。

 本来なら衣類を押し込み、積み上げさるをえない貴重な空間に、空っぽのトランク(横向き)だけを置いておける贅沢さを噛み締めつつ、わたしたちは、下の、リビング横のベッドルームを使いました。

 リドートスティでは、毎日の昼寝が習慣づいている我家にとって、寝室の使用は日に2回。フラットアクセスのありがたみも2倍でした。

 以前、階段
の上り下りを最小限にする為に、リビングにベッド(壁から出てくるベッドです)を整える要望もあると聞いた時、それじゃ階段苦行の解決にはならないとばかり、わたしはジュニアスイートを目指したものでしたが、(下で寝るということは)案外有効な工夫なのだと感じ入りました。
 
リビングにベッドをセッティングしてもらうとどんな感じになるのか...床面積には余裕がありますし、トライしてみる価値はありそうな気がしますが、我家の場合は大前提として荷物のスリム化が課題になりそうです。
 4人
定員の客室にも階段下にキャビネットがあればねえ....。

                                            11/07/21 

 

 ショップの品揃えと発送サービスについて

 道内ではアミューズメントパーク(遊園地ですね)としてもポピュラーなルスツには、館内にもそれらしきショップが連なっています。輸入玩具、お菓子、 雑貨、クリスマスや、ガーデニング、香り等のテーマを持った専門店など、遊園地での絶叫につかれたら館内のファストフードで喉をうるおしつつ、ショップ巡りもいいかもしれません。数百円の“かわいいもの”から意外に値のはるレアアイテムまでラインナップは様々です。タワー館内には由緒正しきシュタイフのテディや、廃番になっているかもしれない絵柄の大倉カップにも出会えます。

 が、ルスツで見つけた愛用品やお勧め品の紹介はページを改めてということで、ここでは、北海道、あるいはルスツ土産の調達のお話です。
 自分たち用に加えて、会社やご近所に何か...と考えた時に、おなじみの、そして使い易い物がそろっているのが、ノースウィングのカラフルとタワー館内のウェルカムです。ルスツ公式HPでは、日用雑貨、コンビニエンス・ストアとして紹介されているショップですが、コンビニで扱われている商品(飲料水、お酒、おつまみ、アイスクリーム、洗剤、ティッシュ等、滞在中に消費する物)も揃っている大きめ規模のスーベニアショップですね。海産物、農産物の産地直送の申し込みも受け付けていますし、ルスツオリジナルグッズもここで取り扱われています。
 いわゆる“お土産”も充実していて、石屋製菓(白い恋人、美冬等) きのとや(札幌農学校クッキー)トラピストクッキー、ロイズ、カルビー(じゃがポックル、ジャガピリカ、いも子とこぶ太郎等)わかさいも、 ホリのピュアゼリー、思い出すままに並べてもキリなくて、例えば、新千歳空港で人気のあるメーカーでは六花亭と北菓楼は見あたらなかったという方が話は早いでしょうか。つまりは、多くの商品は、空港で他人をかきわけ、時間を気にしてイラつきながらレジに並ばなくても、滞在中に食事に行くついでにでもルスツで買ってしまえますよということです。

 帰路、空港での買い物は荷物も増えてストレスなので、(生もの以外は)往路に買って滞在先に持ち込んで整理、荷造り、発送するのが、わたしのこれまでの常でした。トマムからルスツに利用を変えたのちも、当初は空港で増えた大荷物を携えてルスツ入りしていたものでしたが.....案外、ルスツでは取り扱いがない為に、なんととしてでも空港で買わなくちゃというアイテムは多くはない事に気がつきました。
 取り扱いのない有名どころ、六花亭は、むしろじっくり選べるオンラインショップが便利ですしね。

 そして、ルスツのショップで購入すると、荷造から発送までの煩わしさから解放されるメリットも確認出来ました。
 お土産お菓子はカサが高いし、レリルト食品は重いし....あらかじめトランクに多少の余白をもたしていても、うまく収めるのは難しいものです。自宅用のものは箱を潰して小袋をトランク隙間に 分散して入れたりもしたものですが....余分に一箱、荷物をつくってしまうのが簡単なんですよね。とくに、昨年からはパンを持ち帰るようになった為、手荷物は増やせない状況ですから、なおさらです。
 タワーには宅配カウンターが、冬期に限って利用しているノースウィングにも冬期限定営業の宅配コーナーがあるので、そこで箱の調達も可能かと思われます....が、モノは試しにと尋ねたところ、ショップ内で購入した商品に限ってなら、ショップで発送をお任せ出来るというではありませんか。買った物を、送料を払って自宅に送ってもらう...空港のショップでもあたりまえに行われることですが、宿泊施設等では、サービス料(手数料)が発生するケースはめずらしくありません。まあ、ウェルカム、カラフルに関しては、宿泊施設と切り離して、一般的なショップと位置づけていいのでしょうね。それ故、他店の商品や不要になった着替えも一緒に...とはいきませんが、品揃えが充分なショップでは、あらかた必要なものがまとめてかえるので、レジで支払いを済ませたら、荷造りも発送もおまかせしてしまえるのは、ありがたい話でした。ショップと客室と宅配コーナーを行きつ戻りつする必要もなく、例えば、箱の調達の段階からを思えば、節約出来る時間はバカになりません。
 チェックアウトの前々日までに手続をすませれば、帰宅当日に時間指定配達で受け取ることもできますしね。
 
 ひところは新千歳空港で争奪線が激しかったじゃがポックル(じゃがピリカ、いも子とこぶ太郎)、南家とYOSHIMIのカレーせんべい、有名各店のレトルトスープカレー、じゃがりこの北海道限定フレーバー、きのとやのクッキー ジャガバターふりかけと、8箱の札幌おかきOh!焼とうきびが、上イメージの主な中味です。(隙間は2箱とりだした跡)
 レジでショップのスタッフが見当をつけた大きさの箱(120サイズ)にほぼ一杯に収まって、宅急便で届きました。
 すっごく、ラク!


                                            11/10/06 

 チェックイン手続と客室案内

 2年前(2009年グリーンシーズン)にトマムを諦めて、試しにルスツに行ってみようかと決めた時、ルスツは初めてだというTomokoさんに、わたしは昔の記憶を根拠に、期待しない方がいい部分に付いていくつか具体的な話をしました。

 トマムのように隔離された空間での非日常の雰囲気はルスツにはないし、トマムのように晴天率も高くないし、施設の設えに,トマムのようなこだわりは見えないし(プールの内側に、太陽光を反射して水を青色に見せるというドイツ製のタイルは使われてないし、底にありながら水面に浮かび上がって見えるイタリアモザイクタイルもないということです。)統一感も、乏しい...とか、今更、どうしようもない事はすくなくありませんでした。

 そもそもルスツに行ってみようかと言う事になったのは、トマムから相当数のスタッフが転職している状況下で、変わっている(自分たち好みに)可能性にかけたわけですが、変わりようがないものは仕方ないですしね。そして、多分変わっていないだろうという前提で、チェックイン時間の前には部屋は使えないことにも、わたしたちは折り合いをつけて出かけました。
 その昔の経験では、GW明けの閑散期、空いている客室はいくらでもあると明らかな時期でも(手続はできても)「チェックインの時間は※時なので、その頃にもう一度フロントにおこしください。」という案内をうけて、朝の8時過ぎに到着してさえ、客室の準備が出来ていな炒めにすぐに案内出来ないことについて「ご不便をおかけして...。」頭を下げられたトマムとの“違い”を感じたものでした。が、そのトマムのエピゾードも今は昔の思い出話。
 (チェックインの)時間前には決して客室に案内されないのは(他のホテルでも体験して)ルスツだけの話ではない事も解った以上、こちらもそのつもりでいれば良いだけの話です。到着後は、ホテルエリア館内やショップを見て回って、ラウンジで....営業してなきゃファストフードショップのどこかでお茶でも飲んで時間を潰す予定で、わたしたちはタワーのエントランスに降り立ったのでした。

 実際には、早々と客室に案内されたことに、荷解きも終えて一段落してから「あ!?」っと気がつくという有様でしたが.....本当に、あたりまえのように案内はなされました。
 ただ、2009年の客室レポートでも触れていますが、それがたまたまか、あるいは幸運が重なった結果と言えなくもなかったのも事実でしたから、旧トマムスタッフがフロントデスクにいるタワーではなく、文字通り初めての利用となる冬期のノースウィングで、わたしはルスツのホストとしての姿勢の変化を実感したのでした。
 こちらでは、あたりまえにではなく、チェックイン時間前だけれども客室の準備ができているので、という説明つきでしたが、空港からの同じバスで到着した他のゲストも同じに....いえ、他のゲストと同じようにわたしたちも..というべきでしょうか、公表されている時間に関係なく、早めの客室利用が叶いました。

 とあるホテルのように(確認出来ません。欧州旅行計画中にリストアップしたホテルのどこかです。その一件だけではなく、公式HPにチェックイン、チェックアウトの時間を明記してないホテルは、わりとあります。)ゲストが到着した時間がチェックインの時間と言うポリシーを掲げてこそいませんが、ルスツで行われていること(心がけられていること)は、世界基準でサービスに定評のあるホテルとかわりません。
 午前中にというならともかく、たかだか1,2時間はやく部屋に入れたからって.....と思われるでしょうか? 確かに、それで行動計画の根本が変わるわけじゃありません。お茶を飲んでから荷解きするか、荷解きしてからお茶を飲むか...順序が入れ替わるくらいのものかもしれませんが、印象は大きく異なります。出迎えの準備が整っているかいないか...この差はおおきいんです。
 ※時(公表のチェックイン時間)までに間に合えばいいと言う態勢では、ちょっと早めに着いてしまったゲストに対して「お待ちしていました。」という(スタッフの)言葉がかるくなるんですね。他の言葉でも同じです。だって、まだ、“はやすぎる”んですから....。
 でも、早すぎるゲストへの備えがあれば、憂いなし。憂いの無い笑顔で迎えられて、好感度をアップしないゲストはいませんよね? 

 サービス業に従事するスタッフにとって、自身が提供するサービスの内容や質に自負を持てるかどうかは重要なポイントです。なぜなら、ゲストの満足度をはスタッフのそれに比例するものですから。ベストを尽くしているスタッフの充足感に勝るポスピタリティはないかもしれないくらいに“きもち”が醸し出すものは影響力があります。
 チェックインの時間には少々早いけれども客室に通された時に抱く好感情は、柔軟なサービスそれ自体によりも、宿泊に関わるスタッフがベストを尽くしてゲストの到着を待っていたというホスピタリティによって引き出されるものだと、わたしは思っています。
 もちろん、ピーク時に、満室状態に加えてチェックアウトの時間が遅いゲストがおおければ、早めの準備は無理な場合もあるでしょう。ありがたいことに,我家では2009年来そういう場面に遭遇したことがないので、確証はありませんが、今のルスツなら、そんな時でもスタッフは、チェックインの時間前だからのいう事を理由にはしないんじゃないかという気がします。根拠? だって、それをいったら感じがよくないでしょ。

 違いがなくなった.....。2009年の第一印象が2年経過した今も変わらないルスツで、ホスピタリティーを知るスタッフが感じの良くない事を言うはずがないじゃありませんか。

 注 レポート内のトマムは、当サイトで OLD TOMAMU と位置づけている時期のアルファ・リゾート・トマムをさします。

 

                                          11/12/10 

 

 

 

 

 

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