画面のレイアウトが乱れる方へ



                 

 2012年、グリーンシーズン、タワーの雰囲気に惹かれつつも、客室の快適さを優先して,宿泊はノースウィング、ジュニアスイートを選びました。個人客はタワーに集約された昨シーズンの同時期とは異なり、今季はジュニアスイート宿泊のゴルフプランも登場し、ぐっと利用しやすくなりました。
 夏休み前ということで、混雑に伴うストレスもなく、団体客(主に修学旅行)が館内を適度ににぎわしてもくれる為に静かすぎるということもなく、リラックス&リフレッシュ滞在を楽しめました。
 大浴場には新たに露天風呂が造られ、オクトーバフェストの店内もリニューアルされるなど、施設面の『改善』も、今季は刺激的でした。

                               
 



     
施設とサービス

露天風呂付き大浴場 (タワー)

 昔(というほど時間が経過してしまいました。)トマムに大浴場が無いことを指摘する声を耳にするにつけ、お風呂に入りたいなら旅館に行けば良いものをと思ったわたしは、ゲストの要望に応えて(と言われた)新設された、かの“木林の湯”にはついに馴染めずに終わりましたが、それは、ヨーロッパ式リゾートをコンセプトにしたトマムに、裸の付き合いの大浴場はそぐわないと感じたからで、わたしが大浴場嫌いだったわけではありません。スポルト、ホテル、ガレリアでさえも、洗い場の無いバスルームには不自由さがありましたけど、当時は使い勝手の良さよりも雰囲気を重視していたのでしょうね。“日本にいることを忘れた”と言うキャッチコピーに共感した身としては、日本式お風呂の快適さは不要でした。その代償に失われるものが大きかったですからね。
 “木林の湯”が、ホテルの裏手にでも目立たないように登場していたら、もっと違った捉え方が出来ていたかも...と言うのは今更の話ですね。トマムでは最後まで認めることができなかった大浴場を、ルスツでは積極的に利用しているのは,思えば我ながらおかしな状況ですが、年をとると、雰囲気よりも快適さが勝るということかもしれません。

 ただ、言い訳をすると、レストラン以外は客室装備のスリッパの利用も認めているルスツは、いはば日本式リゾート。
 大浴場は、ルスツらしさに棹さすアイテムではないんですよね。最初からあった施設をなかった時代と比較しようもありませんし、そもそも、タワーやスイートの客室のバスルームも洗い場付きのジャパニーススタイルとなれば、日本らしさ故の快適さに甘んじようと言う気になるものなのです。
 
 ゴルフシースンにはタワーコースのクラブハウスの役割も兼ねるタワーの大浴場は、明るく清潔で、日替わりのハーブオイルが使われたジャクジーも気持ちがいいので、使い勝手の良い客室のバスルームよりも大浴場の利用を優先するのが、わたしたちの行動パターンでした。ところが、タワー宿泊と違って対岸(ホテルエリア)からはモノレール頼みの移動時間がかかります。風呂上がりのいでたちで夕食はちょっと....となると、夕食の時間が長い傾向のあるわたしたちには、夜のバスタイムに余裕があるとはいえません。
 それ故、初日に、わたしたちは風花で夕食をとりながら、大浴場は翌日日中(ゴルフの後)にして、今夜は部屋のジェットバスでもいいかもと言う気分になりかかっていました。ところが、そこに露天風呂が増設されたとの情報が....!もとより行きたかったところに「行ってみてください。」と勧められれは、そりゃ少しくらい遅くなってもひと頑張りしなくてはという話になるじゃありませんか。
 現在、大浴場にタオルはおかれていないので、食後に直行するわけにはいかず、わたしたちは一旦ノースウェストの客室にもどり、パンプスをサンダルに履き替えリラックスウェアに着替え、バスタオルを詰め込んで10時を少々回った頃に再び対岸タワーエリアを目指しました。大浴場は深夜まで開いているので急ぐことはないという意識下での動作が悔やまれたのはその語まもなく...。サウスウェストのモノレール乗り場には、運行は23時までと言う案内が出ているではありませんか。行って、入って、タワーのモノレール乗り場に戻るまでに使える時間は40分ほど...。それでも諦めなかった夜の露天風呂は、少し熱めのお湯と冷たい夜風が心地よかったものの、星を見る(でてたか....?)余裕も,カメラを持ち込み発想もない、慌ただしいバスタイムでした。

 仕切りなおして、昼間に撮影したのが、上と右のイメージです。

 黒い部分を背当てに腰掛けると半身浴が楽しめる湯量で、目前の景色はウェストの山。2階からの目線なので、山肌のスキーコースに高さが合っている感じでした。冬期はコースを滑走するスキーヤーを眺めながらのバスタイムになるのでしょうか?スキーヤーからの視線は....しっかりと距離もあるので気にしなくてもよさそうですが、これまでとは、男湯と女湯が入れ替わっていたのは、外からの視線に配慮しての措置かもしtれません。
 大浴場内の湯船と露天風呂はを仕切るガラスは、中心ラインに目隠しがほどこされています(上イメージ右側)が、湯船に浸かった位置からは露天風呂の先が連なるように見える仕様です。 
 内でも外でも解放感を堪能出来る大浴場になっていました。日差しを浴びた露天風呂も,気になる浮遊物も見られず,お湯が綺麗なのが好印象でした。(季節によっては、虫の害もあり得るかも....?)

                                            12/06/22 

 

大浴場 (サウスウィング)

 2010年冬期、客室のバスルームには(タワー客室のように)洗い場が無いことを承知の上で、スキーをする上での利便性を優先してホテルエリアに滞在した時に、利用する予定だったものの賑わいに馴染めずに、脱衣場を覗いただけに終わったサウスウィングの大浴場.......12年グリーンシーズンに『誰もいない時間』を見計らって内部見学してきました。

    

 同じ向きに掲げられたシャワーヘッドが客待ち顔で並ぶ様子は、整然とした印象で、手入れが行き届いている証のようにもみえましたが、先にタワーの浴場を知ってしまった身の不幸とでも言いましょうか...ジャクジーも無いし、洗い場の仕切りもないし、窓も無い(これはロケーション的にあったら困るものかもしれませんが...。)というわけで、今回も結局見ただけで、利用はしませんでした。そういえば....昔は洗い場に仕切りのないのがふつうだったような記憶が....いえいえ、タワー大浴場よりも後に造られた木林の湯にも仕切りはなかったことを思えば、仕切りの有無で時代を語ることはできませんね。
 ただ、まあ、洗い場がおおく、隣との距離も少々近い感じで、個人で利用するには、落ち着かない感じは否めません。いわゆる『お風呂』だけなので、リラックスできる要素には乏しい気がします。

  仲間内、例えば修学旅行の学生さん達にとっては、皆で一緒のでのバスタイムを楽しめる嬉しい施設かと考えますが、大人数のグループと遭遇したら、居心地はよくなさそう....。で、こちら(サウスウィング浴場)は、団体客の利用頻度が高い(わたしたちが宿泊した時には、修学旅行客が何組か泊まっていて、チェックイン時にサウスウィングの浴場が大変混み合う時間があるかもしれないとの案内がありました。)様子で、たとえ、ホテルエリアに宿泊していても、タワーの大浴場に出向くのが賢明かと思います。

 右イメージは、サウス大浴場の脱衣場。脱衣籠が並ぶ棚の側面に向かい合って、浴場の出入り口があります。奥に椅子が並んでいる部分がメイクエリアで、浴室内外ともに、タワーの大浴場よりも広めに造られていました。

                        12/07/26 

 

クラブハウス浴場 (リバー・ウッドコース)

 2012年7月、ウッドコースでのプレイの後、寄り道をして帰る予定が入ったので、着替えを持参して、汗を流して出かけるべくクラブハウスの浴場を利用しました。

 ロッカールーム内に併設されている浴場は、(女性の方は)さほど大きくはなく、浴場内は正面に湯船、両サイドの壁面にそれぞれ3カ所(......もう少しあったかも)の洗い場がある規模でした。下のイメージ中央、湯気で殆ど何もみえなませんが、灯りの下に湯船、手前の壁面に洗い場、湯船の手前中央部分には何もありません。
 クラブハウスとはいっても、宿泊してプレイを楽しんでいるゲストは、わざわざこの場で着替えたりはしませんから(我家もこれまで、汗まみれのまま客室に戻ってました。)主な利用者は日帰りプレイヤーとなれば、これで場所が無くて困るということもないのでしょうね。タオルが積まれた棚の下にあるボックスに投げ込まれていた仕様済みタオルも、午後1時過ぎの時点で1枚(バスタオルの下にタオルがあったとして、1組)だけでした。私が利用中も他のゲストの気配は無く、貸切状態でした。

   

 で、一人きりだったので人目を気にせず、私は髪も身体もほぼ立ち上がったまま洗いました。というのも、お風呂椅子が、ちっちゃくて、低いんですよね。非常にという形容詞をつけても良いくらいの低さで、そうと分かっていても実際に座ろうとすると、身体が『想定外』の低さにビックリするほど。どんなに屈んでもお尻と座面が出会わない....主人の感想では、そのまま後ろにつんのめりそうで危ない気がしたとのこと。床に膝を付いてうかせたお尻の下に椅子をあてがえば、危ないこともないんですけど、腰掛けたら腰掛けたで、腰掛けたままではシャワーヘッッドのフック位置が高くて手が届かないではありませんか。結果、立ちっぱなしが一番ラクということに....。ゴルフ場の浴場ですから、足腰の弱いゲストへの対応が不十分でも、仕方がないですね。配慮にかけると指摘するのは適切ではないのでしょうけど....ただ、タワーの大浴場にある椅子(座面が高めのあり今時の椅子)を2、3個、こっちにも回してくれれば、ラウンド後にヘロヘロになったボディが喜ぶに違いないと感じました。

 上イメージ 右端はメイクスペース。
 藤製の背もたれつき椅子には、腰クッション付き。しずくしたたる髪をバサバサとあおぎながら乾かすにはちょっと気を使っちゃって、バスタオルを敷かせてもらいました。(タオルはひとり1枚づつとかいう規定が無くてよかった!)

                                        12/07/26 

 

ロードトレイン (ノース&サウスウィング)

 2009年に、チラっと見かけたものの、正体不明のままになっていた乗り物が右イメージの、ロードトレイン。道を走る列車ですね...。
 
 グリーンシーズンはタワー宿泊が続いていて、ノースウィング利用の冬期はこれ自体を見かけないという事情で、なかなか遭遇しにくいアイテムでしたが、12年はグリーンシーズンもジュニアスイートの利用が可能になったおかげで、ロードトレインを追いかけ、待ち構えて、乗車するチャンスに恵まれました。

 あれは何だろうという疑問を持ったまま、停まっていた場所にいってみたら、そこが停留所で(サウスウィング前)走行ルートも書かれていました。察するに、ホテルから遊園地や観覧車(遊園地入り口一口を折れて坂道を上って行った先)、あるいは逆方向,ノースウィングの先にある厩舎への足となっているようで、北から南、南から北へと巡回している様子でした。

 遊園地に用はなくても,ロードトレインに揺られて一周するのは、ルスツの屋外の様子が判って良いかも..という判断で、わたしたちは次の停留所、遊園地入り口の前まで歩いて、観覧車乗り場で方向転換したロードトレインンが坂道を下りてくるのを待ちました。
 閉園間近の時間帯で、帰路に付くゲストがホテルの前で皆下車した中で、最後尾の車両の中で一向に動かないわたしたちに、運転手のおじさん(スタッフと言うよりおじさん...かな。)は、わざわざ運転席から下りてきて、声をかけてくれました。普通は下りるべき場所ですもんね。
 ロードトレインはまだ最終便ではないというので、わたしたちはそこからまたグルリと一周したいことを告げて、後ろは揺れが大きいから乗りごこちが良くないでしょうというおじさんに勧められて、前の車両に移動しました。ロードトレインはノースウィングの横をとおり、スターダスト・アベニューのモニュメントが途切れた先の坂をのぼって、コース北側の一番高い位置で一旦停車。(ちょっとなら停まってられるから馬を見てくるかい?とおじさんに提案され、わたしたちなりにダッシュしましたが、あいにくの時間切れ。馬さんは厩舎に入っちゃったあとでした。)
 
 車両は、そこから、コテージや花壇の横を緩やかに下りながら、再びホテルの前をとおりすぎると、コース南端の観覧車前への上り坂を進みました。カタコトとリズミカルに揺れながらの『歩み』は決して早くはありません。遊園地で遊ぶのが目的なら、早足で歩いた方がストレスが無いかもしれませんね。でも、急ぐ必要が無いひとときに、少しの間、揺られて『敷地内観光』も悪くはない気がしました。

 もうすこし早い時間に機会をつくって、馬さん見物と観覧車乗車の抱き合わせで楽しんでみたいものです。

          
               12/12/11  

 

 



ルスツ共感レポートTOP(グリーンシーズン)へ戻る