画面のレイアウトが乱れる方へ


                 

 2017年7月中旬、ルスツリゾートで、1年振りのゴルフに挑戦してきました。

 例年通りに、夏休みの混雑を避けての日程でしたが、予想通りに、まだ動きの鈍い国内個人客にたいして、やっぱり多かった訪日ゲストは、ルスツの安定した稼働率の支えにもなっている様子ながら、悩ましき問題も昨シーズンよりも顕著になっている印象を持ちました。
 多様化は勢いとともに、いくらかの『乱れ』ももたらします。
 ルスツでは、ホスピタリティー以上にコントロール力が必要になる時期かもしれません。

                               2017/07/30
            
 



     
EditRegion6

 

準備

 ルスツタワーがウェスティンにリブランド営業を開始して1年と数ヶ月、不自由な『変化』は、表れてはいません。

 地域を指定、ホテルを特定して予約が出来るSPG公式サイトでも、ウェスティン・ルスツリゾートの宿泊予約は出来ますが、基本的には客室の予約に留まっている感があります。ルスツの公式サイトでは、これまで通りに多種多様なプランでの予約が可能ですし(ただし、ノース&サウスホテルとウェスティンの予約ページは分けられています。)、ホテル情報も、むしろ、ルスツ公式サイトからのリンク先の方が分かり易い気がします。ルスツリゾートの中の宿泊施設のひとつとしてウェスティン(旧タワー)があるという位置づけで、予約はもちろん、、現地情報、レストラン案内等も、ルスツ公式サイトで得ることができます。いわゆるタワー時代に提供されていた案内がブランドが変わった結果、削除されて困ったという話になならずにすみました。

 最も、我家の予約は、これまで同様ノースウィングのジュニアスイートでしたから、ウェスティンの予約サイトがルスツの公式サイトから分断されても、不自由は無いんですが.....。
 一方レストランに関しては、場所別にグループ分けされての案内に加え、サイト内から“予約”ができる環境が整えられました。
 ルスツ再訪に踏み切った当時、夕食の予約を受け付ないシステムだけは、困ったもんだの一言で、それでも、風花、ベルビューで満席のために長く待たされル事態にはならなかったので、「時間に縛られないのも案外いいかもね。」などといいもしましたが、数年前から一部のレストランで予約がるようになると、出発前に滞在中の夕食の予約をすませるのは、我家ではあたりまえになっています。
 その予約が、利用日を入力するだけで空席検索から予約まで出来るように...便利になりました。夕食券利用の有無や食物アレルギーの有無についてのチェックもあり,また要望記入欄も設けられているので、リクエストも可能...なように思えますが、予約は席のみ、特別な要望は直接連絡をの指示表示があります。
 まあ、かぼちゃが苦手ですという類ならサイト手続で完結しそうですが、我家はやっぱり担当スタッフの手を煩わせました。
 飛行機や客室など、スピード勝負の予約に人を介することはなくなりましたが、食事の予約をオンラインでなんて...ネット専用お得コースとかがあるならともかく...という本音が、わたしにはあります。

 ほぼ1年振りに声を聞いた担当者へのお願い事項は、雪花亭(寿司カウンター)、風花(鉄板焼き)ベルビュー、風花(テーブル席)ベルビューの席の確保と、料理の調整でした。風花、ベルビューは料理長おまかせコースを各1日づつ、鉄板焼きは,既存メニューから造り等の一部ラインナップを外しての昨年のようなスタイルで、初めての利用になる寿司カウンターでは、基本は料理長におまかせで、和牛の炙りの握りのみ「頂きたい」旨、お願いしました。

 ゴルフスタート地感の予約は、客室予約時に大まかな希望時間とプレイ希望コースを伝え、後日、担当スタッフから手配完了と、スタート時間を記したメールが届きました。

                               
                                       17/07/20 

現地

ゲストとスタッフ

 知名度を持って、より広範囲の外国人客の需要を開拓することが、ウェスティンブランド導入の目標ひとつだとすれば、1年経過して、達成率は上々、成果は上がっている印象があります。

 この数年、我家は国内の連休、夏休みを避けての利用でしたから、外国人客は増えてはいました。それ以前は...“空いてる”感じだったのが、国内客の動きが鈍い時期に空いていた客室が、外国人客で埋まって行く...まあ、どんな時期でも空き室多しをよしとする話はないわけで、この時代に外国人客の比率が高まるのは、こちらとしては手放しで喜べないけど(ゲストの立場で言えば、空いてても平気)仕方が無いよねと言うところだったでしょうか。
 もちろん、賑わいや混雑故のメリットもあります。
 ショップやレストラン営業に期待が持てるようになりました。トマムを諦めてルスツへ...再訪に踏み切った2009年当時、レストランの営業は予約状況にあわせて2週間単位で決まると言われていたのが、ウソのような話です。まるでプライベートゴルフ場みたい..という贅沢な環境を失った代わりに、食環境は改善され、例えばベルビューが営業するかしないか...と考える必要もなくなりました。
 そして今季、これまでの状況に、多様性が追加された様子に思えます。
 ゲスト、スタッフの多国籍化...ですね。ゴルフ場に入れば韓国からのゲストが圧倒的に多いし、全体的にも、近隣のアジアの国からの訪日客の比率が高いのは変わらずですが、東洋系ではないゲストもよく見かけました。
 応じて、アジア圏以外を連想させられるスタッフも目につきましたし、ショップやファストフードのレジ、ビュッフェの類に限らず、活躍の場を拡げています。 
 つまりは、わたしたちが、国籍の異なるスタッフから直接にサービスを受ける機会も増えたと言うことです。例えば、ロシアからのゲストにロシア人スタッフが対応することはあっても、日本人ゲストには日本人スタッフが...という配慮は無いわけで(たぶん...。)、今回は我家も、到着時に出迎え、荷物をうけとって部屋までの案内をしてくれたのは、お国は特定出来ませんが、お隣か...すぐ近くの国の男性スタッフでした。
 主人がチェックインの手続をしてる間、彼はわたしにルスツは初めての利用かと尋ね、この時期に毎年来ていることを話すと、姿勢を正し、「いつもご利用を、ありがとうございます。」と丁寧に頭を下げてくれました。

 わたしが、海外旅行先で恥を横に置いて乱用する英語よりも遥かにスムーズに、でも、やっぱり自然な..とは言えない日本語での会話が、気にならないといえば、嘘になります。
 ただ、話のテンポが変わっちゃいますから...という程度のことで、むしろ言葉の壁故に黙しているよりははるかにいいし....と、わたしは好感を抱いたのですが、数時間後に、その印象が間違いではなかったと思わせられる経験がありました。
 ホテルの外で、彼から「こんばんは」と声をかけられたのでした。
 仕事を終えて帰路に着いたところだったようで、私服に着替えていたため、こちらは気づかず、立ち止まって会釈した男性が,到着時のベルパーソンだと分かるのに一瞬の間がありました。仕事時間外の屋外でのこと、黙ってすれ違っても(ま傍でもなくちょっと距離もありましたしね)礼を欠くことでもないのに...と..、感心させられました。トマム情報時代からおつきあいくださっている方はお気づきのことかと思いますが、我家はこの種の、ちょっとしたことに高評価を下す傾向があります。
 TDRのミラコスタやディズニーホテルで、*回目のご利用をありがとうございますと、記念品をもらったときよりも、縁があったスタッフの微笑みの方に心を動かされます。限定の頂き物はむろんうれしいですけどね、それは決められたサービスのひとつですから...。スタッフはデータを見ているのであって、わたしの顔を見ているわけじゃありませんし、『サービスを提供してくれた人』がこちらの記憶に刻まれることも滅多にありません。第一この種のサービス(理容回数に応じてグッズをとか、誕生日利用で割引とか、ケーキのサービスとか...宿泊やレストランの予約時用途を聞かれることもに珍しくなくなりましたよね。)は初めての時はともかく、その後は折り込み済みになって、感動の鮮度は続きにくい...という分析は別項に譲るとして、ルスツのスタッフの話です。
 一人でも二人でも、“いい感じ”と思えるスタッフがいるかいないかで、“場所”の印象は大きく変わります。
 かつてはリピートの候補ですらなかったルスツに、わたしたちがスンナリ取り込まれたのも、アルファ・リゾート・トマムでの“時”を共有したスタッフの存在があったが故というのは今更の話ですが、トマムがそうであったように、我家は今、ルスツに愛着を抱いてますから、わたしの評価は幾分の偏りがあります。

 外国人スタッフの比率が高まり、接触の機会も増えてきたルスツでは、スタッフのサービス・スキルにストレスを感じるゲストもいると察します。会話も振るまいも、経験を積んだ日本人スタッフのように...との期待は出来ません。要所はエキスパートが固めているとはいっても...例えば左上イメージの右側...ゴルフ最終日のラウンドを終えて、発送されたキャディバッグの中から出てきた3番ウッド...。ヘッドカバーは逆さまでした。(左のようにかぶせるのが正解。3番ウッドのみこのヘッドカバー。)他も、クラブの番手とカバーの番号は合ってはおらず、番号違いは数年前から、カバーの逆さ装着は...2回目でしょうか。正直最初はあきれました。でも、今年、わたしのキャディバッグをカートから下ろし、発送の準備をしてくれたスタッフは、一生懸命だったんです。女性と言うより女の子と言った方が雰囲気は伝わりやすい可愛らしいお嬢さんでしたが、日本人ではありませんでした。
 ダイジョウブです、ヤリマスとは言ってはくれるんですが、宅急便発送用のカバーをかけるべくキャディバッグを持ち上げても、ひとりでは上手くカバーがかからない...で、少しだけお手伝いしましょうと、わたしがバッグの底面にカバーをあてがったところ、随分感謝されました。スタートハウスのスタッフが何やってんだよという意見も出そうですが...彼女も、その後モノレール待ちのわたしたちを見つけて、微笑みと会釈をくれました。(ちなみに主人のバッグを担当してくれたのは、東欧系の女性で、片言の日本語も話さず、手伝いのタイミングも掴みかね、全面的に任せるしかったそうです。)
 ひいき目評価としては、それでいいじゃないと思っています。
 サービス・スキルは経験を積めば付いてきます。言葉の壁を超えてがんばっている外国人スタッフには、仕事振りよりは仕事に向き合う姿勢を優先して見てれば、ストレスとの折り合い付けは難しくはありません。さいわい...といっていいでしょうか、ルスツは自ら一流をアピールしている施設ではありませんし、ここに一流らしさ要求するゲストも...多くはないでしょう。始まってしまった多様化(多国籍化)の未熟な期間、サポートはリピーターのひいき目目線かもしれません。

 でも...一方で、慣れれば...経験を重ねれば...の話ではない問題も広がっている気がします。

 明らかに区別をしていい話ではないことは承知していますが、実際に見聞きしてきた体験上、見過ごしていたら危うい感じは、むしろ日本人スタッフの様子に見受けられました。笑顔が全くと言っていいくらいに見られないスタッフがチラホラと...。
 昨シースンにも、モノレール運行の担当者に、お疲れモード全開?の様子が気になるスタッフがいたことをレポートに上げていますが(今季、ここはみんないい感じ!)今回目立ったのは、オクトーバフェストの朝食時....。
 朝食内容はとても良くなっています。昨年はウェスティン側、改装されたアトリウムと朝食価格を揃えたものの内容は変わらずで、単なる値上げに終わっていましたが、ちゃんと見直されて、改善はされています。主なところでは甘み、デザート類の充実と、シェフズコーナーの拡大です。これまでの焼きたてパンに加えてミニおにぎり(その場で握ってます)、目玉焼き(その場で焼いてます)、フレンチトースト(その場で作ってます)、握り立て、焼きたて、作り立てが提供されてるんですが....4人のシェフが、そろいぶみで、表情が硬いんです。オープン前から列が出来て...の盛況故、愛想を振りまく間もなく料理に没頭.....だけではない気分が表情に現れている感じが、とても気になりました。

(上イメージ スタッフに寄って形状の違うミニおみぎり、いろいろと、熱々フレンチトースト。)

 そりゃそうだよ、とは思うんですよね。
 トレイに並べる間にも早く(カウンターに)出せと催促はする、遠慮もなく全部の種類を一人で持って行くし...パンはお皿ではなくトレイに大量に取って持ち帰るゲストがいるかと思えば、自分の水筒にコーヒーやらジュースやらを入れて持ち出すゲストも少なくない(....パンは国内客にも持ち出すゲストいるそうですが....)時間帯が違えば様相も変わるかもしれませんが、ゴルフのスタート時間の関係で、オープン直後に利用すると、こうしたゲストの振る舞いは視界に入らなかった日はなく、実害は無くても不快でした。それにず〜っと向き合ってたら、スタッフとしては、そりゃね...とは、心情お察ししますといってあげたくもなります。
 近づけば、「おはようございます。」の声がかかり、パンを取ろうとしたら、焼き上がったばかりのパンを並べるよりも前にひとつ、こちらの方が焼きたてだからと渡してくれた気配りは、どこに置き忘れたか!...と批判するのは、酷に思える様子でした。 個人の資質で終わる話ではなく、心身ともにハードな状況にあるんじゃないかと....。
 シェフだけの話ではなく、料理の補充、テーブルの片付けに動き回っているスタッフの多くに同じ傾向を感じましたが、シェフは同じ場所で動かない為、目立つんですね。夕食時にベルビューで話が出た際、つい、シェフズコーナーのスタッフをいたわってあげてと言ってしまいましたが、それは自称リピーターの物わかりのいいコメント...。
 初利用の国内ゲストには、ただ単に、スタッフは無愛想で、朝から暗い(ゲストはうるさい)との負のイメージを持たれておしまい...の怖さがあります。
 乱暴な分析をすれば、不快な振る舞いをするゲストは、スタッフの様子などには頓着しませんが、国内客は意外とね、雰囲気を感じ取るものですから。直接の関わりとは別に、スタッフの感じがいい、悪いの印象を評価に反映させる気がするんですよね。

 ゴルフコースへの送迎バスの利用時も、出発しようとするバスを止めて乗ってくるかと思えば、お仲間はすぐに乗られる準備はできていない...降りて次のバスにすればいいのに(と、わたしは思いました)、バスが動きだそうとすると、騒いで止める、ドアを開けてと言うので、降りるのかと思いきや、お仲間に早くと呼びかけるも、バスを待たすことには悪びれないという、いたってマイペースなゲストと同乗しましたが、その間、「乗るの〜?」「なに!?。」「(ドアは)ひいて、ひくの!」「締めて〜。ドア!。」と、短い単語の中に不快感をにじませたスタッフの声がわたしたちにも聞こえるじゃありませんか。原因となってるゲストは無頓着、スタッフの苛立を感じとるのは、日本語のニュアンスを解する国内客なわけでして...スタッフの心情に同調するか、横柄な物言いに眉をひそめるか...ひいき目リピーターの評価はともかく、ゲスト(国内客)に後者の判断をさせるかもしれないリスクは..つきまといます。

 顧客のターゲットを拡げるということは、それだけ対応力の柔軟さも要求されると言うことです。が.....サービスは提供する側が自負や喜びにみちていてこそ、活きて、ホスピタリティへ色づくもの。
 スタッフの満足度が満ちて後に、ゲストの満足は作られると、わたしは考えています。
 なのに...多様な価値観に対峙する中で、今、ホスピタリティの疲弊が始まっている...原因を排除することは容易ではないだけに、悩ましい問題に思えます。

                                        17/08/14 

 

施設とパブリックスペース(利用の仕方の変化)
 

ふたつの大浴場

 公道でふたつのエリアに分断されているルスツリゾートには、それぞれのエリZに大浴場が設置されています。

 タワー(現ウェスティン)エリアにはアトリウム棟の2階に、ホテル(正式名称はノース&サウスウィング)エリアは、サウスウィングのロビー階に在る大浴場(ルスツ温泉)は、宿泊客は原則無料(プランによって、例外があるらしい)、日帰り利用の場合は有料と案内がありますが...有料ゲストの受付はフロントデスクで対応していた様子で、浴場に常駐スタッフはいませんでしたから、宿泊客か否かのチェックは厳密には行われていなかった印象があります。

 2009年以降数年、わたしたちはタワーの大浴場を利用しました。
 宿泊がタワーだったということもありますが、大浴場はゴルフプレイの後のひとっ風呂としての位置づけで、もっぱら、午後の比較的早い時間帯の利用でしたから、当時は貸切に近い状態でした。公式の案内では大浴場にタオルの用意はなく、客室のタオルの持参を促されていましたが、のぞいてみたら,タオルがちゃんとあるじゃん〜というわけで、客室のタオルを持ち歩くことはしませんでした。ただ、同時期にホテルエリアの大浴場を見に行ったところ、こちらは本当になかったので、タオルもあるし、泡風呂もあるし、洗い場に仕切りもあるタワーの大浴場の方が快適とばかり、冬季にいちどノースウェストのツインルームに宿泊した時にも、サウスではなくタワーの大浴場にむかいましたっけ。

 タオルが台ごとなくなっていて(公式案内のとおり)、焦ったこともありましたが、脱衣場から消えたタオルも夏期はロッカールームに用意されていて、ゴルフの後のひとっ風呂に不自由はありませんでした。
 
 利用を控えるようになったのは、4.5年前くらいからになるでしょうか。
 ジュニアスイートの存在を知って、宿泊はタワーからノースウィングへ。洗い場付きジェットバスが備わった客室のお風呂で充分にくつろげましたし...加えて、大浴場の環境に変化の兆しを感じはじめたのが切っ掛けでした。
 コースの中に日本人は何組?という時期は、大浴場の中に自分の他に日本人はいる?という状況に投げ込まれるリスクがあるわけです。いえ、外国人客が多いと浴場環境が悪化すると言ってるのではありません。気持ちが...落ち着かなさそう..という話です。実は主人は泡風呂に一人だったところに入ってこられた外国人グループの中に置かれて、リラックス出来なくなった体験をしています。わたしはその日、女性ゴルファーのグループと湯船で遭遇することはありませんでしたが、主人の体験を推すことは用意でした。
 一人、二人の少人数単位なら混雑もお互い様...ですが、4人、またはそれ以上のグループ(外国人ゲストは、4人プレイがおおい。)がワイワイと盛上がる中で、一人黙して.....ゆっくり出来る状況ではなくなるんですよね。特にジャクジーや露店風呂など限られたスペースでは、こちらが『異分子』ですから...。


 本来不要な気遣いやストレス付きの入浴になりかねないなら、部屋のお風呂でゆっくりしようかとの選択になるんですよね。
 ジャクジーはなくてもジェットバスで充分じゃないと言うわけです。

 ただ、数年遠のいた後の、リブランド営業となれば、一度くらいはまた利用する?という話は浮上しました。
 大浴場事態が改装された様子は無いものの、備品はウェスティンモノに変わってるでしょうし、と言いながら昨年はスルー、今季は、都合で、タワーコースでのプレイが多かったので、一回はプレイの後のひとっ風呂に挑戦するつもりではいました。 ところが、ゴルフスタート受付カウンターに、大浴場利用の希望者は受付で手続をとの案内があり、驚かされたのでした。
 安心、安全保持のために、大浴場の出入り口は施錠されて、カードキーがないと入れないシステムになっちゃったんですね。
 安全云々という話ならサウスウィングの大浴場も同じと思いますが、こちら煮は利用に際してのの変更はありません。今後,ウェスティン方式に並ぶ可能性もありますが、現状、サウスの安全管理意識が低いというよりも、ウェスティン・スタンダードが日本の、宿泊施設併設の大浴場利用の慣習と異なっていたと言うことになるでしょうか。旅館でもホテルでも、かえりみて大浴場が施錠されていた体験が、わたしにははありませんから、しばらくは戸惑いを感じる国内客もいるのではと思います。
 
 ルームキーがそのまま浴場のカードキーになるウェスティン宿泊ゲストには、ロック解除の一手間だけの話ですが、ゴルフプレイと併せての利用はゴルフスタート受付カウンターで、ゴルフとは無関係に、ノース&サウスに宿泊のゲストはウェスティンのフロントデスクで、カードキーを受け取る手続からはじめなくちゃ...というのは、正直面倒。

 もう、ちょっと除いてみて、空いてる様子だったらお風呂に入って行こうなどという、出たとこ勝負の予定はたてられなくなりましたね。まあ、このちょっと覗いてみるという行為が、安心、安全上、問題視されるのかもしれませんが...ウェスティンブランドの導入で、ウェスティン宿泊ゲストとノース&サウス宿泊ゲストとの間に、サービスの差が発生した、今のところは数少ない具体例が、ウェスティンアトリウム棟内の大浴場の利用の手間と言うことになるでしょうか。

 ホテルの客室は一部を除いてバスルームは一体型(一度だけ利用下ノースウィング神感の客室はトイレのみが独立してました)ですから、ウェステンよりもホテル利用者の方に大浴場のありがたみはまさっているはず..。館内移動中に、大浴場に行き来するゲストの姿を頻繁に目にします。タワーの方は、ジャクジーも露天風呂もあるから...と、ホテルエリアからタワーの大浴場に向うゲストが多いという感じはこれまでも受けませんでしたが、ウェスティンとしては、自社施設の宿泊のゲストの良好な利用環境を維持するためにも、ホテルからの流れは抑えたいのはあたりまえで、運営が異なれば、この種の、利用のし易さに差が生じるのもやむ終えないかもしれません。建前は安全上の対応、本音は...当然ながら自社ゲストの優遇対策かなと、つい思ってしまいます。

 いづれ、混み合う時間帯は、食券利用の朝食レストランがエリア別に制限される事態になったとしても、驚いてはいけませんね。

 イメージは2009年〜2012年頃に、ちょこっと覗いて、利用者がいない時を見計らって撮影したもの。
 上がタワー(現ウェスティン)の大浴場内、その下が、見ただけで未だに利用したことの無いサウスウィングにある大浴場。こちらはロケーション上、ガラス張りの解放感や。露天風呂の増設棟を期待することはできません。
 右上がタワー内の,日替わりアロマオイル入りジャクジーと、新設された露天風呂。

                                         17/09/10 




ゴルフ場 各コースへの送迎

 ルスツが有しているゴルフ場、4つのコースのうち、タワー(現ウェスティン)に隣接のタワーコース以外は、ルスツリゾートエリア外にあり、車での移動が必要です。
 宿泊している場合は、無料の送迎のサービスが受けられます。

 受付をはじめ、ロッカー、大浴場、レストランも、タワーコースの施設、設備を利用するいずみかわコースは、送迎も随時で、受付を済ませたら、さほど待つこともなく送迎車が現れますし、また、移動時間も短いので、慌てることなく、無駄に時間も費やさずの行動が可能です。
 が、エリアから多少距離のあるリバー&ウッドコーズ(リバーコースとウッドコース)は、送迎もいずみかわコースのように、随時(無線対応)とはいきません。一昨年までは、プレイ前日に、送迎バスの出発時間が知らされるシステムでした。
 調整はルスツ側で行われ、ふたつのコースのスタート時間の近いゲストをある程度まとめての送迎でした。こちらからスタート前に一定以上の時間の余裕が欲しい等の要望をつたえれば、対応は不可ではなかったでしょうけど、個人対応ではありませんでしたから、希望の時間帯に幅を持たせておきましょうということですね。同乗した中で、スタート時間が早い方のゲストは、例えば階下のロッカールームまで降りて準備をするには無理があるし、遅い方は....レストランでお茶を....と言うほどの時間を持て余すことはないものの、自販機で物色したドリンク片手にテラス席で景色を愛でるくらいの余裕があるかもしれません。
 が、ルスツリゾートゴルフのスタート時間は、目安のようなモノ、と言っては語弊がありますが...スタッフが臨機応変にスタート調整しているので、前の組が準備にてまどったせいで、急いで支度にもかかわらず、無駄に待たされるという経験は、これまでありませんでした。他の組のスタート時間を把握してはいませんが、我家は予定時間以前の前にスタートがほとんどで、送迎バスに乗り合わせた数組のスタート順が状況に応じて前後することも珍しくはなかったように思います。
 と、言うのが一昨年までの話。
 昨シーズンから、リバー&ウッドコースへの送迎は定時運行になり、ゆとりを持って動くか、間に合えばいい精神で乗るかはゲストにお任せとなりました。ただ、判断の基はバスの到着予定時刻だけですから....充分にあったはずのゆとりが実際には...という予想外はまま起こります。昨年は、我家も大型バスに乗り切れない程のゲストと一緒にリバー&ウッドコースに運ばれ、スタートの受付だけでどれだけ(時間が)かかるの?という事態に困惑させられました。(2016年スタッフとサービス参照)スタッフが気を利かせてくれて、大勢の外国人ゲストの群れから離れたところで受付をしてくれましたが、『気が利く対応』を常時期待するわけにはまいりません。と言うよりも、ここまで急増した外国人客対応して、受付スタッフ体制も変わっちゃってるる可能性もあるわけで、タイミングが悪ければ、つまりは、数十人が一斉に同じことをする状況で、スタート前にちょっと気持ちが乱れることがあるかもしれません。受付だけではなく、トイレももちろん混み合います。
 コースに散らばるまで...ひとときの大混雑!でsね。

 自衛策としては、一本前の送迎バスを利用して、他のゲストが手続を済ませコースに出て行く間をレストラン等でのんびりで過ごすか....あるいは他者より早くに受付カウンターに到達する気合いで行動するか...。
 後者の場合は、プレー受付伝票を事前に入手して、記入を終えておくことをお勧めします。左イメージは昨シーズンにリバー&ウッドコースのスタートハウスから予備に持ち帰った伝票のあまりですが、4コース共通なので、タワーコース受付でも同じモノが入手出来るはずです。今季は、用紙の質感が変わっていたような気がしなくも...ですが、その辺りはタワーコースの受付で確認出来ると思います。
 何しろ、昨年は、リバー&ウッドコースのスタートハウスでは伝票記入場所待ち...という状態も発生してましたから、事前に記入して,渡すだけにしておくだけでも、一歩先への行動が叶います。

 今シースン、我家は予約していたウッドコースを、ルスツ到着後にタワーコースに変更しました。
 1年振りに現地入後に、大型バスにも乗り切れなかった程の人数と共に動いたリバー&ウッドコーススタートまでの道のりを思い出して、3月から通院して、改善はしつつあるものの良好とまでは言えない主人の左ひざの状態(不可がかかると痛いらしい)からして、プレイ前のサバイバル競争は避けるが無難という気分になったためでした。それゆえ、今季の様子は分かりませんが、朝一番のオクトーバー(朝食)をみるかぎり、ゴルフ目的の外国人客の多さは相変わらず...“バスは満席 増発有り”も相変わらずなのじゃないかと察します。

 でも、今季からはカートに他国語対応のナビゲーションが装備されて、プレイ環境は大幅に改善されました。
 ホールレイアウトはもちろん、現在地からグリーンまでの距離、ホール内にいるカートの位置などが画面に表示される便利もので、目視できなくても、前の組の動を推すことができるので、“打ち時”の迷いからも解放されました。
 特に、ティーショットは、前の組との一定の距離を計り、ナビが、まただよ、もういいよの合図を発してくれますしね。 しかもスコア入力で自動計算、プリントもOKという,うれしはずかしの今時の設備。
 導入はバス一杯の外国人ゴルファーのおかげなのでしょうね。
 

                                         17/09/26 

レストランとサービス


雪花亭(寿司カウンター)

  タワー内のレストランがウェスティン仕様にリモデルされてから間もなくの昨年7月、ノース&サウスウィング(以下ルスツホテル)内にある雪花亭のグリーンシーズン営業を検討中という話を耳にしました。一般道路を挟んで在るウェスティンとルスツホテル...ルスツのレストランとしてひとまとめに紹介されていたこれまでとはことなり、ウェスティンとルスツホテルとに分けての案内になると、少々様子は異なります。
 タワー側、ホテル側と...レストランの場所を示していた時代と実態は変わらないんですけど、ルスツホテルに(グリーンシーズンは)和食レストランが無いという印象になるんですよね。
 とはいえ、タワーがリブランドしたからと、客室数が増えたわけではありませんし、これまで夏休みシーズンも含めて夏期休業でバランスが取れてきていたレストランの通年営業を、すぐに期待しても難しそうと思ってたら、なんと、すぐに、実現しちゃいました。
 後で、聞いたところによると、クローズ中の店が不景気感を印象づけるリスクを重く見た結果の通年営業化でもあったようです。リピーターや国内客は、スキー場としてスタートしたルスツのようなリゾートの需要には、ピーク、オン、オフ期の差があるし、需要(予約状況)に併せてレストラン営業の調整も珍しくはないことで、グリーンシーズンの平日にクローズしている店があっても、問題視することもないでしょうけど、昨今増えている外国人ゲストの理解を期待するのは危ういですもんね。

 わたしの直近の雪花亭利用は、2011年(スキーシーズン)でした。
 それ以前は相当前の利用で、あまりいい印象は持てなかったものの、ルスツもいろいろと変わって、特に食に関しての改善は顕著でしたから、11年の利用時には、いい時間を過ごさせてもらいました。ですが、スキーとの縁が切れて、雪花亭利用の機会も失われました。
 それから6年....併設されている寿司カウンターの利用を申し込み(公式HP内からの寿司カウンターの予約はできなくなっています。)11年にもリクエストした和牛の炙りを、今回もリクエストしたのでした。
 その他は、当日の仕入れ状況に応じて、お任せすることにしました。

 雪花亭の料理長は風花の前料理長で、年に1.2度ながら2009年以降我家も毎年(風花で)お世話になってきたG氏。
 風花担当時代は週に2〜3度豊浦漁港のセリに参加して、魚介の仕入れをされていた(料理長と行くセリ体験とか言うアクティビティもありましたっけ)はずですが、今はほぼ毎日セリにおでかけだとか...。で、当日、用意されていた素材が上のイメージです。この日、カウンター前のガラスケース内にも食材はおかれていましたが、メインは桐箱内にあり!という感じでした。
 手に取ってみることができるメニューは1枚もので、お造り、お好み寿司(一貫単位)の価格も表示されていましたが、お任せだったので、当日のメニューは詳しく見ていません。帰宅後に公式サイトで確認したところ、雲丹、蒸しアワビ、中トロなどは一貫950円....意外に...それなりに、北海道価格を期待してみると、いいお値段...かもしれませんね。
 と言うのは、後日談でして、この日の支払いは、さすがの北海道!!...にしても、驚きの安さでした。通年営業開始記念のサービス価格と理解して、次回の価格変動は織り込んでおかなくてはと思いますが....。

 左イメージは、道産鮑、かなり大きな物が手に入ったからと、料理長が見せてくれました。(左上の,器を持った親指の爪と大きさを比較してくださいね。)

 鮑は生にしましょうと,調理長の判断で提供されたのが、ノリの帯を巻いた鮑のにぎり( 右端イメージ)。
 単品お好み寿司メニューに生鮑の記載はないので...お任せのメリットでしょうね。
 ただし、蒸し鮑は、寿司の前に小鉢でしっかりいただきました。(真ん中イメージ)

 雪花亭 寿司カウンターのメニューは、汁物付きの寿司10貫と7貫の盛り合わせの2種、造り7種盛りと5種盛りの2種、海鮮丼もの2種の他は、単品(お好み)展開で、蒸し鮑の小鉢も、お任せ結果の一品です。
  今回、寿司に先んじて、小鉢、小皿モノをかなり頂きました。
 和牛の炙り寿司のリクエストがあったので、担当スタッフと話をした際、握り寿司の前に何か先付けの類もどうかと問われ、それも併せて、お任せしたのですけど、『先付け』(?)hかなり続きました。海鮮素材に一手間加えた小鉢、小皿料理のの一部が下のイメージ、,蟹ほぐし、あえもの、かすべの煮こごり、大助の昆布締め、穴子の白焼き(これは握りの合間に登場)昆布締め、**つけの切り身は他に数種、塩水雲丹も小鉢で頂いた後に、にぎり寿司スタート....。
 

  既存メニューで選ぶなら,先付けなし寿司10貫or7貫が一人前ですから...先付け10品ほどもお腹に入れた後に寿司はいかほど...といえば、リクエストした和牛の炙りまでに、5貫...終わりました。

 和牛の炙りをポン図仕立てていただいて7貫....さすがに、満腹感を無視出来ない状態で、生鮑...で、潔くお腹一杯過ぎを料理長に伝え増した。まだいろいろと用意はしていただいていたようすでしたが、おいしく頂くにはもはや限界越えということで、
,塩水雲丹と煮穴子で、おしまいにしました。(水菓子は、よく言われるように別腹。)

 
 内容はお任せで...寿司は*貫、先付け*種と言う具合に、『量』の調整はしたほうが,今後はいいかもしれませんね。 

 冬季利用時には握り寿司を組み合わせたコースがありましたが、2017年グリーンシースンには、寿司と和食のコースの融合メニューは見当たりません。
 グリーンシーズンに営業するのは10年振りくらいじゃないかという話なので、これからメニューも見直されていくかもしれませんが、 折角の専用カウンター設備、寿司に食指が動いたら,テーブルよりもカウンター席に座りましょう。(専用の入り口もあります。)

 寿司一筋...ではないはずの和食料理人の料理長の握り具合は幾分ソフト....。
 箸を使うよりも指でつまむ方が安定感がある感じといえばいいでしょうか。
 ものすごくこだわりのあるゲストには、寿司飯の握り加減で評価が分かれるかもしれません。
 箸先に伝わる力加減次第では、米粒が逃げ出す危機があるので、アプローチは優しく...がベターです。

 我家が食事中に、カウンター内には他に2人の板さんがはいっていて、10貫10人前のオーダーを受けて、ひたすらに握ってらっしゃいましたが、ひとりは、寿司専門かもと...というリスミカルな手さばきに見えました。

また、11年スキーシーズンに和食のコースと組み合わせられていた握り寿司富み比べると、今回のラインナップは、ちょっとボリュームアップになっていた気がします。和食コースのご飯に代わりとの違いか、握り手により坂は確認できませんが、冬季限定から通年営業に切り替わった雪花亭、リピーターでもグリーンシーズンは初利用....事前情報チェック、調整を怠りなく、コストパフォーマンスに優れた、ルスツ・雪花亭の寿司を堪能しましょう。

                                   17/08/04 

風花(鉄板焼カウンター)

 長い休眠状態から覚醒して、鉄板焼きコーナーが動き出したのが数年前、感激のなかで、つづくかな?との不安もそれなりに...でしたけど、いたって順調に通年営業が定着しました。

 もっとも完全予約制での営業ですし、予約の期限もハッキリしないし(前日までという表記を目にした記憶はあります。)また、オンラインでのレストラン予約環境が整えられた現時点でも、鉄板焼の予約は電話でのみ対応ということで、『最初の一歩』へのハードルは少し高いと感じられるかもしれません。が、オンラインで、空席をチェックして予約を確定していくより、電話で担当スタッフと話をするほうが、コトはスムーズなくらいで、むしろ、電話対応の予約システムがあるのは、メリットともいえるんですよね。
 我家も、これまで通りに、風花やベルビューの予約と併せて、鉄板焼きの予約を済ませました。

 予約時点(2017年グリーンシーズン)では、コースメニューは2種。 ルスツタワーがウェスティンにリブランド開業した昨シースンに3種のコースの真ん中がなくなって、2種のコースの価格差が...1万円以上...という悩ましさはかわらず....でした。
 高くはない方のコース価格であっても、ルスツリゾートエリア内レストランの既存コースの最高額ですから、そこからまた1万円超の上乗せ価格のコースは、いやあ、北海道なのに、強気過ぎと言う印象はぬぐえませんが、コストパフォーマンスを評価して、価格には目をつぶりましょう。
 ただ、量は...と言うことで、今回もコースに組み込まれている造りや、きんきの鉄板焼きなどは不要とのリクエストを上げました。昨シーズンはそれで、いくらかでも、ディスカウントされればラッキー!と考えて予想外の低価格請求に困惑したので(2016レポート参照)予約時に、前回の価格にはこだわらないからと伝えました。
 結果を言えば、ほぼ、定番コースと変わらない価格のコースが用意されていました。

 ???リウエストは昨年とおなじなのに?
 いえ、実は、こちらが『省いて』と言ったもの以外が増やされちゃってたんですよね。


 席について、最初に見せられた素材は、肉、野菜、魚介煮分けられていましたが、用意されていた肉がフィレとサーロイン、2種のコースが合体したごとく、食べ比べバーションになってたんですよね。内心驚きました。造りを減らして、肉が増えた....。
 確かに、造りは和食コースで頂くので、という理由で、鉄板焼きでは肉を味わいたいという気持ちは伝えました。肉をおいしく頂くためにも、造りや魚を省いてお腹に余裕を持たせたかったんですけど、省いたモノに代えて他の素材が補填されたとでもいいましょうか。
 前回のように安くしていただく必要はない(安いのはのはものすごくうれしいものの、あんまり...だとリクエストしにくくなる。)ちょっと、それなりに、気を使って添えた一言が、お値段(ほぼ)そのままで造りと魚はパスみたいなニュアンスで伝わった....かな?という感じでした。席に案内された時に「なんで肉が4枚あるんだろ?」と疑問に思ったという主人は、フィレとサーロインの食べ比べと言うことで(用意しました)との食材の説明に納得し、食べ過ぎ警報を自覚しつつ完食。わたしは、さすがに、ガーリックライスまで(胃の空間を)もたせるべく、肉数切れを主人に任せて乗り切りました。


 バターコーンも追加しちゃったし....量はやっぱり多かったです。 
 調整する場合は、肉*グラム程度等、具体的な数字や、食材の品数の希望を伝えるのがいいかもしれませんね。

 ちなみに今回の魚介は、イカ、エビ、タラバガニ、大助、ホタテ、アワビ、北寄貝....キンキ外して、数種類増えてました....。

 ところで、予約制の鉄板焼き、予約がはいれば総料理長のお出ましパターンから、昨シーズンは鉄板焼き担当?の新シェフのお世話になったものですが、今季はまた、かなりお若い板さんが登場されました。
 加森観光に和食料理人として入社、ルスツでは風花の厨房で腕をふるい、また磨いてきた若手...ですね。
 フロアスタッフからは、『これからの、期待の戦力』というような意味合いの紹介があって、聞けば昨年12月から鉄板焼きの担当になったと言うことでした。「気づいたことことなんでも、遠慮なくどんどん言ってやってください。」というフロアスタッフの話ぶりからは、しっかりとした身内感覚が伝わって、わたしの価値観で言えば、いい関係に思えました。精算時に、フロアスタッフから感想を尋ねられたのも、はじめてだったでしょうか。(そりゃね、総料理長の調理はどうでしたか?とは....。)
 
 20代半ばのシェフは、話し振りも控えめで、時折、素材を扱う手さばきにぎこちなさが表れることもありました。向かい合って客の客の相手をしながらの調理実演は、なかなかの試練にはちがいなく、もうすこし、慣れが必要なきもしますが、資質を評価されての『担当』と察すれば、この冬はもう(1年経過の実績積み)、安定の接客パフォーマンスを披露してくれるかもしれませんね。

 再会のときが楽しみです。

 コースのしめは丁寧に仕上げられたのガーリックライスとお吸い物。この日の水菓子はスイタとメコンシャーベットでした。

                                  17/10/24 

ベルビュー(フレンチコース)

 コンセプトが見直されてから数年、ファームレストランとしての営業が定着してきたベルビューで、今回もシェフおまかせのフレンチコースをリクエストしました。
 毎度お馴染みのフォアグラのポアレのほかはおまかせした結果のラインナップが以下のイメージ。温前菜がフォアグラ、冷前菜がエビとウニのカクテル、安定したおいしさを楽しんだ後に、強烈な感動を運んでくれたのが、カニのコロッケでした。



 マットな黒い皿の中央に鎮座していた登場時のイメージが下の左側、フランス料理のコースで見るには少々素朴?で、コンセプトの影響が現れたかに思えましたが...開けてビックリしだったのが、右側イメージ!カニのほぐし身がギュっと詰め込まれた、ほとんどカニだけに思える、贅沢な逸品でした。これが...とにかく美味しくて、 カニコロッケといっていいのかという疑問すら抱きました。(サービススタッフの説明は、カニコロッケでしたけど....。)これまで食したどのカニコロッケとも似ていない別バージョンでしたから、この風味に飢えて、例えば、自宅近くの店でリクエストしても、求める物は出て来ない... 新たな美味しさとの出会いはあるかもしれませんが、欲求が満たされる事は期待できないよねという『不幸の始まり』の予感の中で堪能した一品でした。
 
 若かりし頃、勧められて行ったフランス料理店で、美味しいんだけど.....だけど、鉄製皿に乗ったステーキがメイン料理で出て来た瞬間に、テンションが急降下した経験したがありますけど、自分が抱いていた“フランス料理なるもの”へのこだわりは、ちょっと横に置く柔軟さも重要と言いましょうか、ハイヒール不要がむしろありがたい年齢になって(昔は背伸びしたくて、ドレスコードがない店に物足りなくなさを.感じたり..。) クロケットじゃなくコロッケをも、受け入れられる余裕あっての感激ですね。

 もっとも「あら?コロッケ?」と言う違和感はあったわけで、マイナスに傾きかねない『感じ』を粉砕しての感激ですから、その大きさやいかに...。 揚げたて(できたて?)の衣はサクッとしたかすかな抵抗感と、ザクッと言う擬音がフィットしそうな芳ばしい仕上がり。その衣につつまれたカニ身のソフトな口当たりと、ジューシーな噛みごたえ、凝縮されたかにの風味は言わずもがなで、ほんとうに、見事なサプライズでした。
 昨年のカニコロッケを、とのリクエストは、利用の次期が今季(2018年)はズレそうという事情もありますが、お任せすれば、また“第二のかにコロッケ”に出会えるかもしれませんし、悩みます。

 注: ファームレストランのプリフィクスメニューのスターター(前菜)で、タラバ蟹たっぷりクラブケーキが選択できる様子です。差額1784円。サイズ、盛り付け等、上記と全く同じかどうかは未確認ですが、基本はおそらく同じ料理。スターターのチョイスラインナップの中で、一桁違う差額が要求されるコロッケですが、オーダーできるのは、うれしい!

 下のイメージが、この日の他のラインナップ、魚料理、肉調理とデザート。
 魚料理は、すべての素材を紹介するべく、崩しましたが、中心を摘んで上に引っ張り上げたような、高さのある盛り付けでした。
 
 食器などは当然ファームレストランと共通ですが、料理は美しく繊細で....小ぶり(ここが大事。皿の余白とのバランスが大事)で、わたしたちが思うところの、つまりは日本のフランス料理の基本形は健在でした。ひと昔前だったら、これだけの料理がファームレストラン
で提供される現実と折り合いをつけるのに苦労したに違いありませんが、利用のしやすさも嬉しいと感じられる今は、コストパフォーマンスの高さに一票投じてもいいかなという気がします。

 食事の終盤になって、主人が唐突に「わかった。」と呟くので、なにがかとつぎの言葉を待つと、「ココは大事にしよう!」と言うわけでして....満たされて、一層の価値を再確認していた様子でした。

 ただ、スタッフによると、以前の、ルスツ・キュイジーヌ・フレンチレストラン・ベルビューの復活を望むゲストの声も少なからずあるそうで、ファームレストランとはわけて、小規模でもフレンチレストランの営業ができれば...という話は、口の端に上る事もないという訳でもなさそう...。実現は難しそうですが、ウェスティン開業を契機に、雪花亭の通年営業が 始まって、和食レストランの選択肢が増えた一方、夏季営業の洋食レストランが、ファームレストランのみなので、コース料理に相応しいステージが新たに用意されれば、言うことなしですよね。 その時には、ハイヒール....もう無理!ってことになってなきゃいいのですが...。

                                        18/03/31