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    「おいしいもの」特別付録


 いまや、フリアンやダックワース以上に、見かけることが多くなったマカロン。パティスリーではすっかり定番のアイテムになりました。
 当サイト、おいしい物でもいくつか紹介してきましたが、紹介店舗が増えてきたため、専用ページを設けました。仕上がりも、食感も、もちろん風味も多様なマカロン、お気に入り発見の参考にご覧ください。
  
                   09/10/06 

 

五感 10/03/11 ル・パティシエ プチ・ムッシュ 10/03/11
パティスリーナチュールシロモト キャトリエンムショコラ SHIN (エス コヤマ)
パティスリー ・グラモウディーズ メリー・チョコレートカムパニー
ルシェルシュ レ・ミニャルディーズ
池ノ上 ピエール ピエール・エルメ

 



ル・パティシエ プチ・ムッシュ

 左から、ショコラフランボワーズ、ミルク、カシスマロン、ホワイトチョコ、抹茶の5種。抹茶の他はなかなか珍しいといっていいフレーバーが興味深い、ル・パティシエ プチ・ムッシュのホワイトデー用の組み合わせです。
 ショコラフランボワーズや、カシスマロンなどの、コンフィチュールを連想させられるフレーバーも妙ながら、ここはやっぱりバニラではなくミルクの存在が大きな引力でした。
 
 他のフレーバーの生地の色合いもミルクのフィルターをかけたようなパステル調で、
ふんわりとした雰囲気が漂う商品です。
 が、見た目に反して割と丈夫な仕上がりでした。生地の表面はキチンと固くて、生地自体はしっかりと粘りがあって、比較的詰んでいます。表面が浮き上がっていない(空洞があまり無くて生地に密着している)ので、ナイフを入れた時に、安定感がありました。
 食感は、昔食べたマカロンのイメージです。
 噛み応えのある生地とクリームが一体となって生まれるソフトな弾力は、とりたてるべき特色とはいえないかもしれませんが、でも、期待したミルクの風味は格別でした。

 自然な甘みとともに拡がるのは、おこっぺアイスのミルクかパパラギ乳業のソフトクリームか...というような濃いミルク味!好みです!
 ほんのりと苦みが残る抹茶も、いい感じでした。

 なぜか....一つだけサイズ違い(違和感があるほどと小さかった)のホワイトチョコ以外は、HPで紹介されているセットにきみこまれているので.....わたしは時を置かずにミルクフレーバーに誘惑されそうです。(いちごミルクもある様子)

 http://petit-monsieur.shop-pro.jp/
    (公式HP 2010年3月11日 確認済み マカロンはギフトのページで紹介)

                                      10/03/11 
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五感

 商品名は 心 Magokoro。
 五感のマカロンナチュールは自然を大切にしたマカロンという但し書き付きで、カラフルよりも素材感を重視した、日本風マカロンがテーマのようです。フレーバーは5種で、セットのみでの発売でした。
 香川県の契約農家で栽培のこころ苺、宇治の中井道夫さんの畑で栽培された有機抹茶、兵庫県西脇産の金胡麻(日本一おいしいといわれているらしい)、沖縄のパッションとマンゴー、コロンビア産とペルー産の有機珈琲....素材一つ一つの説明に大変なこだわりを感じさせられます。
 
 見た目は、確かに
控えめで、さほど可愛らしくもなければ、美しくも無いので、食指は動きにくいかもしれませんが、わたしは苺と珈琲のフレーバーに興味を抱いて購入しました。フランボワーズではなくフレーズに惹かれるんですよね。

 マカロンの生地はかなり薄く、滑らかなクリームに食感を添える程度...という気がしますが、クリームの風味は、さすがに、こだわりが活きていました。特に、苺の薫りは印象的で、口に含む前においしさを感じさせられる仕上がりです。

 商品はバレンタインおよび、ホワイトデー期間限定品のようで、この時期を逃すと 次の入手機会は来年ということになりますが....マカロンブーム(?)の昨今、案外、発売される時期が増えることを期待してもいいかもしれませんね。
 発売期間中は、五感の公式HPでもオンラインショッピングが可能(今季は受付終了)なので、要チェックです。

 http://www.patisserie-gokan.co.jp/main.php
         (公式HP 2010年3月11日確認済み


                                      10/03/11 
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パティスリーナチュールシロモト

 ちょっと個性的な見た目に、つい食指を動かされてしまった、ナチュールシロモトのマカロン。パステルカラーとコロリンとした形がなんとも愛らしく、まるでビアリッツの妹分みたいと思いつつ、常なら興味を抱かない(好みではない)ピスタチオやフランボワーズも、色合いに惹かれて購入してしまいました。

 主人の感想は「マカロンじゃなくてミニダクワーズだ。」で、マカロンだといっても納得しかねているようでした。

 確かに...生地表面の質感も、生地の厚みも、おなじみのマカロンとは随分異なっていますが、気泡が多くサックリとした食感は、ダックワーズとも違います。ま、店がマカロンといってるんですから、悩むまでもなくマカロンなんですけどね。
 クリームに対して生地のボリュームがあるので、食感はもちろん、味も、決め手は生地といえそうです。色合い同様に柔らかな風味付けで、7つのフレーバーはどれもしとやかな仕上がり。しっとりとは対局にあるような口当りも手伝って、大きさの割には、軽さが嬉しい一粒ですが....フレーバーのインパクトはもう少し主張して欲しい気がしないでもありません。
 
 メレンゲをそのまま固めたような印象の表面は意外にカードが固く、壊れやすいのがあたりまえのように言われるマカロンにしては、取り扱いは楽でした。 

 http://www.n-shiromoto.com/
    (公式HP  2010年1月24日確認済み)
 
                     10/01/24 
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キャトリエンム ショコラ SHIN ( エス コヤマ)

 エスコヤマという単語に、兵庫県の三田に広い敷地を確保してお菓子のテーマパークみたいにいろんなモノを販売しているトコ....と、TVを見たらしい主人が反応しました。
 京都の百貨店のウィークリーコーナーで、わたしがコンフィチュールを選んでいた時のことです。メディアでも良く取り上げられているパティスリーのようですね。
 大変な混雑で朝早くから車で訪れたお客が列をなしていた(番組内で)というので....じゃあ、並ばずに変える恩恵を受けないのは惜しいというノリで、購入した商品の一つが、マカロン。

 細長い箱、濃から淡へのグラディーション産地やパーセントの違う7種のショコラを堪能できるというコンセプトからは、何となくレ・ミニャルディーズのサイズUPバージョンと言う感じが....。綺麗の揃ったコロンとした形もスムースな仕上がりがマットな色合いに光沢を差すような表面も、
レ・ミニャルディーズを連想させられます。
 が、価格は半分。嬉しいのか残念なのか....。

 程よくふくらんだ生地の分量は割と多めで、フィリングも整形されたかのように均一の厚み。どこから見ても大変美しいマカロンです。ただ、マカロンとしては一般的なサイズだと思いますが、チョコレートに主張があるので、風味どれも濃厚で、サイズ以上にボリュームを感じます。
  食べ応えが嬉しいと言うより食べ比べには向かない大きさが、わたしは残念でした。チョコレートのバリエーションを楽しむには、半分以下のボリュームで十分かと....。
 こちらはショコラ専門店“SHIN”の店名で発売されている商品で、コンフィチュールとマカロンの専門店co&mのラインナップとは別の物...のいうのは帰宅してから理解しました。
 
  http://www.4e-chocolat.com/quatrieme_02.html 
          (公式HP  2009年10月6日確認済み)

                                       09/10/06 
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パティスリー グラモウディーズ

 
生地表面の仕上げがピエールエルメに似ていると思っていたら、パティシェのプロフィールを見てびっくり。
 赤坂ピエールエルメで シェフパティシェを努めてのちに独立、神戸に店をオープンしたのが2008年12月だとか...。
 (余談ですが、ピエールエルメのクッキー類が変わってしまったのはパティシェの交替に関係があるのでしょうか? )
 

 購入の切っ掛けはパティシェのプロフィールではなく、モンブラン、クレームブリュレ等のフレーバーの妙。上のイメージはそれと抹茶の3種ですが、他に面白いところではティラミスやバナーヌ、チーズケーキなど、他店にはないラインナップにそそられました。
 一方、表面にナッツやチップスなどが 振りかけられていて、遠慮したい仕上がりの物もありました。  
マットな生地の表面にも、いわゆるパリンという膜はなく、その分とてももろいですが、口当りは全体にソフトで、生地とフィリングが良く馴染んでいます。フィリングはたっぷり、生地はどちらかといえば薄め...でしょうか。どれも風味はかなりハッキリとしています。一口目は、大変おいしいです!

 ただ、昨今の、甘さ控えめをよしとすることに慣れてしまった『日本人』にはちょっと重いかもしれません。わたしの場合は、マカロンひとつの甘みでブラックティー3杯はいけそうです。

 オープン1年未満の若いブランド、これからどんなフレーバーが登場するかが楽しみです。
 

http://glamourdise.jp/macarons/
      (公式HP 2009年10月6日 確認済み)

                                       09/10/06
 

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メリーチョコレートカムパニー

 
チョコレートでおなじみのメリーから、地域限定商品として発売されているファンシーマカロンと商品名未確認の薄型チョコレート...大規模な立て替えが進む百貨店の第一弾リニューアルオープンを機に、梅田でも購入が叶うようになりました。

 足をとめたのはカラフルなマカロン...では無くチョコレートらしきものが気になったからでしたが、すかざすマカロンの試食をさしだされまして.....マカロンかぁと思いつつ、断る利用もないので素直にいただいたところ、あら?.....食感と風味が意外におもしろいので驚きました。
 しっとりとねっとりの中間くらいでしょうか、本当なら重い印象で、わたしはあまり好まない感じの口当りなのですが、食感に連動するはずのくどさが無いのでした。

  生地の質感も無視できませんけど、やはりセンターの影響が大きいのがマカロン。
 センターがホワイトチョコレートベースのガナッシュと聞いて、なるほどと得心しました。チョコレートのフィリングでも、クリームやプラリネを避けてガナッシュを選ぶわたしには、これは『好みに合うマカロン』ではありませんか。
 数枚分をカラーコピーして切り分けたかのような手作り感あふれる薄いリストで紹介されている定番のフレーバーは8種。ショコラではなくチョコレート、キャラメルサレではなくソルトキャラメル、アナナスではなくパイナップルというネーミングも妙に素朴(?)で、それよりなにより、あらかじめビニール袋に
パッキングされている様がおしゃれ指数で言えばちょっと残念ですが、マカロンのコンディションのためには有効な仕様なのでしょうね。
 保冷剤と一緒袋に(キチっと並べられることも無く)入れられても、割れたりつぶれたりのダメージもなく持ち帰ることができました。

 右イメージは、パイナップル。
 割ってみると生地自体も、やはり水分を感じさせる焼き上がりだと判りました。リストにはさっくりと焼き上げたマカロン生地に...との表記がありますけど、さっくり...ではないです。フレーバー付けしたホワイトチョコレートをソフトな樹期でサンドしたミニケーキを、パリンとした薄記事でコーティングして、マカロンに仕上げましたという感じでしょうか。
 どのフレーバーも風味にも意外性は乏しく、イメージの範囲ですが、むしろさっくりではない生地とセンターの一体感がインパクトを高めている気がします。おいしいです。

 ちなみに最初に興味を持った薄型チョコが左のイメージ。
 フレーバーはバナナとコーヒーです。他に数種類...フルーツフレーバーが多く、カラフルな外観ほど風味は強くありませんでしたが、目には楽しい。
 数種類を並べてみたくなるおしゃれな板チョコでした。

 
                      09/10/06
 

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ルシェルシュ

 義理チョコのお返しにと取り寄せたものの、日持ちに難あり(消費期限3月11日でした...。)で、やむなく自分たちのおやつにしてしまったところ、個性的な風味のとりこになってしまったのが、ルシェルシュのマカロン。
 何とフレーバーリストには30種類に加えて、手書きでカフェオレが追加...さらに13番のサクラと14番のバニラの間に13.5番(番号のみ手書き)のイチゴが入って...という驚きのラインナップです。
 取り寄せた化粧箱には、フランボワーズやアプリコット、シトロンなどの、それなりに カラプルなマカロンが詰め合わされていましたが、左イメージは店まで出向いて購入して来た我が家のお気に入りフレーバーで、結果、色合いは少々寂しいものになりました。 実はイチゴも生地は白色だったんですね〜。
 マカロンのイメージとしては ピンクや黄色、緑色が欲しいところですが、それはでも、他の店でも見かけるフレーバー...遠路はるばる行くからには...と事前にリクエストしたのは,紅茶,カフェオレ、カフェショコラ、塩キャラメル、塩バニラ、グレープフルーツ,イチゴ、メイプル、キャラメルシナモン....店頭で追加したラムネ(緑がかった水色)以外は、画的には食指は動きにくいですね。
 
 ただ、もともとホワイトデー用に取り寄せた詰め合わせの中で、わたしを奈良県生駒市の店にまで駆り立てることになったのは,塩キャラメルととカフェオレなのでした。他は...生地がおいしいしとは感じたものの、正直なところ、フランボワーズやアプリコットの印象は、ほとんど残っていないんです。
 詰め合わせの内容によっては、これきりだったかもしれない縁をつないでくれた塩キャラメルが、右イメージのカットした方(隣は紅茶)ですが,生地の表面に浮き出て見えるのが、ゲラントの塩の結晶です。
 塩キャラメル自体は今はもう珍しくはありませんし、塩キャラメルのマカロンを作っている店は他にもありますけど、ルシェルシュのはこの塩味が、直接的で、ほんのり塩味どころか、まず最初に塩そのものの、それから時々塩の固まりの刺激を感じるんですね。しかも結晶の散らばり具合や量によって、塩味にもムラがある....メリハリがあるというのか、なんだかものすごくやんちゃな風味が楽しめます。
 塩バニラ、塩ショコラも同様。
 他のフレーバーにも 、いい意味でのバランスの悪さみたいなものがあって、紅茶ならセンターよりも生地の香りが勝っているし、グレープフルーツは、苦みを残したセンターの風味が際立っています。

 しっとりした生地は、わずかにざらつきを感じる仕上がりで、風味のメリハリ具合とは異なって、(特に)バタークリーム系のフレーバーでは、生地とセンターの食感は融合しているので、やんちゃな割にはまとまりもいいマカロンなんですね。

 
 電話、ファクス等でのコンタクトで取り寄せも可能です。

 
                                       08/03/25
 

 http://www.recherche-library.jp/selection.htm
       (公式HP 2009年10月6日 確認済み オンラインショップは準備中)

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レ・ミニャルディーズ

 
大丸東京店の1階で見つけた、存在感を放つ小さなマカロン(左イメージ)。
 初ブランドらしく、店名を記憶するまでに数回(フロアガイドを)見直しましたが....マカロンは一度見たら忘れられない美しさです。
 一粒の大きさは親指の爪くらい、絹の光沢と滑らかさを思わせられる生地は、端からすこしづつ色づいて、9粒揃ってグラディーションを完成させています。

 大きさの異なるケーキが並んでいれば、小さい方に惹かれてしまうわたしが素通りできるはずもない『見た目』ではありませんか。
  実際、大阪在住では、大丸東京店の新店舗オープンはあまり縁のない話で,情報にも鈍感でしたから、100%外観に惹かれての購入でした。マカロンらしきモノだけど,あまりに小さいので、一応確認はしましたが....間違いなくマカロンだそうです。

 パッケージの内蓋には、9粒それぞれの,風味を連想させる名前が書かれています。
 ホワイトチョコレート・ラベンダー、カフェ・クレーム、キャラメル・バニラ、キャラメル・サレ、カカオ・41%、ショコラ・ローズ、カカオ・61%、カカオ・72%、カカオ・80%。マカロンによくあるフルーツクリームはいっさいありません。ついでにわたしの苦手なプラリネ(ナッツ類素材のペースト)も無く、9種ともに、初ものながら、わたし好み....。本音を言えば、カフェ・クレームやキャラメル・バニラは多めに欲しいところでしたが,残念なことにセット販売のみでした。
 
サイズの割に,意外なほどクリームの風味がしっかりと感じ取れたので、割ってみたものが右イメージです。おなじみのマカロンのように生地に厚みはありません。クリームも,挟んでいるというよりも、くぼみをつけて焼き上げた生地で包み込んでいる感じです。

 薄い生地に対して、少し多めのクリームのバランスが、風味を決定づけているのでしょうね。

 
ガラスの器に入れて常備しておけば、見て良し、食べて良しの、微笑みを誘う焼き菓子ですが,あいにく賞味期限は『本日中』.....。
 でも、「冷蔵庫保存で数日は平気です。」と言っていた販売スタッフの言葉に期待しましょうか。
 クール便での発送を可能にして欲しいお菓子です。

                                       08/01/08 


補足 

 プチマカロンの発送は、本社からクール便にて直送というかたちで、可能だと分かりました。
オーダーの受付は 、レ・ミヤルディーズの店舗(大丸東京店)が窓口だそうです。商品代金と送料は先払い。指定口座に振込完了後に商品が発送されるそうです。
  ...賞味期限当日限りの商品なのに...?  冷凍状態での発送かもしれませんね。むしろそれならまとめ買いもしやすいし、店頭で当日限りのものを購入するより賢明な気もします。
 ちなみに、12月にわたしが購入したときは1575円だったと記憶していたものが,2月には2100円となっていまして(主人が出張帰りに購入)、値上がりするにも幅がありすぎると思ったら、12月はオープン特別価格中だったそうです。そうと明記していて欲しかったですね〜。(特別価格中にまとめ買いしておきたかった...。)

                                      
                                       08/03/03
 

 http://www.daimaru.jp/cmdtylist/actionNameTxt/searchBrand/cc/1/shc/101/bcc/1291
     (大丸WEBショップにて通販可能になりました。2009年10月6日確認済み)

 レ・ミニャルディースは大丸から撤退。レ・クレアシヨン・ド・ナリサワのオンラインンショップで、同商品の購入が出来ます。

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池ノ上、ピエール (ビアリッツ)

 フランス、アルザス地方でポピュラーなお菓子だそうですが、やはりマカロンの一族と言っていいでしょうか....。適度な膨らみと生地の表面を見ると、ダクワーズの血が混ざっているような気もします。

 カシス、ココナッツ、パッション、ショコラ、ゆず、お茶等の彩りも綺麗なフレーバーが16種類。コロンとした形とパステルカラーの16種類がショーケースの中で整列している様は美しくもキュートで、思わず全種類を自宅のテーブルに並べてみたくなります。
 ただ、この美しさは非常に脆くて、表面のボコボコとした生地が、わりと簡単にはがれてしまうのですね。そうなったあとは、無惨です。
 やさしく取り扱っても、一口かじればボロボロ化は避けられません。なんとか、最後までおいしそうな外見でがんばってくれないかなあと思うのですが.......。
 食感は、このはがれやすい生地が、カリカリとパリパリとサクサクの中間のような感じで、中は軽いバターケーキ、といったところでしょうか。生地と同じフルーツフレーバーのクリームがサンドされていてしっとり、フワフワ、サクッのバランスが絶妙で、それぞれの香りにも食指を動かされます。
 一口大のプチサイズがあれば、お客にも安心して勧められるのですけど、現状はもっぱら自分達専用のお茶菓子です。油断すると、膝の上にまで生地のカケラがこぼれ落ちて、スカートの裾を持ったまま風呂場に行って、はらわなくてはならないのが、ちょっと手間なお菓子です。

 ついでの話になりますが、バターケーキの生地をベースにしたソフトクッキーにクリームをサンドしたサンドリンは外見は同じくキュートで、カケラも落ちません。

                                       02/03/14
 

 http://www.pierre.co.jp/biarrits.html
        (公式HP 2009年10月6日 確認済み)

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ピエール・エルメ

 フランスの製菓・デザート界を代表する才能といわれるトップパティシェ、ピエール・エルメ氏........というのは、最近目にすることが多くなった、氏を紹介するメディアの一文ですが、この名前に“覚えがある”方は、多いのでしょうか?

 イメージのマカロンは、氏の名前を初めて知ったわたしが、「へえ〜...。」と言いながら、とりあえず訪れたイクスピアリのショップで、ショーケースに並ぶお菓子の美しさとお値段(掲示板でも話しましたが、500〜600円のケーキはともかく、一切れの薄いサンドイッチが350円というのが、印象的でした。)に驚いた勢いで買ったものです。
 初めての店ではお値段の高さも魅了される要因のひとつということは、わたしにとっての残念な事実で、この店のケーキが我が家の御近所と似たような価格帯だったら....通り過ぎていたかもしれません。
 最近ではフィナンシェやマドレーヌとかわらないくらいポピュラーになって、ケーキ屋さんの焼き菓子の定番に仲間入りをしそうなマカロンですが、クリームを挟むもの、挟まないもの、表面がツルっとしているもの、同じフランスでも、パリとロワ−ル地方では、基本のレシピも異なるとか.....。
 ピエール・エルメのものは、もちろん“パリのマカロン”で、クリームが挟まれたツルツル表面タイプです。
 イメージはアールグレイとチョコレートフレーバーで、見た目もかなりシックですけど、パッションフルーツやフランボワーズの、色のきれいなものになると、艶やかな外見も際立つ仕上がりでした。パリンと小さな音がしそうな生地の中は、少し弾力を感じるしっとりめの生地で、さすがにおいしかったです。

 最近見た記事によると、エルメ氏はフォションやラデュレで活躍した経歴をもつとか...。ラデュレ、マカロンが名物として知られる店ですね。
 昨年パリでブティックをオープンしたばかりというのに、日本でも早々と手に入るというのは驚きですけど
日本で販売されているものは、ピエール・エルメのレシピに忠実に日本で作られているそうです。もしかしたらマカロンのクリームの濃さや甘さにアレンジがかかっているかもしれません。
 イクスピアリ以外ではニュー・オータニにショップがあるようです。
 イメージはありませんが、原材料欄にベルガモットや練乳が記載されているクッキ−類は“ココにしかない風味”でした。

                                       02/01/22 

 http://www.pierreherme.co.jp/item/
       (公式HP 2009年10月6日確認済み。紹介時とだいぶ商品が変わりました。)

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