龍川魚商店の「柳川のうなぎ」
和食文化の東西の違いはよく指摘されることで、うどんの汁の色が変わるのはどこからかとか、切り餅ではなく丸餅が“あたりまえ”になるのはどの辺りかとか、日本列島上の分岐点を捜せみたいな企画がテレビでも取り上げられることがありますね。
我が家は、主人もわたしも生まれは関西なので基本は関西味なのですが、結婚後の勤務地の大半が関東及び北海道でしたから、西の味だけでは生活は成り立ちません。
調味料やインスタント食品は関西のメーカーのものを選んだり、外食時には和食の店のルーツを意識したりはしましたけど、慣れかどうか、中には“違い”が気にならないものもありました。
ウナギもそのひとつで、(関東では)背ひらきにして蒸してから焼く...などと聞くと「違うねえ」と思いましたけど、でき上がったものがおいしけりゃ排除する理由もないわけで、関東風うなぎを堪能したものです。
その、関東バージョンのうなぎと決別するきっかけが、義父が九州の知人に頼んでくれた柳川のうなぎでした。
当時、わたしたちは札幌在住でしたから「柳川の“ウ〜さん(ウナギ)”が (そっちに)行く」と聞いた時は、九州から北海道まで...ウナギに長旅をさせなくても...と思いました。札幌にもウナギ専門店の有名処がありましたしね。
でも、日本列島を縦断してきたそのうなぎが、おいしかったんです。
白焼きがクール便で届けられる為、冷たいうなぎは色も半端です。
あまりおいしそうには見えないかもませんね。(右イメージ)
これを同梱のタレにしばらく漬け置いて1、2分あぶったものが上のイメージです。(上イメージは2003年7月、右と下は2002年のもの)見事な変身でしょ?
短時間で表面はカリッと香ばしく、中はトロリと仕上がる柳川のうなぎは肉厚で、脂もよくのっています。甘口のタレは、いはゆるこってりタイプで絡み具合も“てり”も上々。
柳川が関西バージョンかどうかは不確かですけど、馴染みかけていた関東風との違いを“再認識”させられました。
蒸し焼きして余分な脂を落とすという関東バージョンに慣れている方には、少しくどいと感じるかもしれませんが、関西バージョンがベースにある方にとっては感涙ものの、発送可能アイテムですね。
タレにつけずにあぶった白焼きをポン酢で、あるいはきゅうりと合わせて“うざく”(これ、もともとは関西の料理らしいですね。)にと、蒲焼き以外の味も楽しめます。
03/10/24
補足
公式HPにてオンラインショップが可能になりました。
http://www.yanagawa-unagi.com/01kau/tare_karikari/index.html
08/04/22 
森永製菓の「WELL」
子供もの頃は宝の山に見えたスーパーのお菓子売り場から、足が遠のいたのは思春期の頃....でしょうか。
かなり長いブランクの後、主婦としてスーパーを利用するようになって、たまにお菓子コーナーの前を通ると知らないお菓子のオンパレードで驚くことがあります。かつてお馴染みだったものも衣替えに余念がないみたいですし、限定ものも増えて、お菓子の棚は目まぐるしい感じですね。
森永のWELLとは“3年程前のある日”が最初の出会いだったと思います。森永のロングセラーとも言えるチョイス、ムーンライト、マリー等のニューパッケージと同じ仕様ながら、WELLだけが新商品としてお菓子売り場の一角に積まれていました。
そこで素通りしなかったのは、 主人がWELLにかつてのお気に入りの面影を認めたからでした。 森永のクララシリーズ、 ハーバードだったと言う主人は、他の“種”がパッケージを変えて生き残っている中で、ハーバードだけが早々と店頭から姿を消したことに不満を抱きつつ、オレオで代用してきた過去を持っていたのです。
でも、名前が変わっていることには(主人は)不本意だったようですが、懐かしさに2箱買って帰ったWELLは、その後、補充されることもなく、店から姿を消してしまいました。このあたり、ハーバードが生き残れなかったことと関係があるのでしょうか? ココアビスケットのバニラクリームサンドというと、他にポピュラーな物が出回っているし、新商品としてはインパクトに欠けたのかもしれませんね。
それ故...かどうかはわかりませんが、 今年になって見かけた時、WELLには期間限定の4文字が添付されていました。
春の苺クリーム、夏のカプチーノクリーム、秋のマロンクリームというように、定番のバニラクリームとペアになるクリームが違うんですね。もちろんパッケージも変わってます。カプチーノと一緒に買った苺クリームは、おそらく春の残りものだったのでしょうね。最初、苺が限定で、カプチーノは通年バージョンかと思いましたが、もう、ぜ〜んぶ限定ものなんですね。
ハーバードはバニラビスケットにバタークリームとココアビスケットにバニラクリームのペアでしたけど、後者だけが、バリエーション付きで復活したようです。
わたしのわずかな記憶からすると、ハーバードよりもビスケット生地がサクサクしていて、軽めの仕上がりになっています。ほろ苦いココアビスケットと各種クリームのコンビネーションってあまり見かけないので、限定WELLにはつい手がのびてしまいます。
冬のクリームが気になるのは、メーカーの思うつぼにはまっちゃったということかもしれませんね。
03/11/13
クレーム デ ラ クレームの「シュートリュフ」
勘違いで買ってきた、シュートリュの紹介です。
クレーム デ ラ クレームは京都市内にあるシュークリームの専門店で、京都高島屋で移動販売期間中に遭遇しました。
その時、高島屋で販売されていたシュークリームはオリジナルカスタードと、栗を使ったかなりデコラティブな物が2、3種類...。でも、わたしの足を止めたのはガラスケースの外にディスプレイされていたチョコレートかけのプチシュークリーム(と、思いました。)でした。
シュートリュフという名前から、ヴィタメールの同じ名前のものを思い起こしたわたしは、商品説明もそこそこに帰りに持ち帰ろうと「取り置き」をお願いしたのでした。
高島屋には詰め合わされた状態で来ていたシュートリュフは、数は3の倍数単位なのに味はミルク、アールグレイ、キャラメルとダークスウィートの4種類! どのセットでもわたしが1番興味のないダークスウィートの数が他の3種よりも多めに組み合わされていたので、ちょっと希望を伝えました。
組み合わせの変更をすると他のセットが困ったことになるのは理解できますが、単品販売はないのかなと...。
残念ながら、セット販売のみということでしたが、スタッフは本店に連絡して好みの組み合わせでセットを作ってくれました。ダークスウィートをのぞく3種セット(上イメージ)です。
日持ちは2週間というので、「おいしい」ということを信じて大目の12個セットをお願いしました。
この時点で、気がつかなかったのが思い込みの盲点とでも言いましょうか、クリームが2週間も持つはずはありませんね。
実はシューが内包していたのは、チョコレートだったのです。
アールグレイ風味のカスタードクリームに想像力を膨らませていたわたしは、裏切りにあったかのごとく騒ぎ立てて主人にたしなめられましたが、これはこれでおいしかったので、立ち直りも早かったです。
トリュフチョコレートのフィリングとコーティングの間にシュー生地があって、生地の分だけ一般的なトリュフチョコよりもボリュームがありますけど(プチシュークリームと間違えるくらい...。)シュー生地がチョコレートの濃さを緩和してくれるので、大きさのわりには食感は軽めです。
クッキーやチョコレートだけではちょっと物足りない時には最適のお茶のおともで、日持ちがするのも重宝ですね。
地方発送が可能な商品で、カタログはファクス注文書を兼ねていました。
HPからのオンラインショッピングの環境は整っていない様子ですが、問い合わせや、注文の受付先が記載されています。
http://www.cremedelacreme.co.jp (2003年12月9日確認済み)
03/12/09
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