
星野リゾート単独運営後、ルミエールは雪花(後にプラチナムに改名)にメインダイニングの役割を譲渡して実質閉店となりました。繁忙期対応のビュッフェレストランとして現存しています。09/03/05
ガレリアに宿泊しているゲストは、朝食で利用する機会も多いレストランラ・ルミエールは、他の施設に宿泊している多くのゲストにとっては、イメージが掴みにくい店ですね。
ガレリアの31階は、ちょっと様子を見る為に立ち寄るには、遠い場所です。「素晴らしい眺めと道産素材で仕上げた本格フレンチをどうぞ」(2002年度パンフレット)と言われても、簡単に予約はできません。服はどうする? 靴はどうする? お値段はいくら?.....問題は少なくありませんね。
ただ、お値段は今シーズンのコースメニューの紹介を見ていただくとして、もうずっと前にドレスコードが廃止されたルミエールでは、ラフではなくカジュアルスマートをさえ心掛ければ、ジャケットにこだわる必要はありません。フリースのプルオーバーをセーターに、あるいはアラン編みのセーターをシャツとカシミアのベストに、ジーンズをウールパンツに....自分にとっての普段着からちょっと着替える気持ちがあれば十分で、気を使い過ぎて必要以上に敷き居を高くするのは、ルミエールにとってもゲストにとっても得策とはいえないと思います。
とはいえ、多くのゲストの利用望む一方で、ルミエールのグレードは落としたくないというのがトマムの本音!フォレスタモールのカジュアルさとは別世界であることは確かです。
今回は他のゲストも多かったので、店内の撮影は自重しましたが、トマムの公式ホームページのレストラン案内にも紹介されていない(2001年12月29日確認)店内のイメージを、93年のパンフレットから借りてきましたので参考にしてくださいね。夜は照明もおとされて、また異なった雰囲気になります。
料理だけでなく、この雰囲気を楽しむ為に、革靴を持参しようかという気分になるでしょ?
でも、その靴、ガレリア宿泊ならともかく、他の施設からバスに揺られてやってくる身には、滑るし、寒いし...ロビーからバスまでの間にパンプスを履いていて滑って転んだら、そんな靴を履いてるから...と失笑されるのがオチです。ですから、“そんな靴”はガレリアの館内で履きかえる事をお勧めします。面倒だな〜と思ってはいけません。身の安全を確保しながら、スマートに装う為には(特に女性は)履き替えが一番!。雪を踏みしめたスノーブーツはベルで預かってくれますから、ルミエールのクロークまで持ち運ぶ必要はありません。
防寒着はベルかクロークへ。
スキーシーズンは3月の半ば頃までは休みなく夕食営業をする予定のルミエールは、クリスマス時期、年末年始、そしておそらくバレンタインデーの頃には期間限定特別メニューでの対応になります。下記のイメージはクリスマスメニュのオマール海老コースをベースしたもので、こちらからはフォアグラの温前菜、スープはオマール海老じゃないものというリクエストを伝えました。(スープになった海老の匂いが、いい匂いとは感じられないJUNでした。)
ルミエールからの最初の一品として、ラム(?)のどこかの肉のオイル漬けをテリーヌ状にしたものの後、2番手に登場したのが、フォアグラのパイ包み焼き(左イメージ) 焼きりんごとりんごのピューレ添え、アップルソース(多分)。温前菜です。
「パイはどこ?」と言いながら、いただきました。もしかしたら、何か勘違いしてるのかもしれません。アップルパイのパイだったとして、パイ生地はフォアグラに同化していました。りんごの甘酸っぱさが効いた、引き締まった味です。ワインにあいそうですね。ただ、個人的にはもう少し甘味が強く表面がカリっと仕上がった、いつものソテーがやはり好きです。
(これはこれで、おいしくいただきました。ホントです。)
スープです。
オマール海老のコースは海老のクリームスープ、鴨のコースはコンソメタイプでしたが、オマール海老は好きだけど、スープなった海老はいやというこちらの要望で、(コースの基本はオマール海老でしたけど)スープは鴨のコンソメです。
イメージを撮るのを完全に忘れて、パイのドームを崩してしまいました。(おまけに、フラッシュも切ったまま...。)ころころの鴨肉が背負っていたのはポロ葱(かな?)で、香りも味も素晴らしかったです。崩したパイもすべていただいたので、けっこうボリュームのある一品になりました。
魚料理はオマール海老のムースとウニのコンビネーション。
センターの海老のムースの中からはトロリとしたウニがでてきました。
オレンジはウニソース、コントラストが美しいグリ−ンソ−スは...忘れました。
ムースの上に見える尖ったものは、カリカリの海老せんべいです。カニ(かエビ)の卵入りの、非常に贅沢なおせんべ(?)でした。
この後、イメージはありませんが、口直しはオレンジのシャーベッドでした。
メインも、この日はお肉ではなくオマ−ル海老です。
光って分かりにくいと思いますが、手前にゆで野菜が添えられています。黒く見えるのは、トリュフですが、歯応えが楽しめる、うれしい大きさでした。
“オマール海老づくし”も“鴨づくし”もクリスマス時期の限定メニューでしたが、あらためて見ると牛肉を避けたメニュー構成ですね。
これは、冬期の定番メニューにも見られる傾向で、やはり、これも時代を反映しているのでしょうか...。
メインで牛肉を召し上がりたい方は、リクエストが必要ですね。
デザートはマスカルポーネのムースのホワイトチョコレート包み(?)のようなケーキでした。
上に乗った苺のお座布団になっているのは生クリームですが
ケーキの表面はチョコレート(だったはず...。)!
甘いけれど、濃さはなく、マスカルポーネも、ティラミスで慣らされた匂いや味とは異なった、軽い仕上がりです。
チーズのワゴンサービスで、一度だけ遭遇したフレッシュマスカルポーネを思い出しました。デパートで買うマスカルポーネよりも、いっそう白く、フワフワしたやわらかさがあって、おいしいチーズでした。(チーズの個性に対応しきれないわたしにとっての、数少ない当たりチ−ズです。)
一方、主人が板チョコと勘違いしたチョコレートソースは、かなり濃厚で、絶妙なバランスに感心させられました。
今回のイメージは15000円の予算を伝えたうえで、クリスマス特別メニューをアレンジしてもらったものです。
仕事上の取材でもなく個室でもない場所で、料理が運ばれる度にイメージを撮ることはお行儀のいい行為とは言えませんが.....イヤな顔もせずに対応してくれたスタッフには、感謝します。お騒がせしました。
01/12/29 
ガレリア桃里、復活計画
左はガレリア桃里の店内です。
この数年は忘れ去られた存在で、その名前もイメージをもどこにも見つけることができない為、93年のレストラン案内から借りてきましたが....利用された方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
ガレリアに中華レストランがあることを、ご存じないゲストも少なくないかもしれませんね。ガレリア2(サウス、ノースという場合も...。)の31階にある“もうひとつのメインダイニング”です。
実はトマムのエリア内には直営の中華レストランが3つあって(フォレスタモールの崑崙とホテルとガレリアの桃里)この3つが同時に稼動したことはあったかどうかも思い出せないのですが、ガレリア桃里はオープン当初、ホテル桃里よりもワンランク上の価格設定で営業していました。ルミエールと同様に、上層階ならではの景観も御馳走となる、雰囲気のある店です。
ただ、ルミエールのオ−プン後は、カメリアコーナーがコースメニューも廃止して洋食レストランという位置付けになったのに対して、ガレリア桃里とホテル桃里の間に異なる特性がありませんでしたから、どちらかが営業すればどちらかがクローズという関係が続いていたような気がします。
数年前、しばらく休眠していたホテル桃里が通年営業を再会し始めた頃から、現在まで、ガレリア2、31階のこの素晴らしい空間は閉鎖されたまま....。2年くらい前には、営業開始予定をスタッフに尋ねたことがありますが、はかばかしいお返事は得られませんでした。その時の印象から、もう2度とこの店の扉は開かないかも、と諦めたものですが、
今回、もしかしたら.....という可能性が見えてきました。
スタッフの中には、ガレリア桃里の営業再開にむけての働きがけがある様子です。“忘れられた空間”ではなかったのですね。
ファミリーやグループで料理を囲みながら、箱庭のように浮かびあがる西エリアを楽しめる日は....遠くないかもしれません。
機会をとらえて、スタッフに尋ねましょうね。
「ところで、ガレリアにある中華レストランは....営業しないんですか? 勿体ないですよ。」
01/12/30 

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