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 3年前、5年前、それよりももっと前.....以前にアルファリゾートトマムでいい時間を過ごした経験をお持ちになっていて、 今度、久しぶりにまた、トマムで遊んでみようかと考えていらっしゃる方を対象にしています。
 トマムは初めて...と言う方は本編「アルファリゾートトマムで快適に遊ぶ為に」と合わせて御覧ください。

 
おことわり
 コメントは、数多いゲストの内のひとりとしての見解です。
 これまでわたし自身が見聞きし、経験したことを根拠に発言していますが、トマムは運営体制を含めて、この数年、流動的でした。当サイトのトマム情報をご利用になる時には、多少の変化があることを前提にとお願いして来ましたが、2005年10月を堺に、ここで提供して来た情報の大半が有益なものではなくなります。新たな運営会社は、自社の価値観に基づいて、新たなトマムを構築するようです。

 バックナンバーマークの付いたページのトマム情報は、2005年10月以前の『在りし日のトマム』の記録として,ご覧ください。


                                   05/11/21(改稿) 
      

 食券の利用制限について バックナンバー              リストに戻る

 88年の初トマムから数年間、わたしたちはスキーパックというプランを利用していましたが、当時は朝食、夕食付きが一般的でした。各旅行代理店の違いといえば、アイスクリーム券のかわりにドリンク券が付いていたり、リフトの割引券が無いかわりにオリジナルグッズのプレゼントがあったりという程度で、価格的には大きな差は無かったと思います。(なにぶん、競争率の高い時代でしたから、予約さえとれればアイスへのこだわりは捨てられたのですね。)
 その頃の夕食券というのは、4500円に相当するものでした。
 初めてのトマムで、渡された食券には数カ所のレストラン名が印字されていましたが、その内ビュッフェスタイルの樹海(現、海鮮市場)以外は予約が必要ということ。わたしたちは宿泊ホテルの中にあるという理由でやま里カメリアコ−ナ−に電話を入れましたが、その時にやま里のスタッフから夕食券に対応している和食コース以外に鉄板焼やてんぷらコーナーの案内を受けました。食券の金額をこえる場合は、差額を払うことになりますが、ゲストはすべてのメニューの中から好きなものを選択できるというわけです。カメリアコーナーでも、また翌年以降に利用した三角桃里でも、同じことで、夕食券はいはば、おつりのでない金券と同じような扱いでした。
 席に着くとスタッフがメニューを示して「夕食券では、こちらのお料理になりますが...。」と言った後に差額を払えば、どれでも好きなものが食べられるよ、という誘惑の説明をしてくれるわけですね。
 で、4500円というと、この当時のトマムではコースとしては最低金額でした。もちろん、北海道のスキ−場での夕食としては十分なお値段のはずですが、メニューを見ると、それ以上においしそうなものも...。1000円、2000円の差額なら、石狩鍋じゃなくカニしゃぶにしようか、と言う話になる...。時間差攻撃、とでもいいましょうか、4500円分は先に払ってしまっているので、6000円、7000円のメニューにも手がでてしまうのですね。
 トマムにしてみれば“思うつぼ”、でしょうけど、この柔軟性を評価したゲストも多かったことでしょう。差額を払うまでもなく、4500円の範囲でなら、単品を自由に組み合わせることもできたのですから、食に対する満足度は高かったと思います。
 ただ、フォレスタ・モールができ、そしてガレリアが営業を開始する頃になると、食券も一律ではなくなったようです。わたしは2度、1万円の夕食券(ひぇ〜!)をお持ちの方を見かけましたが(スィートプランかしら?)一方で、4000円、3500円という夕食券も登場して、夕食の差がスキーパックの旅行代金の差になっていたようです。ようです、というのは、食券の多様化時代が始まった頃、わたしたちは札幌市民になっていてスキーパックの利用をしていないので実感がないからなのですが.......フォレスタ・モールのテナントレストランの入り口付近にC券、D券、E券...と各夕食券に対応したメニューが写真で紹介されているのを見ると、選択範囲はいっそう増えたなあ、と思ったものです。リーズナブルなレストランの集まる処といわれる、フォレスタ・モールでは1000円台の定食メニューも用意されているわけで、3500円の夕食券を持っていれば、十分、という気がしました。
 もちろん、食券が登場したからには、三角桃里などの直営店でも対応したメニューができて、全体的にお値段も下がりました。でも、差額を払えば好きなものを、というシステムは相変わらずでしたから(ヴィズ宿泊パック、ゴルフ宿泊パックで経験済み。)例えば、もっとも安いプランを利用してトマムに入った後でも豪華プランへの変更は簡単にできたわけです。基本的にガレリア以外はスタンダードの扱いで客室は同レベル、朝食(の料金)も同じ、となれば旅行のグレードを左右するのは夕食ということになりますが、この夕食のグレードアップはゲストの気持ち次第.....だったのですね。

 ところが、2001年のスキーシーズンから、少々ややこしいことになりました。
 食券に対応したメニューは決められていて、原則、変更不可になってしまったのですね。このことはトマムスキーにおいでになった方からの掲示板への書き込みで知ったのですが、その後、スタッフにも確認して、わたしたちも、グリーンシーズンのゴルフパック等で夕食券を利用してみました。

 単品の追加に関しては制約もないようですが、うっかりしてると一般メニューを見せてもらえないまま話が進みます。これまでは全体のメニューの中に対応メニューも一緒に記載されていたのですけど、食券用のメニューは専用の1枚メニューとして独立してしまって、食券利用のゲストはその1枚だけを見せられて料理の内容を知ることになるのですね。(食券を持っていないゲストは目にすることがないメニューです。)そして、このメニューにはお値段が記載されていません。さあ、どうしましょ。...て黙って座って出されるものをいただけばいいのですが、これまで夕食券はおつりの出ない金券、というニュアンスの案内を受けて来た身としては、「な〜に、頭の固いことを始めたの? 好きなもの食べさせてよ。」と言いたくなるかもしれません。
 第一、ルミエールやま里の鉄板焼、てんぷらコーナーなど食券では対応できないところはど〜なるの?と...。トマムの本音としては、そうした場合は夕食券無しのプランで...と言うところでしょうね。わたしたちは、新システムを理解した上で食券付きプランを利用したので、わがままは言いませんでしたが、やはり窮屈さは感じました。プランの価格は魅力的で、しかも4800円の海鮮市場にも使える夕食券付きとなれば、部屋代はラックレートのルームチャージの4分の1から5分の1ほどになってしまうので、利用制限も仕方のないことと諦めましょうか?
 でも、この間までできていたことができなくなったのはど〜して?という思いは残りますね。

 おそらく、現金でのオーダーを受け付けず、価格も明記していない食券対応メニューは、相当のコストダウンの成果の上に成り立っているはずですが、黙って食券を渡す限りは、満足できるものだと思います。また、最近ではスキーパックでも夕食券はオプションになっているプランも少なくないようで、その場合、ゲストは夕食券の金額を知ることになりますが、2001年度は3500円が標準だったようですね。
 3500円の追加で付けた夕食券で、4800円の海鮮市場が利用できますと言われれば、食券を購入するゲストも多いでしょう。
 問題は、海鮮市場は確かに利用できるのですが、その食券が4800円の価値を持つのは海鮮市場でのみ、ということ...。(4500円プラス消費税のアプリコでもお徳度の高い利用にはなりますね。)他の直営店ではなにしろお値段の記載がないのですから、分かりませんね。で、分からないなら海鮮市場相当、と思っていれば、丸く収まるのですけれど....そこは食のバラエティーを誇るトマムですから、誘惑もあります。
 てんぷらコースで揚げ立てのてんぷらを...桃里でふかひれのスープの付いたコースを...と言ってみたくなるのが、リピーター!  食券の利用制限なんて、知りませんものね。




 左のイメージはやま里のてんぷらコーナーで単品オーダーができるたらば蟹のてんぷらです。
 てんぷらコースは現在2コースで、コースになると夕食券の枠では対応できていません。ただ、別に単品もメニューもありますから(2002年度のメニュー構成は未確認)お好みのオ−ダ−次第では夕食券に近い金額でも楽しめます。

 桃里ふかひれスープ(右)は10000万円のコースの中のひと品。このコースには北京ダックも付いています。素直に食券メニューをいただいて、追加オーダーすると、話はスムーズかも....。




 原則、変更不可でも、強く望めばなんとかしてくれるのがトマムのいいところで、実際には2001年度もすんなりと差額を払って、希望の食事を楽しんだゲストもいたようです。ただ、困ったことは、同じ3500円で購入した食券の価値が異なる場合があるということです。
  掲示板への書き込みから具体例をあげると、3500円で購入した食券を持っててんぷらコーナーに座った場合、「こちらは、4000円の券になりますので...。」と言われて、食券プラス差額の方が現金で払うよりも徳だったというゲストと「3000の券になりますので..。」と説明されて、500円はどこに消えたの? と損した気分のゲストがいらっしゃいました。
 トマムを責めてはいけませんよ。
 ちらりと聞いたところでは、トマムでは食券を単独では販売していないそうですから、販売する旅行代理店がその利益をどこで得ようとするかで、食券本来の価値(トマムの引き取り価格)と販売価格が逆転することもあり得るのですね。(参考までに、4000円の夕食券を付けた代理店の方が基本旅行代金は高かったようです。)
 もちろん、3500円払った食券が3000円でしか引き取られないなら、最初から食券付けずに現金で払った方がいいわけで、ゲストは愉快ではありません。トマムの方では、ゲストが持参の食券にいくら払って来ているかを把握していませんから、そこで、「おかしい!」と言われても困る、ようです。バラ売りしていなければ発生しない問題ですね。

 食券対応のメニューの変更を原則不可にしたのは、合理化のひとつだとわたしは解釈していますが、ただ、夕食券が単独で販売される昨今では、ゲストに不快な思いをさせず、トマムも困らない為の対策とも言えそうです。                                                 

 そして、わたしたちは、購入しようとする食券の本来の価値を判断する術を持っていませんから、決して損した気分にならない為にはトマムの対策に乗るしか手はありません。メニューは選べなくてもレストランは選べますから3日、4日の滞在ならば、同じものを食べなくてはいけないハメに陥ることはないですものね。ただ、今度のトマムで“あれ”を食べようというものがある時は、その日だけ、夕食券無しで乗り込む方が無難かもしれません。食券がオプションのプランは、絶対にお徳な海鮮市場には夕食券を利用して、やま里に行く日には夕食券を付けないという工夫もできますね。
 たまたま予約が取れたプランが1泊2食がベースのプランなら、楽しく過ごす為には潔さが肝心!

 料理はお任せの精神で...それでも自分で選びたいという場合には、その食券が3000円と言われても4000円と言われても、部屋と飛行機と...それぞれを別に予約するよりも、プランは結局得なのだからと割り切りましょう。
 ついでに言えば、前はもっと融通がきいたのにね、と(一応)言う時は穏やかに...。食券メニューの変更不可を決めたのはオーダーを聞きに来たスタッフではありませんから、目の前の相手に「オ−バ−分は払うんだから、文句はないでしょ!」と噛み付いても、満足のいく結果は期待できません。
 客室には支配人宛の意見書用紙もありますから、どうしても言いたいことは、そちらを活用しましょうね。


                                      01/11/06