希少品種がいっぱい!
  中村オリジナルぶどう園

 7月半をすぎた頃、恒例のいただきもの、紅しずくの詰め合わせが届きました。

 定番紅しずくとの抱き合わせは、ワインブラックとレッドクイーン、イネージ左側下が紅しずく、左上の色の濃ものがワインブラックです。ワインブラックも農園オリジナル品種で、我が家にとっての初品種でした。
 イメージ右はワインブラックの果肉。
 商品説明には実の柔らかさとワインのような方芳香が特徴とありますが、加えて果汁の多さに驚かされたので、皿の上で果皮を裂いて、撮影。                                    
 果肉が顔を出す前に果汁が果皮の裂け口から溢れるほどのジューシー過ぎる粒でした。 
 紅しずく同様に、一見したところは 今時流行らなそうなインパクト不足の品種ですけど、香も食感も食味も、個性が際立つ逸品です。 
 ただ、(百貨店やスーパーの店内で)ラッキーな出会いを期待できるかと言えば、おそらく無理!  
 インパクト不足以前に、触れれば落ちるかよわき粒が... 流通にはむかないんでしょうね。
 
 
 農園から直送されてきた箱には、配達当日に受け取りがなされない場合は発送主に連絡するようにとの注意書きが貼られています。
 かつて、我が家も不在通知が投函されていたときに、商品が戻されていたことがありました。(翌日受け取りは不可だったようです。)
 同封のパンフレットで、実の柔らかさや果汁の多さを謳ったオリジナル品種は、発送不可ともなっていますから、ワインブラックも、この多汁で、よく無事に届いたねという気もします。袋から取り出したら、枝落ちした実がポロポロ...には、それなりの回を重ねて、わたしも慣れました。 

 紅しずくについては、2014年に美味しいもので紹介しています。
 当時は紅しずくだけの詰め合わせで、農園は中村ぶどう園。  
 その後、いつの頃からか、他のレア品種との抱き合わせが届くようになったと記憶していますが、最近になって、農園が違うことに気がつきました。
 昨年の初品種、皮ごと食べられるというクールビューティは、皮が極薄で、甘味はあるけどさっぱり系、粒落ちも、紅しずくほどではなく取扱もしやすかったので、情報をとるために農園の公式サイトを覗いてみました。
 キーワードは中村ぶどう園。ページトップには園主開発新種の(おなじみ)紅しずく...ですが、クールビューティが見当たらず、サイトで紹介されている品種も、幾分、少ないように感じました。
 収穫期が終わったか、あるいは、ネット販売対象品種ではないかくらいに理解したものの、その後、中村ぶどう園とは別に中村オリジナルぶどう園があることがわかりました。
 クールビューティは中村オリジナルぶどう園のオリジナル品種一覧にありました。 紅しずくも『当園で開発した最初のオリジナル品種』と紹介されているので、同じぶどう園とも考えられますが、取扱品種がかなりちがうんですね。
 2014年に紹介した紅しずくは確かに中村ぶどう園でした。
 昨年のクールビューティとの組み合わせは中村オリジナルぶどう園...一昨年、あるいはその前はと言えば、ずっと、中村ぶどう園だと思っていたけど、どこかで違っていたかも...。記憶にある品種で言えば、中村ぶどう園取扱ものも ありましたが、二つの農園でともに栽培されている品種もあるので、どの時点で切り替わったのかわかりません。
  ただ、クールビューティーもワインブラックもオリジナルぶどう園、 なので、まずはオリジナルぶどう園の方に問い合わせの電話を入れました。

 毎回、紅しづくセットを受け取ったあとで、他の品種にも興味を抱いて、取り寄せようか、ど〜しようかと迷ってはたんですよね。(でも、丈夫な品種じゃなさそうだし...と。)
 昨年のクールビューティに続き、今季のワインブラックが、かなりいい感じだったので、迷いを払拭しての初コンタクトです。。
 
 残念ながらクールビューティは終了。収穫は7月上旬〜7月下旬でしたけど、、ちょっと早めに終了でしょうか。
 連絡を取ろうと思い立った当日、朝のテレビ番組で農園が紹介されていたようで、番組の終わりにスタジオに緑色の葡萄が届けられてました。(目にしたのはこの部分だけ) もしかしたらと思ったら、田中オリジナルぶどう園とのことで、わたし、その日の電話をみあわせたんですよね。問い合わせ殺到だと予想して ....。届けられていた緑色の葡萄がクイーンビューティだったとしたら、ほとぼりがさめる頃合いを待っての平日の問い合わせ(遅い)、売り切れ!だよね、
 ワインブラック完食前で、他の品種(皮ごとOK優先)をと、オーダーしたのが上イメージ、左(果皮の黒い順)からウインク、コトピー、マスカットビオレの3種です。カットイメージは、手前がマスカットビオレで、奥がコトピー。皮は薄く、果肉と一体化していて、ワインブラックとは真逆の様相ですが、どれもが安定の糖度です。粒は普通サイズですけど、コトピーとマスカットビオレは約1キロ、ウインクは1.5キロの大房でした。
 取り寄せた3種は、人気品種のカテゴリーにラインナップされていて、農園のオリジナル品種とは異なります。
 実落ちもなく、しっかりとしているので、どこか、店で販売されているのかもしれませんけど(人気品種だし)我が家には初品種揃い踏みでした。
 ただ、ウインクが、粒の形状も果皮の色合いも富士の輝にそっくりじゃありませんか。
 で、自分のレポートを読み返して気づきました。富士の輝きはウインクとシャインマスカットの交配種でしたっけ。
 昨年、シャインマスカットは、どこでもある、けど、ウインクって何者?と、一応チェックは試みたところ、普通に販売されている様子がなかったんですけど、意外に近くで、栽培されてたんですね。
 上イメージの大粒が富士の輝。
 ウインクの特徴はそのまま引き継いで、大粒になった、ウインクとシャインマスカットの子供ですね。ついでにいえば、ウインクも富士の輝きも生まれ(開発箇所)は志村葡萄研究所。
 コトピーも 志村葡萄研究所の交配品種として紹介されています。

 ただ品種の紹介情報にはたどりつけても、商品購入は、.....叩きたくても叩く扉がなかなかみあたらなくて...。中村オリジナルぶどう縁のありがたみを痛感しました。
 

 中村オリジナルうぶどう園では、 農園オリジナル品種が数種、9月上旬頃まで収穫される様子なので、今季はもう一回くらい『初もの』と縁を結べるかもしれません。 来シースンはオリジナル品種、クールビューティーとシャーロットを狙います。

 余談ながら、中村ぶどう園と中村オリジナルぶどう園の関係は縁戚、別運営とのことでした。
 紅しずくは、共同開発種という理解で...いいよね。

                                   23/08/07 

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 8月なかば、ぶどう園の公式サイトで、研究途中の品種(下イメージ 左側の右下。ワイン色の房)が数量限定収穫できているとの情報をみて、問い合わせの電話をかけました。
 幸いにも、完売前(というより、あと5日ほど待て!だったので、収穫済みのものは完売で、収穫予定のものがあるということでしょうね。) で、発送は可能だというので、他のおすすめ品種と詰め合わせで4 房(4品種)注文しました。
 今回は全て、園のオリジナル品種...ですが、まだ名前がつけられていないカタログ未掲載品種で、皮ごと食べられる品種と、皮離れがよく果汁が多い品種を組み合わせてもらいました。(イメージ 左側)

 果汁が甘味を増殖するのか、皮は食べられない品種の方が、味が濃い!
 粒は大きくはありませんけど、ひと頃我が家がハマったキングデラよりは大きく、本気で皮離れもいいので、ストレスフリーで皮を出せます。
 種なし、皮ごとOKの大粒ぶどうが主流の中で、皮が食べられない=面倒との刷り込みがいつの間にか定着してましたけど、大粒のように『皮をむく』という手間とはちがって、面倒はなかったです。
 薄い皮とはちきれんばかりの果肉が一体化していることが食感の必須条件でもある皮ごとOK品種は、もっと皮が薄く、もう少し粒も大きくなるまでの過渡期にある様子で、 皮の主張が 強い粒もあって...どれもおいしいけど、順番をつけるなら、皮NGの2品種が先行する印象でした。

 そこで、9月初旬、皮ごとOKには拘らずに、取り寄せたのが、上イメージ右側。
  園のオリジナル品種で、1種だけ名前がつけられて、カタログにも掲載されていますが、ほか3種の命名はこれから...。緑色のB9は皮ごとOK品種ですが、柔らかな食感とたっぷりの果汁が特賞との説明のとおり、皮ごと食べられる品種としては、レアな食味に思えました。
 名前がつくまで、B9で覚えておかなくては...。
 いづれも、甘味は強く、果汁は多く、果肉は柔らかめで、香気はそれぞれに個性的なので、かなり楽しめます。

 電話での注文は、発送と受け取りの日時をその場で調整できるので、 オンラインショップよりも利用しやすいことを実感しています。
 ちなみに9月初旬は午後に電話を入れて、商品をきめたあと、当日発送、 翌日午前中の指定で到着でした。

                                  23/09/06 

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