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 10数年振りの再訪を切っ掛けに、2010年のグリーンシーズンもルスツでゴルフを楽しんで参りました。
 今はなき...というべき旧トマムのコンセプトに夢中になったわたしの価値感は変わらずですが、その旧トマムで何よりも評価してきた(オールドファンが言うところの)トマムスピリッツは、場所ではなく人によって受け継がれていくのだということを、昨年来のルスツリゾートで実感させられています。
 旧トマムに変わる地としての妥協点が見つかることを期待して訪れてから1年、トマムのような快適さの中で、今後は『ルスツらしさ』をも楽しめる時期が来たように思います。

 



     

スカーレッツカフェ (ノースウィング)

 モノレールのサウスステーションのすぐ側、ショップや、ファストフードが連なる通りが始まる取っ付きにスカーレッツカフェがあります。(ノースウィング側から来ると通りの出口)
 この通りの総称がダニエルストリートだと思っていたわたしは、(違うらしい)スカーレッツカフェは、サウスウィングにあるダニエルストリート内の店のひとつと理解していましたが、エリアはノースウィングになるようで....ただ、ひと連なりのサウスウィングとノースウィングでのエリア区分は、あまり気にする意味もないですね。
 ステーションのすぐ近くなので、タワーからのアクセスも悪くはありません。むしろ冬期に宿泊したノースウィングの奥寄りの客室からのほうが、遠かった実感があります。
 朝食に出るパンがおいしいので、販売はしていないのかと尋ねたところ、スカーレッツカフェで...と紹介されたのが、昨年9月、え〜? そんなところあったっけ?と、意識して訪れて、わずかに残っていた生キャラメルクリーム入りのパンを買ってかえったのが今年の2月。当時はビースアイス(トマム分割運営期に、ヴィスやコンコで販売されていた新食感アイス。)がメイン商品で、奥の棚にちょっとパンもおいてるよという感じで、事実はともかく、朝食の余剰分が販売に回ってるのかのような印象を受けました。
 そのスカーレッツカフェが、、7月1日にリニューアルオープンした(7日までは一部商品を除き、50%オフ)という情報を得たわたしたちが、期待を旨に立ち寄ったのが、5日の17時過ぎだったでしょうか。ベルビューに夕食に向ついでに...でしたが、甘かった。多少数があったのはあんぱんとバケットくらいで、後はクロワッサン3個と2斤の食パンがふたつ、1斤がひとつ.....売れちゃうんですね〜。
 パンの棚と向かい合わせにあったショーケース内のケーキも同様でした。
 いくらセール中とはいえ、あまりに残っていない....。夕食前だったこともあり、わたしたちは、クロワッサン3個を買うのをやめて、翌日にで直すことにしました。販売スタッフが「こちらに...。」と見せてくれた完売品ラベルの中には豊浦苺のタルトや、ホワイトチョコレートパンなどもあって、クロワッサンだけでてを打つ気分には慣れなかったのです。

 
 店のオープンは12時。
 ほぼ全ての商品が揃っているという13時頃、ゴルフ場からの送迎の車を(タワーではなく)ホテルのエントランスにつけてもらって、立ち寄ったスカーレッツカフェの様子が、上と右のイメージです。
 パンとケーキ(奥の棚には焼き菓子とクッキーも)が各種、綺麗に並べられていました。
 ビーズアイスがとても好きだったゲストには残念なリニューアルかもしれませんが、ホテルメイドのオリジナル食品の物販が本格的にスタートしたことは、やっぱり大きなポイントアップ要因ですよね。

 そもそも、持ち帰りたいという誘惑にかられて、販売の有無を尋ねた程おいしいルスツのパンです。しかも、朝食時とはラインナップも随分違っているではありませんか。ひととおり欲しいのはやまやまでしたが、なにぶん自宅までは近くはありませんから....持ち帰る際のダメージがすくなく、自宅で再加熱して食せるものを優先して選びました。苺のディニッシュや、カレーパン、あんパンは諦め(諦めきれなかったチョコレート入りクロワッサンはタワーの部屋でおやつに頂きました。)ホワイトチョコレートを練り込んだパンと、たとえ形がどうなろうとおいしいことが判っているクロワッサン、そして、さすがに北海道から持ち帰るものは...は考えたものの風味の特色が最も際立つはずの食パンを購入。(この次点では、パンはどんどん補充されていました。)そして、おやつにと選んだのが、前日に売り切れていた豊浦苺のタルトです。
 
 スカーレッツカフェ店内には、イートイン対応のカウンターもありますが、落ち帰り用の箱、保冷剤、フォーク(入れて置きますね、と言われて“必要”に気づいた。)も用意されていました。
 左イメージがその、苺のタルトと、手前が、半額セールのこの時期はとりわけお値打ち感が強い、スタッフお勧めの豊浦苺のロールケーキ。ジューシーで味の濃い苺は、さすがに産地をアピールするだけの特色がありましたが、クリームがまた、大変いい感じでした。生クリーム...なんでしょうけどね。いたずらにやわらかくなくて、特に苺タルトのはクロテッドクリームをベースにしたようなクリームでした。サクっと仕上がったタルトの生地もおいしかったです。
 
 タルトと一緒に、チョコレート入りクロワッサンを食べ、勢いでホワイトチョコレートパンも味わってしまったわたしたちは、『補充』の誘惑にかられていたところに、ウェルカムクッキーに刺激され、夕方になって再びスカーレッツカフェへ....。
 やっぱり、ハルユタカ小麦が使われたクッキーやパウンドも買っておこうと思ったのです。(幸いホワイトチョコレートパン一個の補充も叶いました。)

 厚みもあってしっかり焼き上がっているけれど食感は決して固くはないクッキーは、空気を一緒に練り込んだような密度の荒い生地が、手作り感を漂わして、オリジナリティーを強化している感じです。

 右イメージは自宅に持ち帰って後に、撮影したものですが、おいしいことが判ってて買ったにもかかわらず、改めて感動したのが、食パンでした。
 我家はサンドイッチ用には出来るだけ薄いものを好みますが、久々に1斤15枚(16枚は無理でした)の手切りに成功しました。そして、この薄さでちゃんと弾力があり、表面を軽く焼いても生地のしっとり感が残っているかどうかというのが、わたしがこだわるところなのですが、ほんとうに、薄切りにしてもおいしい『本物』にテンションも上がりました。
 厚切りの方がおいしいんじゃない?と思われるかもしれませんね。....1枚くらいは厚切りにしても良かったかなとわたし考えましたが、厚みがあればパンはそれなりにおいしい...といいましょうか。4枚、5枚切りでおいしく食べられる食パンは、ウチの近くの何件かのパン屋さんでも入手できるんです。欲しいのは、見つけにくいのは、薄くてもしっかりと食感が楽しめるパン、ということで、ルスツの食パンは可能な限り薄きりにして見ることをお勧めします。このほうが(厚みによる食感のごまかしが聞かない分)違いが際立ちます。

 初日の夕方と実際に買い物をした翌日、販売スタッフはちがっていましたが、どちらもいい意味で良く舌が回っていました。リニューアルオープンで気合いがはいっていたこともあるでしょうけど、商品に対する自信が、セールストークを味付けしてフランドリーなおしゃべりに『格上げ』している印象でした。
 
 リニューアルオープン記念セールは7月7日で終わっているので、モノによっては...少し高いという意見がチラホラでるかもしれませんが...それは北海道価格への甘えというもの。
 スカーレッツカフェで販売されているルスツのオリジナルのパンもケーキも、迷わず買って損はない確かな商品だと、わたしは思います。

                                          10/07/14 



 リニューアルオープンから約2ヶ月後の8月末、スカーレッツカフェには、白樺樹液を使用したという、ニューアイテムも登場していました。
 左イメージのエピ(クロワッサンの下)がそのうちのひとつで、“もっちり”“しっとり”“ずっしり”が揃いぶみの生地は、おなじみのエピとは随分食感が違いますし、ふんわりと柔らかな口当りが好きなゲストには不向きなルスツのオリジナル。ベーコン(も入っていた..はず)やチーズは生地に練り込まれて一体化した仕上がりなので、まん中もはしっこも同じ味です。いわゆる残念(よくあるベーコンエピのベーコンから外れたところなど)な部分が無いのがいいですね。生地の自然な甘みに、胡椒...でしょうか、スパイスの刺激が活きていて、食欲がそそられました。
 新商品が登場すれば、当然その場所を譲ったパンもあるわけでして....滞在中はフルーツ使いのディニッシュを見かけませんでした。3時のおやつよりはランチアイテムが増えたかもしれません。遊園地やプール利用のゲストの需要を意識したかな?という印象も....。カレーパン、アンパン、もしかしたらクロワッサンも、なんとなくサイズアップしているように思えました。

 小さめサイズの方がおいしそうに見える傾向があるわたしとしては、『大きさ』は気になるところですが、フツーに見えたアンパンも、ちゃんとおいしかったです。ただクロワッサンは食感が違っていました。朝食時の物とあえてちがわしているのか、時間の経過による影響なのかはわかりませんが、この一点が残念ポイントでした。(わたしは朝食時サービスのクロワッサンが好き!)

                                          10/10/15 

ティーラウンジ・アトリウム(ルスツタワー 1F)

 2010年グリーンシーズン、滞在中の朝食営業は、アトリウムとオクトーバフェストに限られていました。タワー、ホテルエリアに各1店づつというわけです。
 風花とアトリウムが日替わりで営業していた1年前と比べて、選択肢が減ったかと思いきや、実はアトリウムに風花の朝食ビュッフェが“同居”していたのでした。単に、“洋和ビュッフェ”と言うには、惜しいくらいに、洋食、和食ともに、それぞれ単体で提供されても十分なラインナップでした。(事実、昨年は分かれてた。)

 出し巻き玉子が実演ではなかったことや、温豆腐が土鍋ではなく四角いプレートで提供されていたことなど、アトリウムに同居した和食ビュッフェは、風花で頂いた時とは違う部分もみられましたけど、ラインナップの充実度は同じで、ご飯も、白飯,おかゆ、十六穀米は用意されていました。
 和の設え(風花)の中におかれた方が料理も活きるのに....と、わたしが少し残念に感じるのは、朝は和食、洋食のどちらでもかまわなくて、どちらも利用の機会がある“余裕”の故、でしょうか...。例えば、和食が苦手なゲストにとっては朝食営業が風花のみなどという日はあってはならないことでしょうし、混み合ってはいない時期にテーブル数(レストラン)は少なくなっても、料理の選択肢は少なくならない“同居”には、惜しむよりも歓迎しなきゃいけませんね。
 
 わたしも...結局、(今日は、和食、明日は洋食といいつつも)出し巻き玉子とクロワッサンは毎日頂きました。おいしい物は毎日続いても食指は鈍らないということですね。
 でも、もちろん、ビュッフェの料理内容は連日全く同じだったわけではありません。目立ったところでは(期待とともに予想していたので、何より先に気がついた。)洋食の卵料理。スクランブルエッグの翌日は目玉焼きで、次の日はオムレツ(上イメージ)が出てきました。目玉焼きはシェフズコーナーで焼きたてが提供されるオクトーバーフェストの朝食に譲るとして.....今回初めて遭遇したオムレツは、厚みも半熟具合も見事でした。見た目で抱いた期待通りに、とてもおいしかったです。
 
 左は...あまり見栄えのいいイメージではありませんが、参考までに...の自作サンドイッチ。
 実は、各種パンのおいしさに感激しつつも、気になっていたのが食パンだったんです。いわゆるビュッフェで、普通の食パンがあるということはね、これは多分おいしいんだろうと....。だって、風味も普通なら、クロワッサンやメロンパンに並んで在る意味が無いじゃありませんか。シンプルなだけに、際立つおいしさが期待出来そうだったのですけど、困ったことに、厚みがある為、1枚でお腹が一杯になる分量なんですね。食パンを取るか、他のパン(小さめサイズ)を数個取るか...となれば、後者の選択はやむを得なかったのが、これまで。
 それで、4連泊の8月下旬、“変化”をつける試みで、初日は食パンメインの朝ご飯にしました。(クロワッサンもひとつ、取ってしまいましたが...。)
 7月にショップで買って持ち帰った食パンがサンドイッチに最適だったので、スタッフに1枚を半分(の厚み)にスライスしてもらって、軽くトーストしてから具を挟みました。一応上半分が玉子サンドで下がハムサンドのつもり...。満足でした。
 
 アトリウムの朝食で、あらかじめ用意されている食パンは、5枚切りくらいの厚みでしょうか。
 トーストにしてバターやジャムと一緒に味わうのもいいのでしょうけど...丸ごとトーストは見た目で満腹サインが点火しそうで、正直、わたしは挑戦しにくいです。
 厚みのあるハーフサイズと薄切りのフルサイズがあれば、バリエーションが楽しめるのに...と思ったところで、そういえば、朝食ビュッフェでチーズの提供が無かったことに気がつきました。いつか....薄切りパンと一緒に、スライストマトやオニオン、チーズやハムをならべられて、お好みサンドイッチコーナーが登場すると、うれしいな!

                                          10/10/15 


 

オクトーバフェスト(ノースウィング)

 前回(昨年9月)に初めて利用した夕食ビュッフェの内容が大変よかったので、リピートしたい店に浮上したオクトーバフェストですが、それは、風花、ベルビュー、歓天(冬期)も同じというわけで、ビュッフェスタイルのオクトーバフェストは毎回...とはいかず、2度目の利用はおよそ1年振り、正確には11ヶ月と数日振りでした。 メニュー構成にさほどの変化は期待できない同時期の利用でしたけど、ビックリ要素も無いかわりに、あらかじめ“食べたいもの”の予想をつけての入店でした。
 入店時間は、移動日でお昼をまともに食べていなかったことと、前回の学習(混雑状態に圧倒されて、料理を取る前に一度疲労した。2009年オクトーバフェスト参照)をいかして開店直後。しばらくは、1段高くなった席からカウンターの様子を眺めるのに障害物もなく、早い夕食の環境はいい感じでした。
 
 右上イメージのシェフズコーナー....とは、和食では言わないのかな?...ルスツの案内で言うところの実演コーナーの右側から、天婦羅、グリル、麺コーナーの並びで、このエリアから少し手前のお刺身コーナーでも板さんが包丁さばきを...披露するというほど前面にはでていませんが、鮮度を印象づける効果満点の働きをなさっていました。残念ながら外は見えない位置にある店ですが、今回案内された席は窓に面していて、そこからはルスツ名物の2階建てカルーセルを上から眺めることができました。(下イメージ)ある意味、これも非日常の景観といえそうですね。

 一方,反対側、料理が並ぶカウンターの奥のステージでは、ルスツのホストキャラクターのダニエルと仲間達(詳しくは.....最近になってクマじゃなくてイヌだったんだと気がつきました。)が歓迎の演奏を....。我家としては、連想してしまうモノがあるせいで、その昔は醒めて眺めたステージです。正直、いまでも「すごい!」という感動はありません。....が、食事がきちんとおいしくて、スタッフがしっかりとサービスを心得ている店でなら、ちょっとしたエンターティメントも,いはばプラスアルファのサービスアイテム。
 紹介しようかなというくらいまでには好感は持てるようになりました。

 以前はね...(昼食でしか利用しませんでしたが)人形の演奏を観たからってご飯がおいしくなるわけじゃなし、レストランとしての不足を補うおまけのような印象で、思えば、ダニエル君たちには何の落ち度も無いのに、不当な反感をさえ抱いてしまったものでした。我ながら変わるものだと驚きますけど、ご飯のおいしさが及ぼす影響はものすごく大きいということなんですね。

 ところで、入口よりのカウンターに、食べようと思っていたインカの目覚めやとうもろこしが無かったことに一瞬ショックを受けたわたしは、改めて『季節感』に納得させられました。8月下旬、秋の大地の恵みには少し早かったようです。ただ、この日は、混雑前の好環境を活かして、実演コーナーをメインに食事を楽しんだので、前回に感動した3種のジャガイモや茸汁の代わりに提供されていた料理に手をつけずに終わりました。

 蟹(相変わらず立派な脚でした。)、ルスツ高原ポークは定番アイテムとして健在で,別腹と言われるデザートもお腹がギブアップ信号をだしてからもう一口、欲求のままに堪能しました。

 
 朝食は、時間に余裕のある(ゴルフをしない)最終日に利用しました。ノースウィン宿泊の2月以来、半年振りの利用です。
 アトリウムと風花が個別の朝食営業していれば、タワー宿泊時にはこちらまでは来ないところですが、我家が宿泊中は朝食はアトリウムのみでの和洋ビュッフェでしたから、1日くらいは雰囲気を変えるのも良いだろうと、出かけました。
 朝食ビュッフェの内容に違いを求めたわけではありませんが、設えや提供の仕方が異なれば、それはそれで新鮮みがあるというものです。
 
 で、グリーンシーズンに1度だけ利用したオクトーバフェストの朝食では、また利用したいと感じさせられた理由がふたつありました。
 (特に紹介したいふたつということで、ふたつしかなかったという話ではありませんよ。)
 まずは、朝ご飯の必須アイテムといってもいい卵料理、アトリウムとちがって実演コーナーがあるオクトーバーフェストの強みでしょうか、焼きたて目玉焼きがおいしかった! たかが目玉焼き...というなかれ。ごまかしのきかない料理だからこそ、ビュッフェでマトモな目玉焼きが提供される確率はひくいのです。オムレツやだし巻き玉子が申し分なかったアトリウムでも、目玉焼きは....う〜ん??という仕上がりでした。素材が他の卵料理と違うのかと疑ったくらいでしたが、玉子の産地も紹介している今のルスツで、温め続けても固まらないビュッフェむきの業務素材に頼ることもないでしょうから...という好意的判断で、ちゃんとした玉子で作った結果の目玉焼きは、作り置きにむかないんだろうと理解したものです。
 
 オクトーバーフェストで、毎日目玉焼きが提供されているかどうかは未確認ですが...夕食時のグリルコーナーの鉄板で焼かれていた目玉焼きが左のイメージです。目玉焼き(目玉焼きだけ)を撮影するゲストはあまりいないのでしょうけど、オレンジ色の黄身の回りにレアな白身が残った目玉焼きもまた、シェフズコーナーの恩恵を受けてある『珍しいアイテム』にちがいありません。目玉焼きが食べたくなったらオクトーバフェストへ!(その日、目玉焼きではなくオムレツが提供されていたとしても、がっかりすることはありません。作り立てのオムレツだっておいしいはずです。)

 そして、もうひとつ、目玉焼きの横の焼きたてパンコーナーでのお話です。
 オクトーバフェストでは現在進行形で焼かれているパンと、事前に焼かれたパンとは分けて置かれています。前者は実演コーナー前のカウンターに、後者はトースターと一緒に別のテーブルに...。全ての種類がその場で焼かれてたんじゃ、ま、供給がまにあいませんものね。(アトリウムも同様です。) 正真正銘の焼きたては、種類としても好きなクロワッサンやメロンパンというわけで、わたしは最初にメロンパンを取ろうとしました。テーブルにおかれた他の種類は沢山あるのに対して、トレーに並べられたメロンパンは10個前後だったでしょうか。そのうちの一番手前にトングをのばしかけたところ、「こちらがいま焼き上がったばかりなので...。」とスタッフが奥の一つを薦めつつ、実際に取って、わたしが持っているお皿にのせてくれたのです。...感動しました。
 手前のも充分に焼きたての範囲で、味は殆どかわらないかもしれませんし、種類によっては焼きたてよりも少し置いた方が風味が増すという意見があるかもしれません。でも、その時点でもっとも良いと思うものを薦めてくれたスタッフの気配りは、何にも勝るエッセンスだと、わたしは思います。
 とてもおいしいパンをメチャクチャおいしいパンにグレードアップしてしまうエッセンスです。
 ビュッフェでは、供給も需要も希薄になりがちな部分ですけど、不足の心配は無用に見えるオクトーバフェストでは、次もまた、 エッセンス効果を実感させてもらえるような気がします。
 
 
 
                                          10/12/29 

 

 

エーデルワイス (ノースウィング)

 規模の大きな遊園地やプールを併設しているルスツには、リゾートというよりもレジャーランドと呼びたくなる雰囲気を持ったエリアがあります。
 かつては、我家が(タワーエリアはともかく)ルスツをリピートの対象からはずした理由のひとつだった要素ですが、他の部分での評価が高まった今は、それは再訪を妨げるほどたいしたことではなくなりました。はじめからあった特色なのですから、しかたないか...と。評価してきた要素が失われるケースよりも、変わらずにある要素に対してのほうが、気持ちをきりかえやすいのかもしれませんね。
 
 で、遊園地はともかく、遊園地に遊びにくる(あるいは年間を通しての日帰り客)ゲストの需要を見越してあるかのようないくつかのファストフードショップにも....特にリニューアルしたスカーレッツカフェの利用が頻繁にあると、ついでにと立ち寄る機会が増えてきました。するとジェラードは毎日でも食べたくなる(おいしい!)し、ピザもマトモだし......昔のことは、当時近寄ってもいないのでわかりませんが、今はルスツで口にするものはファストフードであってもはずれがないことに気づかされました。
 そんな状況で通りかかったのがエーデルワイスです。スカーレッツカフェとは階が違うため、今回初めて認識に至りました。店の内外(外は館内の通り)にカフェテーブルを配して、ゆったりとした飲食スペースが確保されている店ですが、日中はゴルフコースに出ている我家は店の賑わいを知ることは出来ず、オープンを待って入店した時も(こんなにお客がいなくて)大丈夫?という思いが脳裏でピョンピョン飛び跳ねる気もしましたが...それは余計な心配としましょう。

 なにしろ、ハズレは無い(はず)ルスツだしということで、ルスツ高原ポークのカツサンドを注文して(タワー客室に)持ち帰りました。
 ルスツリゾートの公式HPでもお薦めと紹介されているサンドイッチですが、公式のイメージよりも、現物は相当見栄えがいいです。
 肉の厚みに衣のサクサク感、たっぷりの野菜の瑞々しさ、2色使いのパンの生地の質感を損なわない焼き目具合もいいじゃありませんか!
 受け取った時はテイクアウト用の箱の中だったので、部屋に戻って箱をあけた時には、結構感激しました。期待を裏切られなくて、よかった!...と。

 もちろん、おいしかったです。
 そして、(持ち帰らず)その場で食べたらこのおいしさの上をいくのかもと考えると、揚げたて、作り立てへの誘惑にかられました。ハズレは無いどころか大当たりに出会う予感に背中を押されて、次は店内での飲食にトライしようと思います。(厚みがあって食べにくいですけどね。)

                                          11/01/14 

 

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