
星野リゾート運営下で、ボタニカルガーデンのアピールはなくなりました。 09/03/05
イメージは2003年8月14日のボタニカルガーデンです。
場所はホテルアルファトマムのすぐ側、エリア内循環バス道路に添ってある細長い一角で、道の向かいにはゴルフ場のコースが拡がっています。
ボタニカルガーデンはトマム開業20周年を記念して、昨年のグリーンシーズンに造成されたものですが、ごらんのように今はまだ“植物園”というよりも“公園”という感じです。
観るよりも憩うに適した空間ですね。
トマムの、とりわけグリーンシーズンの魅力のひとつに、特別なことをしない時間(ゴルフやテニス、アクティビティーに参加しなくても)を気分よく過ごせるスペースが戸外にもある点だと思うのですが、実はそのスペースはこのところ減少傾向にありました。
開業以来、施設も駐車場も増えましたし、リゾートセンター前の広場もパークゴルフやアウトドアカフェなどの“お金を使う場所”に変わりましたしね。グリーンパークと呼ばれているエリアには、アイスドームの拡大に伴って、いつのまにかジャリが敷き詰められてしまいました。(2003年8月、確認)
休日にトマムを訪れるゲストの多くは、草の上に腰をおろして雲を眺めるよりも行動することを好みますから、変化は需要に応えたものだと思いますが、でも、肌に直接芝を感じながら、木々のざわめき、風の香りに抱かれてひとときの白昼夢を楽しんでみたりすることこそが、今風の“非日常”ともいえそうです。
そんな贅沢な過ごし方も悪くないな(1週間ぐらい休みが続けばね〜)と思いつつ、わたしたちも時間があれば(体力がなくても)ゴルフコースを走り回っているわけですけど、そのコースの9番ホールの先には、たいていいらっしゃるんですね。芝の土手の上に座って、高見の見物のギャラリーが....。
息切れ(9番は上り坂!)迷走状態の“わたし”を見ているのではなくて“非日常”に浸っている間に“面白いもの”もついてきたというところでしょうけど、すぐ近くにボタニカルガーデンができましたから、これからはこちらでくつろいでくださいね。(たまに調子のいい時に「ナイス・イン」と声をかけられるのも気恥ずかしいけど...「あ〜、惜しい」という溜息は聞きたくないのよ...。)2年目を迎えたガーデンには、ベンチやログドールも出現して、整備が進んでいます。
もちろん、ここはただの公園ではなく、植物園として手掛けられた場所ですから、様々な樹木も間近に観ることができます。
ハスカップ、ブルーベリー、ハマナス、山桜など、本州在住のゲストにとっては、特に興味深い種が植樹されているようです。
苗木はまだ本当にちっちゃくて(右上イメージ、後方の白杭には、すべて苗木が寄り添ってます。)近づかなければ識別もできないくらいなのに、ちゃんと実をつけてるので、ほほえましいやら、いたましいやら....。
右下のブルーベリーは昨年8月のものですが、木と呼ぶには憚られる程細い幹に立派な実りをつけているので、これきりで力つきてしまうのじゃないかと心配したくらいです。
でも、トマムの厳しい冬を乗り越えた苗木は、2年目(植樹は13年10月)のグリーンシーズンにも、大地の恵みで目を楽しませてくれました。
今年はハスカップの実も見ることができました。
7月頃なら、ブルーベリーやハスカップの花に出会えるのかもしれませんね。(イメージの花はハマナス)
ボタニカルガーデンの造成を紹介している「苫鵡の達人 Vol,14」によると
添え木に支えられた苗木が成長して“立派なガーデン”になるのは、10年、20年先のようです。
う〜ん、苗木の成長より自分の衰えの方が心配...?
いえいえ、その頃にこそ“ガーデン”の有り難みが身にしみるかもしれません。何もしないで居られる空間が新たに生まれたのは、歓迎すべきことだと思います。
タータンジャンクション(ゴルフ場、レストラン)で、サンドイッチをテイクアウトして、ガーデンでお昼ごはんにするのも妙案ですが、ボタニカルガーデンにゴミ箱の設置はありません。(2003年8月)
ゴミは持ち帰りましょうね。
左右のイメージは昨年(2002年)のもの。花はなく、一面緑の景観でした。
03/09/17
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