明治のメルティーキッス snow gift

            柳の下に鰌は何匹?

 梅田の百貨店では、リニューアルオープン以来,菓子メーカーとコラボした限定プレミアム菓子が人気です。

 当初はグリコのバトンドール(プレミアムポッキー)、亀田のhappy joy(プレミアムハッピーターン)に加え、昨年からカルビーのグランカルビー(プレミアムホテトチップス)が参戦して、開店前の並び口も3カ所になりました。1時間、2時間はあたりまえだったバトンドールや、happy joyの待ち時間が最近は数十分ほどに落ち着いてきた様子ですが、遅れてきたグランカルビーの勢いは未だ衰えず....整理券配布方式に切り替わってからは、数時間じ〜っと並んでいる必要が無くなったものの、整理券自体が開店前に配布終了になることもあるので....並ぶ時間が早くなっただけ...かえって入手しにくくなった気もします。転売目的でのバイトさんは、早朝5時からでも並びますから、ブーム(?)が下火になるまで近寄らない方が賢明かもしれません。

 と、わかっていても、「凄い」「おいし〜!」と、朝に夕にテレビから発せられるオーバーな情報にあおられて、私も何度か並びました。
 ただ、相当の時間と体力を使っての“買い物”なので、一つ、二つではおさまらず、“お一人様**個まで”の限度一杯買って帰って、結局は、賞味期限切れ煮なって、幾つかは消費せずに処分してしまった現実を省みるにつけ,普通に購入出来るならともかく、開店前から臨戦して、数時間も費やしてまでは....もう、いいね、と言うところで、落ち着きました。

 今は、20分待ちでもバトンドールの列に並ぼうとは思わないので、もしかしたら、並ばずに買えるようになっても,立ち寄るかどうかも微妙...と言うのが正直なところで、感激の半分は風味とは別の付加価値にあったのでしょうね。

 それで、プレミアム菓子の第4弾として、明治のチョコレートの発売が決まったと聞いた時には、もはや、我家に興奮はありませんでした。チョコレートなら同フロアにメゾン・デュ・ショコラもありますし、隣の百貨店には手頃なヴィタメールもある...。ジャン・ポール・エヴァンも近場で換えるようになりました。
パレ・オ・ドールもおいしい...。取り寄せまで範囲を拡げたら、プレミアムなチョコレートの希少性は価値が薄れている時代です。

 明治のチョコレートには....急いで並びに行くことなない...なあ...と思っていたら、先日、殆ど並ばずに買ってきてしまいました。

 お昼過ぎに店内を歩いていたら、売り場の前でメルティーキッス snow gift のチラシを渡されまして、噂のプレミアムチョコレートの“セールス”に捕まったのでした。12月には、それらしき売り場は人垣に覆われて商品を目にすることができなかったので、チラシを見て初めて、一箱5粒入りの5種のフレーバー展開だと知りました。
 口溶けの良さを追究した生チョコっぽい感じの見た目...。キャラメル風味には興味を抱きましたが、購入出来る時間帯でもないしと思ったら、5分程度の待ち時間だといいうではありませんか。

 店頭のまわりにはられたロープガイドに添って並んでいるお客は、確かに多くはありませんでしたが、実際には店外に列が出来ているか、あるいは整理券が配布されているか....店回りの列にならぼうとして、「最後尾は*番出口の外で...。」と案内うけてガックリするお客を南海となく目にしてきた私は、メルティーキッス売り場のその場所に最後尾の札を掲げたスタッフがいることに気づいて、驚きました。発売1ヶ月少々...平日とはいえ早くも5分待ち? 夕刻の総菜売り場よりも空いてる状況です。 そういうことならと、買ってきたのが上のイメージ。各フレーバー4個までの数量限定で、トータルで20個購入の権利が与えられましたが、予定外の荷物になるので、4種を2個づつにしました。(買わなかったのは、ヘーゼルナッツペーストを練り込んだというジャンドーヤ。)
 
 第一印象....ビニールパッキングのパッケージが...プレミアム感に乏しくて残念。
 蓋を開けて...4個分の大余白に、少々興ざめしました。デリケートなチョコ5粒の品質を保つ工夫と言われれば、なるほど...と感心すべきところなのでしょうけど、パコパコの箱にプラスティックガード....美しさには繋がらないシンプルさは、評価の対象外....。。

 味わう前にテンションが下降したこともあってか、5分待ちだったから,おいしく頂きましたで済むけれど...数時間費やしていたら唸っていたかもとと感じました。。

 ロングセラーのポッキーやホテトチップスのプレミアムバーションはそれだけでレア物になりますが、、チョコレートはね、仕様も価格も多種多様で、本音を言うと、メルテーィキッス スノーギフトのおいしさは、昨今珍しいレベルではありません。
パッケージ自体に引力が無いという意味では、チョコレートの風味のみの魅力が全てと言うことになるのでしょうけど....
日本全国でここでしか買えないと言う付加価値にあおられて列に組したものの、商品自体への感激は、(我家では)さほど大きくはありませんでした。

 ついでに、関西(大阪)のおばちゃん達は、この余白を受け入れられるのかとの疑問符も点滅中。
 

 開店当初は整理券システムデ対応して、即完売だったようすですが、1ヶ月後の5分待ちは、すいててよかったという話ではなく、甘くはない現実の始まりだったのかもしれません。
 元々が冬期限定品、春、夏、秋のご無沙汰のあとの、snow gift 、2年目のシーズンが気になります。


 付け加えれば、フレーバーごとのいろの違いはビニール袋の色によるもの。
 ビニールから出せば、全て同じ白い箱でした。

                                      15/02/02 

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