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 おまけのページ、“EXTRA”の第2回目のテーマとして展開した紅茶の話は、2002年4月、晴れて独立することになりました。
 今後はCONTENTSか
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                           2004年05月14日
おことわり
 紅茶関連のコメントと情報はJUNの個人体験と経験によって知り得たことをベースにしています。
 影響を受けたもの、疑問の解消に役立った物は「参考図書」として明記していますが、専門的な知識の提供を目的とはしていませんので、いはば「紅茶の本」の類いに書かれているようなデータは、当サイトには転載していません。
 実体験に個人の好みと、思い込みと、幾ばくかの偏見 が混ざり合った結果の産物であることをご理解のうえ、お茶請け話として、ご覧ください。

     

ミルクティーを飲み比べる

 
時間をかけた低温殺菌によって、香りと味が護られた上に、脂肪の均一化処理をされないことで、はサラリとした口当たりの良さを損なう事のない、ノンホモナイズドミルク....。
 ヨーロッパではあたりまえだけれど、日本ではあまりポチュラーではないミルクの存在を知ってから、現物に出会うまでは数週間を要しました。
皮肉なことに、一番最後に偶然見つけたものは、良く利用するスーパーのこれまた、必ず手をのばす低温殺菌牛乳の棚の真上に置かれていたのですから、興味を持つか持たないかの違いは大きなものだと感じずにはいられません。
 お値段は若干高め....。時間のかかる低温殺菌はともかく、均一化処理をしていないんですから、なにも高くしなくてもいいでしょ、と言いたいところですが、これが少数派のデメリットですね。大作といわれる「タイタニック」のビデオが3000円もしないというのにマイケル・パレの主演モノは1万円札を2枚用意しないとおつりがこないようなものです。いえ、こちらの話....。
 
 一般的な牛乳を指して「ミルク大好き」と言う人に「でも、あなたの好きなミルクの匂いは、実はタンパク質の焦げた匂いでね....。」と言うつもりは、わたしはありません。それこそ、余計なおせっかいだろうと思う理性はあるので、言いたくなっても我慢します。  ただ、牛乳が苦手という方や、あまりミルクティーは飲まないという方は、ノンホモミルクを探して、試してみる価値があるのは確かです。
 茶葉はアッサム種のシロニバリ(CTC)で、3種類のミルクで作ったミルクティーを飲み比べてみました。
 

 

イメージはノンホモナイズドミルクを使ったもの。
 CTC製法の茶葉のお陰(?)で、我が家の水道水でもキャラメル色になりました。ロンドンのものよりは、柔らかなキャラメルです。
 ミルクを変えても、見た目はほとんど区別がつきません。

 

 


シロニバリ×高温殺菌、ホモナイズドミルク
 
ごく、一般的に流通しているミルクです。 久しぶりに購入したのは1リットルパック280円のもので、北海道では良く知られたブランドのミルクです。乳脂肪分4.0パーセント。飲むのではなく、料理やお菓子作りに利用することが多かったもので、低温殺菌のものに慣れてしまうと、
そのままでは匂いが気になります。
 ミルクティーにした場合、味よりも匂いで自己主張する感じのミルクです。が、いわゆる、ミルクが好きな方にとっては、何の問題もないおいしいミルクティーなのかもしれません。

シロニバリ×低温殺菌、ホモナイズドミルク
 我が家で、使うだけではなく、飲む為にも常用していたミルクです。どこにでもあるのかと思っていましたが、注意してみると取り扱っていない店もけっこうありました。
 低い温度で時間をかけての殺菌方法ですから、効率的ではないのでしょうね。高温殺菌のミルクのように多くの種類はありません。でも、ウチで買っていたものは乳脂肪分3.7パーセントの180円のもので、それより高い(高温殺菌の)ミルクもいっぱい売られていますから、特に、割高感はありません。
 ミルク本来の....といわれる匂いは控えめなので、紅茶の香りを楽しめるミルクティーに仕上がります。ただし、味は.....というと、匂いによる効果がない分、淡白です。ミルクティーとしては物足りないと感じる方がいらっしゃるかもしれません。

シロニバリ×低温殺菌、ノンホモナイズドミルク
 
2000年の秋の終わり頃似、始めて、その存在を知ったミルクです。イギリスのミルクティー、フランスのカフェ・オレ、イタリアのカプチーノ.....ミルクを使った飲み物がおいしいヨーロッパでは主流のミルク、といわれて、探し出しました。
 900ミリリットルのビン入りや250ミリリットルのパック入りなど、いくつか見つかりましたが、お値段はやや、高め。日持ちは低温殺菌のものと同じ程度です。
 基本的に匂いは低温殺菌、ホモナイズドミルクと同じはずと思うのですが、気のせいでしょうか、ほのかにバニラの甘い香りを感じます。ミルクティーに使った場合、ホモナイズドミルクとの際立った違いが甘さでした。 通常の紅茶にはウチではお砂糖は一切入れませんが、ミルクティーは別もの。お砂糖は必需品です。....が、このミルクを使った場合、お砂糖の量は少なめに、あるいはお砂糖パスで飲んでも、甘味を感じました。
「ミルクだけで、こんなに甘く感じるものかな?」というのが、ミルク嫌いの主人の感想です。
 また、口に含んだ時、ミルクだけが後に残るという感じがありません。
 お茶とミルクがしっかりと仲良くなっていると言えば、分かりやすいでしょうか? あからさまな自己主張はしないものの、しっかりと存在をアピールするミルクです。

 と、いうことで、我が家にとっての理想はもちろんノンホモナイズドミルクですが、これは、あくまでも一般的な牛乳が好きではなかったという前提があります。今、冷蔵庫にあるミルクをおいしいと感じて飲んでいらっしゃる方にとっては、不要な情報かもしれませんね。でも、もしかしたら、もっとおいしいミルクティーに出会えるかもしれません。(おいしいと、思えないかもしれない...。)
 機会があれば、いつもと違うミルクでつくるミルクティーをお試し下さい。
                              
                                      01/02/13  



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