大倉陶園 Vol.1
イメージは、実は主人のマイカップです。
結婚直後の数年間、お互いの誕生日にお気に入りのカップを買っていた時期があって、当時、このカップは2万5千円で、ノリタケの6客セットよりもはるかに高いじゃないの、というお値段でした。主人も大胆な選択をしたものです。
“色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ”が大きな特色といわれる大倉陶園では、やはり青いバラのモチーフがポピュラーかと思いますが、数少ない手描きのものや、販売店のオリジナルのものなど、カタログには記載されていないデザインに出会える楽しみも捨て難いものがあります。東京、伊勢丹オリジナルの青い桜のティーカップなど...見つけた時に買わなかったことが、いまだに悔やまれます。
主人が選んだ黄色いバラのカップは、ある時期に高島屋百貨店が大倉陶園にオーダーしたといわれる6種類のバラのシリーズの中のひとつでした。
このシルエットはコーヒー碗皿として販売されていて、購入時はもちろんコーヒーを飲むつもりだったものですが、他のカップと比べて少し容量が多く、また横に拡がった形から、いつのまにか我が家では紅茶向きのカップとして位置付けられています。
最初に買った大倉のカップは、ゲスト用に揃えた6客セットのコーヒーカップで、バラではなく菊の模様に魅せられてのことでした。(右イメージ)
使う機会が少なかったにもかかわらず、落として割ってしまった回数は2回....。最初は追加で1客だけオーダーしましたが、2度目は既にこのデザインは終わっていて、手描きで良ければという話になったので、諦めました。
現在、我が家には右のイメージのカップが五つ、お皿は7枚あります。数が半端で、残念です。
大倉の手描きは、誕生日だとか、何かの記念だとかの理由づけがなければ、躊躇してしまうお値段です。
ただ、もう、ひと昔以上も前になるのでしょうか、日本の景気が良かった頃には、都内の百貨店では他の店では見かけたことがない、というような絵柄のカップに出会うことがありました。買うつもりはなくても、買い物にでたら食器売り場はよく覗いたものです。
時には、「掘り出し物」もあって、ある店では6客セットで10万円の値札が付いていたものが、別のところではバラ売りされていたり、また、別の日には半端ものとしてセールになっていた時もありました。
左のティーカップは、まさに、そういうセールに遭遇して5千円で購入したものです。丁度、同じ絵柄の上のイメージのシルエットのコ−ヒ−碗皿を1万7千円で買って間がない時で、安さに飛びつきましたが、当時のお財布事情もあって絵柄違いのものと合わせてペアカップにしただけ。
(下、イメージ))
最近は、この種の手描きものはほとんど見かけなくなって、目の保養もままならなくなりました。
ただ、手描きでなくても、色合いが微妙に違っていたりするものですから、購入時は、同じ絵柄でも並べて比べてみるのがいいようです。
先日、久しぶりに大阪のデパートの食器売り場を見て回りましたが、輸入食器の充実度に相反するように、大倉の商品が少ないのに驚きました。比較的、阪急デパートが揃っている方だったでしょうか.....。時間があればスタッフの申し出を受けて、いくつか在庫のものを見比べたかったところです。
都内在住の方や、上京の機会がある方は、ショールームに寄ってみることもお勧めです。
右のデミタスカップは、高島屋オリジナルの6種類のバラのシリーズのひとつ、白バラです。
結局、このデミタスカップを買ったあと、高島屋のバラシリーズは終了してしまって、ペアカップにすることも叶いませんでした。
すこし、無理をしてでも、買っておいた方がいいものって、確かにありますね。
01/05/22 
捕足 大倉陶園は今年(2001年)80周年を迎えたそうで、主要都市では展示会も計画されている
ようです。新作も期待できそう...。
01/05/25

パンジーの絵のティーカップは、最近札幌のショールームで見つけたものです。
かなり、古いデザインということで、1客だけ残っていました。....買ってしまいました。
01/06/05
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