
ふふ熱海

開業2007年12月。名称は熱海ふふ。 解体された旅館の跡地にあるふふブランド第一号の施設は、新設とのことですが、現在に至るまでに客室の改装、増室の情報もあり、開業当時からは適宜進化を遂げている様子です。
熱海ふふからふふ熱海(現公式)になった時期は不明ですが、2015年の記事でも呼称は熱海ふふとなってます。
敷地内に点在する複数の建物が渡り廊下で繋がった施設レイアウトは、ふふ熱海からスタートした基本形のようで、館内施設図と客室案内を照らし合わせて推す限り、2013年に新設された1棟の他にはエレベーターはなく、各棟2階の客室には階段が待ち構えているようです。 新棟の客室は2室、2 Fと3Fで客室案内にもエレベーターの記載がありますが...ただ新棟だけが、他のどことも繋がっていない様子で、客室の位置次第で、 利用の快適性は変わってきそうです。(現地で確認したところ、新棟も図面では表示されていない渡り廊下でしっかり繋がってました。)
客室のカテゴリーは3パターン、全26室が個別に数枚の画像と簡単な説明で紹介されていますが、間取り図はありません。かなり様子が推せる客室もあれば、画像だけではわかりにくい客室も...。和室付き、掘り炬燵付きの客室も多く、あとに続くふふブランドとは、仕様の異なる印象があります。
2021年4月に別邸 木の間の月が開業。
3パターン6室。
レストランは別邸専用の寿司割烹と、本館エリアに鉄板焼きコーナを併設した日本料理。予約サイトでは、客室選択時に利用レストランが表示され、別邸は2泊目以降、本館のレストランも利用可能とされています。
大浴場あり。最寄り駅からの送迎サービスがあります。
11月から 24年6月までは改装のためにふふ熱海は休業。木の間の月6室での営業。
2023年10月 30日前限定優待プラン+プレミアムチケット
2023年10月上旬、ふふ熱海 別邸木の間の月に宿泊してきました。
予約は5月。予約開始日当日にオンラインでの予約を試みたものの、
利用予定月のカレンダーが表示されず、電話での予約に切り替えました。翌日には、オンラインサイト経由でも予約は可能になっていましたから、一時的なトラブルだったと察しますが、人(スタッフ)を解した予約の結果として、『連泊ではないのに夕食に鉄板焼きを選択』することが叶いました。
公式のオンライン予約の場合、木の間の月の宿泊ゲストは同館内の専用レストラン寿司割烹の利用が原則と謳われています。
連泊の場合に、2泊目以降、本館レストランの日本料理、あるいは鉄板焼きのリクエストが可能ということで、オンライン予約がスムーズに行えていれば、夕食は寿司割烹に決まりだったんですが、電話予約の担当スタッフが、鉄板焼きでスンナリ受けてくれたので、ラッキーでした。寿司がイヤという話ではなく、和食、(日本料理)との大きな違いを期待できる分、鉄板焼きへの興味がまさっていたということです。
客室はプレシャスカテゴリーのツインを希望。
当初はふふ熱海のほうで、我が家にとって利用しやすい客室のピックアップを試見た結果、和室は不要とか、一階の庭に面する露天風呂は落ち着かないとか、階段のみの2階の客室は避けたい等々で候補に残ったのが2室、エレベーター設置のある新棟の2階または3階の客室でしたが、予約時の時点ではその客室のある棟は屋根のある渡り廊下で繋がってはいないのが問題でした。
それで言えば、木の間の月は繋がっていないどころか、離れているんですが...傘を刺さなくちゃのリスクが同じなら、より新しい客室の方が快適かもしれないとの期待に傾きました。
ふふ熱海営業中は、木の間の月はプレミアムプランの対象ではないため、利用予定月のプレミアムプランの発表を待たずに30日前予約特別プランにプレミアムチケットの利用で予約を完了。同日、合わせて河口湖も同じプランで予約を取りました(後述)
利用日の1週間ほど前に電話で確認の電話があり、その時に、駅到着の時予定時間と送迎の希望を伝えました。
送迎はふふが手配のタクシーにて。改札出口でふふのスタッフとタクシードライバーが待機していて、
わたしたちはドライバーの案内で車に乗車、ふふのスタッフはそのまま改札出口前から離れずだったので、他にも要送迎のゲストがいるということかと察しました。到着時間に合わせての個別対応のようで、ありがたいサービスだと感じました。
タクシーは、直接木の間の月エントランスに到着。
迎えてくれたスタッフに客室に案内され、チェックインの手続きは客室内で、でした。
わずか6室とはいえエントランスはコンパクトで、(一応ソファ一は、一人かけ一つとと二人がけ一つあるにはある)玄関入れば即客室へ..文句はありませんが、翌日、河口湖に到着後、そう言えば、熱海では何も飲み物が出てこなかったことに気づきました。その種のパブリックスペースが、ないんですね。
今回利用の客室は2階の端(反対側の端一室はコーナースイート)。別邸は客室が建物の中に配置されていて、ドアを開けたら外、ではなく廊下です。
客室はフロア仕様にカーペット配置の洋室。公式サイトではセパレートタイプとなってますが、入室時はワンルーム。ベッド足元にベッドルームとリビングを仕切るためのパーティションが収納(上 右端イメージ)されていて、引くと、レール上に壁ができる仕組みでした。そのパーテーションに開閉式のトビラがついていたのか、パーテション自体を開け閉めする仕組みかは、確認せずに過ごしました。セパレートにする必要も感じませんでしたから、工夫の仕様に感心して終了です。
客室は十分にひろく、無駄に広いデットスペースもマイナスポイントにはならず、快適でした。
明るさ不足に関して言えば、木の間の月ですから.....、察すべき落ち着いた照明だったと言いましょうか。デスク周りやカウンター、ロッカーなど必要箇所には別途照明が提供されているので、過ごすに不自由はありません。好みの問題で、もっと、明るいほうが...とは感じますが、明るくはないのはわかっての利用ゆえ、不足を言うより慣れましょう! 実際に、京都や奈良で慣らされて、今更驚くことはありません。 一方、慣れがあだになったのがユーティリティーボックスの利用。いつものように夕食前に使用済みのバスタオル、フェイスタオル、ハンドタオルを各2枚づつをボックスにいれて、回収リクエストのボタンをひねって出かけたのですが、戻った時には、まだボタンが点灯したままで、回収はされていて交換アイテムが届いてない状態でした。しばらくたっても状況がかわらないので、回収イコール交換ではないのかもしれない可能性を否定できなくなりました。
バスタオルはともかく、他は交換前提で回収リクエストしたために不自由なので、とにかくリクエストをと思ったら、要望送信用のiPadが設置されていないことに気がつきました。『御用命』は内戦9、バトラーへというわけです。

バトラーによれば、随時回収、交換品は22時〜、朝は※〜と、定時、それ以外はいわゆるリクエスト対応だったようです。
電話のあと、すぐに交換アイテムはボックスに届きました。(リクエストボタンはこちらでオフにしないと点灯したままでした)定時まで待っていれば届けられるのであれば、わざわざリクエストはしなかったんですけど、まあ、回収から交換アイテム到着まで数時間...はちょっと長い。箱根では、使用済みグラスをが邪魔だからとをボックスに収納して、少しまとまってから回収ボタンをオンにする予定が、ボタンオフの状態だったのにいつの間にか新しいグラスに変わっていたということもありましたし...初利用のふふでは、ユーティリティーボックスの回収、交換のタイミングを確信しなくてはと、感じました。
お風呂周りは上イメージ。バスタブはテラスに埋め込みタイプで、テラスとバスエリアを仕切るものはありませんが、テラスは蛇腹仕様のガラス扉で外と仕切ることができました。上イメージ真ん中がガラス扉を閉めた状態、右端が扉を開けた状態です。バスタブの縁ギリギリのところにひかれているレールにそって、開閉できます。
テラスの屋根はバスタブの縁までなので、悪天候対策のガラス扉だと察しますが、それ以上に我が家には虫避けに重宝なアイテムに思えました。要虫対策の時期は、外気を閉ざすと暑くなるリスクはありますが、室内エエアコンの冷気を共有することもできますし、お風呂環境はよかったです。

鉄板焼きコーナーは長いカウンタータイプで、今回は隣席とのしきりはありませんでした。8席。シェフは二人で、二組4名を一人が担当でしたが、 結構、忙しそうに感じました。
右イメージは、他のお客がいなくなったタイミングで撮ったものですが、イメージ真ん中あたりの銅鍋が見えているあたりまでが、我が家のエリアで、水槽の向こうの冷蔵ケースがあるあたりまでが隣席のエリアです。シェフはこの間を右へ左へと動きながら各ゲストの前での調理...なので、 目の前を常に動き回られてるので、食環境としては、もう少し落ち着きたかったかな...。
ふふ、最初の鉄板焼きが、一組に一人対応の奈良だったので、なおさら、『忙しそう』に見えたとも言えますが、シェフとは、料理のことのほかは、(我が家に限らず)言葉を交わさずに過ぎた夕食時間でした。
隣席との距離は充分にあって影響もうけないのに、反対側端席からご婦人の声が...話の内容まで丸わかりで耳に入ってくるのは、これはふふの問題ではありませんけど、う〜ん、パーティションは、外さすにおいた方がよかったかもしれませんね。
下イメージはコースのラインナップから、前菜、魚料理とデザート。
他に、スープ、造り、口直しのグラニデ、和牛、ガーリックライスのコースです。
和牛はフィレかサーロインを選択食事はガーリックライスかご飯の選択でした。 美味しくいただきました。

朝食は、木の間の月館内の寿司割烹のレストランで、和食でした。
本音を言えば、アピール控えめの普通の定食。美味しくないという話ではなく「あ一、美味しい!」というものがないというだけのことで、インパクトは不足気味と言いましょうか
食環境は、課題は残ると感じました。お膳が置かれたカウンター
より少し高くなったカウンター(この部分に寿司は置かれるのかな?)の先は一段低くなった調理カウンターという配置で、決して大柄ではないスタッフによる、前方からの配膳は、距離があってたいへんなんですね。こちらも手を伸ばして受け取る、下げるものは一段高くなっているカウンターに乗せる等の『協力』を推奨されるレイアウトで...。
しかも、この日、茶碗にご飯をよそってくれたのち、ご飯がまだ入っているであろうお櫃としゃもじを、スタッフは調理カウンターに置いて一旦退出。わたしたちはおかわりは不要なので、お櫃に手が届かなくても問題はありませんが、なぜ、『そこ』に置くのか?は気になりました。スタッフからご飯のおかわりは?の話は一切ありませんでしたし、セルフでご自由に、なら、調理カウンター置きでは立ち上がってもどうにもならない...。
木の間の月は開業2年半...試験運用の期間はとっくにすぎているでしょうから、こののちの改善を期待するのは難しいかもしれません。
今回、たまたまうっかりしましただったら、むしろいいんですけどね。
チェックアウトは、チェックインと同じく客室で。
この時に担当スタッフがブリーフケースを持ってこられたので、木の間の月で金銭を扱う場所が設けられていないのかもと推しました。到着時に出迎えてくれたスタッフによれば、大浴場、ショップは(本館にあって)木の間の月にはないとの案内で、ただ、実際には少量ながらショップコーナーもあるにはある...けど、スタッフはいないという...。購入は本館のショップでだったかもしれませんね。
で、滞在中にエントランスでスタッフと遭遇したのは到着時の出迎えと、朝食時の出迎え、それから出発時の3回だけでした。
フロントデスクの機能も各客室で
、要望は内線9バトラーへで事足りる6室の施設ですから、コンパクトなエントランス(ロビーフロア)にスタッフが待機する必要もありません。
ただ...必要はなくても、意味がないわけじゃないんですよね。
我が家の場合に限らず、滞在中木の間の月と本館を行き来するゲストはいるでしょう。
進路の先の扉は自動で開閉するし、迷う道でもなく、おそらくは雨模様なら出入り口に傘が置かれていることでしょう。何も困らない、けど、足元、お気をつけてと送り出された方がいい!と、思わないゲストはいるでしょうか?(いちいちの挨拶が煩わしいとか...?)
我が家は無人の玄関よりもスタッフが、一声かけてくれる方が、いい。6室ですから、ゲストの出入りもしれてますし、スタッフ常駐の贅沢は言えませんが、食事時間など、あらかじめゲストの行動予定がわかっているタイミングでは、ちょっと、エントランスの様子を伺ってみるくらいの(カラ振りになるかもしれませんけど)手間は欲しい気がしました。
館内にスタッフ不在が標準体制... としたら、それも叶わぬ期待ですが...。
実は無人のエントランスを出てから本館まで、思ったよりも近くて、わたしたちは少し早く本館に到着しました。
スタッフはいて、挨拶はかわしたでしょうか。( 印象に残ってない)入り口横にショップコーナー、正面のドアは閉まっていて、レストランの表示も見当たらない、ので、スタッフに尋ねたところ、オープン前なので少しお待ちをとの回答でした。数分後に閉まっていたドアが開いて、複数のスタッフが名簿を片手に出迎えに現れましたが....外から入ってきたゲストが聞くまで スタッフからの情報提供がなかった(レストランのご利用ですか?とか、オープンまで、少しお待ちくださいとかの)ことが、ど〜にも...あえて言えばそのくらい気づかないの?...と。
そもそもは〜と、思うわけです。
木の間の月を出る時にスタッフがいて、本館のスタッフに連絡がいって、本館の方で、出迎えてくれる(レストランオープン前ならなおさら、その場にいるスタッフが)のが当たり前...の、わたしの価値観では、ふふ熱海に感動の言葉は出てきません。
快適な客室と美味しい夕食で、大満速だけれど、
そこは期待通り。期待を裏切られることはなく、よかったとはいえ、期待超えを演出できるのは『人』ですから、スタッフとの関わりの薄い環境(それでも別に、快適に過ごせる是非は一旦置きましょう)で、感動の条件は整わなかった気がします。
ふふ熱海の休業まで 1ヶ月、『消極的』な雰囲気は時期的なもので、グランドオープン時に別の空気感で感動を呼び込んで欲しいと願います。
23/10/09 
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ふふ河口湖 2023年10月 2024年4月 2024年11月 2025年4月
開業2018年10月。
ふふ熱海開業から10年後、二番目のふふブランドです。
フロント、ロビーレストラン等のある本館(正式名称未確認)と4階建ての客室棟が渡り廊下で繋がった仕様はおなじみの...ですが、敷地内に建物は2 棟のみで、レイアウトはシンプルです。
4階建て客室棟にはエレベータの設置があり、大浴場ともに、館内にまとまっている様子です。客室のドアを開ければ、館内廊下、外ではありません。
客室のカテゴリーは6。スタイリッシュ、コンフォート、プレシャスは客室自体に大差なく、1階、2階と3階、最上階4階の、階の違いで分けられているようです。客室からの眺望が大きなアピールポイントですから、窓の向きは同じにできても、同じにはならない『高さ』の差が価格差に反映されてると推します。上位クラスの3カテゴリーは客室もより、広く、4名利用も可能となってます。
“例”との但し書きはありますが、各カテゴリーの客室紹介に、フロアプラン(間取り図)ものせられているのがありがたいです。客室の指定ができるかどうかはわかりませんが、一応「お好みのスタイルでお選びいただけます。」とあるので、例えば、セパレートタイプよりワンルームタイプを希望と言うくらいのリクエストは、予約状況次第で叶う、かもしれません。
レストランは一箇所、日本料理ですが、薪と炎と溶岩石を使って仕上げると言う『河口湖』アレンジが活きたラインナップは、興味深いです。
送迎サービスはなし。
2023年10月 プレミアムプラン
2023年10月上旬、ふふ河口湖に宿泊してきました。
ふふ熱海からの帰路のついで(?)に河口湖にも寄ってこようという、理由のない思いつきで計画が浮上したのが3月頃...ふふ日光連泊を検討しているうちに、2箇所のふふめぐりもありかも..ということで、日光よりも近いところで、熱海経由河口湖の予定が決まりました。
予約は熱海と一緒に5月。こちらも公式サイトでは、予約が可能なはずの10月のカレンダーが表示されず、
電話に頼りました。その時点では10月のプレミアムプランは発表されていませんから、30日前のお得な宿泊プランにプレミアムチケット(10000万円割引)のを利用すると言うことで、価格の提示を受けました。
客室は、コンフォートスイーツ。プレミアムプランの対象のカテゴリーで、そのうちプランの価格と比較し差があるようなら予約の取り直しもありえる前提での予約でした。プランの差額は4000円でした。が、プレミアムプランには一人2000円の館内クレジットがついているので、実際には8000円の差...無視するにはちょっと大きいいので、予約サイトでプレミアムプランの空室状況を確認したところ、発表直後でありながらも、空室なし! 仕方がないというか、むしろ客室を確保できていてよかったと言うべき事態でしたが、念のために、カスタマーセンターに(プランの変更が可能かどうか)問い合わせたところ、「もちろんでございます!」とのありがたい回答で、利用日の約1ヶ月前にプレミアムプランでの予約に切り替わりました。
コンフォートの客室は2階と3階、ふふ河口湖では1階のスタイリッシュにつぐクラスで、室数は最多のカテゴリーです。
広さは、59.78~
ふふブランドとしては、広くはありませんが、明るく、開放感のある仕様で、壁面利用での工夫でもあって、スペースに不足はない感じでした。
利用した3階ワンルームタイプの客室が下記イメージ。
特筆すべきは、室内バルコニーかサンルームか..正しい名称が思いつきませんが、左から2枚目の空間でしょうか。リビングとの間はガラス戸(カーテンあり)で仕切ることができ、外のバルコニー(幅はない)とはガラス戸、あるいは網戸で、また横の浴槽エリアともガラス戸、網戸での開閉ができる、全天候型の『眺望エリア』です。
リビングとの間のガラス戸は4マイ、1枚部分に重ねて置けるので、リビングとの一体感も演出できて、ゆとりも生まれます。
『眺望エリア』は浴室からガラス戸越しに撮ったものですが、浴室側にはバルコニーとの間を仕切る扉はなく、外気を遮断はできません。
浴槽はシャワーブース寄りに設置されていて、バルコニーまで、また展望エリア仕切り戸まで少し距離があるので、翌朝の雨の影響はほとんどありませんでした。ガラス戸の代わりにバルコニーのしきりになっている柵が、この高さまではいらない気もしますが、柵の一部数枚は幅も違って、少しそりかえるような仕様なので、考えられたアイテムなのでしょう。
左イメージ、一番下に写る柵の前後数枚は幅広で、広い部分は幾分上向きににそりかえっていました。
ない方が開放感もあって、景観もいいに決まってるところ、“ある”んですから、見えにくい!と文句をゆうより、意味のある仕様と推して、過ごすのが正解です。
洗面室、シャワールームは幾分コンパクト、ふふブランドにしてはと言う話で、狭いと言うことではありません。
河口湖駅からタクシーでふふに向かう道中、富士山はほとんど見えない状態でしたが、さいわい、雲はなくならないまでも流れて、いい『画』を眺めることが叶いました。
冠雪は、翌日。雨で見ることはできず帰路につきましたが、頂上では雪が降っていたんでしょうね。
自宅で起きた朝、富士山初冠雪のニュースを聞くのは、複雑でした... 。
が、目的は『ふふ河口湖』!
客室も広いわけでもないし、室内の備品もなんだかチマッとした感じで、わざわざ泊まりに行く?という、鈍い食指を動かしての、せっかくだからのとの寄り道利用...。
結論から言えば、眺望は一つのアピールポイント。仮に富士山が見えなかった場合を想定しても、我が家の満足度は高値安定でした。

チェックイン担当スタッフの、第一声は(自己紹介後)「ふふ河口湖にようこそ、おいでいただけてとても嬉しいです。」でした。いい言葉じゃありませんか。手続きは客室ででしたが、バイオエタノールの暖炉をぜひ試すように(スタッフに連絡して、点けてもらう)雰囲気がいいので絶対おすすめだからと強くアピール、また、朝食時に豆腐納豆グラタンの提供があるそうで、納豆の好き嫌いを確認されましたが、家で積極的には食べていないものの、食べられないと言うわけではないのでいただきますと答えると、大層喜ばれました。自慢の一品で、本当に美味しいので、ぜひ食べてみて欲しかったから、納豆嫌と言われなくてよかった!...と、チェックイン時にこちらの期待を高めてくれる情報があれやこれやと..施設への愛着や、サービスへの自信やこだわりがストレートに伝わってくる対応で、これは、
我が家のツボにハマりました。

レストランのサービススタッフも同様で、接客の振る舞いは積極的でした。
日々、ゲストが満足して過ごす様子にふれて、やる気スイッチ“オン”状態とでもいいましょうか。直接サービスを担当していないスタッフもゲストへの声かけが習慣づいている感じで、館内どこでも雰囲気はとてもよかったです。

実は、河口湖のスタッフ力については、とある記事を目にしたことで、興味がありました。
週刊ホテルレストラン2022年5月27日号
に、ふふ河口湖の支配人へのインタビュー記事ですが、キーワードが、『ノーと言わないコミュニケーション』と『察しの力』です。
かつて、それをサービスの基軸おいていた多くのスタッフに引き寄せられて通い続けたリゾートを思い出しながら、『臨機応変に対応することの出来るスタッフの存在は強み』だという支配人の言葉が印象的で、賛成票を投じたくなりました。
ただ、そうはおっしゃっても実態は...もよくあることで、スタッフ不在でも不自由のないサービスマニュアルが構築されてしまうと取り立てては『要求されないスタッフ力』に油断も出てきます。
接点が減少すると、
経験値不足で、コニュニケーション力も、察しのスキルも対応力も、育つに時間がかかるわけで、補うには積極的な姿勢に尽きると思いますが、ふふ河口湖のスタッフはその姿勢が出来あがっている...とわたしは感じました。
かんばしくない評価の中にはスタッフの態度を指摘するコメントも見かけましたが...スタッフ、変わったのかな?というくらい、いい雰囲気に満ちてました。
バイオエタノールの火をつけにきてくれたスタッフが、一人だけ『忙しくておつかれですか?と察してあげよう状態』ではありましたけど...。

食事は、ダイナミックな演出をとりまぜての、創作料理。品書きには、“薪”とか“香り”とか、料理のこだわりポイントを知らしめるタイトルがつけられていました。撮影タイムは“薪”(上イメージ左端、とりわけ前)と“香り”、右上イメージ(とりわけ前ととりわけ後)と“食事”の松茸の釜炊きご飯(上イメージ、右から2枚目 とりわけ前)の3回。“香り”は最後にソースをかけて仕上げる趣向で、動画撮影も勧められました。
魅せる演出を仕上げるのはスタッフのプレゼンテーション。
ふふに限ったことではなく、この類のサービスも増えて“サプライズ効果”はおおむね最初がピークです。
繰り返しの利用では予想された演出からサプライズにともなうの感動は薄れていくものですが、ここでもの言う“スタッフ効果”!
盛り付けや器の妙、食材の変化にくわえて、魅せるプレゼンで、『時』を盛り上げるのがいわゆる撮影タイムといいましょうか「よろしければ。」と料理を置いて、自身は側から離れて待つ控えめバージョンや、器を傾けてアングル調整して、撮影に参加の活発バージョンなど、“スタッフ効果”はまちまちですが、 ふふ河口湖の“スタッフ効果”は大きかったです。動画という変化球もあって、否応なくの参加型。ゲストとの接点も増えている様子で、スキルアップが加速してるのでしょう。
朝食のおがずは富士五湖をモチーフにしたという大きさの異なる円形が繋がったトレイで登場。
品書きは、一式で“おくどさん”の表記でした。
食事は麦ご飯にとろろ、朝どり生卵を黄身と白身に分けて、黄身だけをとろろに合わせてご飯にかけていただく趣向でした。残った白身は...白身だけをご飯にかけて混ぜるとふわふわになってまた違う美味しさです!とのことで、ご飯のお変わり必須の仕様です!
上イメージの左側が、“おかべ”として“おくどさん”の前に提供された納豆グラタン。意外とクセなく美味しいと思う後から、納豆の主張はありました。豆腐や牛肉の時雨煮、打ち葱、摘み海苔が素材です。スタッフの、ぜひ食べて欲しいと言う思いを背負って出てきた変わりグラタンは、多分ふふ河口湖のスペシャリテ(定番)でしょう。
おいしかったです。おいしかったですが、まあ、納豆好きではない我が家としては、納豆グラタンの提供が無くなったからといってショックは受けないだろうとは思います。
なのに、楽しみな一品ではある...。
なぜなら、スタッフの“超おすすめ”だからに他なりません。
感想を聞かれておいしかったと言うと、すごく喜ばれて、わたしの記憶の中で美味しさが増幅したかも....これが“スタッフ効果”です。
スタッフの存在の強みを実感させられますね。
利用に食指を動かしてよかったふふ河口湖.......ここは、必ず再訪します。
23/10/28 
2024年4月 プレミアムプラン
2024年4月下旬、ふふ 河口湖に宿泊してきました。
半年ぶり、2度目の利用を決めたのは、23年12月下旬。1月から4月のプレミアムメンバープランの情報を得てすぐの決断でした。
もともと4月の利用を考えていたふふ旧軽井沢を3月中のプラン料金に惹かれて前倒したために、予定が消えた4月に河口湖行きが浮上したのでした。
4月の予定を3月にしたのなら4月は予定がないのが当たり前なんですが、前倒しの結果、旧軽井沢が
4月よりも少しお安くなったという事情で...だからといって、4月はどうする?と考える必要もないところに、届いてしまったプレミアムプラン!というわけで、我が家ではこういう場面で収支のチェック機能がマヒするんですね。(ついでに、前泊でせかいえも予約した。)
予約時のリクエストは特になく、客室についても10月とは異なる部屋がいいかも...など、一度も考えることなく当日を迎えましたが、基本、広さは変わらないしとはいえ、他のレイアウトに興味を抱かずじまいだったのは、ふふブランド利用以来初めてだった気がしますが、今回はセパレートタイプの客室で、思いのほか、前回との違いを楽しみました。
リビングとベッドルームを引き戸で仕切ることができる仕様ですが、開けておけばワンルームと変わりません。
前回のワンルームタイプよりも奥行き短めで幅がある感じでしたが、館内図によれば、客室の縦の長さは変わらないんですよね。広さにもほとんど差がないということは、横幅も変わらずというわけで、縦長、幅広は、客室内レイアウトによる印象差と言いましょうか。結構雰囲気は変わるものですね。
使い勝手は、クローゼットがベッドルームに配置されていたこと(ベッド足元側)と水周りのL字動線で、今回の客室に一票...かな。
クローゼットの容量不足や、キャリーカートをを広げるにちょうどいい高さのカウンターがない(カート置きスペースはあります。)
の残念ポイントは、残念ながら同様ですが、これは、我が家の荷物が多いという原因(しかも一旦はカートのものを全て出して、住環境を整えたいタイプ)故、一般的には指摘されるポイントにはならないでしょうね。

洗面室、シャワールーム、浴槽設置エリア(以下バスルーム)は、直線配置がポピュラーかと思いますが、今回はL字レイアウト。
下イメージの左側が、リビングルームから洗面室を見た(引き戸あり)画ですが、正面のガラス扉の先がシャワールームで、バスルームはシャワールームを正面に見て左手、シャワールーム後方からの出入りで引き戸仕様でした。バルルームの横の幅が洗面所とシャワールームの横幅の合計...ですね。バスタブの設置はバルコニー寄りだったので、引き戸効果もあって、バスルーム空間にはゆとりを感じました。
右側イメージは、バスルームとインルームテラスの間のガラス扉を開けて、ふふではおなじみの蛇腹網戸を引いた状態。
使わない時には、視界の邪魔にならないように存在を消して待機する、優れアイテムです
。
今回、この客室に案内してくれたチェックイン担当のスタッフは、もちろん初対面でしたが、室内での手続きのあとの、客室説明の端折り具合はかなり大胆でした。
ユーティリティーボックス、お湯の温度調整の仕方、バイオエタノール暖炉の点火リクエストのタイミング等、(こちらが)承知済みの対応だったのだろうと理解しています。
半年振り、2度目の利用で、(実態はともかく)リピーター気分...は悪くありません。
明日は晴れの天気予報が出ているので、富士山が見えることに期待しましょうと話をしていたスタッフは、翌朝の朝食時に、わたしたちのテーブルに、朝の挨拶に顔を見せてくれました。おりしも雲が流れて、冠雪の富士のいただきから裾野までの線がつながり出したタイミングで、前日に短い言葉をかわしたスタッフと『再会』です。名前を呼ばれての「おはようございます。」は通路等での「おはようございます。」とは少しちがって、特定のスタッフとの接点を意識させられ、記憶への刷り込みが強まります。

フリロントデスクの担当者がユニフォームを着替えてレストランフロアにいるという状況を、かつての実感から、わたしは歓迎できない価値観を持ってはいます。
空き時間を無くしての効率化とか、専門よりも多様なスキルが身に付くとか...の話は(本音とかどうかはともかく)レストランの営業時間外に清掃道具を持っていたスタッフ自身から聞かされもしましたが、料理人までに及ぶ専門職不要論は、傍目からも腹立たしくもあり、『単なる人件費削減』対策にしか思えませんでしたが、ただ、ふふの客室数規模で、スタッフが複数の業務に携わることは理解できます。
レストランが賑わっている時間帯に、フロントスタッフが対応すべき(到着や出発)のゲストは、ほぼいないでしょうし、そもそもは、予約、チェックインの段階で、滞在中のゲストの行動予定が把握されていますしね。
それで、スタッフがあからさまに忙しく動き回っていたりすれば、人員不足の裏事情を想像していたかもしれませんけど、出された料理の“味”について、ゲストの感想にとどまらず、スタッフ自身の意見もまじえての無駄話ができるあたり、スタッフの振る舞いにはゆとりがあり、業務環境は整えられているように思えます。
例えば、下イメージ右側、『海の幸山の幸』と呼ばれている前菜5品ですが、器を下げる際のスタッフからの問いかけは、「お口に会いましたか?」でも「お味はいかがでしたか?」でもなく「どの料理が一番いおいしかったですか?」だったんですよね。
答える言葉数が自然と増える尋ね方で、言葉数だけスタッフがそこにいる時間もふえるんですけど、驚いたことに、わたしたちそれぞれの一番好みを聞き取ったあと、スタッフは「お二人とは合いませんでしたが、僕は..」と、自身の『一番好み』を、その理由とともに熱く語るじゃありませんか。
もうね、5種の小鉢の一品一品、味は今でもキチンと思い起こせます。 スタッフ参加で、語り合いましたもんね。
料理の説明の際、しばしば食べ方のアドバイスがついてきますが、
(たれにつけるか、塩でたべるか、同時に食べるか、別々に味わうかなどの)今回はそれに、スタッフの個人的な“おすすめ”の案内もあって、一歩前への積極的なサービスは、わたしたちは楽しかったです。(今時なので、そっとしておいてと思うゲストもいらっしゃるかもしれませんけど)
サービススタッフは、料理を自身でも食べていらっしゃるのでしょうね。
一品、一品、美味しいことはわかっている料理が、サービススタッフの“おすすめ”の思いで、目の前に置かれてなおグレードアップする感じ..といえば伝わるでしょうか。料理人さんたちに、サービススタッフの“語り”を聞かせてあげたかったです。
右イメージは動画のスタンバイを勧められる、『溶岩』と名付けられた料理のパフォーマンスと、とりわけ後の一皿。生胡椒ソース、岩塩、山葵が用意されていましたが、スタッフの“おすすめ”は、椎茸と生胡椒ソースの組み合わせ、他はお好みで...でしたっけ。
初利用時の感動は、驚きと共に増幅されます。
2度目からはその驚きはなく、感動レベルの維持はたやすくはありませんが、おかげさまで、2度目のふふ河口湖での感動レベルは高値安定、富士山も見えたし...ではなく、スタッフからたくさんの『刺激』を得られて、ときめき要素が多かったから...だと思います。
翌朝、レストランの入り口で迎えてくれたのは、前回チェックインを担当してくれた、スタッフでした。
思わぬ再会に手をとりあって、「嬉しい!」の連発。半年前、確かに強く印象に残ったスタッフでしたけど、正直、顔を合わせた瞬間に、手を握り合うほどの...感激は、想定外でした。
“存在”が感激を生じる..スタッフ力とは、そういうことなんですね。
そんなスタッフが何人も...となれば、
たとえ土砂振りで、富士山が見えなくても、そりゃ、感動に不足なしは、補償付きかもしれませんね。
朝食はそのスタッフがサービスについてくれたので、
リピーター気分に甘えさせてもらいました。
下イメージ、左から3枚は夕食、真ん中のポークの香味焼きは甘豆のガレットと一緒に食べて、食感の妙を楽しむべしとの、食べ方解説付きの一品。筍の釜炊きご飯の上には甲斐サーモン。あと混ぜの焼き筍の食感と香で、サーモンに負けない筍を主張してました。
右端が、パワーアップした(スタッフ言)という朝食。富士五連器に本鮪づけがはいって、追い出されただし巻き卵や甲斐サーモン(ベーコン付き)の焼き物が別器になってました。
増えたおかずを一通り味わうべく、わたしはご飯を“節約”しながら乗り切りましたが(主人は、あっさりとおかわり)この後、我が家がパワーアップにどこまでついていけるかが課題になりそうです。

12時のチェックアウト時、ロビーでは、数時間前に感激の再会を果たしたスタッフが待機していて、最後までお付き合いくださいました。
見送り時には、今回新たに言葉をかわすきっかけを得たスタッフ2人の横に並んで立たれていました。タクシーの窓から手を振ってのお別れが...再会の約束に変われば、嬉しい!
ということで、早くも我が家では秋の空室状況が気になり始めています。
24/05/04 
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2024年11月 30日前限定優待プラン+プレミアムチケット
2024年11月上旬、ふふ河口湖に宿泊してきました。
予約は5月上旬、4月下旬の利用を終えて帰宅後まもなく“次の利用日”の検討となり、空室チェックの結果、富士山冠雪が確実と思われる時期の、木の花コンフォート・スイートを確保しました。 4階建客室棟 の2階と3階にある客室で、1階または4階の上下に位置する客室と広さやクオリティーは変わらない(はず)ものの、4ヶ月ごとに発表されるプレミアムプランの対象になっているカテゴリーが木の花コンフォートなんですね。
プランの発表後だと、思う時期に空室はない可能性が高いため、客室確保が最優先の河口湖...プレミアムプランへの変更ができればラッキーだし、できなくても予約ができないよりはマシという.....。結果をいえば、8月のプラン発表後にプラン変更は可能ではありました。が、プレミアムプランよりも30日前優待プランにプレミアムチケット(10000円割引。 レイトチェックアウトの特典)を使った方がお安いというまさかの話で、既存予約をそのまま使うことになりました。 ちなみに、現在検索できる30日前優待プランは(12月は満室で表示なし)比較可能な金曜日(空室表示がある)だと、1月より2月はかなりお安くなっていて、3月と4月はそれよりも幾分、5月にはなお一層安くなっていますが、必ずしも1月よりも5月がお安いという話ではなさそうで、より早い時期での予約の方が優待率が大きい場合がある様子です。
まずは 早めの決断が、自衛策といえましょうか。
という話はともかく、今回の客室が下記イメージ。
3度目の利用で、初めての2階でした。渡り廊下の壁の一部が視界に入る(3階だと屋根の上を見る感じ)感じですが、遠景の眺望に関しては特に問題はなく、強いて言えば、室内からは河口湖は見えにくいロケーションでした。撮影したイメージを見返すと、湖は目立たないように映っていたりして...というのは、後の話で、到着時は生憎のお天気だったこともあって、インパクトがあったのは窓の外より内側のレイアウトでした。

これまでとはかなり印象の異なる客室は、入り口を入ってすぐ、ベッドとの間にカウンターが設置されているレイアウトで、このカウンターがデスクと収納スペースを備えた優れものでした。
部屋への引き戸を開けたらカウンターと吊り棚越しにベッドが見えるのは、“良し”とはしないゲストもいるでしょうし、最初の一歩は、多少の圧迫感はありました。ただ、他のふふのようには広くはないふふ河口湖客室の、我が家にとって唯一とも言える問題点は、収納スペースだったんですよね。
客室スペースは奈良や旧軽井沢等と比較すればの話で、快適さに影響する問題ではありません。
ベランダの幅が大層狭い分
、光は十分に取り入れられて、室内は明るく、程よい露天環境のバスルームとインルームテラスを行き来できる動線も、わたしは気に入っています。
不足は収納に関わる設備でした。スペースはもちろんですが、クローゼットがどこにあるかによって、使い勝手もかなり違ってきますから、入口横にオープンクローゼット、引き出しや扉付きの棚、フルオープンの棚を複数を備えたカウンターと釣り棚は、見た瞬間にテンションが上がりました。
左イメージ、壁側は上から開き扉付きの棚がふたつ、オープンスペース、引き出しがみっつ、(一番下はセキュリティボックス入り)オープンスペース、釣り棚下が浅い引き出し付きデスクスペース(椅子は引き出しの下のスペースに収納)カウンターの端に冷蔵庫、入り口側にはデスクスペースと冷蔵庫設置スペースの間に当たる部分に、引き出し、フルオープンの棚、キャリーカートを立てて収納可能なデットスペースもあって、ストレスフリーで荷物整理がでしそうな仕様に、初めて、河口湖の連泊もアリかも...の気分になりました。
これまで、前日に熱海に泊まっての河口湖入りで、
2日分の荷物はあったので、当日(河口湖で)必要な物だけとりだして、前日の着替え等はカートに収めたまま、時折探し物をしてカートを開け閉め....河口湖で連泊となると、不要なものはない荷物...折りたたみの荷物置きに置いたカートがそのまま引き出し代わりになりかねない状況は避けたくて、連泊を考えたことはありませんでしたが、問題点クリアで、なんか、いい部屋見つけました!
ふふ河口湖の公式サイトでは、客室の広さが変わらない1階、2&3階 4階合わせて間取り図が8パターン紹介されていますが、この設備を有するのは1パターンだけ...のように察せられます。

水周りは洗面室後ろにシャワールームを挟んでバスエリアが縦に並ぶレイアウト。シンク横のスペースは広く、浴槽は、外側の踏み台が不要の埋め込み(半分?ほど)仕様でした。バスエリアの床面は、初のタイル敷きで、シャワーブースから浴槽までの一部分が木材敷きでした。バスエリア、シャワーブース内の壁面タイル(タイル目地も)ともに大変綺麗な状態なので、リニューアル済みと言われても納得してしまいそうですが...浴槽床面は素材の欠けが模様に見紛うほどあって、経年を実感させられ他部分もあります。
ただ、浴槽床面とソファのマットの前面の張り具合を例外にすれば、今年オープンで通用しそうなほど、怠りなく手入れされていると思います。
話が前後しますが、今回、チェックイン担当スタッフは、新卒採用の、ちょうど、勤務六ヶ月を過ぎた頃という、いわゆる新人さんでした。可愛らしいお嬢さんだな〜と思ってみてましたけど、そりゃ、孫世代ですもん、可愛いはずですよね。
フロント(チェックイン、チェックアウト等)に関わる業務は、計算ができればいいという声も聞きますが、河口湖のチェックイン手続きは客室で行われますから、6ヶ月目のスタッフには容易い時間ではないと察します。
チェックイン手続き時には、
夕食時間、アレルギー、苦手食材の確認、翌日朝食時間の調整等、も行われます。
我が家が、初利用ではないことを把握していたスタッフから、改めての客室の案内はどうしようかと聞かれたので、特に変更店がないなら(案内は)不要とこたえたものの、我が家の利用が1年振りだとしたら、スタッフは6ヶ月よりも以前との比較ができない可能性を失念してました。
朝ご飯の調整時に、スタッフが端末のデータを見ながら生卵のはつけるということで...という確認になったため、基本は生卵はついてない?という疑問が生じました。
昨年初利用時には、生卵の“使用法方”をおそわり、今年 4月は学んでいたことを実践して、とろろと黄身、泡だて白身の2種卵かけご飯を、“知ってるもん”のノリでいただきましたから、生卵が希望アイテムとは意外でした。食べる習慣のない国のゲストもいるから確認するようになったんじゃないかとの主人のひらめきに、スタッフはまさにその通り!の反応で、確かに朝食メニューから卵はなくなってました。(我が家はいただいた。)
帰宅後、年のためにと朝食のメニューを見返してみるとと、昨年10月には,とろろ汁と並んで記載されていた朝どり卵 が、今年4月には、素手になくなってたことが判明しました。
(メニューにない生卵を、我が家は当たり前にいただいてきましたが...。)4月には、朝食に富士溶岩焼のカテゴリーが追加になって、内容もパワーアップ(スタッフ言)していて、朝食はいくつか変更点があったんですね。
テーブルに並べられたものを見る限り、増えたね〜、でしたけど、きちんとメニューを見れば、朝どり卵はなくなっていた...(テーブルにはある。)事実を思うと、卵は、食べないというゲストには出さないのではなく、“ない”のが基本なのかもと思えてきます。
4月入社のスタッフと、我が家の“当たり前”が異なっていた可能性がありますね。

たかが、卵一つの話...スタッフにとっては元からないもの(あるいは要望を聞く)を、
いつから?(出されなくなったの?)と、聞かれてる状況です。
近くに先輩スタッフか、マネージャーかがいれば、実は...と、得られたかもしれない助け舟もなく、答えを持っていないままに、よくこちらの疑問についてきてくれたと、感心します。(スキルアップのステップを踏んでたのかも...。)
上とイメージと左下はは夕食の一部。
料理長のお名前が変わってはいましたが、、薪(
薪火調理)、山の幸 海の幸(5点盛り)溶岩(メイン黒毛和牛)等、河口湖らしさは変わらず、マイナスイメージにつながる変化はなかったように思います。口直しの一口蕎麦が、蕎麦豆腐になったのは、昨年より前は知らないので、確かなことは言えませんが変化かもしれません。
サービススタッフからは、調理方法の説明もありました。
、56°(55 ? 58 ? 不確か))の低温で、じっくり4時間かけて、焼いたという右イメージのの富士桜ポークの香味焼きは、綺麗な桜色で、しっとりとした口当たりが絶妙でした。
雨は降っているのか、止みかけているのか 、富士山はそのシルエットも見ることが叶わない夕食時、この雨で、今頃山頂はようやくの初冠雪かもと言葉をかわしたスタッフが、1時間ほど過ぎた頃あいに、最新の天気予報情報を知らせてくれました。
スタッフが“一番当たる”と思っているというサイトの予報によれば、翌日は朝から晴だとか...。
天気予報は手元のスマホでチェックできますし、最新情報は数時間後に変わっているかもしれませが、晴れの予報よりも肝心なのが、サービスの合間に天気を気に留めてくれたスタッフの姿勢でしょうか。
晴れたらいいですねとか、
雨も上がった様子ですしの愛想話ではなく、今、最新の天気予報を見てきたんですが.. という一手間が、我が家のウィークポイントに刺さりました。(当日の担当ではないスタッフが、わざわざ顔を見せてくれての、再びの『再会』も嬉しかった。)
数十年前の“愛用ワード”『マニュアルのないホスピタリティ』を使いたくなりました。
(天気を気にしているゲストには天気予報の情報を、一度担当したゲストには挨拶を、までがマニュアルだったとしたら、河口湖のマニュアル精度にただ、脱帽!)

天気予報通り、翌朝5時過ぎ姿を拝むことができた富士山は、日の出と共に赤く染まって、少しだけの雪化粧がハッキリと見て取れました。 客室内からガラス窓越しに主人が撮影。 掃き出し窓は開けることも、ベランダに出ることもできるんですが、残念ながらのガラス越し(朝の気温は低かったようです。)右側は、朝食後、ロービー階のテラスに出て撮影した初冠雪観測情報が出された富士山。
チェックアウトの12時まではこの天気で、振り返れば、“全て良し”の滞在になりました。
24/11/14 
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2025年4月 30日前限定優待プラン+プレミアムチケット
2025年4月下旬、ふふ河口湖に2連泊してきました。
予約は、前年11月の利用後時、5月頃は散策にも良きシーズンだとスタッフからすすめられて、 その気になって....といいましょうか、帰宅後に公式予約サイトにアクセスしました。5月利用のプレミアムプランの発表は4下旬なので、30日前優待プランで予約を試みたところ、支払いがWeb決済一択になっている状況に直面して、しばらく悩みました。予約時即日カード決済でも、現地清算(カードを使う)でも支払い時期の違いだけなら、どうせ支払うものだから... という話になりますが、我が家の予定では、予約時と実際に支払うに金額に変更が生じる(プレミアムプランんへの変更、あるいは、プレミアムチケットの利用)ことは確実なので、予約時の価格での引き落としには幾分の抵抗感がありました。
カスタマーセンターに問い合わせたところ、公式予約サイトでの予約の場合、河口湖と他の複数のふふが、Web決済に限定になったとのことで、海外からの予約
への対応かと察せられました。優待チケットの利用などで生じる差額は返金されるそうですが、電話でならこれまで通りに現地清算で予約を受け付けるとの案内をうけて、それなら...と、そのまま予約を完了しました。ただ、(電話の場合)5月の予約は12月から...受付開始がWebよりひと月遅いので、11月下旬に予約が可能な4月に利用日を変更して申し込みました。数日後の12月になって、5月に空室があれば、その時に検討することはできますけど、その数日が命取りになりかねない警戒心が先に立っての唐突な日程変更でした。予約時に、客室のレイアウト(収納スペースの充実が、連泊への誘惑に繋がった)希望を伝えたところ、空室況確認で、その場で確定となりました。
実際には
、日程の変更はせず、また、予約後に発表された同期間のプレミアムプランよりも、既予約に優待チケットを併用する方が、少し価格を抑えられる状況だったので、後日、チケットの利用予定を伝えました。
客室の収納スペースに対する安心感から増えた荷物は、トランクで発送しました。
熱海経由河口湖と違って 三島駅に新幹線で到着すると、河口湖行きバス乗り場がある南口までの動線上に、下りは階段しかない苦戦エリアがあるんですね。(南口から新幹線乗り場に向かう場合は、上りのエスカレーターある) 前回初体験で、びっくりしましたが、幸いにも河口湖単体で1泊だけでしたから、常よりは多少は余白のあるキャリーカートを持ち上げて運び降りたものの、今度からど〜する?は課題として残りました。大型トランクを持っての海外観光客も大変多く、ストレスもリスクもある階段なので...、ま、連泊なら迷わず発送ですね。
かつて海外旅行に使い、新しいトランクを購入後は我が家と北海道を何十回と行き来したトランクにいっぱいの荷物は、ふふブランドの中では広いとは言えない河口湖の客室のパーティーションカウンターに余裕で収まりました。(カウンターの下部の収納は深めのひきだし、棚が通路側にあります。)予想とおり、スッキリ!快適でした。
天気はあいにくの薄曇りで、富士山は3日目の朝まで見ることはできませんでしたが(下イメージは朝食前に部屋のバルコニーに出て撮影。)今年は開花が遅かったらしい桜のピンク色が点在する、春の景色はかすみを帯びて美しかったです。
2日目はすぐそばの一竹美術館で2時間あまりを費やし、そのあと湖畔周りまで足をのばして、観光気分を味わいました。
目的は“ふふ宿泊”は不動ですけど、時間があれば、観光散策のおまけもいいポイントになりそうです。
ただ、下りたら上らなくては...散策帰りはハードワークになりました。一竹美術館が最寄りのバス停なんですが、坂道の下なんですね。そこから坂を上って美術館の正面を通り過ぎそれよりもさらに上に位置するふふ河口湖まで、上り坂で我が身の衰えと向き合うハメになりました。
戻ったのは、3時半を回った頃だったでしょうか。
到着のゲストをむかえるべく、複数のスタッフが
外に出ている時間帯ですが、ふふ河口湖は敷地に入ってから、建物エントランスまでも上り坂...そこを徒歩でヨタヨタと上ってくる人間は、おそらくは稀でしょう。わたしたちも敷地に徒歩で入るのは初めてです。(連泊で観光に出るとしても、車を使うのが標準と思われる地域です。)敷地に入ってすぐに、わたしたちの『侵入』に気づいたらしいスタッフが、坂の上からちょっと顔をのぞかせ、一旦見えなくなって、またすぐにこちらの様子を伺い、それから(待てどもこちらの歩みが遅すぎたのか...)坂を途中まで下りてきて、名前を確認されました。スタッフは素早く再び坂の上へ、わたしたちがゆっくりと上りきると、エントランス前には別のスタッフがルームキーを持って、お帰りなさいと迎えてくれました。(お待たせしたかもしれません。)マニュアルであってもなくても、スタッフの連携は星一個追加の評価ポイントだと感じます。
ところで、連泊の場合、夕食はともかく(変化はあることが前提)朝は....定番豆腐グラタンは連続して提供されるのかと思っていたら、2日目(チェックアウト日)の朝食は洋食提供の予定だだと聞かされて、少し逡巡しました。
和食を超える感激を期待できないだろうし...というよりも、失望することになったらヤダなという...。我が家の場合、洋食はパン次第と言いましょうか、料理がおいしくても、パンの風味をカバーすることは叶わないので、洋食の選択は冒険なんですよね。(パンが自家製とは考えにくいし..。)
ただ、いい機会にはちがいないのでと、提供を受けた洋食が右上のイメージ。
スクランブルエッグと、洋風のおかずが少しづつと、スープと生ハムのサラダと...と、チェックイン担当のスタッフの説明通りのラインナップでしたが、スクランブルエッグは円柱形に整形されての、シュプレーヌソースつき、スープは野菜とソーセージのポトフでした。
(右上サラダは生ハムで覆われていたものを崩してドレッシングをかけた状態)小皿(小鉢)は鰆のジェノベーゼ、チキンのトマト煮.....実は、洋食いただきますと決めたあとも、大丈夫かな?という懸念はつきまといまして、ハズレなしの和食をチェックアウト日に、洋食を先にと提供の順を入れ替えてもらいましたが、これなら満足度に翳りなしと感じました。河口湖の特色は、和食に譲るのはやむなしということで、チェックアウトの朝、そこでの最後の食事は富士五連器とむきあい、とろろ卵かけご飯で閉めるのが正解だとは思いますが、続けてだし巻き卵よりは、ソースがかかったスクランブルエッグで、よかったねという感想です。
で、パンは自家製ではない様子なので、ちょっと言いにくいんですが...料理を残してもパンは食べたいレベルの美味しさでした。
食感の異なる3種、常なら多すぎる分量を、完食まじかまで、お腹に収めつつ、主人も、これ(洋食)でいいとの安心マーク点灯でした。
下記イメージは連泊の夕食の一部を比べたもの。左側1日目(4月の献立)、右側が左側をいただいた翌日のラインナップです。

メニューの標準表記では『薪』(上左端)が『先付』(上、左から2枚目)に、『溶岩』が『焼き物』 に、『焼き物』が『強肴』に変更されていましたが、小鉢組み合わせで提供される『山の幸海の幸』の河口湖オリジナルの表記は変わらずでした。
左イメージ 小鉢五点盛りの『山の幸海の幸』 で、料理長が異動しても、季節が違っても不動の玉地蒸し、まろやかな甘味のそら豆素材も美味しかったですが、二日目の、えびスープにチーズの風味が、インパクトがありました。
そういえば...とみかえすと、前回からカステラがその座を揚げものに譲ったのかも...。
おかき揚げはインカの目覚め、かき揚げ(右イメージ右下)は天豆と白魚でした。
必ず使われる食材の富士桜ポークは、旨煮と薪火焼きの食感の違いが印象的でした。酢豚風味に仕上げられた旨煮は、カリッと素揚げにされた表面に反してやわらかずぎる食感に驚かされました。ホロホロ、トロトロです!
翌日のポークは、名前の通りにピンク色か活かされた(多分)低温調理。香り豊かなポルチーニとバジルのソースがたっぷりでした。
メインの和牛は、二日目はなんと、筍や独活と同居した鍋仕立て。
しゃぶしゃぶ風?と思いきや、結構厚みのある肉が柔らか〜く茹で上がってました。
釜炊きご飯は、
感激の筍ご飯の翌日は、存在感の強さに負けそうになった蛍烏賊...。
想像を超えた蛍烏賊の使用量で、見た瞬間に、お腹いっぱいになりそうな...。
笑えたのは、写真をとるために釜を傾けてくれながらも、スタッフから「僕も(この量は)苦手です。」との告白が...。ご飯の上に蛍烏賊が数匹散らばってる図を思ってたら、ご飯が蛍烏賊の集団で覆われているという贅沢仕様でした。

その贅沢を手放しで喜べない客と、本心からは勧めにくいスタッフ.....価値観があってよかったです(板さん、ごめんなさい。)
「何匹いけます?」というスタッフの控えめな問いにわたしはご飯の上に一匹(そのバランスで、美味しくいただきました。)、主人はかなりの数、いただいた様子です。ただし、蛍烏賊を潰さないようにそ〜っと、混ぜてもらって...ちょっと、烏賊を横に退けてから、そ〜っと、とスタッフは神経を使ってくれてました。
初利用時にチェックインを担当してくれたスタッフは退職されていて、4度目の再会はかないませんでしたが、
見知ったスタッフの存在はこの場所への愛着を深めます。今回チェックアウトを担当してくれたのは、2度目の利用時にチェックインを担当してくれたスタッフでした。翌朝、朝食の席にわざわざ顔をみせてくれた、記憶に残るスタッフの一人です。
満室状態が続いている様子のふふ河口湖で、スタッフから慌ただしさを感じさせられる振る舞いがみられないのは、居心地の良さのポイントかもしれませんね。今回も、(『も』がポイント)配膳の合間に、明日はどこか(出かける)予定は?という問いは、リップサービスにはおわらず、休業かもしれないと気になった施設の情報をその場で調べてくれたり、割引券があるからと持ってきてくれたり『時間』を使ってくれました。関西では当たり前には販売されている筍の木の芽和えが、関東在住時にはなくて、思い出した昔話にも、いい反応を示してくれました。
無駄話してないで、さっさと料理運日なさいよという類の圧は、もしもあったとしてもゲストには感じさせない環境が、素晴らしいと感じます。ゲストの立場から、無駄話はホスピタルトークだとわたしは評価していますが、スタッフのスキルと、活かせる環境が整のわないことには、機能しにくいもてなしの要素かと、感心させられます。
チェックインの手続きを担当スタッフは、4年目..客室内でのゲスト対応も安定した逸材と感じましたが、実は、新施設ふふ城ヶ島への配属が決まっているということで、城ヶ島利用のお誘いを受けました。
伺いたいですと社交辞令で流せばよいところ、主人が本気で興味を示しました。新横浜乗り換えよりも品川乗り換え京急の方が行きやすいかも...とか、レストランのコンセプトは..とか...。
新施設開業の情報は知ってはいましたが、利用の機会があるとしたら城ヶ島よりも銀座だろうと話していたのに、優先順位逆転です。
再会を期待するわけではありません。一時の言葉を交わしたスタッフの存在する場所が、他と区別して特別になるという話です。
無駄話、侮れませんね。
25/05/11 
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