画面のレイアウトが乱れる方へ

 

 

 

『ふふ』づくし

  利用を重ねて、取り込まれていく滞在レポート

    
 
                               

 2022年2月、我が家はふふ京都に宿泊し、【スモールアグジュアルーリゾート】を謳う『ふふ』ブランドを知りました。

 コロナ渦がきっかけとなった国内近場の客室露天風呂付き温泉旅館の利用を繰り返しながら2年がすぎた頃、近くで他にどこか...と探していて、発見した宿です。
 その後、同グランドの『ふふ奈良』とあわせて、2022年に6度の利用を重ねました。
 かつて、20年以上に長きに渡って通い続けた『アルファ・リゾート・トマム』以来の利用頻度です。

 トマムからルスツまでの数十年、我が家の休日は“リゾート滞在型”にかたむき、旅館との縁は切断状態でしたが、数十年の間に、旅館も進化を遂げて、ベッド、占有露天風呂、リニューアル等の条件を満たした客室を有する宿も珍しくなくなっていました。選んで利用したところは、いづれも気分良く過ごすことができ、再訪を妨げるほどのマイナスポイントはありませんでした。とはいえ、1泊、2泊の短い滞在で“愛着”が生まれるほどのインパクトは期待できないのが現状です。機会があれば、「またココもいいけど、他にもよさそうなところ、泊まってみたいし」の気分のままに、あちらこちら探して、比較して、それゆえに『ふふ』との縁も逃さす捕まえられたともいえます。

 遅れて出会った『ふふ』利用の後も、他の宿の利用は続いてはいます。
 ただ、他への興味を封じるほど夢中ではないものの、再訪欲求はかなり強いことを『ふふ』利用頻度を顧みて、自覚しました。
 『ふふ』ブランドは、今、我が家にとって“特別”な位置に収まりつつあります。
 今後も利用は続くであろうことを思い、『ふふ』づくしレポートページを新設しました。
 
                                      23/03/26 

 ふふ京都 ふふ奈良 ふふ箱根 ふふ熱海(木の間の月) ふふ河口湖 ふふ旧軽井沢 

 

  
 更新日  24/05/04  

ふふのプレミアムメンバーについて 
 初利用時のチェックイン手続き中に、お得な情報のダイレクトメールの受け取りを了承したゲストあてに、運営会社のからPREMIUM CUSTOMER CLUBのロゴ入りの封筒が届きます。
 2月に初利用の我が家には、しばらく経って5月以降のお得情報が届きました。、
 メンバー限定のプレミアムプランの案内や、プレミアムメンバーHPへのログインパスワード、ほか、各種割引チケットが同封されているものの、PREMIUM CUSTOMER CLUBについての規約、案内はないので、正直我が家ではしばらく疑問符が飛び交いました。送付の対象はクラブメンバーあてなわけですが、(我が家は)クラブメンバーになってるの?という....。
  実は、PREMIUM CUSTOMER CLUBのクラブメンバー特典が記されたしおりは宿泊した客室内に置かれてはいます。入会フォームのアドレス、 QRコードも併記されていますが...特典ばかりの美味しい話は..リゾート会員券のような大層なことではなくても、入会には、何かしらの条件もついてくるだろうと推して、先へは進まず置きました。が、メンバーになってるんですね。
  ダイレクトメール受け取りの了解が入会の了解となった様子です。PREMIUM CUSTOMER CLUBへの入会と聞かされたらちょっと考えさせてと言ってたかもしれないことを思えば、「(十分な説明だったとは思えないけど)ま、いいか。」の結果でした。
  特典、かなり活用活用できます。「



 

ふふ京都   2023年3月 2024年2月

 開業2021年4月。
 平安神宮のすぐそば、南禅寺にほど近いロケーション。市営バス停留所が近くにあります。
 客室のカテドリーは6種。45u、42u、53u、52u、73u、91u~(公式記載)で、客室料金は必ずしも広さと連動してはいない様子です。53uのプレシャススイートが52uのプレミアムスイートよりも22000(一人)も安価な理由は、 客室の位置や眺望...?しては差がありすぎるる印象ですが、プレミアムスイートは未利用ゆえ、比較のデータを持ち合わせていません。
 客室に共通なのは鉄瓶でお湯を沸かすためのIH設備、カゴ盛りのおやつ、 フリードリンク各種、ダイソンのドライヤー等々、鉄瓶が京都特有のアイテムです。
 客室にテラス、ウッドデッキの類はなく、浴室は窓のあるゆとりスペースの内風呂仕様です。 露天風呂ではありませんが、窓を開けて外気を取り入れることもでき、閉塞感はありません。悪天候、または真冬や真夏の快適ではない気温を気にせずくつろげるという内風呂ならではのメリットもあります。
 レストランは一箇所。夕食は炭遊び(造の一部素材を炭炙りでいただく仕様)と炭(肉料炭火焼き)は定番調理、食事は季節の炊き込みご飯が組み込まれた月替わりメニューです。献立の紹介と変更日は公式サイトに上がります。
 朝食は小鉢盛り合わせ一式と、別に温物。店名がつけられた白味噌仕立の椀ものは定番スペシャリテです。

 プレミアムプランの対象はコンフォートツイン。他カテゴリーの選択肢はありません。

 
 既出レポート ふふ京都(2022年2月&4月) ふふ京都(2022年8月)



 2023年3月 プレミアムプラン トラベルリレー

 2023年3月中旬、ふふ京都に宿泊してきました。(同行は来阪の友人) 
 1月〜4月までのプレミアムプランを利用して、ふふ奈良に2連泊の予定を変更して、奈良に1泊、京都に1泊が条件で、各施設で5000円のクレジットが付与されるというトラベルリレー企画に乗りました。オンライン予約では対応されていないため、電話で問い合わせ、予約を取りました。
 かつては当たり前の手順でしたが、電話予約は“控え”がないので、 しかも電話中にとったメモが判読できなかったりで、“日にちの確認”にまた電話をいれたりと、(こちらの問題ですが)面倒だな〜...と、でも5000円のクレジットはスルーできませんでした。
 
 プレミアムプラン限定の企画なので、京都の客室はコンフォートツイン。のはずが、プレシャススイートに案内されました。2022年4月に利用した同じ部屋だったので、すぐに気がつき、その場で確認したところ、“メンバーシッププラン”の利用で客室のグレードアップがなされたとのことでした。

 
  ありがとうございます!...(でも、ココより8月のコンフォートの方が使い勝手はよかったけど...という中途半端な気も...。)なんですけど、殊更にはサービスをアピールしないことを“よし”としているのか、たんに伝え損ねただけなのか、わかりません。気づかずに終わったとしても、困ることもありませんが(客室カテゴリーを誤解したままだと、次の利用時に??が生じるリスクは多少あるかも)ただ、これは言ってもらわなくてはというのがプラン特典のプレゼントに ついてでした。

 部屋で1時間ほど寛いだのち、そういえば...と思い出したのですが、プランの特典のレイトチェックアウトの案内はあったけど、プレゼントは?もらってないよねという話になり、不確かなのでカスタマーセンターに確認の電話を入れました。
 チェックイン時に気づけばよかったのでしょうけど、その時点でも不確かなのはかわらないので、手順は同じだった気がします。前泊の奈良でプランの特典をうけていなければ、気づいたかどうかも危ういです。
 控えがないし...宿泊予定日前にはカスタマーセンターから最終確認の電話もあり、その時プラン料金もつたえられましたけど、千円以下の単位でしっかり覚えたのはトラベルリレーの5000円クレジットだけというアバウトさでしたから、わたしも、いけません。
 確認の結果、プレゼントは、オリジナルのチョコレートでした。 (そんな案内を見た覚えがあります。)
 チェックインを済ませ、客室からの問い合わせということは、チョコレートは受け取っていない状況ゆえ、カスタマーセンターのスタッフはチェックアウトの時の“お渡し”かもというので、納得して受話器をおいたところ、数分後に、今度は館内スタッフから電話がありました。 カスタマーセンターから連絡がはいった様子で、黒い箱がカウンターに置かれていないだろうかと聞かれました。それらしきものは見当たらないと返すと、あるいは冷蔵庫に...と話になり、受話器を持ったまま冷蔵庫を開けて、発見したのが上イメージのチョコレートセット。白味噌、八橋、七味等、ユニークなフレーバー揃いでした。
 帰りにもらえると思ったチョコレートが実は冷蔵庫に! 
 
 そのうち、冷蔵庫を開ければ目にする黒い箱ですけど、それを特典のプレゼントと確信して開けたかといえば、どうでしょう...。京都のプレゼントは、定番化してないんですよね。以前は、団扇のプレゼントのはずが抹茶使いのお菓子セットに変わってましたし、まして、今回は、なんだったっけ?のいうレベルです。(わたしも、いけません。)
 黒い箱を開ける前には、やはり、「特典なんでしたっけ?」の確認はしたでしょうね。

 客室内の説明は(不要かと問われて)、 不要とこたえましたけど、チョコレートは冷蔵後にありますの一言は、必要でした。


 客室は快適だし、ご飯もおいしい。価格に問題なく、我が家からは近い。
 いい宿見つけたの思いは、利用を繰り返しても変わらずです。
 スタッフの感じもいい!けど、ちょっと、チグハグな案内が、もったいないというのか、惜しいと、わたしは感じています。
 
 おそらく...ですが、チェックインを担当したスタッフは、わたしたちが初利用ではないことをわかっていたと思います。( 一応メンバーシッププランの利用でしたしね。)部屋の案内は必要ないですか?は、利用歴のあるゲスト向けの一言でしょう。 
  浴槽の湯温、iPad利用のリクエスト、回収BOXの活用 鉄瓶でわかしたお湯でいただくお茶のススメなど、初利用時にはたくさんの案内がありますから、無条件に案内を繰り返さないというのはありがたいです。もしかしたら、客室グレードアップもプレゼントの置き場所も、メンバーなら説明不要の範疇とされたのかもしれませんね。利用頻度や、タイミングによって、リピーターの経験値が異なる結果の部分的な説明不足はありえそうです。 つまりは、こちらの経験値も不足で、知らないことを知らず、(説明パスで)大丈夫!とした結果、「聞いてないもん。」と、勝手な言い分....、調整は必須かと感じます。
 それこそ勝手な言い分、と言っていてはいけません。
 ゲストにPREMIUM CUSTOMER CLUBへのお誘いがあるということは、リピータの取り込みにも力を入れていることでしょう。まもなく開業丸2年、増えているであろうリピータへの対応力が『物云う』時期になってきていると思います。

 夕食時、撮影タイムについてはスタッフもこちらも了解すみ。取り分け前に、写真を撮りますか?の一言がなくても、こちらはスマホを手にとり、スタッフは鉢や釜の角度をつけて静止!おなじみの段取りにくつろぎ感も増し、居心地良く長居しました。
 
  ところが、朝食時の空気感は微妙でした。
   
 今回は部屋でいただくことにしたので、まずテーブルが運ばれ、ソファの前に。カウンター鉄瓶の場所に庵都汁の鍋がピタリと収まり保温開始。ご飯の保温スイッチもオン。で、福重膳の意味説明はなく、各小鉢料理の説明もありませんでした。ま、品書きがありますから... 。でも、庵都汁については風合いや辛子を継ぎ足してでの味変など、しっかりと案内を受けました。単なる具沢山の白味噌仕立てではなく、ふふ京都の名物ですから、(見ればわかる小鉢よりも)案内は重要です。初利用ならね...という話。

 庵都汁こそ、揺るぎない定番、名物ですから、内容が変わる福重膳仕様の小鉢とは別ものの“おなじみ”じゃありませんか。たとえ1年ぶりだったとしても、利用歴のあるゲストにとっては“おなじみ”のスペシャリテ、なので、説明、いらないです。
 朝食を届けてくれたスタッフが、こちらの利用履歴を知らなかったのか、知っていても対応を変えなかったのかはわかりません。
 庵都汁の説明を、「なるほど」の面持ちでうなづきつつ、知ってますと遮れず、美味しくって、大好きといううに言えず...わずかな時間,こちらは、醒めました。不愉快だったということでは決してありません。
 スタッフはみんな感じがいいだけに、惜しいという話です。
 スタッフは若く、実感としては入れ替わりもあるように思えます。なにぶんコロナ禍での利用なので、 こちらも、スタッフの顔を覚えにくく、替わらずにいるスタッフもいるのでしょうけど、ふふ京都の顔というべきスタッフを特定できません。それぞれにみんな、よくサービスに勤めている、けど、芯たるスタッフの存在が、わたしにはまだ見えてこないのが現状です。 

 すれ違い様に、例えば「久々の庵都汁、いかがでした?」と声をかけられたりしたら、そのスタッフ力に魅せられて、“ヘビーユーザー”への坂道を転がり落ちそうですけど、説明不足や説明過多...を指摘している状況では、やはり、“おしい”留まりなんですね。

                                              23/03/26 

 

2024年2月 プレミアムプラン
 
 2024年2月中旬、ふふ京都に2連泊してきました。

 同行は、23年3月と同様、東京在住の友人。京都、奈良1泊づつのトラベルリレー利用案も浮上はしましたが、各施設 5000円のクレジットに惹かれた前回から1年...クレジット特典のメリットが宿変えのデメリットを超えるかといえば...特典よりもいち施設連泊でゆっくりすごそうという話になりました。奈良か京都かとなると、夕食の変化が楽しめる奈良が優勢にはなるものの、日程と、利便性の加減で、京都連泊で落ち着きました。
 予約は12月下旬。公式サイト経由でプレミアムメンバープランを選択しました。プラン対象の客室はコンフォートツイン、特典はレイトチェックアウトと、もう一つは『おもたせ(プレゼント 前回はチョコレート))』にかわって、夕食時にソムリエ厳選 京都プレミアム大吟醸酒の提供になっていました。 
 ただ、チェックイン時に、スタッフからメンバーシッププランの特典として12時チェックアウトの案内はあるものの、もう一つの特典について言及がないのは、相変わらずといいましょうか、前回同様にこちらから聞く事態になりました。おもたせとはちがうので、夕食時にレストランに行けば出てくるものとは思いますが、お酒は二人とも飲まないので、出されてからお断りよりもお茶にでも変えてもらえるならその方がありがたいというつもりでの確認でしたが...。
 
 メンバーシッププランの利用ゲストは利用履歴があるとの連想にはいたらないのか、レストランの位置、庭への出入り口、見えているスーベニアショップの説明、おすすめのお土産、客室に案内されたあとは、お風呂のお湯の温度、冷蔵庫内フリードリンク、もちろんユーティリティーボックスの使用法までキッチリと初利用時そのまま(鉄瓶でわかしたお湯でお茶を入れるお楽しみやipad操作でリクエスト可能の話はパスでした)細かな案内を聞かされたのち、何かご質問は?となった機に、プランの特典についての話を振りましたが、特典はレイトチェックアウトだけだというので、仕方なく持参したパンフレットのふふ京都のページを開いて提示しましたが、これはトラベルリレーの特典で...とプランの内容をスタッフは全くわかっていないことがハッキリしました。
 トラベルリレーの特典は四角い枠に囲まれてある5000円のクレジットで、 特典1(大吟醸提供)と特典2(レイトチェックアウト) が、プランの特典だと思うんですが...(ここまで言わせてほしくなかった)というと、パンプレットをしばらく眺めていたスタッフの提案は、確認してから電話で連絡するとのことでした。
 本当に、プランの内容を知らなかったようでした。

 客室は、初めてのレイアウトで、ベッドエリアとリビングエリアが障子の引き戸で仕切切ることができる仕様。(上イメージ真ん中)
 室内2箇所ある窓は、ハンドルを下げて少し押し開けるタイプで、手前の障子との幅広な空間の上部にロールカーテンや網戸が設置されている様子でした。リビングエリアの窓は、もう一箇所の荷物おき台として重宝しました。
 で、散らかす前にと撮影中に、スタッフからの(先程の見で)電話連絡があり、 やはり特典がついているそうで、の話ぶりに、きつい言い方ですが、正直、呆れました。
 まずは、プランも把握せず (手間をとらせ、不快な気分にさせ)申し訳ありませんでしたからじゃないのかな〜と、まあ、孫娘ほどに若いスタッフに、悪気はないのはわかりますが、聞き方次第では、こちらの言ってることを疑っていたってことね、と友人とダメ出しトークになりました。

 ところが、困ったことにこの種のダメ出し事案が、今回は目立ちました。
 個々のスタッフの接客態度は丁寧で好印象なんですが、マニュアル頼りで、対応力が備わってないチグハグさが、以前にもまして....いえ、おそらくは、連泊で接する時間が増えたぶんだけ『ダメ出し』のポイントもふえてしまっただけなのだとは思いますが...。

 例えば、チェックイン時に、翌朝の朝食時間を決めるのは習わしですが、わたしたちは翌日はチェックアウトではなく、『お出かけ』で、10時20分に京都駅にいる必要があったため、朝食は8時、9時30分にタクシーの手配をお願いしました。外出中の客室の清掃についてもシーツ交換も含めたフルバージョンでお願いしていましたが、翌日朝食時、コーヒーが運ばれてきたタイミングでいつも通りに、その後の予定の確認がありました。もちろんチェックアウトの時間は?ではなく、本日のご予定は?の問いかけでしたが、ここで、9時30分にタクシーの手配すみという話がないままに、本日はこの後お出かけになりますか?と問われると、タクシー手配してくれてるよね?不安がよぎるじゃありませんか。で、9時30分にタクシーを頼んでいるからと、念ために言い添えて4時頃に戻る予定をつたえると、外出中の客室の清掃の希望を尋ねられました。チェックイン時にかわした確信事項を翌朝再び別のスタッフ相手に『おさらい』です。


 そして、でかけ際に、、ロビーにいたスタッフ相手に3度目の『おさらい』!
 外出中の客室清掃はについては、いつの時点で確認することになっているのかはわかりませんが、チェックイン時に、iPad片手の担当スタッフに『確認されて答えた内容』の共有はマニュアルにはないのでしょうか? 接客前にデーターの確認とか...。

 とはいえ、予約データをみながらメンバーシッププランで本日から2泊、夕食は18時から等々説明の後で、予約の住所宛に『お得な情報』を送ってもいいかと聞くあたり、課題は『マニュアルの不備』じゃなく『気づきと察し』の欠如でしょう。『お得な情報』をすでに受け取っているからメンバーシッププランで利用しているんですけど....。他のふふで、初利用時でも聞かれたことはありませんが、京都では『お得な情報』送付 のお話も何度目かです。


  料理の 内容が違えば、『連泊』に気づくはずですが、2日目の朝食時にも前日同様に『福重膳』の意味の解説がありましたし、2日目の夕食時には、プラン特典の大吟醸(ティーカンパニーのボトルティ2種に変更)についてうっかり.....のスタッフからドリンクメニューを渡されましたし(特典は泊数に関係なく一回だけなのかと納得しかかりましたが、1分程度後に特典ドリンク対応)、観光から戻ってきたところに迎えてくれたスタッフは、到着ゲストと思ったようで、預かるべき手荷物がないことに明らかな戸惑い...出かける時とはスタッフが変わっていたので、ありえる勘違いと流したいところですけど、どうしたものでしょうね?

 過去の部分も合わせて利用履歴、リクエスト履歴は残されているはずですが、1年振りでしたし、スタッフも変わっている状況で、初めまして対応はやむなしとしましょう。ただ、ふふはスモールラグジュアリーを謳う、客室数の多くはない施設です 。
  当日、女性の二人連れの連泊客が何組もいて、データとそれぞれのゲストを連動できない特殊な状況だったとも思えず、少しばかりの『気づきと察し』で、はるかにスマートな対応ができたであろうにと、残念でなりません。
 スタッフは丁寧に、真面目に感じ良く、しっかりと仕事はこなしてはいるので、サービスに対する評価は悪くないと思いますが、マニュアルから少しはずれると、ホスピタリティ不足が露わになる...というのは言い過ぎでしょうか?


 倣うべきベテランの不在は、開業3年を間近にしても変わらずの感じで、『スタッフ力』の課題が改善に向かうきっかけが見られないのが、悩ましいです。 近いし、客室も広くはなくても快適だし、ご飯は美味しいし、ふふブランドで言えばリーズナブルだし、もっと利用したい施設なんですけど、1年振りの利用...が物語るとおり、繰り返しの利用には向かない施設かもしれませんね。


 食事イメージ(一部)。
上段は1日目の夕食。中段と下段が、1日目と2日目の料理の比較。いずれも左側が1日目。右イメージは2日目の夕食。本来如月の夕食ラインナップにはない揚げ物の提供がありました。
 揚げ物の隣が炭焼きの和牛(とりわけ前)、付け合わせと、とりわけ後の盛り付けが異なってました。左イメージ、左が1日目、右が2日目の福重膳。焼き物は、出汁巻き玉子と烏鰈西京焼き(2日目は鰈に変わって地鶏山椒焼き)温物は飛龍頭(2日目はなし)。水菓子は2日目は福重膳に組み込まれてました。汁物は定番庵都汁の代わりに2日目は豚汁。

 朝食に限れば、連泊はしないほうが、感動継続時間が長い気がします。

                                             24/02/23 

 

 

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ふふ奈良  2023年2月 2023年3月 2023年6月 2023年12月


 開業2020年6月。
 奈良公園の南端に復元されたという瑜伽山園地「旧山口氏南都別邸庭園」内に、 宿泊施設としてふふ奈良、交流、飲食施設として滴翠が瑜伽山園地のリーフレットに紹介されています。庭園はふふ奈良の敷地...ではなく、ふふ奈良が庭園の北エリア部分でホテル営業をしているという関係になるでしょうか。滴翠(ふふ奈良のレストラン棟かつ、日中は庭園の飲食交流等)は庭園の南側、なので、 夕食、朝食ともに、庭園内を散策がてらの移動が求められます。
 庭園はふふの管理下ではないので、段差もまちまちの石縁の階段の代わりに迂回路で緩やかなスロープを!などと勝手なことはかないません。レストランへのアクセス環境には、ネット情報で、辛辣な批判もみかけます。確かに、時と場合によってはハードワークですが、敷地の外側にのゆるい坂道の歩道でもつながっていますし、送迎のための車も待機されているので、移動の手段に選択肢はあります。スタッフが庭園内を通る風情あるアクセスを案内したあと、他の方法について説明がなされているかは不明。初利用時に、我が家は庭園経由意外の案内は受けませんでした。(翌朝雨で、庭園経路は足元が悪いと思い、歩道を歩くつもりで玄関にむかうと、車がまってましたっけ..。)
 23年1月の利用時には、塀の外(歩道)伝いにレストランに行き来するゲストを複数見かけました。

 レストランはカウンター、テーブル席ともに、個室仕様。鉄板焼きは隣席としきりが設置されて、声は聞こえても顔は見えない席仕様です。薬膳文化のある奈良テイストの料理は、例えば生姜入りの葛湯を美味しいと感じるか、生姜いれない方がいいのにと感じるか...好みはわかれるかもしれませんが、生姜入りでまずくて飲めないとの懸念はないと思います。馴染みの薄い風味であっても、オリジナリティーの衣をまとえば、それは強み。ココでしか出会えない料理の味も魅力といえそうな気がします。特に鉄板焼きはお箸でいただくフレンチさながら(でも椀ものも出る)のラインナップで、リピーター取り込みの威力を有しています。

 客室は全て70u超の広さで、浴槽はウッドテラスに配置のいわゆる露天風呂仕様。シャワールーム(洗い場)は浴槽エリアに隣接の使いやすいレイアイトです。プレミアムプラン対象の客室はプレシャススイート(78u)とプレミアムコーナースイート(80u)の2カテゴリー。
 
 既出レポート ふふ奈良(2022年6月) ふふ奈良(2022年10月)


 2023年2月  30日前限定優待プラン+プレミアムチケット

 2023年2月下旬、ふふ奈良に2連泊してきました。
 予約は22年8月末。予約ができるプレミアムプランの期間は9月~12月だったため、30日前優待プランを選択して、2月末まで有効のチケット(割引クーポン)を使うことにしました。
 “当時”はこの組み合わせで、プレシャススイート1泊2食付き価格はプレミアムプランとほぼ変わらずでした。(10月以降に公式サイトのプラン価格に変更あり。)特典として、プレゼントやシャンパンはないものの、レイトチェックアウトはチケットの特典で付与されるので、宿泊予定日によっては、プレミアムプランの解禁をまつより、チケット併用の方が話が早いことになります。2 月だと1月〜4月のプラン案内が届いてからでもいいタイミングでしたが、当初は1月中旬の予定していた宿泊だったこともあり、プラン発表後の空室に不安もありましたしね。

 公式予約サイトでの操作で、予約日の変更は11月半にオンラインで済ませました。
 異なるプランを組み合わせての一括予約システムがない(様子)ため、日本料理プランで2連泊、一泊は鉄板焼きプランへの変更を希望する旨、書き添えました。


 客室は、初めての2階。
 ただ、前回利用した1階部分の上、ということで、レイアウトに違いは見られませんでした。
 印象としては“全く同じ” でしたが、フローリングにラグの組み合わせだった1階客室にたいして、こちらは全面カーペット仕様になっていたり、クッションの生地がちがっていたりと、“全く同じ”ではありませんでした。眺めは...さほど変わらないと言っていい気がします。2 階だからといって、特に明るさが増したということも..ないかな。
 ダークカラー基調のインテリアに落ち着いた照明、室内全体は、やはり明るさ不足なのに、夕食後にもどると、なんだか明るくなった気がするのは毎度のパターンです。慣れはすごいですね。
 


 上イメージは、鉄板焼きコースの前菜、スープと魚料理。大和当帰のヴェルトソースの中身はサーモンの酒蒸し、牛蒡スープの仕上げはホワイトチョコレートとココアパウダーと牛蒡チップ、魚料理を彩るのは鮮やかな菜の花ソースとミモレット。撮影せずにいられようかの美しき一皿、一皿、見ても食べても飽きないラインナップです。
 ふふは旅館ではなくホテルなのでしょうけど、食に関してはホテルのような自由度はありません。 アレルギーはもちろん苦手な食材にも適宜対応してくれますが、旅館同様に料理は“おまかせ”システムですから、いわゆる日本料理の他に鉄板焼きの選択が可能なのが強みだと感じますが、その鉄板焼きが鉄板で仕上げるフレンチコースさながらとなれば、メインの肉とガーリックライス以外は、どれもが初めての一皿、何が出るかの楽しみがつきません。
 
 左イメージは日本料理コースの焼き物。 和牛のごま香り焼き。おなじみ撮影タイムのとりわけ前が左側。
 酢橘と、盛り付けでは目立たない山椒ソースは、焼き筍とベストマッチでした。

 如月の献立では、 鉄板焼き、日本料理ともに、鍋仕様の料理がありました。ブリのしゃぶしゃぶ、鯛蕪葛鍋の表示を見たとき、に、つい、ありがちな“一人コンロ鍋”を連想してテンション下降しかかりましたが、登場したのは鍋仕様の【料理】でした。
 懸念は無用、湯上がりの部屋着姿で黙って座れば、きっちり着飾った 美味しいご飯がいただけます。

                                              23/04/05  



 2023年3月  プレミアムプラン トラベルリレー

 2023年3月、ふふ奈良に宿泊してきました。
 当初の2連泊の計画でしたが、トラベルリレー企画の5000円クレジットに誘惑されて、奈良と京都に一泊づつ。同行は来阪の友人。予約は電話で行いました。


 
 案内された部屋は2階、これまでとは異なり、長方形の居室と水回りエリアが、ガラスではなく壁で仕切られたレイアウトでした。下イメージ左側の奥が出入り口、廊下の先に洗面室、シャワーブース、テラスに設置された露天風呂の配置で、洗面室に至る廊下の片側にトイレ、カウンターと引き出し、クローゼットの収納スペースがあります。荷物置きカウンターの向かいあたりが部屋への出入り口(引き戸)でした。
 室内のソファはコンパクトでしたが、、あったらいいのにと思っていた、動かせるアームチェア(ソファタイプ)が置かれていたり、ふふ利用歴では初物のフッドベンチなど、『違い』が楽しめる部屋でした。ソファが控えめにスペースを占有していることと、ナシュラルカラー基調のインテリア効果で、長方形の室内はかなり広く感じました。

 到着時のにつきものの(覚悟の)室内薄暗さは、それほど気にならずに入室できたのも、色合い効果だったでしょうか。

 収納スペースが、デスクの浅い引き出し以外は全て部屋の外、壁を隔てあるため、視界に入らず、実際以上にモノが遠くにある感じで、ついキャリーごと室内に取り込みたくなるかもしれません。フッドベンチを壁につけて荷物置き場としての利用も可能なので、気になるデメリットはないレイアウトだったと思います。
   
  洗面室壁面にはバスローブようフックも設置されていました。また、室内片側の壁添いのカウンター仕様が意外に『使える物置スペース』で、あったほうがいい造でした。 
 夕食は鉄板焼きコースを選択。トラベルリレー抱き合わせの京都は和食のみなので、奈良で、和食か鉄板焼きか、悩む理由はないですね。
  前の利用から2週間あまり...でしたけど、月が変わって、メニューも一新されていました。もっとも、板さんによれば、5日間くらいまでなら(連泊でも、近日の利用でも)違う料理が出せるそうです。

 今回は、お椀がむしろ珍しいと感じさせられる、和食に傾きつつ...の3月のコース。
 定番(盛り付け、ソースも)の肉のイメージは割愛しますが、洋でも和でも見栄えに不足なしのラインナップでした。
 
 その見栄えは横において...欲求のままに提供してもらったのが、ご飯...。
 定番がガーリックライス、そして、または月替わりのメニューを選ぶことができますが、まあ、鉄板焼きですから安全なところでガーリックライス。ふふ奈良バージョンのガーリックライスで、仕上げは奈良漬...黒ニンニク...馴染みの風味とは異なるものの、または...の月替わりものよりは、やっぱりガーリックライスなんですけど、長考した友人はが月変わりの『牛すじのならみそ煮込みと卵炒めご飯』を選んだために、板さんから半分づづにしましょうか?の提案がなされたのでした。
(喜ぶ友人....。)
 
 で、ありがたい提案の結果がお茶碗ふたつに牛すじの奈良みそ煮込み小鍋!です。
 卵炒めご飯に牛すじ煮込みをかけていただく仕様でしたが、コースの最後にいただくには、わたしには重かったです。 その予想の元にガーリックライスを選んだんだけど、という事情はさておき、ふたつのお茶碗は、スタッフ力の証です。 
 
 感染症対策一環として非接触型サービスが模索され続けた数年、我が家も、いやおうなく施設設備の快適さ重視に傾きました。リニューアル、改装、新設のキーワードに反応して選んできた客室では、“改装”の限界を感じるところもありました。その限界を補うスタッフ力に接しなくても不自由のないサービスをよしとされる環境下では、そりゃ、歴史ある老舗よりも開業まもない『ふふ』に足は向いてしまします。


 
 室内が明るさ不足だとか、洗面室〜シャワー、洗い場〜浴槽エリアの動線は引き戸のほうが使いやすいのにとか、...であったら、なおよかったのにという部分をさしひいても、3年経過前の客室は、やっぱり、快適です。料理も、美味しい。
  更なる強みが重なるとすれば..スタッフだと、わたしは感じていました。 スタッフがよろしくないという話ではありません。リクエストを(備品の)iPadで送信できたり、不用品の回収、リクエスト品の提供をユーティリティボックスを介して行われたりなど、スタッフと対面する必要がない便利なシステムの結果として、スタッフ力発揮の機会が減少して、魅力がハード面に偏ってるんです。ハードだけでも十分な吸引力を有している現状は、ありがたいんですけど...サービススタッフのスキルはゲストと関わる時間に比例するといっても過言ではないわけで..(と、わたしは思っています)。レストランも、日本料理、朝食では二人用の個室カウンターで、サービスは後ろからなので、スタッフの顔は見えない為“人”が印象に残りにくいと言ったらいいでしょうか。

 この辺りの勿体無さは、京都と同様...ですが、鉄板焼き(ゲストと対面での時間を重ねる)の有無やレストランへの送迎サービスが、“チャンスタイム”をつくってくれるので、ふふ奈良においては“更なる強み”も時間と共に.. と期待していたところへの、ご飯茶碗ふたつのエピソードです。
  迷うゲストむけに、あらかじめ決められた対応だったとしても品書きに記載されているのではなく、スタッフからの頃合いを見計らっての提案というのが、ポイントアップの条件!なんですよね。

 エピソードは記憶にきざまれ、スタッフは『吸引力を持つ特定の一人』になりました。 先が楽しみです。

               
                                             23/04/17  

                                     
 2023年6月  プレミアムプラン 

 2023年6月下旬、ふふ奈良に泊まってきました。 

 予約は5月上旬、1日に受付開始の10月の予約(ふふ熱海)を完了した後に、5ヶ月先はながいな〜と...プレミアムプランのお得感に誘惑されて、奈良にご飯を食べに行こうということになりました。

 暑くなる季節の露天風呂には虫さんも来るし....で、本当ならお風呂が露天ではない京都の方が使い勝手はいいんですけど、ゆっくりできるるのは奈良で鉄板焼きがあるのも奈良なんですよね、とりあえずは虫対策グッズ持参で、夏場の露天風呂に挑戦です。

 客室は前回の3月と同じ。
 これまでに利用した4パターンの客室(うち2部屋は1階と2階でレイアウトはおなじ、床仕様等相違点あり)を比較したところ、利用時は明るく、使い勝手もよかった3月の客室が暫定のベスト1だったので、利用日の1ヶ月ほど前に、客室タイプについてリクエストをしました。ナチュラルカラー基調の明るめの客室が望ましいというリクエストのつもりでしたが、その場で※※号室(3月と同室)の空きを確認し、※※号室利用で決定しちゃいました。

 まだ、利用していないパターンの客室への興味はあるので、※※号室と...同じ感じのインテリアの客室がいいという話なんですが、 ※※号室でいいですか?と聞かれれば、結構ですとなっちゃいました。
 色合いだけでなく、デスクがあって、バスルームの壁にフックがあって、ベッドの枕元にものが置けて... となると、まあ...ここでしょうね。 クローゼットや引き出し等の収納スペースが部屋の外(廊下)にまとまっていることについては、2度目になると何か問題が?という感じで、引き戸開けっ放しでワンルーム感覚で過ごせました。
 フッドベンチはデスクの両側に移動。我が家にとってはベッドの足元よりもデスクの両側の方が安定感があり、利用もしやすい配置です。 でも、明るいかといえば、そうでもなかったことは、、今回、確認できました。
 ダークカラー基調の客室と比較して、の話だったんでしょうね。ふふ奈良の客室に 、明るさを求めるのはやめましょうね。慣れることです。(箱根のあとということもあってか、明るかったと感じたはずの部屋も薄暗かった..。)

 天気はあいにくの、時々大雨暴風だったので、夕食時は行き帰りともに送迎を利用、翌朝は庭を横切っていき、塀の外の公道を通って戻りました。

 ただ、宿泊棟から庭に向かう途中に2カ所、泥除けのマットが敷かれていますが、このマットが雨水をたっぷり含んでちょっとした水溜り状態なのは気になりました。雨天時は庭園内移動を避けていた我が家は、知らずに過ぎてきましたが、雨も上がって、他に濡れている路面もないので、油断して水溜りマットを踏んでしまったという..いえ、とびこえられないので、踏まずに先へは進めないので、雨天時のみならず雨上がりのあとも、100害あって1利なしアイテムにしか思えないマット、いっそ取っておいて欲しかったです。

 ということを学習して、我が家は今後は雨上がりのマットで靴下をぬらすこともなく、もっと快適な時を過ごすと思いますが...このトラップ、初利用時でなくてよかった...。思い返せば、初利用時の朝、傘を差しての庭園の階段は歩きにくそうだからと、塀の外を回るつもりでエントランスに向かったところ、車での送迎を進められてラッキー!だったのですけど、素直に庭園ルートをとっていたら傘差してても水溜りマットにおそわれて...ふふ奈良再利は用棚上げになっていたかもしれませんものね。

 たくさんのいいところを実感してこその、たかが..で済ませられる水たまりマットですが、不快に思うゲストも、もちろんいらっしゃるでしょう。

 歩くに良い環境でなければ、送迎サービスがあるので、 スタッフにも油断があるかもしれません。特に庭園内はふふの管理とは切り離されているようなので、ふふができるサポートは限られているとは思いますが...例えばスタッフが、朝夕のの食事時に、ゲストと同じルートを歩いてみれば、当たり前に気づくはずの不具合がそのまま置かれている状況が惜しまれます。
 気づきの課題...気づかなくてもほとんど問題がないくらいにサービスルールが完成されているせいで、気づきの感度は鈍りがち...な奈良に限っての課題ではなさそうですよね。
 言い換えれば、今回雨が降らず、マットが水たまりになってなければ、意地悪目線でのぞんだとしても、指摘どころは皆無で、相変わらずの『約束された快適さ』が、他ブランドへの浮気心を封じ込めて、吸引パワーには衰えなし!です。
 (すぐまた、予約したくなる...。 )

 イメージはおなじみのユーティリティーボックス。
 夕食に出る前に、不要アイテムをおいて、回収のリクエストスイッチ(左側イメージの壁にある丸い部分。用途別のスイッチレバーが三つ並んでます。)をONにしておくと、 戻ってきた時には回収されたものと同じだけ、新しいアイテムが置かれてます。タオルの手前にあるのはお茶のボトル。とにかくありがたいシステムです。

 ユーティリティーボックスはふふブランドに共通のシステムのようですが、地域色をもとりこんでの料理は、それぞれに、なかなか個性的に仕上げられている印象です。
 奈良は薬膳テイストの仕掛けがあるので、 手放しで喜べないひねりも、たしかに見られます。
 今回の朝食献立メニューに記載のお付きは、麹ジュースとありましたが、バナナとりんごの麹ジュースだというので、麹はなくてもいいような気持ちでいただきましたっけ。実際にはさっぱりタイプのミックスジュース風味で、ちゃんと美味しいんですが、甘酒のような見た目にバナナとリンゴが入ってる....不審なドリンクで、多分、他では出会わないでしょう。
 その分、インパクトがあるので結果として美味しくいただければ、『不審物』も強みに! 

 鉄板焼きの夕食は、仕掛けやひねりがありながらも、なお、美しい仕上がりが魅力の個性豊かなラインナップです。
 実は、箱根で鉄板焼きをいただきながら、奈良の鉄板焼きに欲求が生じたことが、今回の予約のっきっかけでした。 箱根に不足があったという話ではなく、奈良の料理印象が強かったという話です。ひねりの強さ加減のせいかもしれませんね。

 一組にシェフ一人が専任で対応という贅沢な環境で、料理のほとんどは目の前で、『シェフの解説』付きで仕上げられていくので、記憶への刷り込みも強いのでしょう。しかも、どの一皿も、美味しそうで、そして、美味しい!
 今回、食前茶と、口直しの山桃のソルベ、食事の一部以外は、撮りました。下段左端の大和ポークのパテの前菜を、コンソメ仕立ての椀物の前にうごかせば、並びは順通りになります。前菜エンダイブの際はリンゴのコンポート、パテに重なっているのはフォアグラ、コンソメの浮き身はトマトを抱き込んだ葛豆腐でした。造りは炙り鱧と晩柑抱き合わせの烏賊。
 鱸のポアレの下にあるのは帯状にスライスされたグリーンとホワイトの2種のアスパラ。 当帰バターで炒められてから、鱸のお座布団になってます。淡白な鱸に山椒風味の甘いソースがかけられて、仕上げにカシューナッツをパラパラ...。
 低温で時間をかけて熱を通し、フランベパフォーマンスなしの和牛肉は、フィレとサーロインの2種をそれぞれ4〜5切れ。塩、わさび、梅、和漢ソースの薬味でいろんな風味をたのしめます。焼き加減の希望は聞かないよというシェフ自慢のしあがりで、最初の一枚は何も付けずに、を強く勧められました。
  食事はうなぎと大葉の炒めご飯or定番ガーリックライスで、イメージは一人分をふたつのお茶碗に分けて提供されたもの。ガーリックライスもいただきました。
 水菓子プレートの『不審物』は、右下、みたらし団子のアイスクリーム。 粘りのある生クリームを少しつめたくして、砂糖醤油で風味づけしたような、謎の美味しさでした。
 ふふ奈良の鉄板焼きコースは、 同じ料理は出さないと豪語する要解説の『創作料理』。 かなり魅力的です。

 ちなみに公式で紹介されている品書きによれば、7月の鉄板焼きの水菓子は 『山椒プリン 胡麻油 山査子ソース クコの実 チョコアイス ブラックタピオカ 春巻きの皮 ピーナッツ風味』....大丈夫。美味しいはずです。
 迷いをふりはらって、いざ、現地への気概がみなぎってきます。(でも、夏場はパス)
 

                                             23/07/13  
 

2023年12月  プレミアムプラン

 2023年12月中旬、ふふ奈良に泊まってきました。

 予約は8月下旬、9月〜12月のプレミアムプランの発表後すぐのタイミングです。なんとなく、熱海で鉄板焼きを利用して、奈良の鉄板焼きに食指が動いての予約と思い込んでましたが、熱海以前に奈良行きは決めていたようで、プランに誘惑されたというべきでしょうか。
 
 自宅から1時間半ほど、旅行のカテゴリーには入りませんが、非日常感には不足なく、ふふ奈良は誘惑にかられやすい魅力が育っている気がします。スタッフは、初めまして...がやはり多い感じですが(接点が少ないために、覚えられないだけかもしれません。)データーは共有されている様子で、『利用に関しての説明不要』が前提になってきた対応は、馴染み感にも通じて、初利用時の感動(客室の広さや提供リネンの豊富さや、ユーティリティーボックスの利便性等々)は薄れても、慣れた分だけ快適さは増しています。
 客室は、前回、前々回と同じ※※号室。
 オンライン予約時に、※※号室あるいは類似のタイプを希望の旨書き添えました。  
 利用日の10日前に予約確認メール(自動送信)が 届きましたが、それよりも1週間ほど前だったでしょうか、予約確認の電話があって、その際に客室は※※号室で用意できているとの案内を受けました。
 
 プラン特典のシャンパンをアルコールのないものに変えてもらったデータも残っているようで、どうしましょうか?あ、シャンパンじゃない方で、の簡単なやりとりで、届けられたのが左イメージのほうじ茶。
  シャンパンとの価格 を 比較するのはやめましょうね。
 好みのものに差し替えてもらえる対応がありがたいです。

 データで言えば、今回、チェックイン時に、 鉄板焼きでこちらがシェフを指定したことになっていたようで、そのシェフが不在の為、要望に添えず、別のシェフが担当するという案内がありました。
 シェフのリクエストは、前回の利用時に調整が付くようならとおこなったものの、 その時に『退職した』という話だったので、リクエストは自動的にリセットされたはずが、再度の『ご要望に添えず..』で、ちょっと、戸惑いました。
 実は前回も(退職したシェフは)すぐ戻るという話もあったので、 ?マークはついたのですけど、応援要請で他店に出向く際に籍を(ふふに)置いたままの対応ができす『退職』という形になったということらしい..。今回は※※に行ってるとかで、その後はふふ奈良に戻る間もなくふふ軽井沢でのサポートが決まってると...。籍はふふ(正式名称未確認)に戻られたけど、ふふ奈良にはいないというところでしょうか。

 
 前回のシェフ指定は、たまたまそれ以前に2度続けて同じシェフだったので、同じシェフなら話がしやすいから(初めましてバージョンで話始める手間がない)というのが理由でした。退職なさったとの理解でしたから今回は要望はあげていませんが、リクエストは『保存中』だったのでしょうね。
 初めまして、のシェフからこちらが指定した(とされる)シェフの近況をうかがいつつ、『シェフ指定のリクエスト』の解除の必要を感じました。次の予約時にシェフの指定はありませんと、備考欄にあえて書き入れるれべきか...カスタマーセンターに連絡するほどたいそうなことでもないけど、今後も『要望に添えなくて」』のお詫びはききたくないし..で、結局、今回担当シェフの“解除しときますしょう”の申し出で一見落着しました。

 奈良の鉄板焼きコーナーは、現時点でも隣席とのパーテーションはそのまま、原則一組にシェフ一人の専任体制が続けられています。
担当のシェフとは2時間弱の時間を過ごすわけで、その担当さんに、指定したシェフじゃなくて(わたしたちが)ガッカりしていると思われてしまうのは、百害あって一利なしじゃありませんか。
 前回同様に、今回も ※※の都合がつかなくて代わりに...の挨拶から始まったので、いえ、リクエストはしていませんからと申し上げる機会をえられましたが、そもそも『代わり』じゃ、気分は乗らないでしょう。そのあたりの勘違いは是正してのスタートで、リクエスト解除の話に至っったのは結果オーライでした。
 
  ただ、なんというか、『要望に添えなくて』は、チェックイン当日以前にわかりませんか?という...ツッコミどころは残るかもしれませんね。
 1週間ほど前には予約内容や、こちらからのリクエスト等の有無を確認する電話をうけているだけに、あら、話がちがうみたいだけどの疑問を飲み込むことになるじゃありませんか。
  実は前回、確認の連絡時に「鉄板焼きは担当※※で承ってます。」という話があって、その1週間後のチェックイン時に「※※退職しまして..」だったので、突然の退職(なにががあったかと)に触れにくい印象がありました。
 逆に今回は確認の連絡時にはシェフの担当うんぬんの話はなかった(こちらもリクエスト無しのスタンス)にもかかわらずチェックイン時に『ご要望に添えなくて』で、なんのこと?という展開です。

 各施設の現状を、予約確認の担当のスタッフがリアルタイムで把握できていない場合もあるでしょうし、スタッフの“勤務事情”までは共有していないと考えれば、ありえる展開ということになるでしょうか。それでいいとは思いませんが、我が家はふふ贔屓に傾いての『分析』なので、許容の範疇に納めることはできます。
 ただ、チェックイン当日に話が通じてない(違う)ことで、、不快感を抱くゲストもいるかも..なので、 利用者の連絡『窓口』となるスタッフと各施設間の情報の共有や取扱については改善の余地はあるでしょうね。

 上イメージは、今回初担当のシェフが、「前と少し変わりました。」と事前に情報を下さった朝ご飯。

 これまでの朝ごはんについては2022年のレポートの最後にイメージを置いてますが、大きな違いは具沢山の豚汁の代わり(という位置付けでいいのかな)に温物として、かしわのすき煮が組み込まれてました。生卵つき! 焼き物も定番西京焼きから紐のバージョン(甘鯛)に。変化が楽しめました。先付けに三輪そうめんに添えられた一口かき揚げの揚げたて感は二重丸です。
 一人鍋は(鍋のしたで固形燃料が灯されるタイプ)、基本的にわたしのの好みから外れるアイテムですが、ふふの温物は鍋仕様の仕上げられた『料理』なので、テンションを下げるリスクはありません。甘味の活きたダシはまろやかで、一口食べた瞬間に、最後はたまごと合わせて卵かけご飯にしようと思いつつ、主人はご飯がなくなったので(ご飯の)お代わり、わたしも、ご飯をつぎたして、すき煮だし風味の卵かけご飯を堪能しました。
 具だくさん豚汁に 変わってすき煮が定番になるのかはわかりませんが、ふふなら朝のスペシャリテの要素を満たす一品だと感じました。

 おいしかったです。

                                             23/12/31  

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ふふ箱根

 開業2022年1月26日。全39客室は、50u、60u、90uのそれぞれ2タイプと60~70u、110uの8タイプで、公式の案内を見る限りは、同じ広さでは階数でタイプが別れている様子です。 ロビー、レストランのある本館と、3つの客室棟(うち二の棟は名称がふたつ)が外の渡り廊下で繋がっている仕様。敷地は傾斜があり、二の棟の3階には 本館3階のロビーをでて、中庭の緩やかな階段をのぼるか(砂利仕様)一の棟周りでエレベーターを乗り継ぐか...スペースを使った贅沢な作りです。ただ、一部2階と3階の客室は、1階、または2階から階段を避けては到達できそうにないレイアウトに思えます。
 客室の紹介はタイプ別の画像と簡単な表記にとどまり、客室の位置とそれに伴うアプローチについての記載がありません。必要に応じて確認、リクエストが有効と感じます。
 客室の温泉は“窓を開放できるお風呂 ”との記載のとおり、いわゆる露天風呂ではありませんが、露天のメリットを残しつつ、デメリットを解消できそうな仕様に興味をいだいて、我が家は予約に踏み切りました。
 
 日本料理は、メイン三品が十数種類から選べるプリフィクススタイルを導入しているとのこと。選択肢が増えてよし!とするかどうかは、体験後の判断になるかと考えます。 
  テーブル配置の基本は個室作りではなく、仕切り版対応。大きな窓からの自然の景観を、壁でブツ切りには...しないほうがと思えば納得。 鉄板焼きは6席。隣席との間に仕切りは設けられているものの、お互いの様子は視界に入るレイアウトです。お互いに、相手の食環境に影響を与えうる存在であることへの理解は、必要かもしれません。

 

 2023年4月  プレミアムプラン トラベルリレー

 2023年4月中旬、ふふ箱根に宿泊してきました。
 
 近くにある姉妹館 翠松園と1泊づつのトラベルリレー企画に誘われて...2連泊の計画を変更、ふふ箱根の夕食は日本料理ではなく、鉄板焼きで申し込みました。
 荷物は、先に宿泊した翠松園から運んでくれるので、ポーラー美術館経由で、ふふ箱根の敷地内入り口付近にたどり着いたのが14時30分頃。
 近辺にあるはずのマイセン美術館に立ち寄ってから、ちょうどいい頃合いにチェックインのつもりでしたが、目的のマイセン美術館がみあたらないため、ふふ箱根の敷地前で『迷える観光客』となったわたしたちは、少し早めのふふ入りとなりました。 
 すぐ近くの曲がり角に“マイセン美術館まで800 m”の標識もあって、移転した可能性もあるので、諦めよう(翌日、目の前の洋館が探していた美術館で、あるべき場所にあったとわかりました。800m先の標識は、間違いか...8.00mだったのかもしれません。)と、ふふの方にむきを変えたとたん、敷地入り口と奥の建物の中程で立ち止まっていた数人のスタッフが早足で近寄ってきました。荷物も持たず、徒歩で現れた二人組が、“よりによって”のポイントで立ち止まって動かず、スマホ片手に何やら思案..の構図でしたから、宿泊客か通りすがりか、スタッフも迷いがあった様子でした。
 でも、(たとえ通りすがりだったとしても)途中で止まらずに近づいて声をかけてくれてたら(マイセン美術館も解ったかもしれないし)それだけで好感度スタッートダッシュだったでしょうに..というのは後になってからの感想
 
 迎えてくれたスタッフに誘導されて、わたしたちは3階ロビーフロアのソファに腰をおろし、そこで、レモネードをいただきました。小さいグラス入りの、京都や奈良でいうところの“ウェルカムドリンク”の類かと察しましたが、チェックイン手続きは、客室でということで、その後まもなく部屋に案内されました。ロビーでのレモネードは、多少の時間調整だったかもしれません。

 3階のフロアを出て、客室までのアプローチが左イメージの景観。左右に配置された客室棟には中庭の階段を登っていくか、エレベーターを乗り継ぎ、屋根のある渡り廊下を回るか...でエレベータの位置を知る必要も感じて、わたしたちは“遠回り”で案内を受けました。庭の右側3階の客室まで、左側の客室棟に進み、エレベーターで2階へ、そこから庭を横切る形で配置された廊下伝いに右側の客室棟の2階にあるエレベータを乗り継ぎ3階へ、のルートでした。
 外廊下でも屋根はあるし、エレベータを使えば段差なきアクセスも可能だし、滞在中は結局庭の階段(砂利)は使わずレストランへの行き来も“遠回りルート”で動きましたが、右側の客室等に関しては、階段不可避の客室もそれなりに有している気がします。
 (3階にある他のふた部屋は、廊下伝に行くことはできず、エレベーターは2階まで。)

 今回利用の客室が下のイメージ。
 縦に長いリビング(入り口よりにソファ、窓よりにテーブルセット)と、ベッドルームの先に水回りを配したもう一つのの細長いパーツが組み合わされたセパレートタイプでした。リビングからベッドルーム(左端イメージ壁が切れている手前に引き戸あり)ベッッドルームから洗面室(水回りイメージの右端はベッドルームから撮影)洗面室からリビングルーム(左端イメージ開口部がリビングと洗面室の引き戸)に出入りできるという、二つの空間の中央部分での360度の動線が利便性を高める仕様でした。
 床面はナチュアラルカラーのフロア仕上がりで、 客室は明るく、照明に関してもストレスフリーで過ごせました  

 客室の“暗さ”を指摘する意見はふふ箱根の評価でもありましたから、客室の位置や、室内レイアウト次第で、印象は違うのかもしれませんね。
 今回のカテゴリーでは、1階の客室にはテラスがあり、他はテラスがない代わりにリビングが広いとのことだったので、予約時にテラス付きではないほうを希望する旨伝えました。 テラスの一角に浴槽が配置されている、いわゆる客室占有露天風呂ならそうも言ってられませんが、箱根は窓側に配置された『うち風呂』で、テラスには浴室から出入りする様子。お風呂場を超えていくテラスよりも利用時間の長いリビングの広さを優先したのですが、明るさ優先でもテラスなしの選択は正解かもと感じました。
 利用した着室は洗面室と浴室が縦長に配置されていることもあって、リビングの窓の先に(テラスや浴室の幅サイズの)庇もなく、見晴らしも、明るい日差しも申し分なし!でした。  縦長浴室の唯一の難をいうとすれば、 窓の開閉、ブラインドの上げ下げを、湯船を超えていかなくてはならない(着衣で浴室環境を調整出来ない)ということくらいでしょうか。

 洗面室のシンクは一つ。でもなぜか、バスタオルが...定位置(2枚づつ4枚)以外に、追加のような雰囲気で2枚が椅子の上に置かれていました。夕食時に使用済みのバスタオルを回収ボックスに入れていく(京都や奈良で)から、最初から3枚渡しますね!という話ではないでしょうけど(多分)流石にこの日はボックスにバスタオルを入れることは控えました。3枚持たされたら足りますし、使用済みタオル入れのカゴも大きかったので、ボックスを利用するまでもないですよね。
  ただ、シャンパンの代わりに届けてもらったお茶のボトルやクーラーバケツ、グラスは置きっぱなしも邪魔だし、ひっくり返すリスクもあるしと、回収ボックスに収めるました。リクエストのボタンはおさずに、使用済みアイテムの『安全な置き場所』として活用したつもりで、翌朝の朝刊配達時まではそのままそこにあると思ってましたが、就寝前に使用済みのグラスを、それもついでにで収めようとボックスをあけたところ、先に収めたものは回収されて、客室の備品だったグラスは新しいものが鎮座してたので、追加の使用済みグラスは、室内のカウンターに戻しました。リクエスト意思表示がなくても、ボックスチェックはなされているということで、..客室備品なら『回収』ではなく『取り替え』なんですね。
 ふふの規模だからこそ成り立つサービスシステムだとは思いますが、これに慣れてしまうと、他の宿泊施設に対しての不満ポイントにつながりそうで...ふふとの縁は『不幸の始まり』なのかもしれません。
 ただ、不足のないサービスに対して、スタッフのホスピタリティーは...少し足りない部分も見られました。
 
 挨拶を中心の声かけ等は徹底していますし、鉄板焼きでお世話になったシェフはさすがに、ゲストとの対面で場を操るスキルにもたけて、料理と一緒に会話の時間も楽しませてもらいましたし、サービススタッフも安定の、好印象でした、
 でも、...チェックイン手続き中に、お茶菓子がテーブル(ソファの前)の上にあった規約や案内を閉じたバインダーの上に置かれたまま。最初からなのか、入室後にスタッフがカウンターからとって置いたのかはわかりませんが、こう...バインダーの上にお皿が少し斜めにのっかてるのが、...よろしくありませんよね。
 スタッフは、決して事務的ではない、いい感じで進められた手続がおわると、バインダーの上のお菓子には触れずに退室しました。 
 手続きはそのテーブルを挟んで行われたので、最初からそうなっていたとしても目に止まれば、即座に“場所変え”の状況だと思うんですが、お菓子のセッテングに関しては経験不足...なのでしょうね。。申し分のない状況下で、ちょっと残念な話...で済めばいいんですけど、いわゆる“気づき”類の課題でしょうか。
 


 客室は快適で食事はおいしく、ゲストのリクエストや行動を事前に把握して対応するサービスシステムの活用で、通常はスタッフの“気づき”を欲する必要に迫られないのがふふの利点にはちがいないのでしょうけど、必要を見極めるのも“気づき”のスキルですから...。 ちなみに“バインダーの上に置かれたお茶菓子問題”のあと、サービスのお茶ボトルはクーラーバケツに氷漬けで届けられましたが、水滴で覆われたバケツごとの手渡しで、ガラス面のテーブルにおくなり水が溜まりました。ナプキンクロスほぼ役に立たず...トレーがないのが謎でした..というのはさておき、本当に気になったのは翌朝、朝食時。

 エレベータで一緒になったおばあさまは自自力歩行が無理な様子でつえに頼られていたのですが、窓際のテーブルへのルート上にある4段ほどの階段に苦戦されていました。エレベータを先に降りていただいたので、たわしたちはそのすぐ後から...。担当のスタッフと一緒に通路が空くのをしばらく後ろで待ちました。その後、案内された席についてから、主人小声で、なぜ、歩くのも困難な状態のゲストを階段を使わなければいけないテーブルに案内したのかの疑問を口にしました。同感でした。一見してわかることなので、窓際ではない席(階段なし)を用意するとかの配慮があってもよかっただろうにとは、感じました。
 いえ、そういう配慮の申し出はあったけれど、ゲストが窓際の方がいいと言われたのかもしれないし、他人のサポートは受けず自自力でとの信念の方だったのかもしれません。たまたま居合わせたわたしたちはその場だけのことで、スタッフの“気づき”がないとはいえないんですけど、エレベーターの乗り降りに時間がかかることをわたしたちにも何度も謝られたおばあさまの様子からも、配慮に対して頑なな方とも思えず、ただ黙って見守るだけのスタッフの姿勢は、残念な印象でした。

 その場で介在出来うる立場なら、わたしなら、例えばおばあさまには階段の上で椅子にすわっていただいて、スタッフ二人で椅子ごと階段の下におろすなど、見守るよりもお節介なサポートを提案したと思いますが、そういう立場のスタッフが...いないわけではないんでしょうけど、...「フロアマネージャー!出番ですよ。」と言いたくなる、一幕でした。
 ただ、食事も終わりかけた頃に、おばあさまの声が聞こえてきて、一足早くお帰りになっていることを察しましたが、笑い声も交え、スタッフにお礼をおっしゃっている様子なので、お帰りの際に、何かスタッフがサポートして差し上げたのかもしれませんね。
 そうであって欲しいと思います。

 スタッフの“気づき”が完成されたサービスを印象深いホスピタリテイー に昇華させる...(ふふが) 最強になるのは、これからですね。

 イメージ上2列は鉄板焼きの夕食の一部。
 お皿の余白がむしろ食欲をそそる美しい盛り付けは、奈良と同じく“ふふらしさ”でしょうか。箱根のガーリックライスは鉄板の上で伸ばして、押さえて、伸ばして仕上げたおこげの蓋つき。右上は朝食。ゴロゴロ野菜の朝カレー(キュートな小鍋入りで二人)が、箱根の『定番
スペシャリテ』のようです。
 最初にサラダ、陶器の枠取盆での御膳仕立てと、別にとろろなどのご飯のお供とカレー。ご飯が進むおかずのラインナップでした。
 水菓子、コーヒーの提供のタイミングで、行動予定(チェックアウトの予定時間など)とリクエスト(荷物のピックアップ、送迎の必要の有無、時間など)の『打ち合わせ』が行われます。追い立てられてるようで不愉快だとの意見も目にしましたが、『見送り準備』のための(こちらの予定の)データ提供なわけで、同時間にチェックアウトの予定が重なる様子だと、15分程度のレイトチェックアウトの提案もなされるなど、『打ち合わせ』のメリットを、我が家は感じています。
  
                                           23/05/18  

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