
ふふ旧軽井沢 2024年3月 2024年10月

開業2023年12月24日。
客室数20のカテゴリーは4。スタイリッシュ6室、コンフォート10室、4名利用も可能なプレミアムとラグジュアリプレミアムが各2室。
日本料理のレストランに鉄板焼きコーナーが併設されていますが、鉄板焼きプランは公式予約サイト限定となっています。
大浴場はなく客室内に温泉浴室が標準設置。
建物は長方形のロの字型の2階建で、客室は長辺と短辺にL字配置エレベーター 利用で、館内どこへでもフラットアクセスは可能に見えます。客室と向かい会う長辺の1階はロビー、ラウンジ、レストランは2階に配置。
同時開業のふふ軽井沢と1泊づつのトラベルリレープランがあります。
2024年3月 GrandOpen記念プラン+プレミアムチケット
2024年3月中旬、まもなくオープン3ヶ月が過ぎようとするふふ旧軽井沢に2連泊してきました。
予約を入れたのは23年10月初め、公式に提供されていたのは同時期にオープン予定のふふ軽井沢と合わせて、客室、設備、料理等の一部イメージと、それぞれの特色を謳った簡単な説明だけという時期です。
トラベルリレーの企画は未発表だったこともあって、一箇所での連泊に傾いた時点で、日本料理と鉄板焼きの提供のある旧軽井沢に食指が動きました。当初は4月半、ゴールデンウィーク前あたりで計画したものの、3月中の利用が対象の『Grand Open記念プラン』との“価格差”が大きかったため、いわゆるオフシーズンのデメリットは気にしないことにしての3月利用に切り替えました。
公式オンラインでの予約は、まずチェックイン予定日、泊数、人数を入力して表示されるプランを選び、客室のカテゴリーを選ぶという手順ですが、ここで、2泊別々の食事を希望の場合は別々のプランで予約をする必要があるとの但し書きが、問題になりました。
予約サイトリニューアル後、複数の予約を一度にできるようになったとはいえ、泊数決定ののちにプランを選ぶのではなく、1泊ごとにプランを選んで予約をするわけで、2泊目の予約についても、宿泊者名からはじまって、1泊目と同様に、到着予定時刻や交通手段の入力が求められ、“連泊”対応にはなっていません。まさか一泊ごとにチェックイン、チェックアウトの手続を要するわけではないと思うものの、予約上は、そうなってしまいます。
カスタマーセンターに、異なる食事プランで連続した日にちでの予約の場合、自動的に連泊対応になるのかと確認をしたところ「もちろんです!」という回答ではなく、そうなるはずですが、念のために備考欄に連泊なので客室は変わりたくないと書き添えた方が...との話になり、結局電話予約の方が確実なのでと、オンライン予約のキャンセルと同時に鉄板焼きと日本料理でのプランで2連泊の予約を、スタッフに任せることになりました。予約キャンセルはメールに送信されるのに、電話での新たな予約は予約番号も、予約の控えも(メールで送信してくれればね...やっぱり思う。)ないので、オンライン予約の控えを一応プリント保管して4ヶ月あまり、開業後に新たに得られた情報から客室については、2階を希望する旨、こちらから連絡を入れました。その時点で公表されている『Grand Open記念プラン(同じ利用日、同じ客室カテゴリー)』の価格が、10月の予約時とは変わっていることについては、早めの予約の方がお得に設定されているとの回答でした。
利用日の1週間前にはカスタマーセンターから、日程、プラン料金、プラン内容
の確認の電話があり、客室もリクエストに応じて2階で用意できているとのことでした。
その客室、最多カテゴリーのコンフォートスイートの2階の一室が下イメージ。
客室レイアウトはふふ箱根に似ていました。出入り口寄りにリビングスペース、リビング隣にベッドルーム(引き戸あり)、リビングルーム奥にインルームバルコニー(引き戸あり)、テラスの横にバスルーム(テラスとの間に大窓&ロールカーテンあり)という配置です。

ふふ軽井沢の客室案内にある『インルームバルコニー』の単語は、旧軽井沢では使われていません。床の素材も違っていてインナーテラス、あるいはインナーバルコニーそのものの印象ですが、暖炉の設置された空間に、バルコニー、テラスの名称は適切ではないのか、リビングと仕切ることもできる窓際の空間については、暖炉設備の紹介があるだけです。
窓の外に
広く張り出す庇はないので、ウォールナットの落ち着いたインテリア(公式)の客室に、覚悟していたような暗さはなく、快適でした。ただ、利用した客室に関して言えば、ロッカー、引き出しの類がベッドルームの奥にあって、位置的に使い勝手は今一歩...五歩くらいかな、なにしろ奥まった狭い空間なので...。
相当に余裕のある玄関にコートかけがあれば、印象UPになったかと感じます。
寒いか、ものすごく寒いか、そこそこ寒いか..いかなる気温にも対応すべく、久しぶりに厚手のセーターもひっぱりだして、荷物が増えた我が家は、わずか二日の滞在に宿泊施設向けに往復宅急便で発送したトランクいっぱいの荷物を持ちこんででいたために、リビングで広げたトランクの中身をベッドの向こう側に納めるべく動きながら、箱根は(収納スペースが)ベッドの足元だった(からよかった)ことを思い出しました。
上イメージの右側が、夕食後に点火してもらったバイオエタノール暖炉のイメージ。
1日目に点火にきてくれたスタッフの、いつか泊まってみたいと思っていた
ふふが軽井沢に開業で、求人があったので即応募したというエピソードが、主人がおおウケでした。わたしとスタッフの雑談の横で、テレビのCMみたいな話がほんとにあったんだと、吹き出しそうになるのを堪えていたとか。バイオエタノール暖炉繋がりでふふ河口湖の話になり、開業に備えて河口湖からもスタッフが応援にきていたそうで、ふふ河口湖に泊まりに行くことをめざして、軽井沢の仕事頑張る!と気合いを入れるスタッフの『ふふ愛』が印象的でした。
河口湖繋がりでちょっと脱線すると、旧軽井沢の支配人は、河口湖の支配人在職中にホテル関係の本のインタビュー記事で、我が家に河口湖への興味を掻き立てた方だったと、帰宅後に確認できました。なるほど〜と納得の具体例が滞在中にいっぱい!という話ではありませんが、レストランサービスのスタッフが“セリフをのような料理説明”じゃなかった部分にポイント加算、出かける際にはスタッフにチェックアウトかとの戸惑いもあった様子ながら、戻った時には「おかえりなさいませ。」の声かけだった部分にポイント加算、4回利用のレストランン入り口で、名前を聞かれたのは1回目、それ以降はこちらが名乗るより先に、スタッフの方から(こちらの)名前を呼びかけての挨拶を受けた部分にポイント加算等々、最終合計ポイントは結構高苦なりそう... 。
特別なことではないし、それでこちらが受けるサービスに変化があるというものではないんですけど、
マニュアル頼りになると鈍りがちな対応力が活かされている気がします。
加えて、施設内どこでも、 ゲストの視界の及ぶ範囲に、安定感のある年代のスタッフの姿があったことは、『加算率』が高いです。
開業数ヶ月経過という時期的な布陣かもしれませんが、ベテランらしき(実態は伺ってないのでわかりません。印象です。)スタッフの姿があると、(我が家は)落ち着くみたいです。

落ち着かなかった(?)のは、浴槽でしょうか。
内風呂仕様で、洗面室は床暖房完備、浴室の窓は開閉できて、内側に蛇腹タイプの網戸が設置されています。
シャワーの水圧も十分でしたが、横に細いレイアウトだったので、洗い場と浴槽が近く、シャワーの方向を意識しないと浴槽にシャンプーの泡が飛び散るリスクを感じました。ただ、それより何より、浴槽内の素材が何の石なのか...表面全体に滑り止め加工を施したようにざらついてるので、結構刺激がありました。
上イメージでざらつき素材はわからないと思いますが、浴槽内に設けられた角度は伝わるでしょうか。
公式で言及はありませんが、利用者の動画で寝湯ができると言っていた記憶があったので、わたしも試みましたが、寝湯の体勢をとることは叶いませんでした。窪みにすわって、上体を寝かそうとするなり、足が浮いちゃってその場にとどまれないんですね。意に反して動く体とザラザラ素材の接着箇所が心地よくなかったので、浴槽に入る時には警戒モード自動ON状態。そ〜っとしゃがんでじっとしてれば快適でした。浴槽の素材については、利用者からの指摘も見当たりません。我が家は夫婦ともに肌が弱かっただけかもしれませんね。

1日目の夕食は、鉄板焼き。
上イメージはコースの一部ですが、
洋風テイストを織り交ぜたラインナップで、翌日の日本料理と重なることなく、楽しめました。
カウンターは横長タイプでパーティションで仕切られた席は4組8席にプラスアルファ(3名対応?)だったように思えます。各席への動線もレストランと鉄板焼きコーナーを仕切る壁に開けられた専用の出入り口からなので、鉄板焼きコーナ全体を見る機会はありませんでした。隣席のゲストの声はきこえるものの、出入りの時も姿は視界には入らないほどの隔離性の強い作りになっています。
一組に焼き方(料理人)は専任システムのようですが、やむおえず焼き方一人で二組に対応することもあると事情も聞かされました。
料理長は、最近までふふ奈良の鉄板焼にいらしたとのことで、担当してらした隣席ゲストが私わたしたちより先に帰られたあと、少し雑談にもお付き合いくださいましたが、ふふ奈良の奈良漬を使ったパラパラ仕上げのガーリックライスのを思い出しながら、比較してモッチリ風合いのガーリックライスの『特色』を堪能しました。...料理長の仕上げるガーリックライスが奈良漬なしの奈良食感なのか旧軽井沢仕様なのか、ちょっと気になりますね。
帰り際、
カウンターをでて送ってくださった担当料理人から名刺をいただきました。
対面での2時間あまり、良き時間を提供してくださいましたが、再会の約束はないお相手です。それでも手元の名刺は記憶の再生のきっかけになって、思い起こす頻度が高まるんですね。“行きたくなる”暗示にかけられているかもしれません。
”

上イメージは2日目、日本料理コースの一部。
静音(造りのあとのカテゴリー)
の料理は左から2番目、のどぐろ若狭焼き筍木の芽焼きでしたが、ここは他5種の料理との差し替え選択ができるシステムでした。差額のない料理が2種、差額ありの料理が3種、活鮑アンチョビバター焼き(+3800円)やりんご和牛信州フィレ肉(+4300円)などは鉄板焼きの料理のようです。
レストランは中庭を向くカウンター席(パーティションあり)
向かい合って座ることができる個室仕様のテーブル席がいくつかある様子です。
利用予定日の2日目に、催行決定のツアー客で混雑するかもの情報を得たので、鉄板焼きを2日目にした方がいいかも..カスタマーセンターのスタッフに相談したことがきっかけで、レストランの混み具合に日にちの差はないのでと(初日鉄板焼きはそのままにしましたが)個室対応となったようで、今回夕食と、朝食2回、全てカウンターではなく個室に案内されました。
実際にはカウンター席でも他者の影響は気にならないレイアウトでしたから、混雑回避の目的で席のリクエストは不要かもしれません。
個室は配膳のたび、ノックに答える煩わしさもありますしね。ただ、横に立つサービススタッフの顔が見えるメリットは大きいと、改めて思いました。 カウンター席だとスタッフは後ろに立たれるのでので、振り返らない限りは料理と、スタッフの手しか見えないんですよね。 何か不都合が?と言えば、不都合はないです。
ただ、スタッフと目を合わせて言葉をかわしやすいのは、カウンター席より、個室テーブル席と言えそうです。
かわした言葉の数だけスタッフへの印象は強くなるので、カウンター席よりもテーブル席の方が『加算率』が(我が家の場合は)上がりそうな気がします。
左イメージは1日目、下が2日目の朝食の一部です。器も内容も変化にとんでいて、粒そば豆腐の葛あんか掛け(左イメージ左側)やりんご釜(下イメージ左側)など、地域色もしっかり取り入れられた内容です。
正直なところ、ああ〜ついにふふにも一人鍋...と、コンロを目の前に、残念,,,と言いたくなりましたけど、 具材の盛り付けも完了した小鉢を温めて仕上げる仕様で(仕上げてから出してくれた方がスマートなのにという本音は本音として)ゲストが作る鍋じゃないのでいいとしましょう。熱々の状態での提供が優先されたかな...。上はかしわのすき煮、甘味のある汁は濃すぎず、ほどほどしっかり具材に染み込んでおいしかったです。ただ、実はこちらが連泊対応料理で、ふふ旧軽井沢の朝食の基本形は2日目にいただいたラインナップだったようです。
軽井沢産マイクロハーブ、柿とシャインマスカットサラダ、に続いてのりんご釜、造りが別皿で 、2段仕様 の繭箱とよばれる綺麗な器におかずがいっぱい、鍋は松本葱麹仕立て。コクあるミルクスープみたいな風味で、りんご釜同様に『定番』で貫いていいような気がします。
(りんごは、通年...?) 鍋の右側 、繭箱の隣にあるのがグリーンカレー。朝カレーも基本ラインナップでしょうか。

右下イメージは、チェックイン当日の夕食前、客室前廊下からみた中庭。
左下が翌11時すぎ。ロビーラウンジに出入り口がありますが、中庭の敷石は1階客室通路に向かってものびているので、1階客室利用時はロビー経由せず中庭に出入りでしそうです。1階の方が好まれる季節があるかもしれませんね。
3月半の中庭はご覧の通りでしたが、幸か不幸か2日目午後から雪になって、一面雪景色に変わりました。木々は細い枝の先にま白く彩られて、美しかったです。
長く、目にすることがなくなっていた白い世界、客室の窓の外で、非日常感が増しました。
ただ、雪は客室前の外廊下にもふきこんで、この時はわずかながら積もりました。翌朝には薄氷も所々に...。 階段の前にはチェーンが貼られて足元が悪いので階段の使用不可、エレベーターの利用を促すボードが掛けられていました。
中庭や屋根の残雪から推察すれば、冬場は相当の降雪もあったでしょうから、階段の前の通せんぼは珍しくはなかったでしょう。が、外廊下は備品のお草履で大丈夫だったんでしょうか?
外廊下の冬場の環境を指摘していた記事は、わたしは目にしていないので、冬は冬の対策がとられていたのかもしれませんが、わたしたちが利用した日には、吹き込み対策はわからなかったです。真冬は床暖房で吹き込んだ雪も積もらないシステム...じゃないでしょうね。 ま、雪の影響も、ある意味非日常。
真白に染まる外景色の窓際で、暖炉の炎に癒されたなら、(レストランまで)雪の上を歩くハメになっても、笑えるかもしれませんね。
ふふブランド最初の利用だった京都ふふに導入されていたipadはこちらにはありませんでした。(奈良でも最初はあった気がしましたが、今は京都だけでしょうか )
必要があれば受話器をあげて9番です。
ふふは、チェックイン時に夕食時間の確認、翌日朝食時間の調整、夕食の終わり(コーヒタイム)に翌日朝食時間の確認、朝食の終わりにチェックアウト、あるいは外出等の予定を確認し、必要な手配を完了するというマニュアルが出来上がっています。使用済みのリネンの交換はユーティリティボックスという便利なシステムがあって、滞在中に受話器をあげる必要に迫られることは、あまりと思いますが、河口湖と同様に、旧軽井沢には夕食後に、ゲストから『暖炉点火』リクエスト電話をする流れがあります。
面倒がらず流れにのりましょうね。
点火担当スタッフとの雑談が、意外な吸引力になって、贔屓ポイントになることも...。
なんだかんだといっても、やっぱり人でしょうね、
無言でコトがすまされる利便性より、
スタッフとかわした言葉の数が優位になるの我が家の価値観は、数十年前から変わらずです。
チェックアウト
時、タクシー到着の案内とともに、手荷物の積み込みや、タクシーの、自動ではない方のドアの開閉やら、最後までサポートについてくれたのは男性スタッフ二人。
見送られて、発車したタクシーが敷地をでて左折した時に、座席横の窓からふふ旧軽井沢のエントランスが視界にはいりました。ふふ旧軽井沢は敷地を塀で囲ってはいないので、敷地の外に出ても建物が見えるんですね。
スタッフふたり、その場でまだ頭を下げておられました。(...ダメ押しのポイント加算。)心に残る所作でした。
顔をあげて らっしゃったら、目が合ってたら、わたし、手をふっていただろうなと思いながら、ザラザラ浴槽に苦戦したにもかかわらず、満足度の高さを自覚しました。
夏の賑わいがおさまって、雪で散策路のコンデションが悪化する前に、再訪を実現したいです。
24/03/25 
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2024年10月 プレミアムプラン(トラベルリレー)
2024年10月、ふふ旧軽井沢に宿泊してきました。
2連泊した3月は、
軽井沢、春の目覚めにはとおく、『宿でゆっくりする』のが正しい過ごし方だったというわけで、散歩に最適に違いない秋の季節、未利用のふふ軽井沢とのトラベルリレーでの再訪でした。
カスタマーセンターを通じての予約だった ために、一応2Fの、3月とは異なる客室の希望を伝えました。
リビングとその先に続くインナーテラスの幅が(前回よりも)あるのか、より広さを感じさせられるレイアウトでした。ベッドルームとの間はドア1枚分の開口で、いわゆるセパレートタイプ。
バスルーム、リビングルーム、ベッドルームが引き戸で360度の動線が確保されていた3月とはちがって、バスルームもベッドルームも独立性が高くなっている印象でした。
クローゼットはベッドの足元に設置されていて、このレイアウト一つで、クローゼットの開け閉めにストラスがない今回の客室に一本!というところでしょうか。

ただ、異なるレイアウトの客室をリクエストしたも理由は、バスルームの使い勝手でして...。
洗い場
のナロウ感は、今回は気になりませんでしたが、浴槽のザラザラ素材はかわりなく、悩ましかったです。そもそも浴槽内に持ち手の類が一切なくて、横たわる体勢が取れませんし、寝湯でリラックスは、再度の挑戦でわたしには無理だと悟りました。
とはいえ、、この後に、奈良や河口湖でも、 これまで全く気にななかった浴槽内のザラザラの名残にき気がつきまして、素材のザラザラ感は時間とともに軽減されるのかもと思えてきました。そのうちに、『浴槽への 警警』 話 も笑って振り返る時 がくるのかもしれませんね。
下イメージは鉄板焼きコースの造り、魚料理とメインの肉。
品書きには椀物ではなくスープと表記されるコースは洋風鉄板焼きの印象でしたが、10月の造りは、洋風エッセンスなく王道の3点盛り。塩水雲丹と本鮪、戻りカツオは、コースの一皿としては、カツオ3枚は多かったかなと..。その前のスープが紅はるかのポタージュで、オマールえびの鉄板焼き(イメージ真ん中)のきのこのリゾットと松茸の組み合わせも、美味しくいただきつつも、わたしは、お腹が膨れるのが早かった気がします。
前日が軽井沢のジャパニーズフレンチで、お皿の余白(のバランス)に食欲をそそられたこともあってか、
こちらでは見た目のボリュームで、お腹いっぱいモードだったんでしょうね。
ガーリックライスは、3月よりもパラパラ感が増した感じで、
野沢菜と刻みのりがトッピングされていました。(3月に野沢菜トッピングの記憶はない)
メニューは見開きになって、魚介料理の変更、追加、肉の増量についての価格も明記されていました。12月に利用した奈良の鉄板焼きメニューも同じ仕様に変わってましたから、今後は、追加や変更が標準対応になるのかもしれませんね。 選択肢が増えると思えば、悪くない変更ですが、旧軽井沢に関して言えば、ボリューム控えめの料理を選べるようになったら、ありがたい気がします。

今回、食後の水菓子は、1階のラウンジに移ってて、中庭を眺めながらいただきました。
わざわざ移動せずに、これまで通りに鉄板焼きカウンターの席でという選択も可能でしたが、
旧軽井沢はレストランが2階にあるので、1階に降りる必要に迫られることがありません。連泊の 3月は中庭も雪で足元が悪い状態でしたし、一旦客室に入ってくつろぐと、フリードリンクの誘惑で1階に降りるということもなく、気づけば、日が落ちて...です。
中庭では薪に火がともされてますし、いい機会だからと、ラウンジの雰囲気を感じるべく移動しました。
左イメージ左側が、この日の鉄板焼きコースの水菓子。
洋梨のタルト、キャラメルアイス、フルーツの盛り合わせ...で、鉄板焼きのカウンターでなら、食事の時に提供された“お茶”がそのまま横にあって、出された水菓子をいただくだけなんですけど、ラウンジに、メニューはあっても、座れば出てくる類のお茶はないんですよね。
スタッフから、特に注文の必要はないとの前置きしつつも、メニューを提示されると、『ドリンク無しスイーツ』の画に違和感が生じました。欲しいとか欲しくないとかではなく、普通、飲み物、あるよねの感覚です。
無難なところで我が家は紅茶をオーダーしたと思いますが(ハッキリ覚えてない)、食事の続きですから、ラウンジのメニューは不要、飲み物は、お茶でいいですか?でよかった気がします。
他にはやはり鉄板焼きコーナーから場所変えをしたと思しき一組だけで、夕食時で『ラウンジの利用客』がいない空きラウンジの有効活用みたいな様子もあって、食事(の続き)には抜かない雰囲気を感じました。(テーブル、低いしね...。)
レストランのカウンター席か、あるいはいっそ、客室にて
バイオエタノールの暖炉の炎のゆらぎを楽しみながらという方が、「それ、いいかも!」と、飛びつくかもしれません。
朝食は、
3月利用時の2日目の基本スタイル。
りんご釜、繭箱 松本葱麹仕立て、グリーンカレーなど、繭箱の小鉢の内容に多少に違いはあるものの、旧軽井沢の朝食スタイルはほぼ確定した様子です。(軽井沢は半年あまりで、洋食から和食への大幅見直し)
ただ店名は赤坂紙音から、軽井沢紙音へ、料理長も変わられたようで、定番のラインナップに変化の刺激が生じるかどうかが、興味深いです。
24/12/31 
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ふふ軽井沢

開業2023年12月24日。
二階建て。客室数24のカテゴリーは5。スタイリッシュ、コンフォート、プレシャス、ラグジュアリーの定員は2名で、広さ87uのラグジュアリープレミアムスイートは3名利用が可能。スタイリッシュ・スイートのみがワンルームタイプのレイアウトで、他はセパレートタイプとなっています。カテゴリー別客室数は未確認。
大浴場はなく客室内に温泉浴室が標準設置。
夕食はふふブランド初の、ジャパニーズフレンチ。
朝食も、10種類以上のアミューズ(のような一口大の料理)が並ぶプレートが興味深い洋食だったはずでしたが、こちらは和食への切り替えが行われています。
同時開業のふふ軽井沢と1泊づつのトラベルリレープランがあります。
2024年10月 プレミアムプラン(トラベルリレー)
2024年10月上旬、ふふ軽井沢に宿泊してきました。
予約は4月末、30日前限定優待プランで客室を確保。食事の選択肢がない軽井沢での連泊は名案とは思えないので、ふふ旧軽井沢との抱き合わせで利用の計画を立てました。
お得なトラベルリレーは、プレミアムプランの電話予約が条件なので、10月の利用に関しては9月以降のプレミアムプランの発表後と言うことになりますが、8月末、プラン発表時に10月上旬の空室がある補償はないのが悩みもどころ...。30日前(予約の)優待プラン価格と、5月〜8月のプレミアムプランの価格に1万円のひらきはないため、むしろ、優待プランに割引チケット(レイトチェックアウト特典あり)の併用の方が安くなるケースもあって、まずは客室確保を優先。
9月以降のプラン発表後に、トラベルリレーの予約が可能な日(空室)があれば
、プラン変更、なければ日程変更、どっちもNGなら、早めに優待プランの予約をしていてよかった!というわけで...。8月下旬、カスタマーセンターのスタッフが既予約をキャンセル、トラベルリレーで予約受け付けてくれました。 トラベルリレーの特典は、各施設に5千円のクレジット付与、プレミアムプランの特典はレイトチェックアウトとクッキーのプレゼント、夕食時のペアリング(飲み物)サービスでした。
上イメージが、客室。
玄関に段差なし、廊下の先が洗面室とバスルーム。左端イメージ、廊下の右手に、トイレ、荷物置きカウンター、(カウンター下に引き出し)クローゼット、収納スペースが、廊下側に配置されてベッドルーム、リビング、オープンリビングが縦に連なるレイアウトです。
客室内は引き戸仕様で、セパレートタイプですが、違和感なくワンルーム感覚で利用でき、我が家としては使い勝手はよかったです。 ただ、“ビタミンカラーが取り入れられ、どの季節にも室内にグリーンがあふれる”というグリーンは、オープンリビングに、複数の鉢に加えて壁一面に...なので、溢れすぎな印象もありました。グリーンって、意外に暗くなるケースがあるんですよね。とはいえ、横に配置されたバスルームとは仕切りのガラス窓(はめ殺し)効果もあって、一体感の中で明るさは十二分でした。
バスルームは、ホットストーン(岩盤浴)併設で、洗い場はコンパクトでした。
気になるのはスペース自体よりも、ボディソープもやシャンプーの類が湯船に飛び散るという点ですが、気にすればストレスなので、気にしないことでしょうか。湯船から距離をおく余裕のない洗い場は、3月利用時の旧軽井沢でも体験済みでしたしね。旧軽井沢でかなり気になった浴槽内のザラザラ感はなく、肌に触れる部分はやさしく、明るいバスルームは快適でした。 ただ、窓をあければ車の音、ふふ軽井沢の立地は交通量の多いパイパス沿なので、窓をあければ、“陽光の風”よりも車の音が飛び込んでくる環境は、残念です。
改善の策はないポイントなので、
文句をいうより慣れることが自衛でしょうね。建物内と(敷地の)外で、印象差は小さくはない気がします。

ここがふふブランドの初利用だったら、客室の設に感動沸点超えで、車の音などに気づかず過ごしたんでしょうけど、初利用から2年が過ぎて“ふふの客室”に“慣れ”が...。客室に対する“感動”が鈍くなっていることは否めません。
だた、“客室”はおおむね予想通りであっても、ブランド初の、ジャパニーズフレンチは、インパクトがありました。 まずは盛り付けの美しさ。器の余白は、モロわたし好みで、 ツボにハマりました。
左はアミューズブーシュのあと、オマール海老(下イメージ左)帆立貝のポアレ(下イメージ左から2枚目 )に続いて提供された3番目の料理、フォアグラショコラ!フォアグラのテリーヌにビターチョコを粉をまとわせて、トリュフチョコの装いに似せたもので....フォアグラはポアレは大好きだけど、テリーヌは、選択できるなら決して選ばない我が家は好まざる一品だけれど、美味しいと“勘違い”することができる見栄えでした。
レストランの入り口には薪釜の設備があって、信州和牛は薪焼きロースト、舞茸は炭火焼など、釜の中で仕上げられる料理の説明も、都度、スタッフからありました。
感じのいいサービススタッフは、若くて、それなりに単語数の多い料理の説明は、まだ自分の言葉にはなっていない感じはありました。
覚えてるはずのソースの名前に、たまに詰まって言い直すという程度の『慣れ不足』感でしたが、ただ、何気ない気づきや、観察力、声かけ等の積極性にはたけていて、
印象はよかったです。
食後のコーヒーチョイス時に、ミルク、砂糖を使うかどうかを聞かれたので、使うと答えたあと、お砂糖、を少し多めに持ってきましょうかと(スタッフからの)提案を受けたのは初めてでしたけど、その気遣いに、わたしは素直にスタッフへの好感度を引き上げました。『お砂糖多め』の判断の根拠もわかりませし、ブラウンシュガーの角砂糖3個は、流石に使いきれませんでしたが、そもそもは、必要な提案だったかどうかではなく、嬉しい気配りだったという話です。
店を出る時に、担当スタッフは、出口に立って見送ってくれたので、満足感を伝えるべく改めてご馳走様でした会釈したところ、「何か印象に残る料理はありましたか?」と問われました。

この時より前のメニューは知らないという、いはば『実習』の期間が過ぎてまもないスタッフから、そのタイミングでのボールが投げられるとは予定外でしたけど、そらさずキャッチして、スタッフに返すべくわたしは立ち止まりました。
どの料理もおいしくて... では芸がないので、美しく、美味しい料理はまとめて横において、リゾットの話をしました。
フレンチなのに、パンじゃないんだ、フレンチなのに...リゾット?と、メニューを見てフォアグラショコラの正体以上に興味を惹かれていた、最後の料理が、右下イメージ右側、鮑入りリゾットの松茸スライス飾り。これは、おいしかった!
強い香に軽めの風味。ベタつきなくサラリとした“お米”を感じる口当たりながら、お米の芯まで出汁(ブイヨンより出しの風味)が染み込んだ、フレンチコースのしめのご飯を、その優しい味わいに促されるように、わたしはすんなり完食できちゃいました。

美しさと美味しさが比例している他の料理に比較して、目を休めましょう的シンプルな盛り付けだったこともあって(舞茸のグリルも同様)一口目のインパクトが大きかったのかもしれませんね。
その場に立って、スタッフはリゾット仕上げのタイミングや、水分量を控える“隠し技”など、聞かせてくれました。
料理はもちろんですけど、若いスタッフの所作もトークも印象的でした。
食後のデザートは下イメージ。
シャインマスカットと、フロマージュブラン、見て、食指が動いて、ちゃんと“別腹”が生じる、爽やか系のデザートでした(左側)。
メニュー表記はここまでですが、コーヒーor 紅茶には小菓子がついてきました。ミニャルディーズということだったので、チョコレートかマカロンの類を想像してたら、栗のフェナンシェとほうじ茶プリンの豪華版(右側)でした。
プリンに入った椀の蓋がフェナンシェのお皿になってました。ミニャルディーズというにはボリュームのある、二品はデザートで通用しそうなコーヒーのお供でした。
ふふの夕食は月のはじめごろ(1日ではない)に切り替えられる月替わりメニューなので、10月上旬は9月に発表された内容と同じ...と思っていたら、軽井沢では『秋の献立』となっていることに気がつき、たずねたところ、月替わりではないことは確認できました。
9月7日に発表されたメニューは、
10月半を過ぎて切り替わる気配なく、冬の献立までは、このままかもしれませんね。
切り替え時期や頻度については、様子を見て行こうと思います。
ふふブランド初の洋食のインパクトは大きかったものの、朝ごはんは...ブランド定番のおかずの小鉢がいっぱいの日本食でした。
わたしは、あまり好まない
一人鍋(具材も月におかれて、自分達で鍋に入れるセルフ料理)も朝から登場で、納豆も、朝カレーも...、とろろも...、どれもおいしいけれど、本音をいえば、だいぶ、ふふの利用と共にならされて(客室同様)印象が薄れる傾向を自覚した朝ご飯でした。
軽井沢だけのスペシャリテは、具材が黒く染まる鍋(おいしいので、仕上げて提供されると印象アップ)....
だったかもしれません。
ただ、なんとなくの違和感は、的外れではなくて、
ふふ軽井沢の朝食は、開業から1年を迎える前に、大きく見直されてしまっていたんですね。
当初は洋食だったと、旧軽井沢のスタッフとの雑談できいて、そういえばと、一口サイズのオードブル(仕様のもの)が 10種類ほど綺麗に並べて盛り付けられた平らなプレート...を公式サイトで見た記憶があります。
ふふ初の洋食の朝ごはん、プレートはインパクトがあったし(半年の間にちょっと忘れた)、パンは自家製なのかと気になったり、してたんですよね。
それが、割と最近(月単位での最近だと思いますが...。)
、和食に変更になったとかで、どうも、朝は和食を望む声が多かったということで、(和食がいいならすぐ側、旧軽井沢もあるのに..ね。)他の施設との違いが際立つレアな朝ごはん体験を逃したのが悔やまれます。
コストパフォーマンスの高さを加味すれば、客室や朝食に対しての鈍りがちな『感激』も上振れて、館内滞在には不足のない施設だと思います。
24/10/20 
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