丹波産の「松茸」
イメージは義父が高島屋に注文して、我が家に届けられた松茸です。数年前から、この時期に恒例の“贈り物”になりましたが、もちろん、後にも先にも丹波産の松茸を手に取るのはこの時だけ!
たかが茸、されど松茸、しかも丹波産、とはいえ、買いやすい値段と言われる輸入松茸を目にしても、茸のクセに生意気な値段だわと思うだけで、相手にしない(つまりは、買わない)我が家では、韓国産も中国産も食べたことがないので、丹波のものとそれ以外のものとを比べる術もありません。
一般的に国産物は香りに秀でているという話ですけど、インスタントの松茸のお吸い物だって、いい香りだし...というレベルで比べてはいけませんね。
ただ、以前テレビのバライティ−番組で、インスタントのお吸い物と最高級の丹波の松茸を使ったお吸い物を、目隠しをしたまま味わって区別するということが試みられた時、香りの良さを理由にインスタントの方を選んだタレントゲストは少なくありませんでした。笑いながら見て、わたしだったら自分に馴染みのない香りの方を選ぶのに...と思ったものですが、インスタントもいい香りなのではなくて、いい香りがインスタント、というのでは“最高級”の立場がありませんね。
で、我が家に届いた松茸ですが、やはり香りは控えめです。 イメージのように蕾みの状態では、カゴを開けた瞬間に香るような力強さはありません。でも、じんわりと浸透してくる深みと鼻を突き抜ける透明感が同居した香りはインパクトよりもイメージを呼び覚ますものです。う〜ん、目隠ししていても、間違えたくないなと思ってしまうのでした。
内側は見事な白さで、存在感のある噛み応えはいうまでもありませんが、思いのほか甘味もあって、味でもがんばる丹波産を認識させられました。
自分では買わないと思うので、「秋の味覚ですからぜひ!」と勧めることは憚られますが、紹介までということで...。
01/10/04 
十勝、しんむら牧場の「ミルクジャム」と「クロテッドクリーム」
イメージは偶然に見つけたミルクジャムと、それにバニラビーンズを加えたバニラミルクジャムです。
初めて歩いた道沿いにあったケーキショップの、入り口の横に積まれているのをガラス越しに見て、店内に入りました。実はこのジャムのイメージを、わたしはどこかでみた記憶があって、実際に商品を手に取る前から買うと決めていたようなものだったので、お値段も聞かずに(表示もなかった)レジに持って行ったのですけど.......ひとつが600円でした。ビンの大きさ、というか内容量は、例えばマンゴージャムが180グラムに対してミルクジャムは140グラム...。40グラムも少なくて、600円というのはかなりいいお値段ですね。お値段の表示があったら、いきなりふたつともを買ったかどうかわかりませんが、なぜか、おいしいのかな?という不安は全く抱かないままの購入でした。
自宅に戻ってから、それらしき本を何冊かめくってみると、「ミルクジャムといえば、フォーションが有名だが...」というコメントとともに、食べ歩きの本にこの商品が紹介されていました。(フォーションと延ばす言い方は道内の他の場所でも目にしたことがありますけど...本に書かれていたのじゃ、フォーションという人も増えそうですね。拙宅ではフォションで統一します。)
ただ、わたしはフォションのミルクジャムを試したことがなくて...そもそも、有名だという認識もなかったので、比べようもありません。我が家にとっても、初ミルクジャムが、しんむら牧場のミルクジャムということになります。
ミルジャムというのは北フランスのノルマンディーからブルターニュの牧草地帯では冬の保存食としてポピュラーなものだそうで、しんむら牧場の簡単なパンフレットには“ヨ−ロッパの味”という文字が目につきます。
その家の製法や味にこだわって作られるという北フランスのミルクジャムがどんなものかは分かりかねますが、しんむら牧場のものは右のイメージのように、ソースといいたくなるような形態です。塗る、という作業にはこんなんを伴いそうでしょ?(ちょっと、大変でした。イメージは開封直後。その後、冷蔵庫にいれておいたら、わずかに固くなったかな、という程度です。)
生乳とグラニュ−糖を気長に煮詰めて作られるというミルクジャムは、確かに固まる要素がありませんね。生乳にはペクチンなど含まれていないんだろうし...。
パンフレットにもソ−ス的な利用方法が紹介されています。
じゃがいもを煮る時の仕上げに加えて、ミルクポテトにしたり、がぼちゃのおしるこのベースにしたり...コーヒーゼリーやフルーツにかけたり......紅茶に入れてミルクティーに、というものもありました。
紅茶には、実際に試してみましたが、簡単に溶けて、しかも、ふっくらイメージのさっぱり味ミルクティーになりました。
味は、というと、コンディンスミルクにキャラメルを隠し味にして、若干軽めに仕上げた感じ、でしょうか? フルーツジャムのような酸味もゼロなので、ジャムとして塗って使うには、甘過ぎると感じる方が多いかもしれませんね。
しんむら牧場ではHPもオープンしたようで、いづれはそこでお買い物もできそうな気配です。
http://www.milkjam.com (2002年11月14日アドレス変更の確認済み)
01/11/14 
2002年11月11日、京都大丸で開催中の北海道展で、しんむらブランドのクロテッドクリームを購入してましりました。広告で紹介されていたものですが、1ヶ月前にミルクジャムを買った時もクロテッドクリームには気が付かなかったので、驚きつつも大きな期待を抱いて出かけてきました。販売スタッフの話によると、新製品だそうで、現在は千歳空港でも取り扱われているということです。
ミルクジャムと同じビン入りのクロテッドクリームは、内容量100グラムで1000円でした。国産クロテッドクリームの代表ともいえる中沢乳業のもの(n.faceさんの? 参照)とくらべるとかなり割高感があるかもしれませんね。
原料の生乳はジャージー種ではないそうです。英国3大クロテッド(コーンウォールとデボンと、あと1ケ所、思い出せません。)と、素材はやはり違うということですね。
でも! 御覧ください! 表面には、かすかに金色の膜が....。
もしやと思って確認してみると、 原料の放牧牛乳は、低温殺菌、ノンホモ牛乳でした。つまり、品種こそ違うものの、限り無くヨーロッパのスタンダードに近づいたクコテッドクリームが、ついに!誕生!ということです。(なんとか、生き残ってほしいので、力がはいります。)
長年の愛用品、中沢乳業のクロテッドクリームをここでおとしめるつもりは全くありませんが、ただ、中沢のクロテッドで課題(と、わたしが感じていた)だったものが、しんむらブランドではクリアされています。
余分な粘りが無いといったら分かりやすいでしょうか...。
容器から救い上げた時にツーッと糸を引くような、気になる粘りがほとんどありません。口に含んだ瞬間にサラリと溶けて消えていくという理想的な仕上がりです。
ベリー系のジャムはもちろん、マリアージュの紅茶ジャムとの相性バッチリで、ジャムの甘味をやわらげて、コクを追加してくれます。また、単独では柔らかすぎて少々使い勝手が悪いミルクジャムと混ぜ合わせても、グッドでした。
輸入クロテッドクリームと同様に、比較的日持ちがするのもありがたいですね。
上記HP上から、宅配の依頼もできるようになってます。
北海道展での販売スタッフは原料につて(ジャージ牛乳ではなくて)「“普通の牛乳”なんですけど、牛乳100パーセントでして...。」と説明してくれましたが、これは日本では手に入りにくいノンホモ牛乳100パーセントのクロテッドクリームです。1000円のお値段には、この際目をつぶりましょうね。
02/11/15 
カクホシの「そのまんま酢のもの」
尾道造酢株式会社製の醸造酢、そのまんま酢のものの御紹介です。
カクホシというのは製造会社の通称なのか、商品につけられたブランド名なのか未確認ですが、升をイメージさせる四角の中に黒い丸の図の下にカクホシの4文字が並ぶマークで、ラベルや箱に記載されている名称です。
左のイメージはひとケース20本入りの箱で届いたものですが、ペットボトル1本の内容量は500ml、封を切れば使い切るまでそれほど苦労はしない量ですね。
品名の通りに、そのまま素材にかけて使います。
“かけるだけ”の商品は他でも販売されていますから、手軽さという点では特筆すべきものもありませんけど、味が.....我が家のツボにはまりました!
甘口の仕上がりで、鼻にツ〜ンとくるような刺激も控えめです。尖ったところがない味と言ったら、イメージを掴んでいただけるでしょうか....。
酢の物が身体によさそうなことは分かっていても、積極的にお酢と格闘はしたくないというわたしにとっては救世主のような存在で、もはや手放せなくなりました。とはいえ、今のところ義母からの支給物(義母が一緒に注文してくれています。)なので、値段、送料等は...わかりません。
もともと義母も御近所からのお裾分けをきっかけにハマったということで、わたしの実家をも含めて、親戚、知人の内に、そのまんま酢のものは浸透中です。
01/12/28 
マリアージュ・フレールの「ショコラ デ マンダリン」
中国貴婦人の紅茶のチョコレートという名前を持つ、マリアージュのチョコレートです。
マリアージュのオリジナルのフレーバードティーの香りが楽しめるガナッシュで、右のイメージはマルコポーロ(ミルクチョコレート)。他にエスプリ ド ノエルのホワイトチョコ、ア−ルグレイ インペリアルのスウィートチョコの3種類がパリ本店から輸入されていますが、ソフトキャラメルのような柔らかなチョコの日持ちは数カ月なのは、ちょっと驚かされますね。
おしゃれなパッケージも(日本仕様ではなく)パリ本店そのままなのですが、お茶ほどには、パリと日本の価格差がありません。
パリ旅行の際に現地の価格を知って、マリアージュ・フレール・ジャポンがお茶以外のアイテムで利益を追求していないことを理解しました。
そのせいかどうか、日本の店では付属的な扱いで、常には供給されない商品です。クリスマスシーズンからバレンタインデーの頃までがもっとも入手しやすく、日本では季節限定商品の付加価値も...。
チョコの上に張り付いている黒っぽいものはお茶の葉です。ない方がいいかも、と思わないでもありません。
01/12/28 
ダイヤモンドスターの「ケンジントン・プライド」(オーストラリア産マンゴー)
義母が難波の高島屋で見つけて送ってくれたオーストラリアのマンゴーです。
一見国産ものと見紛うような鮮やかな赤い色で、2000年の暮れにここの3ペ−ジ目で紹介したピーチマンゴーとは別品種なのかもしれません。ただしラベルは同じです。今回、このラベルがダイヤモンド・スターというブランドのマークだと知りました。
輸入マンゴーと言えば、フィリピン、メキシコ、最近は台湾産のもの(固い緑色で、食べ頃がついに分からなかった...。)も見かけますが、オーストラリア産マンゴーは、国産の風味に迫るおいしさで、現在まで、ハズレがないのがうれしい優等生です。
ところが、風味だけではなく供給不足も国産並みを目指してる....はずもないですが、他国のものと比べて、オーストラリア産マンゴーは目にする機会が少ないようです。
一昨年の9月の初対面が近くのスーパーだったので、時期がくれば自然に出回るものだと思っていたわたしの期待は見事に裏切られました。秋が過ぎ、冬が来て、年が開けてもマンゴーは来ない...。しびれを切らせて問い合わせをした数日後、待望のピ−チマンゴ−入荷の知らせを受けて喜んだものですが、継続状況はあまり良くありません。
半額になっても(なってません)購入意欲がわかないような熟しすぎたものがいつまでもカゴの中にあるのを見せられると、需要がないから供給が滞るのか、供給が安定しないから需要が伸びないのかはともかく、スーパーにとってはお荷物であることが明らかで、悲しくなります。
この嘆きは大阪在住の義父母のもとに届いて、大都会の高島屋から義母が送ってくれたのが、イメージの品種、ケンジントン・プライドです。箱を開けて、その大きさにびっくりしました。この数日前に、久々にスーパーで買ってきたものと、同じ品種のようですが(スーパーで見つけた時に、ピーチマンゴーの表示で売られているものよりも、赤いなあ、と感じました。)大きさを比べると、高島屋の凄さに声を失います。こういうものが売れるというのが都会なんでしょうね...。もちろん義母も買って送ってくれたのですが、これ以上は驚きたくないので、お値段はすぐには尋ねませんでした。
皮は薄く、果肉は厚みがあって、濃い甘味ととろけるよう食感に、思わず頬も緩む逸品です。
02/02/20 
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