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 郷土料理、あるいは旬の家庭料理の店として紹介される“三角”(みかく)は朝食、昼食、夕食に対応し、オフシーズンも営業しているトマムの優等生です。
 タワーからフォレスタモールに向かう途中で、オレンジの暖簾を目にしたゲストは多いと思います。通りがかりにメニューチェックも可能な店ですが、ここではいくつかおいしい料理のイメージを置きました。なお、このページのイメージとコメントはトマムから見えるものの8ペ−ジ目と重複する部分があることをご了承ください。

                   02/01/30  


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マークの付いたページの情報は2005年10月末まで有効期限とした、『在りし日のトマム』の記録としてご覧ください。


星野リゾート単独運営後、三角は「郷土料理」の冠を外し、メニューもスタイルも大きく変化しました。09/03/05


 2000年に登場した暖簾と格子戸もすっかりお馴染みになった三角は、タワーフォレスタモールヴィレッジを結ぶスカイウォークに出る手前にあります。まだしっかりと暖房が効いているエリアなので、“寒さに耐えて待つ”覚悟は必要ありませんが、夕食は予約制ですから、気をつけてくださいね。
 通路に面した、右イメージの入り口から入った奥にお寿司の専用カウンターがありますが、それ以外のテーブルは階段を下りたフロアに用意されている為、店内の様子は入り口からは全くわかりません。でも、タワーのロビー、あるいはスカイウォークから、三角屋根の三角の内部をガラス越しに見ることができるので、雰囲気は掴みやすい店かと思います。
 また、格子戸がレジスタッフとのつい立て役になっている現在は、(事前の)メニューのチェックも気兼ねなくできますし、少ないながらも禁煙席も用意されている三角は、非常に利用しやすい店のひとつです。
 
 
 お寿司の持ち帰りも好評のようで、今シーズンは持ち帰ることのできるメニューに海鮮丼なども加わっています。タワーヴィレッジなど、外に出なくても行き来ができる施設に宿泊しているゲストにはいっそう便利になりましたね。テーブル予約とは別に持ち帰り専用の内線番号を御利用くださいね。

 左のイメージは夜食(?)用に好みでオーダーしたもので、お持ち帰り寿司のセットメニューとは異なります。

  三角には、夕食券に対応したセットメニューがちゃんと用意されているので、ルミエールやま里のてんぷらコーナーのように、夕食券に差額を払っての利用はできません。食券の利用制限についてをご覧ください。)
 三角のメニューが充実しているだけに、夕食券利用のゲストは不自由を感じるかもしれませんね。ただ、対応メニューも数種類用意されていて、夕食券利用でも(若干の)選択の楽しみは残されているようです。
 そして、ある程度メニューが決められていることが、コストダウンを可能にしているのか、与えられたものであっても、ゲストは十分にお得感に浸れるに違いないと(対応メニューを見て)わたしは想像しています。スタッフの話からも、ゲストが満足できる量と味を夕食券対応で提供するという点では、トマムにも自負があるようです。

 それでも、となりのテーブルが気になることもありますね。
 夕食券を持参するかぎり、石狩鍋より、カニすきがいいな〜という希望は叶いませんけど、北海道ならではの単品メニューの追加は、現金でオッケー! といっても、1人前(の夕食券メニュー)にプラスということですから、あれもこれも、というわけにはいきません。参考までに、いくつかイメージを御用意しました。

 鱈場蟹のお刺身です。
 お刺身の単品は盛り合わせの他、いかソーメンやボタンエビ等、北海道だからこそ食べたいものが揃っていますが、誘惑されたい逸品と言えるのが、この鱈場蟹!
 イメージは1人前で、お値段は2500円と、他のものと比べると高めですけど、どこででも出会えるものではありませんから、たとえお給料日前でも、縁を大事にしたくなります。お刺身といっても、ご覧のように鮮やかな色に染まって登場するので、え?と思うかもしれませんが、心配いりません。中はとろけるようなレア状態です。
 
 拡大イメージで、トロトロした質感が伝わるでしょうか?
 でも、カニなら、海鮮市場アプリコで食べ放題なわけだし...とお考えの方、値段の差を侮ってはいけません。
 海鮮市場で、イメージと同レベルのカニは待っていてはくれないのです。
 大きさが違うだけなら、たくさん食べればいいことですけど、味の違いはどうしようもありませんよね。
 思う存分カニを食べたという満足感は海鮮市場で味わえますけど、黙っていられないようなおいしさなら、三角の鱈場蟹をお忘れなく、というとろこでしょうか。

 鱈場蟹の刺身は、これでおなかが膨らむ量ではないので、いはばとても贅沢な一品になりますが、これ以外の単品メニューは、そのほとんどが価格から想像する量を上回る料理がでてきますから、夕食券に追加という時に限らず、自由選択でオーダーする場合も注意が必要です。
 例えば、今シーズンも「おいしかった!」という書き込みをいくつか頂戴しているじゃがいものバター煮は、左のイメージのようにゴロンとしたイモがふたつで600円(500円だったかも...。)です。
 カニ鍋をいただく時でも、やっぱり追加せずには帰ってこられない、我が家のお気に入りですけど、今のところプチサイズはないので、ひとつをふたりで分けるのが常です。
 これとは別に、じゃがいものバタ−焼きというものもあって初めての時に、食べ比べようとしてひとつづつオーダーして、大変な思いをした記憶が残っています。
 おいしさに感動しても、胃袋の大きさはその感動に比例はしません。心のこりでも、バター煮とバター焼きは.....どちらかは次にした方がいいかもしれませんね。
 
 バター風味の甘いスープをたっぷり含んで、しっとりとしたじゃがいもグラッセのようなのがバター煮で、ホクホクとした食感と、そのままが一番おいしいという人も少なくない、じゃがいも本来の味が堪能できるのが右のイメージのバタ−焼き(500円)です。
 バタ−焼きの方は、素材があれば家でもできるという気がしないでもありませんが......気がするのとできるのは別物ですから、この料理に支払う500円を惜しむ事はないと思います。

 
 また、道外ではあまり馴染みのない落葉茸の卵とじ(左イメージ)やほっけのひらき舞茸の土瓶蒸しなど、道産素材を楽しめる単品メニューが、目移りするほど揃っている三角で、オーダーはしたけど(多すぎて)食べきれない....という事態に陥った場合、残したものの持ち帰りもできますから、部屋で 再び感動する機会を、簡単に放棄しないでくださいね。
 もちろん、持ち帰った場合は、風味は若干落ちますけど、満腹状態の場で、無理矢理に押し込むよりはおいしくいただけるはずです。
 本当なら、食べきれないものをオーダーするのは恥じるべきことだと考えているわたしは、食べたいけど今回はやめておこう、の葛藤が当たり前になってますけど、それでも、いまだに失敗(?)が絶えません。でも、北海道の量は半端じゃなくて...という言い訳の為に、イメージをもうひとつ。

 右はセットメニューの最後にサ−ビスされた牡蠣の釜飯の残りです。
 毎度のことで、じゃがいもを追加した為に、最後の最後で力がつきて、お茶碗に一膳分を食べたあと、残りを部屋まで持って帰りました。(お箸とお手拭きとナプキンも一緒についてきます。)
 あと、半分くらいは残っているかな、と思っていたのに、開けてビックリ! まだ、こ〜んなに残っていたの?という感じでした。

 夕食券対応メニューを始め、セットになったものの量はゲストサイドでは調整ができませんから、おいしいな、と思ったものは、少し時間を置いてからまた食べるようにしましょう。
 トマムの各レストラン(テナントで確認したことはありませんが)は、持ち帰りに関しては寛容で、残した量にかかわらず、すぐに対応してくれるのが、うれしいですね。

  ただし、一歩店を出た後の管理は自分の責任ですから、その心構えは必要です。
 暖房の効いた部屋に長く置いたものを食べて、おなかが痛くなっても、文句を言ってはいけません。(わたしは持ち帰ったもので、具合が悪くなったことは一度もありません。念の為。)

                                      02/01/30 


補足

 左のイメージは、じゃがいものバター煮とともに我が家がオーダーする回数の多い揚げだし豆腐です。
 今回ようやく、箸をつける前に撮影することができました。(過去数回、「あ!」っと思った時には、食べていたという、好物です。)
 大きなまま揚げられた豆腐が、たっぷりのだしの中に鎮座している料理で、だしは、関西のおいしいうどんのおつゆをイメ−ジして下さい。
 残さずに全部のんでしまえる甘味のあるだしはサラサラとした軽い仕上がりですが、紅葉おろしのピリッとした辛さが味を引き締め、なめ茸が適度なぬめりを加えています。
なめ茸のかわりに落葉茸が登場したこともありますが....なめ茸が品切れだったのか、いい落葉茸があったのか、一時的なレシピの変更だったのかはわかりません。シェフの気分、だったかもしれません。
 余談ながら、今回(またもや)オーダーした鱈場蟹のお刺身は、氷がはられた丸い器に縦の線を強調して盛り付けられていました。シェフ(この場合は板前さんでしょうか)のセンスによる差異だそうです。
 う〜ん、そういえば、ローマのエクセルシオールでは、カプチーノにシナモンパウダーがひとふり、だったり、大量サービスだったり、ふりかけられていなかったりだったし....ロンドンのサヴォイでは、友人と同じものをオーダーしたのに、見た目とつけ合わせのバランスが違っていたという話も読みましたが、センスの差異は、ヨ−ロッパだけの、面白いエピソードではなかったようです。
 ついでに言えば、やま里鱈場蟹のてんぷらも、シェフのセンスが活かされます。
 まるごと上げて、チョッキンと切るシェフ、4つに切り分けてから揚げるシェフ、一口大の6つに分けて揚げるシェフ、殻を飾り用に揚げるシェフ、揚げないシェフ....この話はやま里のページで。

                                      02/02/13  


補足(三角最新情報)
 非常に残念なことですが、三角のメニューからかなりのアイテムが削除されていることを,2005年8月29日に確認いたしました。選択の幅は狭まりました。
 タラバ蟹のお刺身イカソーメン牡丹海老の刺身ジャガイモのバター煮舞茸の土瓶蒸し等を定番メニューで見ることはできなくなっています。いわゆるオフ期の対応かとも思いたいところですが...今後ショックを受けない為には『変わった』と解釈した方が無難な気がします。今までの三角をご存知の方には、品数激減という印象は否めないと考えます。削除対象のアイテムの復活、あるいは事前のオーダーが可能がどうかに着いては未確認。寿司コーナーの継続も危ぶまれます。
 現メニューに関しては『おいしさ』には問題はなく、一般論として、特別に不自由することはありません。ただ、比較する情報を持っていると、どうしてもテンションは下がるので、リピーターさんにはそれなりの覚悟を持っての利用をおすすめします。

                                      05/09/01