おことわり
コメントの根拠となる実体験は,2007年、2月、8月、9月の滞在によるものです。
施設、
西エリアの宿泊施設(現時点でスポルトとアビチ)は、冬期専用。グリーンシーズンはお休みというのは、昨シーズンと同様ですが、2007年はありがたいことに、ガレリアが通年営業してくれました。タワーだけでの営業だった昨年の夏を思えば、格段のステップアップで、『古き予期時代』を知るオールドファンの居場所が、これでなんとか確保されたという感じです。
ガレリアは1、2とも客室内のリノベーションが完了したようですし、タワーも随時手が入れられている様子です。2007年は残念ながらスポルト、アビチを利用する機会が、わたしはありませんでしたが、経年による客室内の劣化問題は、解消、あるいは改善の時期を迎えたようで、これはすべてのゲストにいいニュースかと思います。
当初の予定では昨年春、今年の始め頃までは、2007年の雪解けを待って
着工されるはずだった西江リアの再構築工事は、8月の時点では白紙に戻ったと聞きました。計画が全く無くなったという話ではないのかも知れませんが ....“その時”には、状況も変わって、最初の予定とはまた計画自体も変わるでしょうから、とりあえずは,白紙...でいいでしょうね。かなり具体的な話を聞く機会もあったので、着工に至らなかった原因が(多少)気にもなりますが、早急な施設の新設、増設が、トマムにいい雰囲気をもたらすとは、わたしは考えにくかったので、予定が未定の現状は、悪くない状況だと思います。
新設予定だった施設は、レストランや店舗を中心としたもので、いはば西エリアに不足している部分を充実させるという...一見ゲストにもうれしい話でしたが、スタッフ不足のまま“場所”ができてもね...“中身”に期待がかけられない...。必要なスペースは、既存の施設の中に見つけることができるはずですしね。中途半端に新たなものを造るよりも、今あるものを十二分に活用する(できる状態にする)ことの方が、賢明ではありませんか。
その意味で,タワー外壁の大規模修繕は、好みはともかく,2007年の大きな、そして、喜ばしいニュースかもしれません。
トマムカラーと称されたタイル張りの外観は、
少しぐらいタイルがはがれ落ちていても重厚感と趣きが失われることのない設えだと思いますが、タイルははがれだしたら、進行形...ですものね。寒暖の差が激しいトマムで、タイル張りはいい選択ではなかったのかもしれませんし(ロゴプールの屋外床暖房にしても同じこと。維持には難ありの設えでしたね。).....タワーの外観がトマムの景観に及ぼす影響は小さくないとはいえ、リニューアル(トマムの四季をイメージしたというグラデーションカラー。パネルボードの組み合わせでしょうか?)を批判する理由はありません。慣れるように努めようと思います。
ただ、本来はタワーよりも先に(大規模修繕が)なると期待していたホテルが顧みられなくなったに等しい状況は、ロゴプールの消失に続くストレスです。
スタンダードの宿泊施設として、タワーは高層故のインパクトが、スポルトやアビチは室内の広さとロケーションの良さが“ウリ”とすれば、ホテルには強いセールスポイントがないと思われるかもしれませんが、実はトマムの宿泊施設の中で、ホテルは高いレベルでバランスのとれた施設だったと、わたしは考えています。単純な言い方をすれば、ホテルはそれ一棟だけで、ゲストの『必要』に対応できるように造られいます。3つのレストラン、バー、ラウンジ、ロビー、バンケットルームに、多目的ホール(以前はディスコ)....等、初めて訪れたゲストも、とまどうことなく館内で用が足せるのがホテルなのでした。しかも客室内の窓が開きましたしね。室内と自然が、近かった。
未完成の巨大リゾート、トマムの中で、完成されたスポットだったホテルの存在は、慣れないゲストが感じるかもしれない不自由さを緩和し、旅先での一般的な滞在を可能にするものでした。(ゲレンデとホテル館内だけで、数日は過ごせましたからね。)
思い起こせば、我が家も、始まりはホテルでした。
いまでこそ、トマムの広さを楽しまないのはもったいない(エリア内移動もトマムのメリット)などと言ってますが,初めて訪れた時に、例えば、館内にレストランは一つだけ、それ以外はバスに乗って、他の施設へ...ということだったら、正直「不便なところね...。」と感じたかもしれません。
そもそもは会員向けではなく一般客に対応すべく造られたホテルのような施設が有るかないかというのは、ですから,とても重要な
ポイントだと思うのですが、ホテル再稼働の可能性は、ゼロに近づいている様子なのが、残念です。
食事
2007年冬期、三角ではエリア内他の店とは価格の異なる朝食が用意されました。(詳細はこちら)
価格差のある朝食は、ガレリア、ルミエールを除けば、初めての試みで、やま里以来の和食セットメニューには、わたしもかなりテンションが上がりました。
雪花のオープンと三角の朝食 は、トマムの食事情の大きな改善になるとよろこんだものでした。
ともに期待以上で,明るい明日につながる気がしましたが、三角の試みは夏期には継続されませんでした。
評判はよかったと聞きますし、実際、これを評価しないとなれば、ゲストの価値観に問題があると言わざるをえませんが....問題はタワーのベッド数とレストランの席数とのバランス...なのでしょうね。
再訪、長期滞在するゲストに対応すべく,トマムの食はバラエティに富んでいて、レストランの数も多かったですが、
個々の店は一部を除いて、規模は大きくはありません。
スタッフとのいい距離感が保たれる、ほどよい規模は、何を隠そう我が家の好みなのですが、これは別の話。
初めてのゲスト、中でも団体さんの比率が増えてくると、トマムのレストランの規模は効率の悪さを露呈するようで....フォレスタモールの営業店舗が減り、予約状況に応じて朝食会場に早変わりできるメイフェア(ホテル内バンケットルーム)にかわるスペースが無い状況で、この数年『朝食難民』なる言葉さえうまれてしまいました。タワー近辺で言えば、三角は席数の多いレストランというわけで、三角の回転率と朝食難民率が連動するようです。
鮭の脂がこげる音やみそ汁の湯気をも楽しみながら、一組のゲストがゆっくりと食事をすると、数組のゲストが待機を強いられる...というわけですね。より多くのゲストの利便性を優先すれば、三角で“こだわりの朝ごはん”を続けるのは難しかったのかなと理解はできます。
回転率UPの課題は、夕食にも影響してきたようで、2008年のスキーシーズン、三角はゆっくりと過ごしたいゲストには、不向きな店となりそうなのが惜しまれますが、ニニアプリ(旧祭りや)の検討次第で、三角がまた,回転率よりも(ゲストの)満足度を重視するスタイルに戻ることを期待するしかありませんね。
(タワー宿泊のゲストがニニアプリに多く流れれば、三角に余裕が産まれます。)
ガレリアでは、複数回利用しても感動があせない雪花が、2008年は単品メニューも備えて対応力を強化してきましたし、ルミエール(ピーク時営業)も、エリア内の他店とは一線を画した路線で、わたしたちの興味と期待にこたえてくれそうです。
祭りや、ステーキハウス、番屋の朝市、ウォーターサイドカフェ....いずれも短い命でした。好評の雪花との違いを考えれば、ゲストが求めているものは見えてくるはず....。第二、第三の雪花の登場が待ち遠しいです。
07/11/20
スタッフとホスピタリティ
スタッフがかわらないなら、経営が誰(どこ)でも構わない....。
かつて、A.Cからリゾートマネージメント(加森観光)に
運営が引き継がれた時 、A.C破綻のショックと折り合いをつける過程で幾度か口にしたフレーズです。
A.Cの破綻も、加森観光への運営委託も、関兵麦 本社の意向の結果みたいなものでしたから、正直(トマム自体のその後に対する)多少の変化への不安はあっても、危機感は薄かったといえます。
8月の後でクローズしていたA.C所有の各施設も、12月には例年通りに営業が決まりましたし、スキーシーズンのイメージポスターに違和感があったほかは(時間がなくて、吟味されなかった感じ)我が家も常と変わらない滞在を楽しんだものでした。
ただ、変わらないと思えたのは、実はスタッフの心配りとトマムらしさ(柔軟性)の恩恵をうけていたから...。
夕食券の利用に制限ができたり、ガレリアに宿泊していることがルミエールの朝食の利用の条件になっていたことなどを、わたしはしばらくは気がつかないまま過ごしましたし、気がついたあとでも、スタッフの好意に甘えさせてもらったこともありました。
先に送った荷物が客室内に運ばれている確率もほとんど変わらず、スキーロッカーの受け渡しカウンターが新設されてからも、ルームキーと一緒に渡してくれるフロントスタッフも少なくありませんでした。レストラン案内の『部屋付け不可』の記載は、さすがに見落とすことはありませんでしたが...これも、心得たスタッフは,“新ルールはリピーターには適用外”と言わんばかりの対応で、「かまわないのかな?」とびっくりしたくらいでした。
振り返ってみれば,自覚のないままに、『現在』よりも『今まで慣習』を優先させてもらっていたのでした。
だからこそ、スタッフさえ変わらなければ...は、希望的観測から実感を経て導かれたフレーズなのです。
実際には,団体さんの比率が急上昇したり、グリーンパーク(最終的になくなりました)や遊歩道が整備されなくなったり...クローズ、あるいは撤退の施設も増えたりと、歓迎できない変化は多々あったのですけどね....。スタッフが変わらなかったことで、トマムらしさは、それを重視するゲストの必要に応えうる程度には維持されてきたと、わたしは感じています。
そのスタッフが、数多くトマムを離れることとなってしまったのが2005年。
想像だにしなかったロゴプールが取り壊されたのが2005年。
星野リゾートのトマム運営参加に際して、当初は期待をも込めて好意的だった(と思います)感情が180度転換してしまった2005年から翌年(いわゆる最悪のグリーンシーズン)、トマムを訪れて以来初めての、他のリゾートへの浮気心を抱いた我が家を繋ぎ止めてくれたのは、やはり、スタッフの惜しみないホスピタリティーでした。
前例とは異なり、気づきたくなくても見えてしまう変化があとを絶たない中で、今までと比較してモノを言うゲストを迎えるスタッフの努力と忍耐は、評価してし過ぎることのない、トマムの財産ですね。
レベル低下が指摘された
食事の面でも、例えば、メニューの牛肉を、やま里やルミエールで使われてい他レベルのものへの差し替えや,予算に合わせてのコース作りなど(リクエストを)自覚していたものもあれば、実は...とあとになって便宜をはかってもらっていたのだと知った事例があったりと、我が家もひと手間、ふた手間、幾度もお世話になりました。
ただ、昨シーズンは、そうしたことを具体的に公表するのは「どうなんだろう?」という懸念が常につきまとって、紹介を控えた部分も少なくありませんでした。
我が家だけの話ではないですね。
2005年以降の状況下で、トマムとの縁を保ったオールドファン、リピーターの多くは、スタッフのトマムスピリッツに救われたのではないかと考えます。居心地が悪くならなかったのは、何を置いてもスタッフのお陰ですものね。
本当なら、そのホスピタリティーに感謝を込めて、※※のリクエストを聞いてもらいました、※※をしてもらいました
などなど紹介したいところだけど.....、スタッフの“好意”が“ゲストの(当然の)権利”のようにうけとめられたら、(トマムには)かえって迷惑かもしれないと心配するメールもいただきました。事実、当掲示板にも『スタッフの対応が違った』という批判的な感想が書き込まれましたし、トマム流ホスピタリティの経験をつんでいないスタッフ(応援スタッフ、新規スタッフ...)にとっては、自分たちが対応しにくい“トマムらしさ”をおおっぴらに評価されるのは、ありがたくも迷惑な話だったかもと察します。
それなりに利用歴のあるゲストの方でも“元々のトマムのスタッフ”と“そうではないスタッフ”を区別していた感は否めませんし、ケースバイケース、相手しだいで、対応も...だったのでしょうね。
評価すべきは、一歩間違えば不公平感につながる
“柔軟な対応”(トマムが信条とした“マニュアルのないホスピタリティー”)を、会社が禁止しなかった...言い換えましょう...禁止したかもしれないし、歓迎しなかったかもしれないけれど、それをゲストに感じさせることなく(もしかしたら少数派となっていたかもしれない)スタッフが、トマム流を維持くれたことですね。
某スタッフの言葉を借りれば、【失せることなく所々でくすぶり続けていたトマムスピリッツ】....その炎が、今年はすこし大きくなってきた気がします。スタッフとの距離感が戻った...違和感が薄れた....ニュアンスを表現するのはむつかしいですが、例えば「新しいスタッフも感じよくてよかったね。」と言っていたのが昨年だとすれば,2007年はそういうことを意識せずに過ごせたととでもいいましょうか。(...“感じ”までが,気になっていたんですね〜。)
そりゃ、1年経てば、スタッフも慣れてくると言ってしまえば,それまでですが....喜ばしかったのは、単に業務に慣れたのではなく、わたしたちが馴染んでいた“トマムのスタッフ”のあり方に慣れはじめてくれたのかもしれないということです。
分かりやすい例をあげれば、初対面のスタッフと言葉をかわす機会(顔見知りではなく初対面というところがポインド)が、今年はかつてのトマムなみにとまではいかないものの、増えました。
ちなみに、この場合の“言葉”とは、スタッフとゲストの関係において“必要なやりとり”とは別の部分をさします。
ロビーでバスを待つ間の天気の話、エントランス付近でゴルフの結果、レストランでの翌日の予定など...いわゆる雑談ですね。時間があっても(え〜と...、「今日は少々暑くなりそうですね...。」のひとことを口にする時間もないというのは,論外。)お互いの気分に余裕がなければ、雑談はできません。
ちょっと乱暴な言い方になりますが、この雑談の積み重ねが、トマムの、大きな引力なのです。
1日目よりも2日目、1度目よりも2度目
...我が家の、そしてたくさんのリピーターのトマムへの愛着は,スタッフとのリレーションシップに比例しているものなのです。
その、第一歩が、何気ない天気の話。
雰囲気は、昨シーズンと比べて、格段によくなりました。
07/11/28
ゴルフ場とスキ−場
スキルアップどころか、年とともに体力も筋力も低下して....ゲレンデに出ている時間が減少しているわたしには無関係の雪山解放プロジェクトが、トマムスキー場のセールスポイントの一つとなったようです。
コースにとらわれることなく、自由に滑走....。
圧雪の溝の跡が大好き!というレベルでは、無謀な体験はできませんが、プロジェクト1年目の2005年、解放エリアを楽しまれた raideenさんから、イメージのお裾分けをいただいた時には、※年若ければ....(上達が望めるうちであったら)と残念な思いでしたが、スキルダウンを自覚するにつけ、興味の対象外となってしまいました。
ただ、おそらくは、これもトマムならではという形容詞がふさわしい企画なのだと思います。上級者の楽しみはふえましたね。
ということで、
わたしは、数年降りに アドベンチャーパーク(旧初級者ゲレンデ、ファミリーパーク )に侵入してきました。
こちらも、星野リゾートの運営になってから、整備、拡大されているエリアです。
ただ滑るのではなく,スキーをはいて遊ぶという感じで,初心者向きなのでしょうけど、ちょっとした障害物など、結構面白かったです。
ゴルフ場にも共通していることですが、取り付きやすさとでもいいましょうか、初心者への配慮が目立つようになりましたね。
一昔前と比べると(ゴルフの)フレーフィはおよそ3分の1....。
しかも小学生以下は無料となると、お父さんにつきあって、試しにちょっとやってみる?...なんていうトマム限定コースデビューも気楽にできるようになりました。家族が一緒に行動できる機会が増えたことを、歓迎するゲストは多いでしょうね。
ただ,スキー場とはちがって、レベルですみ分けができないのがゴルフコース。利用者UPに加えて初心者の比率も増えたのか、プレー中の待機時間発生も多くなっています。意外に時間がかかることもあるので、気持ちと(その後の)予定に余裕を持ってのプレイをお勧めします。
ありがたいことに、お安くなったからと言ってコースのコンディションが低下したということもありません。
「※番ホールの横あたりも...昔はキチンと刈ってたんですけど...草ぼうぼうになってしまって...。」と、手入れが行き届かないことを、申し訳なさそうに話してくれたスタッフがいましたが、ホールの外の景観にまでこだわれていたのは,それこそ、一昔以上も前のこと。コース内のお茶屋さんにちゃんとスタッフがいて、“メニュー”があった時代(今は自動販売機付き、無人の休憩所)のことですね。5年、6年とさかのぼっての比較なら、むしろ、星野リゾートの運営になってから、整備は進んだと思えますし、よく手入れもされています。今年は、来シーズンの営業はどうなるか...などという不安な話もせずに終わりました。(星野リゾート参入直後は、ゴルフ場閉鎖の噂が...結構リアルでした。)
また、今シーズンは、メンバーズカードも登場しました。
利用回数に応じて、特典が受けられるサービスで、3回利用で、タータンジャンクションの1000円券(ありがたい!)5回利用で、次回のプレーフィーが※※円に...(忘れました。)。ゴルフパックを利用していた我が家はプレーフィーの特典を使うチャンスがなくて...タータンジャンクションの利用券との選択制にしてくれれば..それよりも来年まで有効にしてくれれば、ヴィスプランで泊まって特典を使ってゴルグをするのに...と、あれこれと『我が身に優しい改善案』を考えてしまいました。
今までなかったものなのに...
あればあったで、欲が出てくるものですね。
07/12/03
ヴィズ
2007年、ヴィズでは期間限定ながら、アウトドアジャクジーが稼働しました。
左イメージは
2001年6月下旬、休眠中のアウトドアジャクジーですが、この時よりも前から同様の状態におちいっていましたから、今回、短期間とはいえ、10年以上の眠りから冷めたという言い方ができそうです。ああ...まだちゃんと動くんだ...と、少なからずわたしは感動しました。
アウトドアジャクジーは当初から冬期はクローズ、夏期の稼働アイテムでしたが、先に誰かが利用していると、ちょっとお邪魔しにくくて...と感じさせられるくらいの規模なので、我が家も頻繁に利用したとは言えません。たまたま一緒になった他のゲストと、一言、二言...言葉をかわすきっかけをつかみ損ねると、あたりが沈黙に包まれる...なんとはなく気詰まりで、長居しにくいという規模ですね。
ただ、困ったことに、利用頻度に関わらず、
在るものが放置されている様というのは、見栄えの悪いもので...(スパコテージから丸見え)長く気にかかっていた部分の一つでした。
自然との一体感をテーマに計画されたヴィズは、ガラスが多用され、そのガラスが数十度の気温差(冬期)を隔てて曇らないらない工夫も施されていますが、その効果は視覚に訴えるもの。
乾いた風や、木の香り、小鳥のさえずりは、建物の外に出てこそ,受け取ることのできる贈り物(グリーンシーズンは、散歩しましょうね!)なのです。
デッキチェアに横たわって、しばしのうたた寝や読書で時間を過ごすこともできたロゴプールやサウナコテージ(ここのテラスも手入れが忘れられたかのような状態が続いていましたが...星野リゾートの運営後、木林の湯の男湯となりました。)等の施設がなくなったことで、アウトドアジャクジーは屋外アイテムとしての価値が見直されたのかもしれませんね。
消えた施設に代わって...とまではいきませんけど、利用の目的が異なるゲストが混在する造波プールサイドよりは以前のままのスパコテージにこもる(?)ほうがストレスを感じないわたしは、コテージ回り、アウトドアジャクジーにポイントを置いて“過ごせる”環境が整えられることを望んでいます。イメージ右上、ガラスの向こう側が、プールサイドよりも落ち着けそうではありませんか。
ただ、そのプールサイド
も、今期は(目的別に)少し住み分けが進んだような気がします。
ウォーターサイドカフェの本格レストラン化に伴って、
プールサイドが左右に分断された様子です。以前は当たり前に通り抜けていたカフェエリアのかなり手前の位置に“これより先はレストラン”という案内版が設置されていました。
サウナコテージもリラクゼーションコテージも(ついでにしつこくロゴプールも)なくなった反対側に通り抜ける必要もないのですが...結果として、木林の湯を利用するゲストはプールサイドの右側へ、ヴィス利用のゲストはスパコテージのある左サイドへ...と。まあ,大混雑の時は、そうも言っていられないのでしょうけど、ひところ着用ゲストが水着姿のゲストのすぐ横のデッキチェアでくつろいでいたことを思い起こすと、分断も有りかなという気がします。
何となくブツ切りで、開放感のトーンダウンは否めませんが、それもいつを基準にするかという比較の話..。
07/12/21
その他(まとめ)
何はともあれ、ガレリアのシーズン通じての営業と、雪花のオープンで、昨シーズンの我慢がかなり報われたというのが、我が家の、そして多くのオールドファンの率直な気分だったのではないかと思います。
クリスマスから年末年始、例年のようにトマムで過ごされたリピーターさんたちの今年の評価は、右肩あがりでした。
「行ってよかったの一言につきる。」との声もあったほどで、2月に利用予定のわたしは、久しぶりに“変化”に臨むのが楽しみになったものでした。
雪花(詳細は雪花のレストランレポート へ)は、ルミエールのクローズのストレスを“横に置いて”感動するに足る店で、星野リゾートの単独運営になって後に営業(リニューアルも含めて)を開始した中で、初めて、このまま続けて欲しいと願った店でした。
もっとも、ルミエールで提供されても何の問題もないと思えるグレードの料理はうれしい反面、雪花が続くうちはルミエールが従来の形で再稼働することは難しいだろうことも理解せざるを得ず、少し寂しい気持ちも...。
中華レストラン桃里の時代に利用していたせいもあって、洋風の料理なら、場所はそのままルミエールでいいんじゃないのと思わないでもありませんでしたが...ガレリア2を優先稼働する(ロッカールーム,ゲレンデへの出入り口、フリールーム、売店の設備はすべて、フロントを挟んでガレリア2側に設置されている為)以上、メインダイニングも同館内で..の考え方に、反論は...さすがにできないですね。言われてみれば..の理論です。
わたしが冬期にガレリアを利用したのは今年(2007年)が初めてです。
これまではハイヒール持参でスポルトから通っていた身では、右か左か...など気にする状況ではありませんでしたし、なにぶん、先に稼働したルミエールを利用する頻度が旧ガレリア桃里(現雪花)のそれを遥かに上回っていたので、アクセスに関しては無頓着でしたが...確かに(ガレリア2の)客室から雪花までは近かったです!
個人的には、ガレリア2のエレベーターで1階まで降りて、フロントとエントランスを横切って、ガレリア1のエレベーターに乗り換えて...というひと手間を苦にするものではないですが、手間は少ない方が歓迎されるだろうことは判ります。ゲストルームは、よりロッカールームやゲレンデに近い方へ、レストランはそのゲストルームからアクセスしやすい方へ....雪花は、いわばゲストの利便性を重視した結果のオープンだったようですね。
同様の理由付けが(昨シーズンからの)アイスドームの移転にもあてはまりそうです。ホテルが稼働していない今、ホテル裏手よりも、冬期のアクティビティーの基点となる西エリアの方が足を運びやすい場所には違いありません。先の場所ならではの雰囲気が惜しまれますが、ゲストの利便性の向上を考えれば、西エリアでの展開の利点は大きいのでしょうね。
わたしの好みは別として,なるほど...とも思えますし、無駄な動きが見直されたたことを評価するゲストが多いことも理解できます。
...言い換えれば,理解を示す余裕が生まれるくらいには、今年のトマムは、わたしにとっても快適だったということですね。
利用の施設もエリアも限定的で、価値観が憤慨したり、美意識が嘆いたりしそうなスポットには近寄らないように努めてはいましたけど、その限定エリア、いわゆるわたしにとっての『安全圏』も、少しずつ広がっている気がします。
昨
シーズン、ストレスの源 となった木林の湯にもだいぶ免疫ができました。
単独で、ぜひ利用したいとまでは感じませんけど、利用することへの抵抗はずいぶん薄れました。淡い場は、やはり、快適です。
ロゴプールへの執着を持つわたしでもそうなのですから.....(新規の顧客が増えればそれだけ)大浴場があることへの評価は高まるに違いないでしょうね。“利便性”は侮れません。
判断の基準や利用履歴が異なれば、現状への評価に差がでてくるのは、あたりまえ。
自分が歓迎しない部分が、他のゲストの満足度UPにつながったとしてもそれはそれで...悪い評価にさらされるよりはいいと考えますが...、利用経験があればこその願望が、小数派の見解となって反映されにくいのが残念です。
具体例が、桃里、あるいは中華料理店。
近隣諸国からのゲストは言うまでもなく、トマムを北海道観光、旅行の地として訪れる多くのゲストから、中華レストラン営業への要望は生まれない様子です。それよりもまず、カニかジンギスカン...ということなのでしょうか...。
北海道らしさよりもトマムらしさ、
道内の他のリゾートや観光地と一線を画していた食へのこだわりは、ゲストのニーズに重きを置きすぎると、崩れてしまいます。
桃里の中華を食べたら、他ではもう...
( 価格を含めての話)というトマムフリークの評価を軽んずるなかれ。
知らないゲストからの要望はなくても、復活すれば、高い支持を得られるに違いない
のがトマムの中華! 近いうちのトマムの英断を期待したいです。
07/12/26
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