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自分用として最初に買ったティーカップは、というと、残念なことにハッキリとした記憶がありません。結婚してからもしばらくはコーヒーを愛飲していた我が家の食器棚にあるもっとも古いものは、ノリタケのボーンチャイナですが、これはゲスト用の6客セットです。その時はティーカップもなくては不便かも、と言う程度の気分で購入したものですが、シルエットと白い肌は今でも気にいってます。 |
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![]() ![]() 東洋の磁器に対する強い憧れは、花の都の人たちとても、例外ではなかったということですね。そのフィレンツェに直営店ができて、製品が一般の人たちにも売られるようになるまでには、創設から60年余が経過してからのことだそうですから、憧れも理解できそうな気がします。 ジノリ社の歴史や製品のラインナップに関してはジノリ・ジャパンが充実したホームページを展開していますから、にわか仕込みの知識を披露するのは自重して、ここでは私的で具体的な、いわゆる“出会い”の話です。 わたしが、ジノリの名前を認識したうえで、製品を間近に見たのは、18の時だったと思います。学生時代、親元を離れて過ごした東京で、母の知り合いの“**のおばちゃん”に、欲しくてたまらないコーヒーカップがあるからと言って、見に連れて行かれた池袋西武のインポート食器売り場が、初対面の場所でした。 コーヒーカップとはいっても、エスプレッソの国のそれは、かなり小振りで(最初、デミタスカップかと思いました。)金色の縁取りもイタリアンフルーツの柄も、わたしには毒々しく感じられて、1客6000円(くらいだったかと...)という値段にもかかわらず、購入を検討するおばちゃんのセンスを支持することができなかったのを覚えています。もちろん、口にしたのは感嘆詞でしたけど、その後まもなく、おばちゃんが6客セットで買ってしまったというのを聞いて、真剣に驚いたものでした。 ![]() 店で使われていたのは、エメラルドグリーンに金色の縁取りとランプのようなマーク(古代ローマの壺の絵柄だそうです。)がアクセントになった、直線的なシルエットのシリーズでしたが、一見シンプルながら重厚な艶やかさは、見事のひとことでした。 再びの利用が叶う前に、店はクローズしてしまいましたが、そこで食事をしていなければ、ジノリは我が家の食器棚に並ぶことはなかったかもしれません。 もっとも、わたしがマイカップとして購入したのは、気高い美しさが印象的だったグリーンのものではなく、上記のイメージのものでした。 カップを使う我が家の環境を考えれば、“気高さ”との相性がいいとは思えませんでしたしね。(家具調炬燵が鎮座している家ですから...。) イメージのものは、金の縁取りがないことと、大きさが手頃ということで選んだものですが、使い勝手が良くて、コーヒーから紅茶主体の生活にかわってからも、日中、ひとりでお茶を飲むの時は、いつでもこのカップが登場しています。年期が入っていることが、イメージ上でもお分かりいただけるでしょうね? 丸みを帯びた古典的なバラのモチーフは、イタリアンフルーツと同様によく見かける柄で、変わり皿なども補充しました。“アクの強さ”がない分、わたしはフルーツよりも好きなモチーフです。 ![]() 容量としては、コーヒーメーカーでできた一杯分だと、きもち少なめかなというところなので、確かに紅茶向きかもしれませんね。 ジノリ・ジャパンの解説によると、わたしのマイカップは、“古典”と名付けられたシェイプシリーズの中のひとつのようで、柄違い、同シェイプも少なくない様子です。 ![]() 柄は色違いでもなんでもなく、ペアとは言えないのかもしれませんけど....使用頻度の高いカップです。 某貴族の別荘用のティーブルセットとしてデザインされたといわれるイタリアンフルーツとは、全く異なる趣ですが、マホガニーのダイニングテーブルではなく、布団をかければ即炬燵、のテーブルで朝ゴハンを食べる我が家には、馴染みやすい柄で気に入っています。 ただ、少し前、主人のマグカップが欠けた為に買いなおすつもりで探したところ、どこのデパートでも目にすることができず、不安になった柄でもあります。諦め半分で問い合わせたら、「取り寄せ」することができましたけど....。 ポピュラーなイタリアンフルーツに場所をとられて、売り場に居場所がなかったようですね。日常的に使いやすい形と柄なので、もっとアピールできる機会があればいいのですけが、残念です。 ちなみにマグカップはデパート価格でも3500円でした。柄と同様にお値段も控えめですね。 同シェイプとはいえ、イタリアンフルーツはもちろん、わたしのマイカップのアンティックローズにもマグはないようですから、朝食用に揃えたこの2種柄は、本当に本当のカジュアルシリーズなのかもしれません。 02/04/22 ![]()
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